若いきつねと三十路のたぬき 作:負けた社畜
同僚「おまえってネット小説読むんだっけ?」
ワイ「趣味程度には」
同僚「これ知ってる?(拙作)」
ワイ「ヒュッ(絶命)」
いつもの通勤路を華やかに彩る舞雪に、ふと目を奪われた。
家から駅に向かう途中にある公園の桜は、いつの間にやら蕾をつけて綻ぶように花開いていた。もう咲いていたのかと感じたのもつかの間、あっという間に花はその身を散らしてしまうだろう。
そういえば桜の花言葉は『教養』『高貴』『純潔』『優美』なんかが有名だろうか。
だが、儚く散る様子から『私を忘れないで』なんてものもある。
桜のポピュラーな品種『ソメイヨシノ』の樹齢は平均60年ほどで、樹木としてはだいぶ短いこと。遙か古来桜の起源になったと言われる
───我が眼前に座すは夜闇を混ぜられた墨染の桜
街灯に照らされ薄く透けた花の輪郭。まるで
淡い期待に色付いた花は門出を祝し、新たな出会いを迎える。春は出会いと別れの季節と言う。園や学校の卒業および入学。就職で移住、果ては世界へ飛び出していく者も居るかもしれない。
幸いと言うべきか、俺は会社から何かを言い渡されたわけでもなく、今年も新居を考えないで済みそうだ。
結局は異動者の案件を引継ぎせねばならず、新年度に入ってから数週は泣きを見る予定だが、とりあえず今日で大方の案件は片付け終わった。
閉店ガラガラ。次年度のご利用をよろしくお願いします。あーあ、また御担当者様と仲良くなる所から始めねばならない。
個人的には、この舞い散る桜吹雪を見てようやく次の1年が来たという気分になる。年の瀬師走と睦月もそうだが、年度末のこの時期は忙しさが半端じゃない。
「いや、お前はいつもじゃん」と言われれば返す言葉もないが、しかし社会人ならわかって欲しい。
輪をかけて忙しいのはこの年度末デスマーチ期間ということを。俺はこのツケ清算を終えて次年度笑うために頑張っていたのである。
なら少しは季節を感じたって良いじゃない。
見上げる余裕の無かった星空も、少しだけ立ち止まって味わう気分が生まれ、久しく目を向けていなかった四季に思いを
残念ながら馳せる程の甘酸っぱい想い出がある訳じゃないけどね。卒業してしまう先輩と最後の部活動とか、卒業式に第二ボタンをあげた同級生女子とのくんずほぐれつ、仲良くなった後輩と空き教室で涙の卒業式……。
なーんて事は一切無かった。
一ッッッ切。
せいぜいが野郎どもと猥談で盛り上がった鈍色の思い出ぐらいで、桜色の追憶なんて夢のまた夢。バイト先で女性達と多少の関係があったが、そのどれもが体良く扱き使われただけである。
……要は酒飲めりゃ良いのよ。
そう思い立って近所のコンビニへ戻るべく足を向ける。
こうして理由付けでもしなければ、際限なく飲んでしまうきらいが有るからこそ、自分の中でリミッターとしているだけのチープな
近所のコンビニ、最近やたらと変化球ばかりが入荷されてるんだよな。たぶんその手のモノを好きな人が居るんだろう。
あと何故か分からないがコンドームがめっちゃ充実してる。そんな高頻度で買う人がいるのだろうか?その人の腰が心配である。まあそれはいい。
そんなこんなで、今日のお供は赤いパッケージの
赤パッケージのきつねうどんと緑パッケージのたぬきそばのお好み選挙が行われ、投票の結果お互いの目玉であるお揚げとかき揚げを入れ替えてみたユニーク商品らしい。
期間限定で発売されているようで、見慣れたうどんにかき揚げが載っているという、ありそうで無かった新鮮味の応酬。
この期間限定という言葉に釣られて、俺は企業戦略にまんまとどハマりした哀れなカモである。そういえば最近鴨だしそば食べてないな。ヨシ、今度買おう。
この
はたまた関西だとまた変わっていて、お揚げの載った
公園には花見にお
以前、月を見ながらそばを啜っていたら職質されてしまった苦い思い出が
コンビニでお湯を入れ、ゆっくり適当に歩いていれば麺がちょうど良くなった所で公園へ辿り着く。ゆっさゆっさとレジ袋を揺すりながら腰をかけ、見上げ
ひらひらと、見事な回旋で宙を舞う桜。
月明かりと街灯の靄。今は俺だけを楽しませる舞妓に感謝しつつ、5%の
誰も彼もが居ない世界。
社会に縛り付けるネクタイを解いて、俺は
遠くから聞こえる電車の音。
通り過ぎていくバイクの音。
衣擦れの音。
アスファルトの鳴る音。
信号の音。
木の擦れる音。
自販機の音。
桜の音。
昼間には鳴りを潜めていた音達が溢れ出し、夜の
「隣、良いですか? おにーさん」
「……どうぞ」
不意に投げかけられた問い掛け。俺だけがいた世界の音を指揮して
白と紺のセーラー服にカーディガンを羽織り、ハイソックスへ茶のローファーを重ねた少女がベンチに腰を下ろす。まだ
その姿は『純潔』を体現したかのような、『優美さ』を存分に振りまいて。
「綺麗ですねぇ」
舞い落ちる花弁に手を伸ばし、そっと
制服を身に纏って出歩くには些か遅い時間だろう。しかし彼女の頭頂に生える丸みを帯びたたぬきのような耳と、これまた丸みを描く尻尾。人ならざる者と思えるその特徴。
「子供は寝る時間だぞ」
「大人も寝る時間ですよ」
なるほど確かに。
そう思いながらうどんを啜る。たまにバキりとかき揚げを割ってザクザクと響かせると辺りはまた静まり返った。
「お花見ですか?」
「……そうだ。最近まともに季節を感じられないほど忙しくてな。ところで、君は?こんな夜遅くにお花見ってわけじゃないんだろ?」
「……家出です☆」
「よし補導だ」
「あぁーー!!待ってください待ってください!!今、
猫の目の様に目まぐるしく変わる少女の表情。
両手をぶんぶんと振って慌てる様子は外見の年相応な愛らしさを振りまいている。距離感の近い人懐っこさはさぞ数々の男子を勘違いさせてきたことだろう。そしてこの手合いは無自覚に男子を歪ませていく。俺は詳しいんだ。
「まぁ、この満開の桜に免じてみなかったことにしてやる」
「それはそれは。目立ちたがりの桜もさぞ喜びますよ」
「まるでこの桜を知ってるみたいな言い方をする……」
こちらを見た少女はふわりと微笑んで、再び舞い踊る儚さに目を向ける。その横顔を一瞥して同じ様に意識を傾けた。
「この桜は一人ぼっちなんですよ。ここに居た桜たちは区画整理で川沿いの並木道へ植え替えされたり、寿命を迎えた木や道路に掛かってしまう木は危険だからと切られてしまって、元々ここにあった桜も残るはこの子だけです」
俺は、元々この辺りに住んでいたわけじゃない。公園の名は確かに桜を冠しているが、その由来も知らないしこの話もいったい何年前の話かも分からない。
「だから一生懸命、咲くんです。この子は。最期まで」
「……」
───
1つの木が老いるほどの年月が流れたんだ。よっぽど昔の話なんだろう。
だからこそ
物事には全てそうなるべく理由があり、そうなり得る根拠がある。『何となく』という確りとした
「実は、もうこの子は寿命なんです」
「……こんなに咲き誇ってるのに?」
「灯火は最後の一瞬、強く光るじゃないですか。生命だってそうです。成長を止めた桜こそ、花に魂が宿って咲き乱れるんです。木にはもう、減りゆく残りしかありませんから」
過ぎ行く刻。それは等しく人間にも桜にも
「俺にはどうする事もできないな」
「いえ、呼びかけに応えてここへ来てくれた。それだけで嬉しいと思いますよ。 ……それに、貴方は気に入られやすいようですから」
少女の目がしみじみと俺を見つめる。
野郎がうどんを啜る姿を見つめて何がそんなに面白いんだか。持ってる器に穴が空いてしまいそうだ……。夜に食べる出汁の利いたものってなんでこんなに美味いんだろうな。
「結局君が何者なのか聞いてないぞ」
「そうですねぇ……有象でもあり、そのどちらともいえない無象です。強いて言えば混じりもの、と言えますか」
禅問答でもさせる気か?しばし、考え込んでみても頭の中でこれといった答を導けそうにない。少女はそんな俺を見て、立ち上がり正面で目一杯両手を広げた。
「〝桜の樹の下には〟というのはご存知ですか?」
「屍体が埋まっている……か」
「おや、博識さんです」
「大学は文系だったんでね」
『桜の樹の下には』と題名を名乗るこの短編小説は〝桜の樹の下には屍体が埋まっている!〟という、その当時類を見ない劇的な一文から始まる。
満開の桜の神秘的な美しさに畏怖を抱いた『俺』が読者である『おまえ』に語るように話は進む。
「
一言。
くるりと一回り。少女が周りに起こした風でひらりと花びらは行く先を変える。
──瞬間、俺の心にどうしようもない
思えば当時の俺は「結局酒飲んで解決してるじゃん」と、ずいぶん
そうでもしなければ、なんとも言えない読了感を引き摺って仕方なくなり、落ち着かなかったからだ。終いには作者の意図を『理解し難いもの』という、生返事のようなこき下ろした感想文を書き上げて教授に二三言いただいたものだ。
だが今目の前に広がるこの景色を見て、『満開の桜に畏怖を感じる』という言われようのない思考を理解した。理解してしまった。
美し過ぎるから、綺麗すぎるから、だからこそ腹の底が落ち着かず、言いようのない不安にかられたんだ。
なるほど、
少女の言葉が俺に渡す漠然とした神秘的な不安は、きっと筆者が感じた言い表せない不快感と同種のはずで。
「歳食って、ようやく『俺』を理解できたよ」
「……それは何よりです」
「ああ、このまま死んだんじゃ勿体なかったさ。ずっとつかえてた魚の小骨が抜けたような気分だ」
いつの間にか食べ終えていたうどんの器を袋へ放り、酒缶の残りをひと息に呷る。仕事で疲労していた脳に薄らぼんやりとしたベールが掛かり、思考が薄く包まれて口が柔らかくなる。滲む思考。ふわふわと浮いて気分が良かった。
ひょんなきっかけと言えど、今の今まで
「何か…そうだな……。礼に何か出来ることがないか?」
「お礼……ですか?」
「ああ、コンビニで君の好きな物を何か奢るぐらいなら余裕よ余裕」
彼女にとってはなんでも無かった事かもしれないが、俺としてこのまま恩人になにも返さないというのは、ちょっと気が済まない。
「なんでも良いんですか?」
「いいぞ。俺にできることならな」
考え込むようにして空を仰ぐように視線を上に向けた少女の唇が少しだけ
「なら、あなたにお願いしたいことがあります」
やがてお願い事が決まったのか、すぅと少し息を飲むとこちらを見ないまま少女は言った。ひらひらと舞い降りてきた桜の花弁を受け止めると一言だけ夜の黒へ溶かす。
「───私の『純潔』を
言い放たれた少女の言葉に、俺は世界を無音にさせられた。考えてみてもその言葉の意味を理解したくなくて、結局喉からは呆けた声が漏れただけだった。
確かに、できるできないで言えばできてしまうのだろうが、さすがにこれはやってはいけない部類に入る。
「古来から女は花で例えられてきたものが多くありますよね。花は散ると言いますし、処女を散らすと言うじゃないですか」
〝立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花〟なんて女性を花と表現した最もたるもので、他にも考えつく限りでも幾らでもある。
少女はそれを散らしてくれと言った。純潔を散らすという意味を分かって言ってるのか。はたまた、ただのたちの悪い悪戯か。
眼前に佇む墨染の桜は、何も答えずに花弁を舞い落とすばかり。
「桜の下に屍体があるからこそ花が綺麗に咲くのなら、
───何?
「その為に桜は散らなければならないんですよ。枯れなければならないんです。それが
ひたひたと足音も無いままに近づいてくる少女を、俺は拒む事ができない。金縛りに縫い付けられたかのように全身が硬直し、唾液を嚥下した喉仏からやけに大きく音が鳴った。
「呼び掛けに応えてくれたあなたにこそ
少女はカーディガンに手を掛ける。1つ、また1つボタンは外されていき、前を
まるで誰も軌跡をつけていない処女雪へ足を踏み出すような罪悪感。
少女は俺の足を跨ぐと、ベンチへ足を掛け俺の膝の上へ体重を預けた。スカートがしゃなりと音をたてて、柔らかさと少女らしい重みとがいっしょくたに膝を占拠する。
俺の膝上に座っても視線はあまり変わらないのだから、ずいぶんと少女の体躯は小さい。桜の下で舞った彼女の細さを痛感した。
違う、違うだろ。いくらなんでもこんな所で、しかもよく知りもしない男に
「待てって!」
「……してくれませんか?」
「ダメに決まってんだろ!こんなのそう簡単に決めていいもんじゃ……!」
「もう終わりが近いんです!あなたとなら、良いと思えたんですよ!………それに、このままじゃ間に合わなくなっちゃうんです……」
僅かな焦燥の色も含んだ少女の声が吐き出された。俺はその悲痛な顔に何も言えなくなって沈黙を返す。何も音がしなくなった世界に少女と俺の2人だけとなり、静かに、しかし確実に空気は膿んでいく。
少女が正しく終わる為には俺が引き裂かねばならないと言う。一生の傷を。消えない傷を。
この不誠実な空気に飲まれる。
呑まれる。
肩に置いていた手は次第に脱力し、少女の腰を抱き寄せた。細くまだ未成熟な、されど女らしさを感じる腰つき。俺は明確に答えないまま彼女に大人を押し付ける。少女はそれを受け入れて、肯定と
「……ありがとうございます」
悲壮な表情をふっと緩め、少女は体重を余すことなく信頼に変える。しなだれかかるように首へ手を回され、生暖かい吐息が頬に触れたかと思えば、耳たぶが緩く
「あむっ……んぁ……んんん……」
体から流れてきたそれを自覚するまでに俺の脳はレスポンスを止め、復帰までに少しの時間を要したし、その間にも粘っこい水音が耳のふちを這う。
まだ肌寒さのある春の夜。たが、次第にじっとりとした熱が俺と少女の間へ
払いのけなければいけないのに、拒まなければならないのに、しかし体が動かせない。指の1本すらも糸を切られた絡繰人形の如く動かせない。
その間にも少女が送り込む熱が身体を苛み、じわじわと巡って欲望が形を成していく。どろどろと少女の舌に溶かされていく理性は踏めば割れる薄氷と化す。
「……お耳、弱いんですね……♡」
俺の首筋に回されていた少女の小さな手は自身の襟元に舞い降り、白い指によって外されていくボタン。聖域が白日のもとに晒されていく。
触れれば折れてしまいそうな細い首筋
また1つ外されるボタン
その下に覗く鎖骨、シミ一つない
また1つ外されるボタン
まだ膨らみ始めの双丘を包む飾り気のない白い下着
全てが外されたボタン
腹部の柔らかさを全面に感じる横へ伸びたへそ
スカートのゴムが沈み込み、少しだけ
まだ成熟しきっていない、異性と関わったことのない手付かずの身体。女子から女性へと変わっていく上で、
思春期という、ほんのわずかな時期だけの揺らぎ。
少女は俺の手を取り自らの胸へと導いた。色気も何も無い白の下着に浅黒い男の手が重なる犯罪的なコントラスト。
手のひらに伝わった滑らかな布の感触と、その下に包まれた確かな柔らかさ。しかしまだまだ育ち始めたばかりの青い果実は特有の硬いハリがあり、柔肌に沈んだ指をしっかりと押し返してくる。
「んっ……」
肌寒さか、それとも緊張か、はたまた恐怖か、……もしくは高揚か。女子の成熟は早いと言う。アホな事をしまくる男子と冷たくあしらう女子、なんてものはよく見る光景だろう。同学年でも先に大人び出すのは女子で、男の自覚なんぞ周回遅れぐらいした後だ。いつからか大人と呼ばれるようになった今でもそう思う。
ぶるりと身震いした少女の頬は朱に染まり、ほんの僅かな
キメ細やかな肌に包まれ
「………硬く…なってますね……」
いくら理性が抑えつけようと無意味だ、とでも言うかのように鉄心が打ち込まれた肉槍がスラックスを押し上げていた。少女の太ももの狭間に聳え立つ不浄の槍に緩やかな動作で指が這う。
風に揺れた桜が月を覆い隠す。直射の月光は木漏れる影と変わり、男が変貌する事を桜の木が自ら容認した。
鼻先を首元に埋め、すんすんと臭いを嗅ぎながら身を寄せる少女の、鼻息が喉元に掛かりこそばゆい。
手持ち無沙汰になった指先で純潔を守る白布の上から
「……はっ、ぅん…ぁ……」
耳朶を撫でるか細い声には艶が混じり、快活でありそうな少女は裏の顔を見せる。眉根を寄せて、目を握るように閉じて、少し鼻を膨らませ、唇をきつく結ぶ。
苦悶に耐えるかのような表情も、頬が紅潮すればここまで煽情的に変わるものなのか。
程なくして、クロッチ部には硬くなった豆のような感触が浮かび上がってきた。ショーツ越しに撫でるたび少女の腰がびくびくと震え、その過敏さを伝えてくる。滑らかなショーツに際立つ突起の感触が心地よく、指の骨を立てて弾くと、大きくびくりと腰が跳ねた。
「んあっ!」
よく通る
もし、これを通りがかりの誰かに聞かれてしまったら、なんて思考も浮かばないほど指にかかる感触は心地いい。何度も何度も爪弾くうち、押さえ付けていた嬌声が少しづつ辺りに転がり始める。
じっとりとした感触がクロッチ部から漏れ出し、白布がそこだけ灰色へと変色し始める。含みきれなくなった蜜が染み、もう耐えられないと泣き出したんだ。みるみる内に染みは広がり、秘裂の姿を浮き上がらせるように悸く。
このままでは染みが広がりすぎて使い物にならなくなってしまう、なんて取ってつけたような理由でクロッチ部を脇に退けた。
薄布に守られていた純潔そのものが晒される。スカートが生み出す影でよく見る事は叶わないものの、少しの毛もない縦筋を刻んだ
「ふっ……く♡ぁっんん、おにーさん♡」
慎ましやかな胸を守る下着にも手を掛け、スポーツブラのようにホックの無い簡素なデザインのそれを、山間の細くなった場所に指を掛け捲り上げる。少し成長を感じるがまだ成熟には遠い膨らみ。腰を引き寄せて胸を張らせれば、その先端にある小粒な果実は上向いてふるりと揺れながら姿を見せた柔肌の峰。
白い
「あっ…♡ふ、そこ…まだ……っ」
少女性を啄むように汚してゆく。唇を押し当て、唇で包んで、唇で挟んで。小粒な乳首は直ぐに反応を示し、背伸びするようにその身を尖らせる。それがまた、少女が大人ぶって自称するようで微笑ましい。もっとも、今、この場面では雄の嗜虐心を刺激する結果にしかならないが。
その間にも獣欲を纏った手は鼠径部から秘裂へと伸び、綻びのない未成熟な花弁を割開く。柔らかく肉を含んだ粘膜の感触は、しかし何者も受け入れない固さを保持し、弾力を持って押し返してくる。
その花弁の中心、手付かずの秘された園。濃く爛漫な桜のごとき色をして、ひくひくと窄まっては押し返してくる粘膜へ、爪を立てないように細心の注意を払い緩慢な速度で中指を埋めてゆく。
「い゛っ……!?ん゛んん!」
みっちりと詰まった未開発の膣肉は
──キツい。
そりゃそうだろう。彼女の体からしてみれば完全なる異物なのだから。小さく白魚のような少女の指に比べれば、俺の指ですら遥かに
自慰を覚えていたとすれど、道具でも使ってなければ彼女自身ですら触れたことの無い禁足地へずかずかと無遠慮に踏み込んで荒らし周り、あまつさえ衝動のままに欲望をぶちまけようというのだから……つくづく雄というものは救いようがない。
「おにーさッ!ゆび…深っ……!」
アルコールも手伝って、吹けば散る塵のように風化し始めた自覚と理性と道徳心。
周囲に溢れていた夜の音は次第に、彼女の上擦った声と、しきりに続く衣擦れと、早鐘を打つ鼓動が掻き消していった。
舌先に感じる彼女の甘い果実の味、視界を塗りつぶす紅潮した肌、熱帯夜もかくやという沸騰した体温。
汗ばんで指先へ吸い付くようになってきた彼女の肢体。
未だに抵抗する膣内も、しつこく男の指が蠢くために奥から奥から蜜を溢れさせる。
段々とふやけていく
「んぁっ!…あっ゛……あぅ!……んッ♡」
しばらく愛撫を続けていると、溶けた粘膜の熱さが指から手の甲を滴り落ちるまでになってきた。
しとどに濡れた膣口はまだきつく締め付けてくるが、指先が届く深さまでは充分に湿潤したように思える。肉襞の抵抗が滑りを感じられるように変化していて、戸惑うようだった表情と声も幾分か艶を含むようになった。
これから踏み込むのは指すら届いていない奥地。欲を言えばもっと時間を掛けたい。彼女の身を思えばそれが最適だろうが、そうと分かっていても、雄の獣欲はもはや抑えの効かないところまで来てしまっていた。
ぬるんと膣肉を好き放題していた指を引き抜く。
膣穴に入っていた指どころか手のひらまでもが発情液に濡れ、指と秘裂の間には白く濁った吊り橋が架かった。
月光に青白く照らされ銀に光る糸は胸元まで持ってきてようやく切れる。それほどにこってりとした蜜を纏った指をわざと少女の目の前で開いて見せた。
「!?…見せなくて…いいですからぁ……!」
少女は目を薄くして抗議する。上気した頬と、潤んだ目元と、少しとがらせた唇。諫言を吐いてると思えないような表情にスラックスがより顕著に持ち上がって苦しい。
「綺麗にできるか?」
「…………………変態さんです」
たっぷり間を取ってから、少女は眼前に突き出された指にしゃぶりついた。
唇から這い出た舌が指の脇を登ってゆき先端まで行ったかと思えば口内に中指と薬指が含まれる。じっとりとした湿度とたっぷりの熱、花の蜜のような唾液の香り。小刻みに動く少女の
自由になった指はそのまま降りていって、ぎしぎしと軋むスラックスのファスナーを下ろす。
正解かも分からない。間違いかもしれない。
けれども俺は解き放った肉槍を少女の下腹に擦りつける。
既に臨戦態勢となったモノは膝の上に座る少女の臍に届かんばかりに肥大化し、根から幹まで全身に血管を浮き上がらせ、亀頭は限界まで傘を開いていた。
自分の思ったよりはるかに激しく猛った雄の象徴を、たった二本の指しか受け入れたことのない幼膣に沈める事の是非。
「えっ…?おにーさんの…大きい、です……よね……?……入る、かなぁ」
やはり、少女は下腹部へ突きつけられた雄を前に物怖じした視線を彷徨わせる。
「怖いなら自分で
「……」
他人が行うからこそ怖いものでも、自ら動くなら幾分かマシではないだろうか。そう考えもしたが、少女に二択を押し付けるのは逃げ道を塞いでいるような気もして。
生娘に迫る二択としては些か酷なものだ。どちらにせよ『これからする事を受け入れろ』と問うているのだから。
「……自分で、します」
決心したような呟きが聞こえ、膝の上から少女の柔らかさが離れていった。膝を立てて腰を浮かせ、少女はスカートを捲り上げる。
露わになっていく太ももの先、鼠径部、下腹部、傾らかな無毛の恥丘。
前に、身を揺らして数歩。腰の位置を合わせた少女の白い指が肉槍に巻き付き、先端が熱い粘膜の源へ触れる。ぐちゅりと吸い付いてきた柔肌の感触と、鮮烈な紅と濁った赤の対比。
「………!」
少女の腰が沈む。
肉槍の先端が秘裂を割って、歪んだ柔肉が形を変えて、膣口は目一杯拡がって、赤黒い亀頭が塗り潰されるように隠れていく。
先端に食い込む熱と、腰を這い上がってくる性交の感触。あれだけ濡らしたのに激しく抵抗する少女の膣襞が、肉槍を潰さんばかりに抱き締めて止まない。力の限りスカートを握る手が少女の心地を如実に表していた。
「はぁっ……!はっ……!いっ!んぅ……う!ぁ゛!」
思えば、少女に、女という性に、証明を刻むのは生きてきて初めての事だ。
少女の身を案じる気持ちと裏腹に奥底から湧く雄としての自尊心。そんなものあってはならないはずなのに、肉槍は更に幼膣を蹂躙せんと嵩を増す。
「ん゛んん…!!ふっ……!あっ、いぁ……!」
臓を握られたかの如く浅い呼吸を繰り返す少女。
目はきつく閉じられ、唇から血が滲んでもおかしくない程に結び、正に苦悶という単語が当てはまるだろうか。身を裂かれる痛み。一生消えることのない
〝めりめり〟と引き剥がすような、いや〝ぶちぶち〟と裂けるような、それとも〝びりびり〟と破けると言った方がいいか。
実際にそんな音がしたわけではない。だが、少女の
少女は震えながらも腰を落とし続け、肉槍は遂に奥底まで達してしまった。
猛烈な熱量が雄の自尊心を包み、少女の膣襞は強烈な締め付けと共に一生懸命異物を押し出そうと揉みこんでくる。それは雄にとって脳を焦がす程の快感を
「はいっ……たぁ……!」
幼膣の許容量なんてたかが知れていて肉槍は少し余ってしまっている。ぎゅうぎゅうに肉の詰まった奥地の大切な部屋に、先端を押しつけて脈打つ楔。
──肉槍の幹を流れていく、少女が
それでも少女は懸命に腰を揺すろうとして、しきりに顔を
なんと気丈なんだろうか。なんと清廉な願いだろうか。
「……痛いだろ?しばらく慣らそうか」
「でもっ……動かなきゃ男の人は気持ちよくなれないんじゃ……?」
それはそうなんだが、だからと言って無理はして欲しくない。
「尻尾は、弱いから……ダメですぅ……!ッ……!」
尻尾から派生して尻を撫でたり、背筋を下からなぞり上げたり。
痛みを紛らわせられればそれで良いとまさぐっていれば、少女の膣内は締め付けを弱め、更に蜜を分泌したように感じた。
「な、なんか……ジンジンしてきました……」
しばらく待った事が功を奏したか、破瓜の鮮血を流すように愛液が滴る。少女の身体が異物に慣れ、順応を始めたらしい。自らの感じ方の変化に戸惑いと浮遊感が
「──いま、ここに、
どうしようもなく……あぁ、どうしようもなく、俺は自分の衝動が湧き上がるのを止められなかった。蛮行を抑えられなかった。
俺がする懺悔。少女がする散華。
「えっ!?おにーさッ!?…ひぅっ!!?」
姿勢を入れ替えて少女をベンチへ縫い付けた。押さえつけた細い手首と紅潮した首筋が目に入り、驚きで目を丸くした少女と視線が混じり合う。
「んんっ!?…ぁん!……ぅんんん゛!!!」
深々と刺さる肉槍へ絡みつく柔襞を無理やり引き剥がし、エラ張ったカリ首が無垢な膣道を蹂躙していく。滴った鮮血と蜜の混じった液が散り、抜き出された肉槍にはそれらが纏わりつきぬらぬらと月の光を返した。
「ぐっ……!」
背筋が丸ごと焼けたかのような錯覚が、下半身から、腰から、せり上ってくる。
少女特有の高めの体温が包み込み、男を知ったばかりの膣壁はまだまだ硬く、弾力を多分に含んだ独特の擦れ具合がカリ首をガリガリと引っ掻く。とにかくキツい締め付けが少女蜜で溶け出して絶妙な加減で肉槍を押し潰してくる。
────もう一度味わいたい。
………もう一度味わい
……もう一度
「おッ!にー、さぁんッ!!こし、強ッ…!」
肉槍を深くまで突き刺して、引き抜く。
肉槍を深くまで突き入れて、引っ掻く。
肉槍を深くまで突き込んで、引き摺る。
「あぁっ゛!!……ま!……っ…てっ!…んっ゛!」
暴れる心の臓をそのままに夢中になって腰を打ち付けた。
身体が熱い。下半身から昇ってくる止めどなく熱が全身に行き渡り更なる欲望として肉槍に集ってくる。食いちぎってきそうな膣口も、とにかく肉襞が厚い浅瀬も、奥に行くほど狭まって亀頭を削ってくる深部も、欲しがるように輪が吸い付く最奥も、夢中になって蹂躙の限りを尽くす。
この初雪が積もったような
気付かぬうちに肉槍は根元まで少女の膣内へ収まるようになり始めていた。ねじ込まれた膣奥が引き伸ばされ、どんどん男の肉槍を覚えこんでいく。
「あっ……あっ!?んあっあ……!あ…ぁん…ん゛っ!ん…゛っあっ!」
馴染めば馴染むほど肉襞が吸い付き、少女の身体が純潔を失っていく。
男を知っていく。
どうしてだ?どうして?どうして俺は彼女を……。
「いいっ…んですよ…っ!私な、ら!大…丈夫ッです、からぁ!!」
縛り付ける骨ばった手に白く柔らかい手が重ねられて、力強く絡められる。握られる。
犯されているのに。今まさに少女は純潔を失って穢れを混じらせたというのに。その心持ちは清いままで何もかもを包む。桜の美しさによって抱いた俺の神秘的な不安をも包み込み、彼女は全て、全てを受け入れた。
限界だった。何度も何度も少女の
「あっ…!ああ゛っ!あっ……」
奥深い場所から這い出てきた獣欲のままに、雪景色へ足跡をつけた。
なんども、何度も心臓の鼓動に合わせるように、舞い落ちる桜吹雪が降り積もっていく。薄れる自我の白昼夢、夢中で握った手の温もりだけが体に残る。互いの荒い息遣い。辺りに散らばる純潔だったもの。
ゆっくりと引き抜いた半身には、獣欲の残滓と少女の散華した証が纏わりついて俺のした事を咎め立てた。綺麗に閉じていたはずの秘裂もぽっかりと開き、破瓜の血と白濁の入り交じったものを留めておけずに吐き出す。それだけぶちまけた量が多かったのだろうか。
「……良かった、です…。これで…心置きなく……」
咲いた桜は、ただ、後はただ散るだけで。
身体をひどい虚脱感が包み少女の呟きの意味も考えられぬまま、空を仰いで意識を薄れさせた。ひらひらと舞う
照らさないでくれ。
見ないでくれ。
俺がした事を。
新たな
会社の近くで、大人数で飲めて食べて騒いでも大丈夫で、更にリーズナブルなところとなると難しいんだコレが。しかも考える事はみんな一緒でちょうど良いところからどんどん埋まっていく。率直にスーパー面倒案件なのだが、新しく迎える人達を
今日の休憩時間は店探しで終わるだろうな、なんて考えながら駅へ向かっていると公園の前に人集りができていることに気がついた。
規制線が張られた物々しい雰囲気に付近の野次馬もざわめいている。まさかご近所で事件だろうか?
「昨日の夜に倒れたらしいわよ……怖いわぁ」
「でももう寿命だったって言うじゃない?切っちゃう予定だったらしいし」
「……じゃあ、もうそういうの察して自分から折れたのかもしれないわね」
マダム達の世間話を横目に、野次馬の間隙を縫い顔を出してみれば昨日まであったものがなかった。いや、あるべき場所に無かったと言った方が正しいだろうか。
───公園の桜の木が倒れていた。
なにか大きな力を受けたようでもなく、何者かが
しかし公園の桜は、確かに、自壊するような形で崩れ落ちていた。まるで役目を終えたとでも言うように。
しばしの間頭の中から全てを吹っ飛ばし驚きに固まっていたが、仕事に向かう途中だったことを思い出す。急げばまだいつもの電車に間に合うはずだ。
「おっと!?怪我はない?」
「こちらこそすみません。大丈夫です」
踵を返して駅に向かおうとしたところ、セーラー服姿の少女とぶつかってしまった。幸いすぐに身を引いたことで強く接触しなかったが、成人男性と女子学生の体格差では相手を容易に突き飛ばしてしまう事になる。急ごうとして動いたことは迂闊だった。
「桜の木、倒れてしまったんですね……」
「そうみたいだな………残念だよ」
少女はしみじみと呟いて、俺はその言葉に頷きを返す。
桜の木に視線を向けるとどうやら撤去作業が始まったらしい。作業員が何やら道具の準備をしている。邪魔になっては悪いので早いところ立ち去った方がいいか。
「忘れないでいてあげてください」
「桜の事か?」
「はい。きっとその方が喜ぶと思いますから。桜には『私を忘れないで』って花言葉があるんです」
「……覚えておくよ」
桜の花言葉は『純潔』『優美』が有名だろうか。いくつもあるはずの花言葉。
しかし倒れた桜の樹を前にした俺の頭の中には、桜の美しさを惜しむ気持ちでも、それが無くなった詫びしさでもなく、少女が言った『私を忘れないで』という花言葉が残響していた。
たぬき(???)
桜の花びらが混じりオルタリリィ化。身体を明け渡し寿命の残り少ない桜に協力してあげた。
混沌・善
男
公園の植樹プロジェクトに募金。新しい桜植えるらしいっすよ。
赤いき〇ねと緑のた〇きの入れ替わりコラボは4月開催でした。4月……春の期間限定……桜……という連想ゲームで今回はこんな話に。できる限り擬音と歪み文字を使いませんでしたが、いやぁームズいっス。次回はもっと頭悪い話にします。
なお6話で行ったかき揚げといえばそば?うどん?アンケートですが、6:4でそば優勢になりました。
今後お話に登場するキャラを『アナル激弱ど真面目ちゃん』にするか『のじゃロリ』にするかで悩んでたんですがケツ穴確定です
かき揚げといえば?
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うどん
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そば