若いきつねと三十路のたぬき 作:負けた社畜
卒論の2万字とかめっちょ苦労したのに、スケベ文章は余裕でイクのなんなんでしょうね。
金曜、19時と何分か。
「いやいや、ウチ男とかマジで無理だからァ!!!アハハハハ!!!!!」
至る所の卓から聞こえる喧騒の中、てんてこ舞いを踊る俺の耳に届いたのは酒焼けしてカッスカス声の女が大爆笑する声だった。はて、どこかで聞き覚えがあるなと思って記憶のタンスを漁っていたが、そんな引き出しは無理やり店長のエルボーで閉められた。おい、指を挟んだらどうしてくれる。
「おい
「
「いーから!忙しいのお前も分かってんだろ!?」
「はい↑喜んでぇ↑↑」
この地域で最大級規模である駅前の繁華街。その一角の雑居ビルにある地鶏系居酒屋。
平日でも席が埋まるし、フライデーナイトや休日前には仕事終わりの社会人たちや学生集団で
「お待たせしました」
店長に指定された16卓。そこに炭焼き地鶏のブラックモンブランと1品料理の地雷系地鶏のSNS和えを置いたところで唐突に記憶のタンスがまろび出た。その卓で行われていた女子会らしき集まり。さらにその中の一人“北野”は学部は違うが同じ大学で、有名人だ。奇抜な方で。
ド派手な青髪ウルフカットに切れ長の目、女性では低めのハスキーボイス、可憐よりもイケメンという言葉がよく似合そうな顔とは相反した
そのくせ『芸人』『酒カス』『喫煙所の常連』『男よりも性欲猿』『毎日住所が違うヒモ』『よっこらセックス(物理)』『心のチンポコどっこいしょ』『大学の女?良く分かんないけど全員抱いたぜ?』と自称他称問わず敬称なのか蔑称なのか、たぶん両方を欲しいままにする
当の北野は趣味趣向も性的対象も『
彼女に関しては講義が被って、こちらが一方的に知っているだけで向こうは僕の存在すら認知していないはずだ。店員と客。一期一会。ハローグッバイヒットアンドアウェイ。
「あれ?南坂くん?」
「南平です」
そうか、これが女子会なら当然同じ大学の奴らの可能性が……!?そんな!?僕のデータに無いぞ!!メガネクイッ
ついツッコんでしまったが、女子会メンバーの一人には『清楚沼』こと男子の中でヤリたい女NO1“長沼”もいた。彼女にしたいもヤリたいも対して変わらないだろう。だからこう変換した。
「あーちゃん知り合い?」
「うん、紹介するね?こちら南岡くん!「南平です」ゼミが一緒でよくお世話になってるんだぁ!ね!」
女三人寄れば姦しい。それはもう姦々しい。この卓は姦々々々しいぐらいまである。
「はぁ?あんたあーちゃんのなんなわけ?君みたいなオタクメガネがゼミ一緒とか絶対下半身で狙われるじゃん」
「ずいぶんなご挨拶だな。人をなんだと思ってるんだその全身ダメージファッションコーデは。事故ったのか?」
しまった。つい言い返してしまった。絶対面倒だと分かっていたのに。
しょーがないじゃんそのダメージTシャツにダメージジーンズは。ちょっとは肌を見せたい乙女心かどうかは知らないけど、ジーンズワンポイントならともかく上下ともダメ食らってるのは分からない。
なんだろう?服の生地少ないと半額とかになるんですか?
「うっわめっちゃ肌見るじゃん。モテなさそうだもんね?金曜なのに遊ばずバイトして推しに課金?ひもじいねえ?」
「誰が誰しもワンチャンナイト狙ってるわけないだろ。下半身直結女。発情期?」
「仲、いいんだね?」
「「どこが!?」」
ダメだ。この女致命的に波長が合わない。
第一印象は正解らしい。人は見かけによらないって言葉もあるけど、人の内面は外見に表れるという言葉もある。僕は全面的に後者を推す。こんな奇抜なナリしてるのだから中身も奇人に違いないという予想は正解だった。
実際に対峙してみればその通りで、大して面識ないはずの僕にもこの口プレイっぷりだ。
「店員のくせにウザくね?客は神様なんじゃないの?」
「ずいぶん現世に干渉する神がいるな。神様らしくあの世に帰ったらどうだ?」
グランパから売られた喧嘩はヘッドショットと育てられてんだ僕は。よし決めた。この女の注文だけアルコールマシマシキャンペーンしてやるぞ。
売り言葉に買い言葉。どんどん戦闘ムードになっていく僕と北野に、さすがにまずいと思ったか長沼や他の女子たちからストップが入る。
「ちょっと!ちーちゃん言い過ぎだよ!」
「……チッ」
「南沢くんバイト中にごめんね?」
「南平です」
名前を一向に覚えてもらえないのはそれとして、僕としては向こうが続けるなら延々言い返すつもりだった。
だが、ヘルプを叫び続ける
「お?尻尾巻いて逃げんのか?」
「わざわざ階級下げて殴らなきゃいけないのも億劫なんで」
「うっざ。南里……覚えたからな」
「南平ですが?」
その後も嫌がらせのように酒を注文して
どうやら女子会という名目の慰め会だったらしく、最近の話だが北野は彼女に振られたらしい。泣きながら大音量で話すものだからどうでもいい情報を僕まで勝手に耳に入れられる始末。ついにはクダを巻いて呼び掛けにすら答えなくなり爆の睡。
縁もたけなわとなった頃、ラストオーダー取って他のグループは帰ったにも関わらず、店じまいを始めても北野はぶっ壊れたままで。女子会メンツは声をかけ続けるが鈍い返事をするばかりで手に負えない。
どうすんだよと頭を抱えた僕らに店長は「同じ大学なら責任を取れ」と言って、僕に
そんなこんなで締め作業を免除された僕が
僕にだって予定がある。早く帰らないと推しである双子Vヤワワとモフフの配信が始まってしまうではないか!今日は貴重なヤワモフASMR配信なんだぞ!1秒たりとも逃したくないのに!!!
「ちょっと待て!
「ごめん!明日早いの!」
「ウチ親がうるさいからさ……」
「アタシタバコ臭いの無理」
「彼氏と同棲してるからちょっとぉ……」
「手出されかけてるから家入れたくなくてェ……」
どんだけ信用ないんだ
押し問答を続けるも、終電の時刻がある女子たちは一人ひとりと消えていき、ついに北野を放って帰りやがった。あとサラッと長沼は同棲宣言をぶちかましていった。男子諸君は涙を拭けよ。
刻一刻と配信と終電の時間は近づいていく。なのにむにゃむにゃ言ってる北野は呑気に眠りこけ起きる気配なし。
このまま俺もコイツほっぽって帰っていいか?いいよな?よし、なんか駅前にあるよく分からんオブジェの前あたりにいい感じに座らせて……。
「そんなに
「わーーーーー!!!」
突然叫ぶな!!!!しかも内容がすこぶる良くねぇ!!!!衆目環境でなんて事
「あ!!?何見てんだよ南田ァ!!!」
「南平ですが!!!」
不審なものを見る目を向ける紳士淑女の方々には、痴話喧嘩と思われているのか5mほど距離を空けて通過されていく。北野のツレと思われているようで非常にツラい。
「なんだよ!!振られたウチを笑いに来たのか!!悪趣味だなオイ!!」
「お前が誰にどう振られたかなんぞ知るか!!!てか終電だろ帰れ!!!」
「ウチとのセックスで満足できなかったんだってよ!!!!男とのダブルピースアヘアヘハメ写送られてきたわ!!!!あんなグロいもんじゃなければな!!ウチだって生えてりゃ良かったって何度も思ったわ!!!!」
「分かったから!!!そいつが最低なのはそれとしてお前帰れよ!!!」
「あ゛ぁ゛!!?ウチの
「お前クソみたいな理由で振られたんじゃねーのかよ!!?」
確かに、彼女から他の男とのハメ撮りが送られてきたら僕だって脳が破壊されるだろう。それも「お前じゃ満足できなかった」なんて言われた日にはついうっかり包丁でも買ってしまうかもしれない。
それについては同情するし、もし友人がそうなって復讐すると言うならいくらでも手を貸してやる所存だが、北野と僕の関係はそこまで深くない。それこそどうでもいいわけで。
『夢見ヶ丘行き最終でーす』
「おい!終電……!」
「……」
「……おい?顔が納豆パックみたいに白いぞ」
「…………やばっぉ゜ぽ」
「は?おい待て待て待て!声がだいぶウェッティ!!!」
※映像が乱れました。しばらくお待ちください※
神は無慈悲だ。放たれた崩壊のカタストロフィは着弾した半径3mの人間を蹂躙し、その日僕と北野の尊厳と自由は、不快な衝撃音と共に粉々に消し飛んだ。
誰が呼んだか程なくして到着した
「……」
「お兄さん方二次会は……失礼シマシタ~」
さすがに申し訳なく思っているのか北野はしおらしくしている。ワールドエンドした事で顔色も幾分かマシになった。
あえなく終電に乗り遅れた僕らは夜中へと投げ出される事となる。服にはカタストロフィの残滓を纏っているから、イカついお兄さん達も僕たちを見て見ぬふりだ。僕は別に気合いの入った服でもないし、捨ててもまぁダメージは少ないのでそれはいい…………むしろ、ヤワモフのASMR配信を逃してしまった事がただただショックで。
「その……さすがにウチが悪かったわ……。ごめん……」
「ちゃんと謝れるんだ……気にしてくれていいよ。僕店でも喰らった事あるし」
「そういうのじゃ……ん?」
彼女自身も自らのカタストロフィに耐えきれず、なかなかにポストアポカリプスだ。ダメージシャツとジーンズな手前ちょっと……うん。同情はする。同情は。
何となく連れ立って歩いているが、目的地は無い。僕の家は隣駅だから最悪歩いて帰れなくもないけど、北野はどうするのだろうか。この先はちょっとアレなホテルの林立するエリアだ。
「ちょっと待ってろ」
そう言うと北野はコンビニでシャツやスウェットパンツを買ってきて押し付けてきた。最近のコンビニはちょっとした服まで売っていると言うのだから驚きである。
「ん」
「なんの施し?」
「ん!」
どこぞの傘渡してくる少年か?
手に下げられた袋は2つ。彼女も着替えを確保したのだろう。
「うるせぇ黙ってもらっとけ。ウチ男に貸し作るの嫌なんだよ」
「だいぶデカい貸し作ってるけど」
「お前……オタクメガネのくせにいい性格してるな南山」
「よく言われるわ。あと南平ね」
さて、僕は帰るとしよう。北野もだいぶ酔いが覚めているようだし、ここのホテル街を突っ切っていけば隣駅方向だ。少し行けばネカフェもカラオケもある。個室に入れれば服も何とかできるはずだ。
「おい……寄るぞ」
彼女が親指で示した先は、突っ切ろうとしていたアレなホテル通りの一角。やたら華美な建物が続く内の一つ。他と比べてシンプルな外観だが、この通りにあるなら中身はそういうものだろう。
「いやいや、君のポリシーに反するのでは?」
「勘違いすんな!シャワー浴びてえだけだ!他意はねえ!!」
できることなら僕も早急に着替えたかったが、それはもちろん彼女もそうだろう。カタストロフィに染められた状態と、僕とホテルに入る事を天秤に掛けた結果、彼女の自尊心は耐えきれなかったらしい。
「………………割り勘しねえと金キツいんだよ」
「うわあ……他力本願寺創建」
「全国何箇あるんだソレ」
「分かんないけどいちばん多いんじゃない?今増えたし。たぶん。知らんけど」
うちの店で派手に飲んでたし、先程コンビニで要らぬ出費をしたところ。普通の大学生の懐を考えれば懐は素寒貧極まれりのはずだ。その予想は違わぬようで、苦虫を噛み潰したような顔をする北野。
「着替えるならカラオケとかでも良かったじゃん」
「……………………………………シャワーも浴びてえだろ」
たっぷり間をとって答えが来た。まー、それが本音よね。
アパートの手狭なシャワーに比べたらこういう所の広めな風呂場の方がいいし気兼ねする事もない。こういう所に入るのは初めての体験だが、一緒なのがこの女というのがさらにハードルを粉砕した。不思議な程にドキドキ感が湧いてこない。
僕が同意を返したのち、手慣れた手つきで手続きを済ませる北野を後ろから眺める。近寄られるのも嫌だろうから距離を取り、エレベーターも端と端。こういうホテルに入るのに面白いぐらいの距離感だ。
目的のフロアについて、エレベーターの扉が開いた。廊下を行くが、前を通った部屋からはまさしく最中の声が漏れ出ている。
「……ここだわ」
「先入りなよ。無理やり連れ込まれるのも嫌でしょ」
「押し込まれる事もあるだろ」
「どないせえっちゅうねん」
両手を上げて全く敵意がないことを彼女に示して、距離を空けながら部屋に入り、僕は奥のソファへと座った。ここから動かないと伝え、僕より悲惨な状況の北野へ先に入浴を促す。
「入ってくんなよ!」
「入らないよ臭いもん。できる限り早くしてね。僕もだいぶキてるから」
細い瞳で睨みつけてきた北野にシッシッと手を振った。なんというか、キャイキャイと威嚇してくるチワワのようだ。
ちょっとして水音が浴室から聞こえてくる。手持ち無沙汰な僕は部屋の中を見渡してみたが、間接照明とムーディな配色の室内はなるほど妖しい雰囲気を醸していて行為を促すものとなっていた。だからなんだ。
それからしばし経った頃、扉の開く音がして湯上がりとなった北野が出てきた。上気した頬、しんなりとした髪、薄いタンクトップに紺のスウェットパンツというシンプルな服装になった彼女はずいぶんと印象が変わったように思う。
「おい、あいたぞ」
「どーも」
立ち替わり今度は僕がシャワーを浴びたが、これといって特に興奮することもなく。北野からもらった服に着替えると、これまた薄いTシャツに紺のスウェットパンツ。なんというか、
「服ありがとう」
「……こっちこそ」
日付が変わって、時計は頂点を超えすでに1周ほど進んでしまっていた。ヤワモフのASMR配信も終わってしまってるだろうなぁ。話題もない。シャワーを浴びる目的も達成したし、時間だけが余った。始発ぐらいまでは暇になるだろう。
こちらに背中を向けてベッドサイドに座っている北野だが、コンビニ産薄いタンクトップには下着のラインがない。どうやらカタストロフィは下着まで侵したらしい。
「なあ、南島は手出してこねーのか」
「僕は手出さないって。男なら全自動で手出すと思ってんの?あと南平な」
「今までの奴らはそうだったから」
なるほどなぁ。
性的趣向や元々の性質もあるかもだが、北野の男嫌いはこれまで関わってきた男たちの振るまいによって醸成されてしまったものだと確信した。言葉遣いもその範疇だろう。
現に、北野は彼女を寝取られ、ハメ撮りまで送り付けられるという中々に畜生な所業をされているわけで。
「嫌なことを聞くが、元カノ寝取った男は知ってる奴?」
「
「うわークズ杉チャラ男かぁ」
僕は寝取り許せない派。NTRという作品ジャンル自体は理解するが、それは創作上の話。リアルだったらば裏切り行為もいい所だ。流されてしまうパートナー側にも憤りを感じるし、分かってて手を出す側も許容できない。
「ウチが話断った野郎なんだよ。たぶん断られた腹いせに手出したんだ」
「そっか……ドライアイスで金玉じっくり潰してやりてぇな」
「本当にな。バナナスライサーで微塵切りにしてやりてえよ」
北野も落ち着いてさえいれば、思っていたより会話はしてくれる。会話のテンポも謎に同じぐらい。向こうはベッドで胡座、僕は離れたソファに座り彼女には興味の無いフリをした。実際興味ないけども。
話の内容は大学のサークルの話やら要注意チャラ男パイセンやら同回生のビッチちゃんなどなど……興味深いものから意外なものから聞きたくなかったものまで、なんかゲス話が8割増しぐらいの取り留めのない会話だ。立て板に水、というか止め忘れた蛇口のようにつらつらとしたどうしようもない会話。
バイトの疲れと、駅でのアポカリプス。想定以上に体は疲労していたらしく、変な話をしていても眠気が訪れた。適当にあいずちを打っていたら、そのままガクンと行くような。電車でよく見るヒロウコンパイサラリーマンキツツキ状態。
「南寺お前、彼女いんの?」
「南平な。年齢=彼女居ない歴絶賛継続中だが」
「だと思ったわ」
「あまり強い言葉を使うなよ。某泣いちゃうぞ」
「キモ」
「はいキレたー。萎びた輪ゴム並にブチブチにキレたわ。どれだけのオタクがその二文字に一刀両断されたことか」
「大丈夫?堪忍袋の緒が脆弱過ぎない?」
一気に目が覚めた。確かに顔はとっ散らかってるし、人に誇れる趣味はしていないのでキモいと思われるのも仕方なしと自認しているが、それはそれとして言われるのは別だ。その言葉は鋭利な刃物なんだぞ。
「じゃあ、童貞?」
「なに?殺しに来てる感じ?そうですけど?」
「あっそ」
「なんだお前自分から聞いといて」
自分は経験豊富だぞってマウント取りたい感じか?Mt.北野か?残念ながらその通りだし変えようのない事実だから、僕からは何も言えないが、しかし北野は言うだけ言ってそれきり下を向いて黙ってしまった。突然ハシゴを外された僕は振り上げた拳の落とし所がなく、右腕を変な風に振り落としてぶつけた。
「……まぁ、こいつなら」
ぼそりと呟かれた言葉に反論する気は起きなかった。あまりにもデリケートが過ぎる。ワード選択をミスったら爆発、かといって何も言わなかったら、それはそれでいつ炸裂するか分からない地雷というアンタッチャブルゾーンの厄介性。
僕が何を言うか決めあぐねているうちに、北野の中では答えが出されたらしい。クソみたいにデカい溜息を吐いたあと、頭をガシガシと掻き再び溜息を吐いた。
「人の顔見ながら溜息とか失礼Lv.100なんだが」
「細かい事気にするとハゲるぞ南高」
「南平な」
傍若無人にも程がある。僕にデカい貸しがあるのにも関わらず、人の名前も一向に覚える気がないこのチワワ。覚えられるのも嫌だが。
しかしこちらの言葉には耳も貸さず、もぞもぞと北野はベッドサイドのアメニティを漁り、個包装のリングみたいな物をぽとりと僕の目の前に放り投げた。
「ヤんぞ」
「は?」
「この距離で聞こえないの危機感持った方がいいよ」
「違ぇ!聞こえた上で返してんだよ!」
「大学生で童貞なの危機感持った方がいいよ」
「どどっどっどど童貞ちゃうわ!!」
いやまあ確かにそういう事するホテルだけれどもさぁ!
そもそも北野のかっこいい系の顔面が僕の好みにチィンと来てないし人間的な相性も良くない。
「それとも何、ウチじゃ勃たない雑魚?」
「勃つわけねーだろ駅でゲロ吐いてんの見てんだから」
いくら見てくれがド美人だとしても、さすがに吐瀉物撒き散らす痴態を目の前で披露されてたら、特殊な性癖をお持ちの方なら別として普通は勃つモノも萎えるだろと。掃除したの僕だし。
「ふゥ~~~~~ん?」
猫のように目を細くした北野はベッドから立ち上がり、のそりのそり身を揺らしながらこちらへ歩いてくる。僕らの間に敷かれた見えない境界線を自ら越えてくるのはなんでなんだ。そこにあっただろ。超えちゃいけないラインが。
膝にのしりと重みが乗っかってくる。みっちり♡と肉が詰まった温もりと、同時に降りかかってきた男とは違うハリと柔らかさ。ちゃちなスウェットパンツが引き伸ばされ、ありありと
「ちょ、お前……!」
北野は呆気にとられ動けなかった僕の頭を、そのままタンクトップの胸元へと抱き寄せる。シャワー後の為か、しっとり感も凄いし体温も高めに思った。両頬にはむにょり♡と形を変えた北野の豊かな胸が当たり、華やかなサボンの香りと彼女自身の少し甘い匂いに包まれる。
「え、なん……え?なんで?」
どこを触っていいものかも分からず僕は手をワキワキと迷わせるしかない。手を出されてるのが僕なのと、出しているのが北野だという謎な状況。ようやく絞り出したセリフもあってないようなもので。
「ムカついたんだわ。クソ童貞のくせしてウチじゃ勃たないとか生意気言いやがって」
いやいや、男の性欲を向けられるのか嫌なのでは?そんな疑問も耳朶に流し込まれるハスキーボイスが溶かしていく。北野はゆるゆると話を続ける。おかしい。さっきまでカラッカラに乾燥していた北野との雰囲気が急激に湿潤していく。
「八つ当たりに付き合ってくれよ……。いい思いはさせてやるから……さ」
部屋の間接照明はムーディを醸し出す為に暗く、表情をうかがおうとしても髪の影となってよく見えない。見えないが、胸元に抱き寄せる腕の力が僅かばかり強まった。それは深みにハマっていく沼のような、霞んで滲む生温かな媚熱。
「別にさ、世の中なんて事ないんだよ。可愛いあの子は彼氏と寝てるし、幼馴染のあの子もセフレと遊んでるし、道行くあの子もたった今男に抱かれてきたかもしれない。そんなもんだよ」
「やめろ!僕の脳を破壊しようとするな!!」
風情も情緒もあったもんじゃない。そんなヤッたかヤッてないかシュレディンガーのスケベ的な話をしているのではなくて。僕のバキバキな貞操観念をボキボキに叩き壊すのはやめてくれないか。
「い、いやそうじゃなくて……お前男はナシなんだろ?」
「感情的にナシなのと身体がヤれるかどうかは別じゃん。ウチは女でお前は男。ただの穴と棒を使うだけだが?」
「ちが…ぅっ!?」
僕の膝の上に乗っていた北野は、少し身を起こすとタンクトップに手をかけひと息に脱ぎ捨ててしまった。
目の前で肌色の柔い果実がたぷん♡と揺れ、青い髪が波のように広がる。むわっ♡と石鹸とは違う甘い香りが鼻腔を擽り、頭の奥を焼く気がした。
メロンやらスイカやらに例えられるそれだけども、この中にみっちり肉が詰まってるのだから、なるほど重たいわけである。しかし北野のモノは重力にも負けず形を保っていて、なのに身動ぎする度にむにゅっ♡と形を変える立派な果実は芸術品のよう。持ち主は別として。
「見すぎ」
「しょーがねーだろ目の前にあんだから」
意外とキメ細かい肌、朱鷺色の乳輪と乳頭、縦に伸びる形の綺麗な臍、胸に比べてぎゅっと細いウエストと、僕の脳の許容量を一気に吹き飛ばしたヌードから目が離せない。
「んだよ、結局オタクも男なんじゃねーか」
「ぐぬぬ……!」
いつの間にかスウェットを押し上げ始めた肉槍がこんもりと山を作り、北野の下腹部にこれでもかと自己主張を始めてしまっていた。グイグイと。そりゃもうグイグイと。大学生の飲みサーのコール並にグイグイ行ってる。
「いつから」
「割と最初から」
「a high…………」
……不覚。あまりにも不覚。なんたってこんな世紀末みてーな女にヤる気出してんだ僕の相棒は。割と選球眼はいい方だと思ってたのに、相棒のストライクゾーンはだいぶ広かったようである。実に滑稽。
「こっちは随分ヤる気じゃん」
持ち上がったスウェットの山の頂を、北野は爪を立ててカリカリ♡と刺激し始めた。意外なことに黒のネイルを塗ってちゃんと指先が整ってるだとか、存外手が小さいだとか別の事を考えて紛らわそうと試みたがダメだ。
ジワジワとした染まるような悦楽と、不意に爪を立てられ布越しでもビリッと来る快楽に腰がビクリと跳ねてしまう。僕のその反応を見て、爪先だけだったはずの手淫が手のひらで磨き回すようなものに変化した。
……なんというか、ずいぶん
ズリズリズリ───
いつの間にか北野の手はスウェットとパンツに掛かっており、グイッと引き摺られる。ちょっと待て!まろんじゃうだろそれ!まろび出ちゃうだろそれ!あっ何こいつちからつよい!!
「ちょちょちょっ待て!!話せば分かる!!」
「撃たれたよその人」
ぼるんっ!!!!
意識とは裏腹に、苦節ウン年まるで女性に相手にされなかった哀れな息子は封を解かれた瞬間喜び勇んで飛び出し、北野の下腹部をべちんと打ち鳴らした。持ち主が見た事ないほどやる気に満ち溢れ、これでもかとバキり散らかしたイチモツが1にょっき。
「は?オタクのくせに無駄に長げーな……太さも結構……」
他人とブツを比べた事なんかないから分からないけど、無駄に長いらしいぞ!良かったな!お前高身長だってよ我が息子!
それは置いといて、北野の手にはいつの間にやら袋を剥かれたうっすいゴムが準備されており、有無を言う前にブツがクルクルと包まれていく。
「マジで待ってくれ!!もっと情緒とか余韻とか!!ないの!?!!?」
「この状況であるわけねーんなもん」
「前戯!前戯は!?色々必要でしょ!?!!??」
「童貞のヘッタクソな前戯なんかで濡れるわけねーわローションぶっかけりゃ
しまいには僕の息子へマヨネーズがごとくローションをぶちまけ、自らの股間にも残りのチューブを塗ったくる始末。蹲踞の姿勢で腰を上げてぐちょ♡ぐちょ♡と音が立つほど指で掻き混ぜ、にちゃり♡と肉ビラを広げたまま、北野は座標を合わせた。合わせてしまった───
「僕思うんだ。童卒はね、お互いに嬉しさ恥ずかしさで頬を染め、なんというか恋愛的でなければダメなんだ。エモくて、静かで、豊かで───」
「うるせー!!!そんなの夢の中でやってろ!!はいどーん!!」
ずゅぷんッ♡♡♡!!!!
まず、尻が叩きつけられた衝撃。そして狭い穴をこじ開ける閉塞感。ニャッキがニョッキしているはずの所には北野の生白い鼠径部がある。肉槍が幾重にも重なった膣壁に揉み込まれ、今まで感じたことのない熱さと、痺れにも似た感覚が腰を突いて上がってきた。
ゴム越しだというのに貫通してくる膣襞の蠕動。
「こんなクソ女で童貞卒業~ざまぁ♡」
「な、なんちゅう事をしてくれたんや……なんちゅうことを…………」
ヤツは「おめでと~」なんて陽気に手を叩くが、もう二度と帰ってこない初体験がまさかの『芸人』『酒カス』『喫煙所の常連』『男よりも性欲猿』『毎日住所が違うヒモ』『よっこらセックス(物理)』『心のチンポコどっこいしょ』『大学の女?良く分かんないけど全員抱いたぜ?』女だなんて……僕は、僕は……。
ぬ゛り゛ゅり゛ゅりゅりゅ♡゛♡♡♡゛♡♡
「!?!!?!?」
膝に手をやり、北野がゆっくり腰を持ち上げた。ローションでネチャついたモノが膣口からずるずる引き出されていく光景を見て、生まれてから連れ添ってきた童貞を失ってしまった実感がじわじわと湧き上がってくる。いや、結合部って案外エグいな……。
「ん、やっぱ無駄に長ぇーし」
しかし、みっちりと折り重なったいっぱいの膣襞が、モノ全体を強烈にしゃぶり上げていく。たったそれだけ。それだけで我が息子は『もう限界だ!』と悲鳴を発す。おい、嘘だろいくらなんでも早すぎるだろ相棒。
「おーい、なんかビクついてんだけど?クソ雑魚チンコか童貞?」
「くそぉ……!許せねぇよぉ……!!」
尻の穴を必死に引き締め何としてもブレイクを阻止したい僕。面白がって先っぽだけ咥えてぬちぬち♡と腰を揺すってくる北野!なんだその亀頭の首元だけギュッと締める動きは!?
「おー……らっ!」
どぢゅッ♡♡♡!!!
一気に振り落とされた尻がぶつかり、粘着質な叩打音が響き渡った。限界を極めていた相棒が再び根元まで飲み込まれ、タマまで揉みくちゃにされたような強烈過ぎる快楽がバチバチと身を焦がす。
ぐべぁッ……!!なんのこれしき……!!!耐え───
どびゅッッッッ!!!びゅるるるるるる!!!ドプッッッ!!!びゅぶぶぶ!!!!!ぶゅりゅッ!!!
「え?」
「は?」
ごぷッッッッ!!!……ドプッ……ドプッ!!!びゅる゛るる゛ッッッ……!!
「………………」
「………………」
それは唐突で、何も言えなくて沈黙……。
今までで、出したこともない量が
ゴム越しに僕がしくじったのを感じ取った北野もぴたりと腰を止めお互い無言の時が流れ……。
「入れてからまだ1分も経ってねーけど」
「………………」
「まだ3回も腰振ってねーけど」
「……………………」
「ウチで勃たねーってブッこいてたのはどこの誰だったかなぁ?」
「…………くっ、殺せ……」
クソッ小刻みに腰を揺すってくるな!その勝ち誇った表情を今すぐ止めろ!!こんな酒ヤニカスクレイジーサイコレズで童貞を散らしたなどと……誰が認められるか!!
「こ、これは事故だ……!ま、ま、まさか僕に限って」
ハチャメチャが押し寄せてきて、さっきから全然思考回路が仕事をしてくれない。一体僕は何に巻き込まれたんだ。
僕の言葉を聞いて顔を歪めた北野は、ぬろろろ♡と膣内から相棒を引き抜き……ぬぽんっ♡ それを見て僕は驚愕することになる。
「こーんなキッショい量
「南平だ!!!!」
きゅっぽんと音がして、役目を終えたゴム様がブツより取り外された。重さのあまり雫型に伸びたそれを、北野が顔の前まで持ってきてマジマジと見る。そこには洗顔チューブを丸々1本ブチュッたような量 の精液でタップタプに膨れたコンドームがあった。え、あれを僕が射精した……?
「まだ、へバってねーよな?」
口を縛ったゴムをその辺へ放り投げ、いつの間にか北野の手には新たな個包装が。しかし流石にゴムがあれだけ伸びるほど射精しているなら相棒だって疲労困憊のはず……!
ビキビキッッッ!!
その証拠に相棒だってまだまだやれると声高に主張している……いや、待て、何故だ、違うだろォ!!!冷静になれ相棒!!
「あー…………っむ」
「ぐぅッ……!」
ずぢゅるるるる!!♡♡♡
北野は容赦なく根元まで咥えると、頬が窄むくらい空気を抜いて吸い上げてくる。尿道に残っていた精液がじゅるり♡と吸われ、同時に塗れていた液もキレイにされて、再びパキった肉槍を見てわざと『ッポン♡』と音を立てて口を外した。
「ぷっ!……汚ったねぇ………」
びんっ♡と反り上がった肉槍を指で弾き、吸い上げた精液をティッシュに吐き捨てる。好きじゃないのは分かるし、美味しくないだろうし、抵抗を感じるのも理解できるんだけどそんな吐き捨てられると小学生の時の時に菌扱いされたトラウマが……。
「今度はもっともたせろよ?肉バイブ君?」
先端から根元まで再びゴムが被せられ……。何から何まで準備をさせられてしまった。僕が有無を言う前に北野は腰を下ろしていく。
ぬむむむむむ♡♡♡♡♡♡
再び肉ビラを割開いて、さっきよりもすんなりと飲み込まれていく相棒。だというのに膣襞の吸い付きはより強く、全体が蕩けたようにも感じる。
絶頂してしまって過敏になった肉槍にもたらされる暴力的な熱さと
ぱんっ♡!!ばちゅッ♡!!ずりゅっ♡!!ずちゅッ♡!!ばちゅっ♡!!
「なん、か!言えッよ……!?降参…っ…かァ!?」
「そも、そもっ!勝負じゃ、ないだろ……!」
ソファーのスプリングをギシギシと軋ませ、腰の勢いを使って尻肉が波打つほどバウンドする。髪が振り乱されるたび、シャンプーの香りがする。豊かな胸が際限なく弾み、弧線となって目の前で揺れる。断片的ないくつもの要素がセックスという1つの行為となって僕にのしかかって来た。
どこかリアリティの無かったその行為が……今、目の前で繰り広げられている。
「好き、でもッ、ねぇ!女にィっ!喰われるっ、気分はッどうだよ!?」
ばぢゅんっ♡!!ばちゅんッ♡!!ぱちゅんっ♡!!ばちゅッ♡!!ばチュっ♡!!バチュッ♡!!
「男はッ!!良いよなぁ!!!ただ、気持ちよくなって!!種ぶちまけるだけッ!!なんだからよォッ!!」
「……ッ!」
振り払うように吠え、ガツガツと腰を振りたくる北野は、餌に群がる肉食獣のように思えた。
いったい何があったのか。何がそうさせるのか。
揺さぶられボヤける視界。殴られるような快感で回らない思考。どうやら過去に何かあったらしいという僕の予想は、悪い形で的中してしまっているのだろう。
「待ってくれ!もう……!」
しかし僕がこれほど堪え性のないやつだったとは、思いもしなかった。北野に飲み込まれて何分経ったかは不明だが、せいぜい15分と言ったところか。
「ふざっけんな!!もうちょっともたせろ!!!」
どぢゅんっ♡!!どちゅんッ♡!!どちゅんっ♡!!どちゅッ♡!!どチュっ♡!!どチュッ♡!!どちゅっ♡!!
より一層、重さも速さも増した杭打ちで奥深くまで抉りにかかる。吊り上がった目尻には力みすぎて浮いた青筋。三白眼とも呼べる瞳の際立った目は、いまや四白眼になるまで強く見開かれギラギラと尾を引いていた。
「耐えろよ!!射精すな!!耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ!!!」
全身に玉のような汗を浮かべ乱れる髪もそのままに肉欲を貪る獣。口元から覗く八重歯がぬらぬらと糸引き、時たま唇をなぞる赤い舌がやけに目にこびりつく。
自らにあるはずの射精の主導権、その一切が僕にない。
「ちくしょうッ……がぁ……!」
このまま少しの抵抗もできずにヤられっぱなしでいられるか!!
一心不乱に伸ばした手は、目の前で激しいバウンドを繰り返す北野の胸を捕らえ掴んだ。ズシッと手のひらにかかる重みと途端に肉へ埋もれていく指。同じく人間の素肌だというのに、こうも違うのか……!
「なんだこれェ!?」
「乳揉んだッ!ぐらい、で……!ンな動揺してんじゃねぇよ童貞!!」
ちょっと揺らせばたぷたぷと波打ち、北野が弾めばだぷだぷと跳ね、動かせば動かすだけ指に吸い付きぐにんぐにんと形を変える。かと思えばしっかりとしたハリがあって、手を離せば本人とは違って綺麗な形を保つ。これだけのものはちょっとない。
「コレッ、乳が楽だわ!!邪魔ァ……!だから、下っから!!そのまま支えてろよ!!」
「なんで勢い増してんだよ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!」
ばぢゅッ♡!!どちゅッ♡!!み゛ちゅっ♡!!ぐちゅッ♡!!ぶチュっ♡!!ブチュッ♡!!ぼちゅっ♡!!
腰に叩きつけられる凶悪な質量とグイグイ絞ろうとしてくる肉襞の怒涛の追撃ラッシュに相棒は音を上げもはやこれまで。
頭の血管がブチ切れそうなほど力を込めてようやく裏筋を上がって来るレベルのそれは、不本意ながら暴発した一射目と違い、頼んでもないのに何を勘違いしているのか僕の
「おい、ザコ平……お前!」
「ぐぅ……!!」
ガチガチとなる奥歯を噛み締めて、目を食いしばるもみるみるうちに、腰から下半身が痺れていく。全身にモザイクがかかったように言うことを聞かない。
「無駄撃ちご苦労さん!!堪え性ねぇなあ!!無駄に長えのはチンコだけかぁ!!!?」
そんなに無駄無駄言うことないだろ!僕はこれほどまでに余裕が無いのに、北野が不敵な笑みを浮かべているのが悔しい。あっちはまだまだ余裕があるようで。
認めよう、今の僕ではセックスで彼女に勝つ事はできない。Lv1ではラスボスには勝てっこない。そうだろう?野草を摘みに行ったらドラゴンに当たり屋されたような絶対負けるシナリオなのだ。
どぶっっっっっっ!!!びゅりゅゅゅ!!!ぶビュ!!!どりゅ!!!どびゅゅゅ!!!!ぼりゅ!!どぷゅッッ!!!
「はん、雑魚がよ♡」
ぐり♡ぐり♡ぐり♡ぐり♡ぐり♡
北野は杭打ちを止め、どすんと腰を落とし円を描くように振る。肉襞、柔襞、最奥があらゆる角度から吸い上げるように相棒を揉みくちゃにし、おかしいぐらい射精が続く。
「か、はっ……!」
肌には汗が滴り、酸欠のためか頭がチラつく。必死に息を吸うが地上なのに溺れそうだ。くそ、舐められないように鍛えてはいるはずなのに、使うところが全然違うせいで1戦交えた疲労感が一気に押し寄せてきた。
ようやく射精が治まったころ、北野はおもむろに腰を上げ結合を解く。ずろろ♡と彼女の中からしなった相棒とパッツンパッツンに膨れたコンドームが排出された。
ちょっと待ってくれ、なんかさっきよりも……いや確実に量が多い。僕がそう感じるのだから、北野も当然気づいていて
「おぉい、なんだよこれ?お前の金玉どうなってんの?マヨネーズ袋か?」
「そんな脂ギッシュなわけないだろ……!」
「これ見てそれ言えんの?」
ぺちんと情けない音を立てて取り外されたコンドームを縛り、先程使ったものを並べて持ち上げる北野。彼女の鼻先でぶらりと揺れるゴム玉は今取り外され方が明らかに大きく、それはそれはギトギトの精液が詰まっていた。やめろブランブランさせんな!
「あ゛ーウチまだイッてないんだけどなー?ザコ平はもうこんな射精してんなら終わりかなぁー?」
「ふざけんなよお前……!」
「まぁ?童貞には刺激が強過ぎたかぁー!たはぁー!」
ちょっと顔と声と体が良いだけの酒クズがよ……!
ビキッ……ビキビキビキッッッ!!
「お前のチンコ煽り耐性ゼロじゃん」
「むしろ煽り耐性身につけてるチンコって何なんだよ」
知力0のアホみたいな会話をしているうちに『情けない、こんな雑魚メス一人イカせられないで何が男か』とヤる気に満ち溢れる相棒。本当に煽り耐性ゼロですありがとうございました。残念ながら負けてんのよ。無惨に。一度ならず二度までも。
「仕方ねぇ……童貞にはチャンスでもやるよ!ウチ優しいからさぁ!」
とんでもなく恩着せてくるじゃん、この女。自らの尻をパチンと叩いた北野はソファを立ち、ベッドへと向かう。一体何をする気なのかと思えば四つん這いになりフリフリと腰を揺らしてみせた。
生白い尻肉も左右に揺れ、まるで誘うようにぷるぷると震える。ふん、確かに僕にそういった経験が無く、どうすればいいか分からなくったから遅れをとってしまった。それは認めよう。だが、そんな安い挑発に俺が乗るわけ───。
むにょっ♡
気づいたら、僕の両腕十指は北野の豊満な尻肉に沈み込み、弾力を享受していた────。
「おわァーーーー!!!」
「うるせぇ!!!」
クソが、無駄にいい肉付きしやがって!ちくしょうめぇ!
その動き、スローモーション。僕の身体は誘蛾灯に集る虫が如くフラフラと近づきまんまと北野の思惑にハマった。そ、そんな尻ぐらいで僕は釣られクマー…。
「なぜだ……!?僕がただ形が良いだけの尻に惹かれるはずが……」
「おぉーい、私のケツ撫でながら言っても説得力ねぇーぞオタクくーん?」
こうなりゃヤケだ。つきたての餅みたいな吸い付き方をしてくる尻をぐにんぐにんと歪ませてみる。なんだこれは……たっぷりもっちりぷりっぷり。今時のプリンだってもうちょい頭使ってキャッチコピー考えるぞ。
僕のボキャ貧ぶりは置いといて尻肉を広げてみると、肉と肉の合間には小さく
本当にバランス良く教科書みたいになってるんだなと妙に関心する。なんでこんな所まで造形が綺麗なんだ……少しぐらい崩れてあれよ。
「うわぁーオタ平くん目が血走ってるこわぁーい♡」
うるさいですね……。どうしたら
そうか、この姿勢ならバックってやつか。後ろからの挿入は深くまで入ると聞くし、こちらのペースで動かせるからこそ勝機があるかもしれない。カゴから個包装を取り出し、わたわたしながらも相棒をゴムで包む。さすがに2発もぶっぱなしたんだ、次はもうちょいもつだろう……もってくれよ、オラの相棒!
「大丈夫かなー?
「馬鹿にしやがって……!」
今に見てろ!!その余裕綽々な表情をぶっ壊してやる!!
……というものの、どんな強さで腰を振ればいいのか僕に経験値が全くない。だが、
ずにゅう……♡
亀頭を膣口に当てがい、腰に体重をかけて押し込むと穴が広がっていく。肉槍全体が温もりと湿潤に包まれていって、ついには全体が北野の中へ収まった。なんという人体の神秘。
ずにゅるるるるる♡
相変わらず引き抜く時がヤバい。幾重にも重なった何枚もの肉襞が肉槍を吸い上げるように動き、引っこ抜かれるかも分からないレベルで食いつかれる。一気に耐久力が削り取られ、あっという間に会陰がヒクヒクと引き攣り始めた。
気合いを入れろ!
振り切るように腰を目の前の尻に叩きつけた。
「うっらぁ!!」
「ッグあ!!!」
バチィンッ!!!
肌が盛大に鳴り、肉槍が再び粘膜の層を貫く。先端が強かに奥底を突きキツい締めつけが一気に襲いくる。だが、それは快楽というよりも防衛反応のようなものらしく、彼女の声も呻き声に近い。
ドスッ!!!バチンッっ!!ドヂュっっ!!!
「おいっ!待てよ!!いっつ!!止まれ!!!!」
振り向きざまに突き飛ばされ、僕はベッドから転げ落ちた。こちらに向いた北野の顔は、目線を更に鋭くしこちらを睨んでいる。何人かヤったことありそうなぐらいの目力だ。
ペチンと間抜けな音がして、北野は締め付けによって引っこ抜けたコンドームを膣口からぶっこ抜く。
「調子乗んな住所不定無職童貞が!!ガシマンとかガン突きとかああいうのは※この人達は特殊な訓練をしています※ってテロップついてんだよ!!いてぇよ!!そんな奥ばっかドつくな!!」
「……じゃあどうすりゃいいんだ」
「いきなり素人がホームラン打とうってマン振りするな!!ミートに徹してヒット狙えや!!ソロ打つよりランナー溜めて走者一掃タイムリーツーベースの方が点入るだろうが!!」
「その例えはよくわからんが申し訳ない」
物凄い剣幕で怒鳴られ思わず萎縮してしまったが、これは僕が全面的に悪い。べちこんっと頭にチョップがなされ、眼鏡が盛大に傾く。
「みんな勘違いしてんだよ!激しくすりゃ気持ちいいみてぇにな!!雑なだけだかんな!!聞いてんのか南平!!!!」
「はい……南平聞いてます……」
「いいか!?質なんだよ!分かるか、質!!Quality!!」
なるほど……。激しく動いて接触面積と回数を増やせば良くなるものと思っていた。どうやら僕は盛大な勘違いをしていたらしい。
「だいたいな!内臓ドツかれてあんなあん♡あん♡なんて声出ねえよ!演技たがらなえ・ん・ぎ!」
「止めてくれ北野、その術は俺に効く」
もういいだろ……あと何度、僕は君に刺し殺されればいい?
「そのことについては全面的に謝罪する。残念ながら僕には行為の経験値が全くない」
「ようやく自覚したかよ」
「だからご教授いただけないだろうか」
「そーだろー!!……あん?」
残念ながら長年連れ添ってきた童貞を北野に惨殺され、僕は戦場に何も持たず放り出された新兵に過ぎない。なればまず、必要なのは経験である。経験値を溜め、レベルを上げてボス戦に挑む他無いのだ。
眼鏡を直し僕は北野に詰め寄った。つまりこいつは、序盤に出てくる操作を覚える為の負けイベボス。どうやっても勝てないなら、チュートリアルぐらいは体験して覚えねば損。僕は思わず、前のめりに北野の肩を掴み揺さぶっていた。
「どう触れば良くなるんだ?」
「分かった!!分かったから!!真面目な声を出すな息を吹きかけるな顔が近いんだよ気色悪い!!」
北野はガシガシと頭を掻き、盛大に溜息を吐いた。それだけでもヤツの胸は扇情的に揺れる。さっきも見た光景だが今度はベッドの下から正座しながらである。横乳見るか、下乳見るか。結局乳なのに、何故こうも角度によって違って見えるのだろうか。
「まず触る時は指先だけで触れ。揉むな掴むな引っ掻くな。簡単に傷になるから深爪レベルまで爪切れ」
「それは食品扱ってるから切ってるが」
「ん、合格」
普段からバイトでキッチンに入るためこまめに爪を切っていた事が功を奏した。
それから北野の後ろに来るよう指示され、ベッドの上に膝で立つ。胡座をかいて座る北野を見下ろす形だ。うなじだとか、首筋からのびる肩甲骨だとか、意外と背中にあるホクロとか。真新しい情報がどんどん上書きされていく。
「次、突起にはいきなり触るな。指先で周りをなぞれ。絶対に爪立てんなよ?豆腐の角を崩さないぐらいの強さでいい」
言われた通りに指を滑らすと想像以上に肌触りが良い。キメ細かい北野の素肌はなんというか、凹凸が少ない。筋肉による筋だとか血管の浮きだとか……そういうものがなく、男と女の違いというものを感じる。まずは、肩から。そこから鎖骨のブリッジを伝う。
「大事なのは
それ失敗したら怒るやつじゃん……。
ぴくりと震え、一瞬巻き肩になったものの北野は平静を装う。滑らせた僕の手が胸へと至ったからだ。
先程は下からがっつり揉みあげてしまったが、そのせいか下乳部が少し赤い。なるほど、ここだって素肌なのだから無遠慮に掴めば痛かっただろう。ここは反省すべきだ。
彼女は結構なサイズの物をお持ちで、比例して乳輪や乳首も大きいと感じる。残念ながら比較対象を直接見たことが無いので何とも言えないが。謝罪と労りを込め、ゆっくりと輪郭をなぞっていく。肌を沈ませない程度に、指紋を掛けるぐらいに。
「……」
北野は何も言わない。なら、少なくとも間違ってはないということか。外縁から続き、指先を内庭へと滑らせていく。柔らかな弧が描く線を辿り中心へと迫っていく。
しばし続けていると変化が起きた。紅梅の乳輪がぷっくりと持ち上がり、先端がみるみるうちに尖り始めた。先端は充血した為か、より濃い甚三紅へと染まっていく。目に見えて太くなった乳首に思わず感嘆の声が漏れる。
「女も勃起するんだな……」
「うるせェぞ減点だムードぶち壊し野郎」
教科書だけでは分からない生身の反応に、ひとつひとつの発見がある。イメージトレーニングだけではどうにもならないわけだ。
そうしているうちに、うなじからボディソープともシャンプーとも違う甘い香りがするようになった。香水とも違う、不思議と心地よく感じる香り……ちょっと待ってくれ、体の匂いを心地よく感じる相手は相性が良いと聞いたことがあるがまさかこんな女と?いや、違う。これは香水だかコロンだかトリートメントの香りに違いない。
まあそれは置いといて、指を乳輪まで進める。発汗により、しっとり感とつるつる感が混じった感触にぷりんとした弾力が加わり、まるで別物になった肌が指先に絶妙に馴染み、気持ちが良くてつい捏ねそうになってしまう。
ぴんっ♡♡!!!
「ぁんッ♡」
は?
なんだ今の?何なんだ今の!!?ついつい滑った指先が硬く勃起した乳首を弾いてしまったんだが、どこからか聞こえるはずのない声がした。今この部屋には僕と酒焼け声しか出さない終わってる女が居るだけのはずだが。
ぴんっ♡♡!!!
もう一度、今度は確実に引っ掛け乳首を弾ませてみる。間違いなくそれは北野から発せられた声であり、鼻を通って消え入りそうな声だった。
「あッ♡♡!!おい!調子にのんな!!」
嘘だろお前!?あんな酒の席でギャハギャハ笑っといて、感じた時の声はそんなか細いの!?何かのバグだろ!!?!?
「北野お前……そんな声出るんだな…………」
「んッは♡あー!わりーわりー!オタクくんはおほぉ!!とかじゃないと興奮できねーかー!!そっかー!!」
「断じて止めてくれ。僕にその性癖は無い」
「あ、おぅ……。めっちゃ拒否るじゃん」
違うんだ……!許容範囲を超えた刺激を受けて、ついつい漏れてしまう「んお゛♡♡♡!!」が好きなのであって、ナチュラルにオホオホ喘がれたらなんか萎えるんだよ!僕は!ガチオホゴリオホは別ジャンルだから!!!
その間にも硬く凝った乳首を撫で続けていたところ、北野の腰がビクリと跳ねる。
「やべっイ……♡」
北野が小声で何か言ったものの、小さすぎて聞き取ることが叶わなかった。彼女のことだ。どうせ、僕に対する不平不満罵詈雑言をぶちまけてる事だろう。そろそろ、「同じ所をずっと触ってんじゃねぇ!」と拳の1つでも飛んできそうな雰囲気がある。胸は終わりにして、次に移行すべきか。
さあ、ここで問題です。胸の次はいったいどこに触れれば良いんでしょうか?
んむむ……難問だ。先ほど北野からは聞くな察しろと対女性において一番の課題を突きつけられてしまったし、とりあえず背筋でもつーっとしとくか。
「ひゃっ♡」
やっぱりバグにしか思えん発声。てか、背中弱いのかこいつ。意外な弱点かも。正解が分からないので、背中から尻を撫でて、そこから太ももへ。クソが、どこもかしこも柔っこい肌しやがって。
内もものハリを感じながら、手を少しずつ核心へ進めていく。親指によく整えられた和毛が触れ、さわりとした触感が伝わってくる。この先にあるのは彼女の秘部。少しずつ、指先には太ももと異なる柔らかさが伝わってくる。
はっ!
『次、突起にはいきなり触るな。指先で周りをなぞれ。絶対に爪立てんなよ?豆腐の角を崩さないぐらいの強さでいい』
そうだ、危ない危ないヒヤリハット。この先にあるのはクリトリスという女性特有の突起。特段に敏感な箇所とデータにある。ここは周りをなぞれ、という北野の言葉を教訓にして進むべきだ。
指先にはにちゃり♡と粘液が纏わりつき、一気に滑りが良くなる。柔らかい肉の膨らみだったそこから、ぷにっ♡としたヒダのようなものに触れた。おそらく陰唇だろう。
その一部分、指と指の間に、突っ張った皮膚の集まりが確認できる。これがクリトリスを包む皮であろう。薄皮越しに硬い豆の様な物を感じられる。
だが、意外な事に豆だけではなくその辺一帯が腫れぼったくなり、豆には奥行というか根があるのだ。なんとも不思議不可思議な感触。
乳首は弾ませてみたが、攻め方が一辺倒では芸がない。さて、どうしてみようか。まずは2本の指を突起の左右に置き撫でて上下させてみる。耳をすませば、にちゃ♡にちゃ♡と粘ついた音がして、突っ張った皮が動く感じがした。
「オタ平、お前想像以上にねちっこく触るな……」
「慎重なんだ僕は。傷でもつけたら申し訳ないし。あと南平な」
「……ちょっと見直…」
「それにレベル上げの最中なんだ」
「お前ウチの身体でなにしてんの?」
「何ってそりゃもちろん女体チュートリアルだが?」
「お前ウチの身体でなにしてんの?????」
たぶん経験/Zeroぐらいは卒業できていると信じたい。いや、慢心は敵。憶測は事故を呼ぶ。ここは確実性を求められる時。指2本で粘膜に触れ、広げるようにし、捲り上げてみる。
にゅむん♡
「───ッ♡!」
抵抗僅かに包皮が剥け、その下で燻っていたクリトリスがぷりゅっ♡と勃ち上がった。なんというか、枝豆を押し出したみたいな、なんとも言えない癖になる指圧感……なんだろう、サイズ感がジャスト過ぎる。
人差し指と薬指は陰唇を広げたまま、前庭に溢れていた蜜を中指で掬い、充分に纏わせて。もちろん触るか触らないか程度の極弱い力加減を心掛け、クリトリスの頭から円を描くように撫でてみる。
「ぅ、ん♡はッ……く、ぁ……♡」
膣口からは明らかにローションではないトロついた液が溢れ、クリトリスを撫でるたびくぱくぱ♡と追うように溢れ出す。下から頭へなぞりあげるのが特にキくようで、そうすれば下腹を波打たせて頤をはね上げる。
「ふ、ん…あっ♡…くぅ♡」
ふと、好奇心が湧き上がってきた。この敏感な肉豆を
にゅりゅん♡
「ひぐっ!?!!?♡♡♡」
摘むつもりが、粘液で指が滑ってピンッ♡と肉豆を磨いてしまう。
プシッッッッ!!!♡♡♡
────直後、派手な
「あ、出……ッ!あ、あ、あ!!?」
北野の脚が力の限り折り畳まれ、つま先までがぎゅっと握り込まれた。膣襞は著しく痙攣し下っ腹がベコベコと震え、北野は秘部から数度、プシャプシャと派手に飛沫を噴き出した。ベッドシーツにはこれまた豪快な染みの跡が作られる。
「おッ♡あ♡」
これは……潮吹きというやつでは?
「ビッチャビチャなんだが」
「うるっせえ!!!酒飲みすぎたんだよ!!!!」
まったくキャンキャンとよく吠える。どうやら北野は陰核が非常に敏感で弱々らしい。
僕の手は北野の汁や噴射した液にデロデロに塗れ、指先からポタポタと雫が滴る。反応は劇的だったと言えるだろう。あのクソ生意気な北野に一泡(潮?)吹かせる事ができた。それだけでも非っ常に胸のすくような思いだ。
「舐めやがって……こっちのターンだオラ!!」
あ、痛い。なんか腕をグニッとされてブンッとされて、目の前の景色がグルンと回り天地がひっくり返ったンゴ。ぐぇ。気づいた時には僕は転がされ、北野とポジションが入れ替わってしまっていた。なんだこいつ天地返しの使い手か?さてはマシマシラーメン食べるの上手いな?
北野はその豊満な2つの果実を自分の手で持ち上げ、イキリ散らかしていた相棒を脅してくる。女性のサイズ基準はてんで分からないけれども、深くI字の谷間を伸ばすそうはお目にかかれないサイズ感のそれ。
「
「それは脅迫と捉えてよろしいか?」
「いいぜ?パイズリで脅迫を立件できるんならなァ」
許せねえ……南平死すとも正義は死なず!
ぬちゃぁ……♡
言うが早く北野は手近にあったローションのボトルを引っ掴むと、自らの谷間に向かってぶちまける。ぶびび、なんてちょっと汚い音を響かせつつ、たんまりと液体のかけられた果実は僅かな明かりすら照り返し、一気に艶やかな雰囲気を醸す。
「生意気なんだよオタ平のクセによぉ」
開かれた谷間は糸引く牢獄。ゆっくりと、確実に肉槍を捕らえていく。
「こっちはちったぁ耐えてみせろよ……!」
お前……今になってそんな嘲笑の表情差分増やすな!気合入れすぎだろ運営!いくら負けイベだからってちょっとぐらい希望を持たせてくれたってあっちょ
だぽんッ♡
瞬間、肉槍は谷間に喰われた。ムチムチに詰められた肉の隙間はとにかく狭く、圧迫によって息苦しさを感じるほど。それがローションという潤滑剤で恐ろしい程に緩和され、肉槍にとって絶好の締め付けとなる。
だぷっ♡!ずりゅ♡!だぷっ♡!ずろっ♡!だぽっ♡!ずぷっ♡!ずりゅ♡!
胸はただの脂肪の塊に過ぎない。正確にいえば母乳を作る為の乳腺があったり、雄に対して性的にアピールする為に発達した器官だと僕は認識している。要するに観賞用。使用者は赤子のはず。それがどうだ?
ぬぽっ♡!ぬぽっ♡!ぐぽっ♡!ぬぷっ♡!ぬぽっ♡!ぬぷっ♡!ぬりゅ♡!だぽっ♡!
「亀頭パッツパツ、血管浮きまくりのイキ我慢チンポじゃねー???」
谷間から赤黒い亀頭が出てきたり再び肉の波に飲まれたりする視覚的な暴力。北野の発する言葉による聴覚的な暴力。肌接触で直接的に与えられる快感の暴力。
「お前の負けだオタ平!!負けろ!!パイズリで負けろ!!」
「く、ぁッ……!負け、る…かぁ!」
滑らかに躍るさまは、棒を扱くという点で圧倒的な優位性を持っている。両方を同時に上下させる単純ゆえに強い動き。互い違いに動かして複雑な機動をさせる刺激の強い動き。まさしく搾精する為の強力無比な武器じゃないか。
下っ腹に力を込め僕は必死に我慢した。我慢、しているはずだ。だというのに相棒の先端からみるみるうちに感覚が無くなっていき、ただ腰が浮きそうになるほどの快感のみが下半身を包んでいく。
奥底からこみあがってくるものを懸命に押さえつけたが、意識しても止められないほどの奔流はもうすぐそこまで来ていた。
「イけ───」
ぼびゅっ!!!どびゅっっっ!!!びゅぶるるるる!!!!びゅりゅりゅ!!!!ぶぷっっっ!!どプ!!!
深い肉の谷間から白い間欠泉が吹き上がり、ちょっとの放物線を描いてだぱだぱと北野の胸に降り注いでいく。それはえらく粘ついていて、肌に付着してからは垂れていかない。北野は絞り尽くすまでパイズリを止めてくれなかった。
それが数回吹き上がりようやく止まった頃、北野は谷間を広げ粘液が糸引く様を見せつけながら勝ち誇った笑みをこちらに向けた。
「はいお前の負けー」
敗北。完膚なきまでの敗北。あろう事か僕の相棒は北野のパイズリに負け、今日3発目をゴッツリぶちまけた。ゴムという抑えがなければ僕はあんなに射精するのかと自分ですら驚く程に。
「これでさすがに
ビキビキビキビキッッッ!!
男として屈してはならぬ時があるとグランパは言っていた。いつもグランマには平身低頭だったが、彼は決して自ら負けを口にしなかった。負けを認めるぐらいなら、右手を突き上げて立って往生するような人だ。僕もその生き様を見習いたい。今がその時だ!その孫である僕が負けるはずないだろう!
「北野、君にバトルファックを申し込む」
「カードバトルみたいに言うんじゃねえよ」
「頼む、何か掴めそうなんだ」
「何がお前をそこまで突き動かしてんだ???もう1人の僕とか言うなよ?」
乳を拭きながら呆れ返った目を向けてくる北野。そりゃそうだ、僕自身も相棒の強情さにはびっくりしているんだ。
もう少しでこのチュートリアルステージも終了してしまう。身体にのしかかる疲労感もとても無視できないところまで来ていた。だが、何より北野に負けたままでは気が済まない!!
「……しょーがねぇな。もう一度だけチャンスやる」
そう言った北野はカゴから個包装を放り投げてきて、そのまま先程と同じ四つん這いの姿勢でこちらに尻を向ける。だが、決定的に先程とは違う所があった。
充血を増した肉花弁がうっすらと開き、中心の膣口がくぱくぱ♡と何かを欲するように開閉したのだ。膣襞と生々しい粘膜が覗き、溢れた汁がツーっと太ももをつたっていく。明らかにそれはローションの残滓だとは思えないもので。
僕はイキり散らかす相棒に防弾膜を被せ2、3度北野の尻を撫でる。滑らかな丸みと指を押し返す張りが相変わらず心地よく、なるほどお尻マウスパッドが売れるのも納得だ。
勃ちグセがついてしまったのか……は分からないが、身体は疲労しているのに、相棒は真剣のように抜き放たれ今か今かと熱を放つ。
切っ先を膣口に合わせ腰に体重を乗せれば少しの抵抗のあと、ゴム越しでも感じる燃えるような熱に先端が包まれると、やがて全てが飲み込まれていく。
にゅるるるるる♡♡♡♡♡
折り重なった肉襞に包まれた膣内は狭く、ぞりぞりと肉襞に撫で上げられた傍から溶けて行くような気さえした。北野の奥底を割り広げ、個と個が混ざり合わさっていく。押し付け合いではなく混ざり合いがセックスなんだと理解していく。
「あ゙ークソ、なんでこんな硬ぇんだよ……」
そうか、力み過ぎていたんだ。何だって力んでは事を仕損じる。疲労によってそれに気づくとは、僕はまだまだ精進が足りないのだろう。それに、腰を使って動くのではなく、太ももを使って動いた方が楽だということにも気づく。
ぬちゅっ♡にちゅっ♡ぬちゅ♡にゅっち♡ずちゅ♡むちゅっ♡にちゅっ♡
肌をぶつける余計な力はいらない。突くのではなく混ぜるように。無心の境地に立ち、一定のリズムを刻んでとにかく北野の膣襞を撫でることに徹した。
その甲斐あってかだんだんと
「無駄に……なげぇストロークしやがって……!」
ずっとねちねち♡と膣襞を撫でつける肉槍によってもたらされる、浮遊感。急激に迫ってくるのではなく、緩慢ににじり寄ってくる境界線。こんなユルいセックスで感じるわけがないとタカをくくっていた北野の指先は、次第に強く枕を握っていく。
(絶対声なんか出さねぇ……!)
にゅりゅっ♡ずろろろっ♡ぬちゅ♡にゅちちち♡ずちゅ♡ずりゅりゅりゅ♡にちゅっ♡ぞるるるる♡
(弱いとこ探られてるっ、クソ生意気!オタ平のくせに!!)
だが、メスは気づいてない。自らの膣内がヒクつき始めていることに。膣襞がざわざわと膨れ上がり絡みつきに行っていることに。口元を枕に埋め、漏れ出る声を我慢し始めていることに。茹だるような熱の行き場所がなくて、どんどん下腹部で渦巻いていくことに。
始めはバックだった姿勢が、脚が伸び、腰だけ浮いた寝バックになり始めていることに。
「……もっと、奥」
にゅるるるる♡♡♡♡
ぱんぱん♡と腰をぶつけてくるわけじゃなく、相変わらずゆったりとしたペースでねちねち♡と膣奥だけを耕してくる。繋がっているところだけが溶け合わさっていく。その焦ったさが滑って口を割らせてしまっただけ。
聞こえてない。聞こえてないはず。こんな事は求めていない。思考と裏腹に口から出たのは甘ったるく溶けた吐息混じりの声。膣内を抉る角度が変わって、引っ掻く角度も変わって、ぎこちなかった腰の動きもコツを掴んだのか滑らかになってきて。
「はっ……♡は、ぅ♡ ん♡」
もっと激しいものだと思っていた。もっと力任せだと思っていた。もっと独りよがりだと思っていた。
「すまん、もう少しだけ激しくさせてくれ……ッ」
影が、覆いかぶさってくる。顔の横に節くれだった男の手が置かれ圧迫感が強くなる。膣内深くまで満たされ、押し広げられ、子宮が押し潰される。けれども、何故かそれが苦しいものだと思えなくて、かぶりを振って受け入れまいと拒否するも溶け合わさった下腹部がそれを否定する。
きゅぅ……♡
(───!?)
ずっと身を包むふわりふわりとした浮遊感。なのに、キツく締め付けられる下腹部が……否、膣の奥底が焼け爛れ、熱く渦巻き始める。多分それは、絶頂ってやつで。
心は否定する。体は肯定する。
(こんなやつに……!)
頭は否定する。体は肯定する。
(ねちっこく奥捏ねられて……)
脳は否定する。体は肯定する。
(イクわけな────)
絶頂を
ぞくぞく♡♡♡♡!!!
予想不能。理解不能。制御不能。
冷たくなっていく手で必死に枕を握りこんだ。口元を少しでも押し付けて声を漏らさないようにするために。
脳は命令を飛ばしてるのに、体が勝手に弓なりに反る。痙攣に包まれた膣襞が勝手に収縮して、どんどん男の存在が際立っていく。男によってもたらされる悦楽の頂に、ついに逃げ場を塞がれた。
「…………っ…!」
「う、ぉ!」
膣内に痙攣を伴った収縮が起こり、痙攣はすぐに下半身、やがて全身へと伝播していく。肺が握られたように呼吸が乱れ、食いしばった歯からはギリリと不快な軋みがする。そうしないと聞かれたくないような声を放り出しそうだ。
「北野お前……イっ」
「イってねぇ!!だれがオタクの雑魚チンなんかでイクか!!!余裕だ余裕!!!」
いやもうそれ答えでは?僕は訝しんだ。
なんかえらく膣内がうねってるし、すごくとろっとろなんですけど……。というか全身ビクビク痙攣してるし、締め付けが半端ない。何発か射精してなければ今果てていたぐらいには追撃ダメージが入った。危ない危ない、致命傷だったぜ。
北野はまだまだ余裕だと口にした。彼女の膣内から肉槍を引き出すとドロッドロのぶっとい汁が糸引くけども余裕らしい。なんか粘膜が捲れそうなぐらい吸い付いてくるけども余裕らしい。
「じゃあ続けるぞ」
「え、あ、ちょまっ……!」
みゅぷぷぷぷ♡♡♡!!!
「んんんんんんん♡♡♡♡!!!」
ずろろろろ♡♡♡!!
「あぁああぁぁあ♡♡♡♡♡♡!!!!」
肉槍の長さを最大限使って抽挿を再開させる。1回往復する度に彼女との粘膜接触は飛躍的に高まっていく。未だ痙攣が続く膣襞を亀頭で押さえ付け、奥までくまなくローラーすれば途端に足先がびぐりと跳ねる。彼女の何かのスイッチでもあるのだろう。
「南゙平゙てめぇ……!」
「なんかずっと痙攣しっぱなしだけど大丈夫そ?」
「はぁー!?お前がんぉ♡ ずっと奥……いぎッ…!グリグリ、するからイクの止まん゙ねぇとか おぉ♡ね゙ぇから!!!」
わざとやってんだろうかこいつは。こっちは
このままでもいいが、寝バックを続けるのも北野も飽きてしまうだろうし少々姿勢が辛くなってきた所もある。それに今、北野がどんな顔になってるのかも見てやりたい。逡巡のうち、僕の脳が導き出した
名残惜しいけども、北野の中からモノを引き抜いた。白く泡立った汁というか液というか……名状しがたい糊のようなドロついたものが伸び、にちゃり♡と尻たぶを濡らしていった。
「なん、だ……へバったのかよ…………?」
「続けて欲しかったのか?」
「ぅるせえ……黙れ……」
肩で息をしながら視線を向けてくる北野。振り乱れ貼り付いた髪だとか、汗で照り輝く肌とか、口元から伝い落ちる涎だとか、傍から見れば『へバってる』のはいったいどっちなんだろうなと口に出しかけたが、そんな事は些事だ。
少しでも顔を見てやりたくて、体を転がし仰向けにしてやった。脚を持って開き、ずりずりと膝立ちでにじり寄る。見れば今までにないほど血管を浮き上がらせ怒張した肉槍があった。
薄い肩と浮いた鎖骨。柔らかくたわんで広がる大きな
改めて世の中の不条理を嘆くと共に、そんな女を乱れさせている現状にひどく興奮を覚えた。結局、僕も男だったのだ。常時女を狙うワンチャン侍と大差ない本能を携え、それを剥き出しにしてぶつけているんだから。
脚の間、岩清水のように懇々と愛液を吐き出す秘裂。指で広げてみれば、膣口からはこぽり♡と濁った滴が追うように湧き出す。ひくひく♡と震えながら何かを待ち望む粘膜へ、腫れの引かない肉槍を突きつけた。
北野は何も言わず、僕も何も言わない。荒く忙しない呼吸だけが、絡み合って部屋の中に溶けていく。
にゅぷ……にゅるるるる♡♡♡!!
ほんの少し膣口を広げる抵抗感がしたあとは、ぬるりとした粘膜はさしたる抵抗も見せず。肉槍はさっきよりも深く彼女の膣内へ沈み、亀頭が肉厚な輪に当たってひしゃげる感覚がした。
(うぁ…♡!さっきよりも深ッ……なんでこんなバチハマってんだよ♡♡♡♡!!!)
(なんだこんな……角度が違うだけで…………!!)
ピタリと吸い付くように相性がいいだなんて認めたくない。相手はあの北野なんだぞ。そもそもそれが分かるほど、僕に経験なんてありゃしないはずなのに。
けれど、このどうしようもなくこみ上げてくる衝動は何としても抗い難い。自然と、僕の体は本能に従っていた。とろとろに解れきった膣襞に半身を擦り付け、欲望の限りを放ちたいと。
ばちゅ♡ばちゅ♡ずちゅ♡ぼちゅ♡ばちゅ♡ずちゅ♡
寝バックの時よりも、自然と腰は速度を上げていく。こってりとした膣汁が包んだ肉襞の感触は離れ難いほど心地よかった。腰から下が溶けていくような浮遊感が寄せては返す。
「はっ……!はっ……!はっ……!」
「ふっ!♡う、ん……♡!いッ!あっ!♡くぅッ!」
無心で、ただ本能に任せ腰を打ち付ける。視界が揺れるたび、サボンの香りを振り乱し、呼吸の絡みつく距離で見つめる青髪。扇状に広がったそのカーテンの奥で、口元からは一筋の唾液がたらつく。必死に食い縛られた歯の奥からは、抑えの効かないか細い嬌声が漏れ出していた。
たぶん、限界を極めている。
僕も、奴も。
「はっ、オイ…うっ♡…もう、限界なんだろ……!んッ♡!チンコ震えてんぞ!!」
「どの口が!!う、ぉ……!ずっと、ビクビク痙攣してんのはどっちだか……!」
お互いがお互いを煽り合う。その度、燃料にして噴き上がる熱波は等しく灼き尽くす。優しさも、配慮も何もない本能に従った動きで貪るように何度も何度も腰を打ち付け、北野の膣襞を蹂躙した。
無造作に手を握って、前屈みになれば正常位から屈曲位へと移り変っていく。この姿勢はいわば種付けプレスとも呼ばれるやつではなかろうか。それをする僕も、受け入れる奴も、もう幾許の余裕もない。
不意に、ゾクリとした感覚が腰に走る。腰から背筋にはバチリとした電流が走る。電流はやがて脳に伝わって、ようやく理解する頃にはもう精液の奔流が会陰の堰を突き破ろうと進み始めていた。上がってくる焦燥感に思考が塗り潰され、制御不能に陥る。だが、最後の最後で、こいつより先にイくのは負けだと歯ぎしりするほど力を込めた。
「い、ぎ……!」
「ぅ、ぐ……!」
膣襞の痙攣は強烈な収縮に変わり、肉槍を抱き締め無視できない摩擦を引き起こす。気力だけで何とか保っていた力は霧散した。反対に、身体は反射的に放出へと力を向ける。下腹部に勝手に力みあらん限りをぶちまけた。
「……!!!」
「あ゙ッ♡!!!くぅ!!……みとめ゙ねぇ♡♡♡!!み゙とめ゙ねぇぇえ♡♡♡!!!」
どくんッッッッ!!!びゅるるるるるる!!!ドプッッッ!!!びゅぶぶぶ!!!!!ぶゅりゅッ!!!
びくんっ♡♡!!ビクッ♡♡♡!!ブシュッッッッ!!!♡♡♡プシッッ♡♡♡♡!!
生温かな感触と同時、下半身が丸ごと融解したかと思うほどの解放感と、次いで重たく深い水圧に全身丸ごと包まれるような疲労感がやってきた。指の1本すら動かすのも億劫で、汗でベタつくのも構わず北野にのしかかるようになってしまう。
「おぃ……重てぇ、よ……!」
「あぁ……すまない…………」
身を起こし、いつのまにか繋いでいた手を離すと指の間をヒヤリとした空気が撫でる。いや、空気は冷えてない。それだけ僕達の体温が熱くなっていたんだろう。
「ん、ぐ……♡」
しかし、北野も随分派手に潮をブチまいたらしくシーツには放射状に染みが広がっていた。ベチャベチャになった結合部を引き剥がすと、汁だか液だかで何本ものドロついた糸が垂れていく。
ぞるる♡と肉槍を引き抜けば、粘膜が少し捲れるようについてくる。白く泡立った残滓にまみれ、彼女の中から出てきたゴムは白球の如き膨らみ今日一番の量を受け止めていた。
「い…や、やっぱ…お前の金玉……イカれてんだろ………」
もし、まかり間違ってこれを膣内射精していたらと思うと末恐ろしい。だが、ゴム越しでもあの快感なのだから、生の接触に固執する男もいるのも頷けてしまう。肯定はしないが。
「自覚なかったけどね……」
「しとけやアホ……」
もう体中がドボドボである。めっちゃ汗かいたし、このままシャワーを浴びなければ翌朝悲惨なことに一直線だ。しかし指の1本すら動かせなさそうな疲労が襲い掛かってきて仕方ないんだ。
「結局、テメェの負けだよな南平ァ?」
「あぁ?」
聞き捨てならない言葉が北野から投げ込まれる。一体どの口が言っているのか、分からない奴ではないだろうに。確かに回数は僕の方が多かったかもしれないが、初心者に狩られるチュートリアルボスとはなんとも情けなくないだろうか。そういった旨の発言をしたら、北野の眉がピクリと動いた。
「どうやら、テメーは完全にやられなきゃ気が済まねぇみてえだな……!」
「は、この僕が引導を渡してやるのも一興というものだ」
金曜、22時と何分か。
……忙しかったバイトももう少しで終わり、今日こそヤワモフASMR配信をリアタイ視聴できると思っていたのに。
なぜあの『芸人』『酒カス』『喫煙所の常連』『男よりも性欲猿』『毎日住所が違うヒモ』『よっこらセックス(物理)』『心のチンポコどっこいしょ』『大学の女?良く分かんないけど全員抱いたぜ?』女がまたうちの店に来ているのか。そして僕は絡まれているのか。
「───ウチで童貞卒業したくせに」
よし決めた。コイツは出禁にしよう。その前に二、三発パンチを返しておかねば。
「そうだな。普段からあのか細い声で鳴けばもう少しお淑やかに見られるんじゃないか?」
「は?早漏野郎が図に乗るなや。10分もたなかったの何回?最初なんか挿れた瞬間出してたよなプークスクス」
「その早漏に朝まで鳴かされてたで候。挙句の果てに潮吹きさせられ相当」
「はーーーーー!!?吹いてないが!?!!?暇すぎてスマホ触ってたんだが!!!?」
「おいおい嘘は良くないぞ?スマホじゃなくて枕を握って必死に声我慢してただろう」
「テメェ……!!バイト終わったら
売り言葉に買い言葉。ああ言えばこう言う。Ah year but for you.
良くないな、あぁ良くないな、良くないな。またインカムから
「……仲、いいんだね?」
「「どこが!?」」
今日こそ、僕は絶対にヤワモフASMRを視るんだ。そのために、まずはこの酒カス女を何とかしなければ。