性技の指揮官:ORE NIKKEがえちえちで困る 作:もみにい
エピソードも一日の出来事だったりと、初期好感度高すぎ!!
でも、えちえちで可愛いからヨシッ!!
これがメインヒロインの風格か……。
新品の軍服はオーダーメイドのような着心地で……ロゴが入っていない簡易ギプスを付け直した俺は、応接室に案内された……完全に俺専用の軍服。これについては深く聞いてはいけない気がする。
「それ、最高級のよ、感謝して飲みなさいな」
出された珈琲に口を付ける。リアンが『は?ピンピンしてる?』とか言ってが、やはり何人か殺られているのだろうか。目覚めた父性は儚く消えそうだ。
「……おっ、美味い」
「当然でしょ。もういいわ、今日は下がりなさい」
尊大な態度で態々呼びつけ、給餌代わりにしたシュエンに対し、リアンは礼をして答える。
「はい……はぁ、やっとかよ」
「は?なんか言った?」
「え?私が何か言いましたか?……お疲れ様でした」
本音が漏れ出たのか、それとも態とか……小さく文句を言ったリアンが席を外す。時間を確認すると、帰還してから既に3時間が経過していた。正直、ヤリ過ぎた……言い訳すら出来ない程、小さな身体に溺れた。
「ん?……嬢ちゃん?」
珈琲を飲む俺を見る目が怪しい気がする。まさか、まだヤりたいとか言わないよな?
「ふぅ♥ ……わ、忘れなさい。私も忘れるから……お互いに、な、無かった事にするの」
普段着なのか、ノースリーブ腹出しドえろスタイルのまま……気持ちぽっこりした下腹部が妙に艶めかしい。あそこにまだ大量の精が詰まり、卵に群がっている事を想像してしまい。息子がむくむくと自己主張を始める……クソ、背徳感がスパイス過ぎてヤバい。
「無かったことに……か」
「そうよ。文句ある?」
瞳を閉じ深く息を吐いたシュエンが足を組み直し、じっとりと湿りを帯びた布が視界に映り込んだ。
「なぁ嬢ちゃん……あんだけヤッて、まだ溜まってんのか?」
思わず本音が漏れ出た。てか、あれだけ喘いでたのに、元気だな……やはりメスガキか。
「!!?ぶふっっ」
飲んでいたモノを吹きかけられ、無性に苛立ちが湧き上がる。なぜかシュエンに対し怒りの沸点が低い気が……メスガキだからか?
「げほっ、ぇほっ……ふぅふぅ、し、質問には答えないわ。……お互い全て忘れる。一から関係を築くの……私が忘れてあげるって言ってるの。壊れた玩具みたいに首を縦に振りなさい」
「まあ……良いけどよ。あんまり悪さすると、俺も黙ってねぇぞ」
言外に躾けるぞと伝えると、頬を紅く染めニヤけそうになった表情を……どうにか取り繕ったようだ。
「っ♥ か、勝手にすればっ、出来るものなら、やってみなさいよ」
「お、おう……良いなら、そうしよう」
思いがけない反応に、言葉が詰まる。やはり、ドM……真性のドSでもあり、超がつくドMでもある……難儀な性癖してんなコイツ。それとも一度で二度美味しいから、お得なのか?
「時間が無いから、手短に済ませるわよ」
「は?……嬢ちゃんのせいだろ」
最早緊張感も何も無くなり……身体も重ねた相手に対し軽口を叩くも、射殺さんばかりに睨まれた。
「蒸し返すな!!くそ、お前の為にメティスを動かしたのよ!こんな時間に報告しろだなんて!」
「……そっちか、なんかすまん……ありがとう」
面倒だと喚くシュエンに対し、ケジメとして深く頭を下げた。その件についてはシュエンのお陰で助かった。輸送機と共にメティスが居なかった場合を想像するとゾッとする。
「んっ♥ もうっ……いいわ。頭を上げなさい…………お前……私と手を組みなさい」
頭をあげると、少し緊張した面持ちのシュエンが切り出した。色々と思う所は有る……鉄くず発言とか色々。思う所が有るには有るが、断ることなどあり得ない。
「いいぞ」
ノータイムで返事を返した俺に対し、瞳を輝かせ、ぱぁっと笑顔になったシュエンが早口で捲し立てた。
「そ、っそう。そう!そうよね!迷いなんてないよね!!そうよね!そ、そうだ!!ミシリスの役員にして、特別な役職でも作ってあげようか?」
「それは遠慮する」
そこまでされると、何かヒモになりそうで怖い、それに仲間にも申し訳ない。シュエンは知らないだろうが、俺は出来るだけ働きたくない人間ですよ?
「そう……」
項垂れたシュエンは珈琲を口に運び一息付いた。たった数秒で切り替えたのか、俺を見つめる顔には、にやにやと意地の悪い笑みが張り付いている。
「ふふっ、断られたらショックでテロ計画書をバラ撒くとこだったわ」
とんだリベンジポルノだ。笑えねぇ。
「それで、手を組むのはいいが、今回みたいに雑に扱われるのは御免だ」
「ふふっ、私って使える飼い犬には優しいの」
「あ?」
「んっ♥ ……ふぅ♥ ……くそっ、あーもう!!……それで、トーカティブを捕まえられるの」
睨みを効かせるとドMが顔を出し……にやけ、苛立ち、コロコロと表情を変えたシュエンは、頭をぐじゃぐじゃに掻き回し、真剣な顔を作った。脇がえろいんだよな……脇が。
俺も煩悩を追い払い、努めて真面目な表情を作る。トーカティブ……俺の因縁……あのメンヘラ具合だ。また狙って来る可能性は高い。何が共に行こうだ、オマエが美少女に生まれ変わってから来い。
「現状では不可能だな」
「メティスがいれば、どう?」
メティス……瞬時に100数機ものラプチャーを破壊した閃光。電磁砲のようなビーム兵器は雑魚刈りにはいいが……アイツの自己修復能力とは相性が悪そうだ。耐久力に負ければ、足止めにしかならない。最悪ただの的にされる。
「まず、前提として捕獲が難しい。これは、メティスがいてもだ」
「……そう。ならお前がどうにかして」
「随分と投げやりだな」
「お前はトーカティブを捕まえる。私はそれを援助する。お互いの戦場は違うの。少しは自分で考えればぁ?」
惚れ惚れする程のドヤ顔……いちいち苛立つのは仕様なのか?人を煽るのが上手すぎる。
「……言い分は正しい。提案だが、メティスとの共同で殺すことは可能だ。捕獲に拘らなければ……な」
全火力を集中した短期決戦。修復能力がある以上長期戦はあり得ない。ついでに白銀のニケと会えれば最高だ。必ずあのメンヘラ野郎を殺す事が出来る。
「それはダメ」
有無を言わせぬ迫力がシュエンにはあった。流石CEO……少し見直した。
「何故だ?」
「お前に言う必要は無いわ」
「協力関係を結んでいても……か?」
「そうよ。勘違いしないでね。お前ごときに命令することなんて簡単なの。面倒な関係なんて精算しようと思えば直ぐ出来るの。それをしないのは、その方がお前は使えるからよ……私はお前を評価してる。ミシリスCEOとして正当にね。立場が違うの、対等だなんて思わないことね」
先程まで嬉しそうに喜んでいた少女と同じ人物とは到底思えない言い草も、立場と言われれば言い返す言葉が無い。
「トーカティブについて、嬢ちゃんは知っているのか?」
「お前も知っての通り、知能が有り、言語を使用するラプチャー。それだけよ……この意味がお前に分かる?」
三大企業のCEOが存在を特定しているにも関わらず情報を得られない。副司令官と同等の権限を有するCEOが……。
「それは随分と……キナ臭いな」
「ふふっ……いいわ。やっぱりお前使えるわ。馬鹿じゃないって楽ね……気が変わった、教えてあげる……アーク内部に裏切り者がいる」
「だろうな……証拠は?」
「何も無い……何も無いのよ。無さすぎて、逆に不自然。燃えた結果があるのに、燃えカスも何も無い……私なら、適度に情報をばら撒くわ。フェイクも交えて……だからこれは、バレても良いと思ってるのよ。どうせ何も出来ないって嘲笑ってるの……舐めやがって」
吐き捨て、重たい腰を上げたシュエンは上着を羽織り、手で俺を追いやるように二度振るった。
「そういう事だから、今日は帰りなさいな。鉄くずも待ってるんでしょ」
「……チッ、あんまりイラつかせるな」
「そう、どうでもいいわ」
「一個だけ聞いてもいいか?」
「言ってみなさいな」
外していたイヤリングを付けながら、顔を上げたシュエンと視線が交わる。
「ワードレスは捕獲部隊って言ってたよな。今回の件で咎めはあるか?」
ワードレスという単語が出た時には、既に答えを出していたのか、片手間に呟きながらシュエンは手荷物を纏めた。
「いいわよ〜。何もしないであげる……勘違いしないでね、今回は利が勝ったの、何でも聞いて貰えるなんて思わないことね」
出された珈琲を全て飲み、立ち上がる。聞きたい事は聞けた。今後忙しくなる可能性は有るが、女の為なら文句はない。
「ありがとな嬢ちゃん……最後に朗報だ。トーカティブが俺を狙ってる。放っておいてもいずれ辿り着く。報告書でも送ってやるよ……あと、パンツは変えて行けよ」
「!?はあ?ふざけっ!……って、なにそれ!は、早く言いなさいよ!あっ、くそっ、時間が……絶対よ!絶対直ぐ送りなさい!!」
振り返らずに手を上げ『早くしろよ、絶対!!』と怒鳴るシュエンを残し応接室を後にした。
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アークの技術力には感心する。大腿骨が折れているにも関わらず、歩行には大して支障が無い。ミシリス社から出て、懐から取り出した新品の煙草に火を点ける……もしかしてシュエンが全部用意していたのか?薄ら寒いものを背後の企業に感じるが、あの手のタイプが人に尽くす訳も無い。
「―――フーー、帰るか」
きっと完璧主義なんだろうと無理やり納得し、一緒に入っていた洒落たジッポライターを見つめる。刻まれたミシリスのロゴがイヤに目についた。
「あっ……し、指揮官様!!」
「ん?アニス……何でここに居るんだ?」
ぽよんぽよんと猛烈に弾む胸で判断した訳では無い。立ち上がった拍子に胸部装甲が跳ね回り、駆け寄ってきて更に揺れる。
「迎えに来たの。私が一番軽症だったから。ラピは検査が終わったら帰って来るらしいけど、ネオンは……」
咥えた煙草が溢れ……地面に落下した。
「お、おい、嘘……だ―――」
悲しげに瞳を伏せる姿に嫌な予感が脳裏をよぎり……にっこりと笑ったアニスと目があった。
「明日には帰ってくるって!騙された?……うわっ」
ついチョップが出てしまった。誤魔化すように髪を撫でる方向へシフト。
「紛らわしい事すんな、煙草が勿体ねぇ」
「んっ、し、指揮官様?……ぅぅ……ぅ、恥ずかしいって!」
俺の言葉は耳に届かず、恥ずかしがり頬を染めるアニスはくっそ可愛い。何で女の髪ってこんなに触れたくなるのだろうか?永遠の謎だな。
「悪かったな……いや本当にすまない。遅くなった、マジでごめんな」
少し癖のあるふわっとした髪を梳き、ズレた帽子を元に戻す。どれくらいの時間待っていたのか分からないが、少なくとも一時間以上は待っていた可能性が高い。
「んぅ……んっ、いいよ。指揮官様が元気そうで安心した……そ、その、撫でたいなら……良いけど……此処じゃダメ!」
にへへと笑うアニスに罪悪感がヤバい。女を待たして少女をコマしてましたとか……最低過ぎて笑える。
「本当にありがとな。帰るか……俺達の家に」
「そうね、帰ろ、指揮官様」
落ちた煙草を拾い、携帯灰皿に突っ込んだ俺は、新しい煙草に火を点け脚を進める。隣では笑顔のアニスが俺を見上げていた。
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暗くなった空を見上げ帰路につく。歩調をあわせてくれるアニスに感謝しつつ、ふと此処が地下に有ることを思い出した。
「……空か、地上のとは違う気がするな」
「それはそうよ。あれは全部ただの画面。指揮官様も知ってるよね?」
「……いや、初めて聞いた。あれが……映像なのか?」
地上よりも、輝きの弱い星々は、全て動画であり唯の映像でしかない……知らなければ本物の空と言われても大差は無かった。
「嘘っ!?そんな事も知らないの?」
「知らないんだよな、これが……教えてくれよ」
「何でこんな事も知らないの?」
「何でだろうな?」
コレばかりは本当に分からん。アークでの記憶と言えば、士官学校を卒業したという記憶とアーク出身だという記憶、最後に入院していた時期があるという記憶……記憶全てが唯の情報のようにしか思い出せない。一番謎なのは、もしかして俺自身か?
「……もう……ものすごく大きなディスプレイでアーク全体を覆っているの。そこに空を映し出してる。『エターナルスカイ』とかいう名前のはずよ」
アニスの言葉に耳を傾ける事で、思考が迷宮に入る事を免れる。
「永遠の空……ねえ、大層な名前じゃねぇか」
「結構こだわっててね、昼夜も区別するし、雲や太陽、月の形も毎日変わるの。地上の環境をできるだけ再現したって」
「そりゃ凄ぇ……空以外のものを映すってのも、いいかもなー」
「それはね、前に一回だけあったんだ……いつだったかは覚えてないけど、三大企業がエターナルスカイに一分間の広告を出した時があったのよね。どうなったと思う?」
「企業が叩かれた。とかか?」
「それもあったけど……物凄い騒ぎになったの。子どもたちは、空だと思っていたのが、実は画面だったってことにショックを受けて、集団パニックに陥るし、大人たちは、ここが地下だった……って事を思い出して、鬱病患者が爆増したわ……」
ああ、確かにな……その発想は無かった。なまじ本物の空を知っていて、地上へ出向いている事が思考を狭めていた。
「……随分と
「その年が、アーク内の死亡者数が最も多かった年だったの……とにかく、それ以降は何があっても、空は空として存在するの」
「へぇー、アニスは意外と物知りなんだな」
「こんなの常識よ……指揮官様って、もしかして……すんごいお坊ちゃん?」
「そう、見えるか?」
「全然!……指揮官様のこれまでの振る舞いとか見ると、お坊ちゃん……っていうにはアグレッシブ過ぎるかな、言葉遣いも悪いし……銃を奪った時とか映画みたいだったし……なんかチグハグよね……ねえ、指揮官様の事、教えてよ!」
「俺の事……か」
「うん、指揮官様の事、知りたいな……」
にこにこと上機嫌なアニスに対し、何処まで話すべきかと考えた時、頬に冷たい雫が触れた。
「うわ、雨!?」
「地下なのに雨が振るんだな」
ポツポツと振り始めた雨は瞬く間に勢いを増し、動かない俺の腕を掴んだアニスに引っ張られる。
「何してるの指揮官様!怪我に触るでしょ!ほら、転ばないでね。ゆっくりでいいよ」
何だか、雨に濡れるのも久しぶりのように感じた。傘を持っての行動は禁じられていた為、雨に濡れる機会は多かったはずだが、遠い昔の記憶に思える。
「ほら、ぼーっとしない!なんでこんな時間に振るのよ!」
「……おお、サンキュー、肩借りるな」
「いいから早く〜、濡れる〜!」
雨からの避難が完了した時には、髪から水が滴り落ちるほど雨に濡れていた。ぷるぷると頭を振るったアニスの動きにあわせ、雨に濡れ艶っぽくなった谷間と、はみ出た乳輪に視線が吸い寄せられる。
「もう、なんでこんな時間に雨なのよ!……ん?どうしたの指揮官様?」
堪らなくクルものがあり、理性がゴリゴリ音をたてて削られていく。
「わっぷっ!?……えっ、どうしたの?」
ウザい髪を掻き上げ水気と煩悩を飛ばし。脱いだ上着をアニスに被せた。デカ過ぎんだろッ!
「羽織っとけ」
オイ!本当に羽織るだけの奴がいるか。ちゃんと前を閉めろ!意味ねぇだろが!
「優しいね指揮官様は、ニケが雨に当たっても関係ないのに……ホント優しい指揮官様」
羽織った上着を握り、にへへと笑ったアニスをこれ以上見られず、誤魔化すように煙草に火を点け話題を振る。なんか、この娘……可愛すぎてヤバい。
「……俺のこと知りたいって言ってたよな」
「教えてくれるの?」
「俺には―――――があるんだ。―――――――と……アークでの記憶だ」
「えっ?ごめん、聞き取れなかった」
「あ?だから―――――だ」
「それ、何語?変な響きね」
「アニス、俺の名前を言ってくれないか」
急激に冷めた身体が震えそうになるのを抑え、アニスの言葉を待つ。
「えっ、指揮官様の名前?いきなりどうしたの」
「いいから早くッ」
「も、もう……顔近い……よ、■■■■だよね」
な、何だ……それ?
ノイズが掛かり、酷く気持ち悪い響きが耳に届いた。薄っすらと頬を染めたアニスが何を言っているのか……聞き取れない。理解……出来ない。た、確か、プロフィールには俺の名前が書いてたはず……。
急いでスマホを確認するも、そこには黒く塗り潰された名前があった……俺の存在が消え……いや、違う。理由の無い確信がある……これは逆なんだ。
「顔色悪いよ指揮官様。脚痛い?」
心配そうに俺を見上げるアニスを見て……悩みが消えた。消えないのなら、どうでも良い。こんなにも良い女がいるんだ。やり残した事もある。死ぬ可能性も高いが、悪くない。
「アニス……お願いがある。聞いてくれるか」
精神と肉体【前俺】と【現俺】が完全に馴染んだ。馴染んだ結果、名前が消えたと考えるべきか、それとも名前が消えた結果、馴染んだと考えるべきか……名前を呼んで欲しい気持ちはあるが、こればかりは仕方ない。自分の名前を言われると気持ち悪過ぎるとか、笑える。
「い、いいけど……そ、その……えっ――」
「俺の名前は二度と呼ばないでくれ」
「――ちな……えっ……どういう意味?」
「俺は自分の名前が嫌いなんだ。アニスには今のまま呼んで欲しい。駄目か?」
「……い、いいけど、それって私だけ?」
「いや、全員に通達する。絶対に呼ばないでくれ。頼む」
「私のせい?……私が指揮官様の事を知りたがったから!」
は?何でそうなる?名前を呼ぶなとか行き成り言い出したからか……余裕が無かった。俺の落ち度だな。
「違う、すまんな、俺が悪―――」
「じゃあどうして!いつか……いつか呼べたらいいなって思ってたのに……一人、で、馬鹿みたぃ」
俺の言葉に被せ、アニスは悲痛な顔で捲し立て、地面に視線を落とした。
「アニ―――」
「いいよ、別に……二度と呼ばないから」
「アニスッ!」
「何よ!!」
「俺はお前の事が嫌いな訳じゃない。むしろ好きだ。でもな、これだけは譲れないんだ。分かってくれ」
「!?っ……ふえっ……す、すす、好き?指揮官様が私の事……」
「ああ、好きだ」
「そ、そそそ……そぅ……なんだ……」
こんな所で言うつもりなんて無かったんだが……人生とはままならないものだな。
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ラピには申し訳ないが、好きになったからには、手段を選ぶつもりは無い。最悪ベッドで躾けようとか考えていた。せっかく魅力的な女が近くにいるんだ。しかも、全員が男日照りでえろえろな身体をしている。手を出さない方が不思議なんだが?
正直に生きると決め、名前まで失った。このクソみたいな世界を好きに生きると決めたのは何時だったか……。
マリアンが手から零れ落ちた時は、後悔
ラピを抱え死に抗い、辛くも逃げ切り、トーカティブに完敗したが、後悔
「あ、あのね、指揮官様……も、もうすぐ雨……やむみたい」
考え込んでいた俺の直ぐ側まで近づいたアニスが、空を指差し呟いた。
「帰ったらシャワー浴びないとな」
「!?そ、そそ、そう……だね……あのね……指揮官様、真面目な話していい?」
緊張した面持ちで俺を見上げアニスが羽織った上着に顔を
「指揮官様は……どうして優しくしてくれたの?ニケだから?指揮官様を守ったから?それとも……ニケが可哀想だから?」
「あ?ニケだからとか関係あるのか?」
えっちな美少女だから。とは流石に言える雰囲気ではない。
「有るよ。大有り!……ニケを守ろうとして指揮官様が死んでも、助けたニケは処分されるの。意味がないよ……全部」
「確かに、お前さんの言う通りだな」
「だから、あんなことは二度としないで、誰が死にかけても……見捨ててね」
その笑顔に込められた意味が俺を苛つかせる。何がムカつくって、こんな笑顔にさせた俺に対して一番ムカついた。
トーカティブとの戦闘はアニスに深い傷を付けてしまったらしい。
「……そうだな」
「……そう、だよ」
「俺の大事なもん以外は見捨てるさ、それがたとえ、アークでもな」
「えっ」
視線を地面に落としたアニスが、その言葉に顔をあげる。きょとんとした顔には痛々しい笑顔はなく、その顔が笑顔に変わるよう……言葉を選ぶ。
「アニス……お前を見捨てるなんて俺には無理だ。もし俺が死んだり、どうしようも無くなったら逃げろ。それが無理なら」
「……無理なら」
「俺と一緒に死んでくれ」
「……ふふっ……それ、それって……プロポーズみたいだね、ふふっ、ふふふ♥」
薄く笑ったアニスの笑顔は今まで見たどの笑顔より綺麗だった。
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初々しくアニスの手が俺の手に触れようと何度も彷徨うなか、雨が止んだ。
「雨が止んだな……帰るか」
「……ぅん」
「……手でも繋ぐか?」
「えっ!?ち、違っ……で、でも、つな、ぐ」
「こ、これは、そう、あれよ、あれ!メディカルチェック!!指揮官様の体調を心配してるの!私って良いニケよね!」
「俺はアニスと手が繋げて嬉しいけどな」
「!!ぅ……ぅぅ…指揮官、さまっ……それ、はんそ……く」
俺の手を握った小さな手は、時折ぎゅっと握ってきた。それに答え握り返すと、微笑が耳を擽る……大変に可愛らしい。
「脱線しちまったから言っとくけどよ……俺には記憶がない。記憶喪失みたいで大事な事と多少の知識以外、何も覚えてない」
「……記憶喪失、大丈夫なの?」
「問題ない。だからなアニス。俺の価値観はアークの人間とは異なるんだ。俺にとってお前は可愛い女だ。ニケだろうが何だろうが関係ねえ」
「だから……だから指揮官様は優しいの?」
「だからと言うより、お前に惹かれただけだ」
「んっ……もうっ」
「俺の気持ちは分かってくれたか、お嬢さん?」
「あ、そ、そうね……うん、分かった。指揮官様が私たちを……私を大切に思ってくれてるって、良く分かった」
「そりゃあ、良かった」
「ねえ、指揮官様、聞いてくれる」
繋いだ手をぎゅっと握りしめたアニスが独白のように言葉を紡いでいく。
「……指揮官様。私はね……この世界に対して、感じるものもないし、どうやって生きていけばいいかも……分からない。生まれて来たから、ただ生きてるだけ……だからと言って、死にたいわけではないの、怖いから」
そんな独白に対し、繋いだ手を優しく握る。
「いつの間にかニケになって、色々経験して心が強くなったと思ったけど、強くなったのは心だけで、生きる目的は見つからなかった……こんな状態で心だけどんどん強くなっていくから、新しい何かに出会うと、自分から壁を作っちゃう」
握り返してくる手を更に強く握り締め……脚を進める。
「変わってないんだよね。ちっとも……指揮官様は、初めての経験をして、未知の世界に足を踏み入れても、すぐにどう行動するか心を決めて、動ける人だよ……私には出来ないこと……だからね……」
熱の籠もった視線が、吸い寄せられるように交わる。
「ずっと、ついて行っても……いい?」
「決まってんだろ。俺の側にずっといてくれ」
「うん……ぅん……うん!そうやって直ぐ答えてくれるとこ……ニケを、大切にしてくれるとこ……私たちに『ありがとう』って言ってくれる所。権威を振りかざさないとこ……全部、ぜ〜んぶ!私が望む理想的な指揮官様の姿なの……ちょっとえっちだけど」
にへっと笑ったアニスは揶揄うように呟き。
「これまで、そんな人間は一人もいなかった……もしかしたら私」
「とっくに指揮官様を……好きになっていたのかも」
とびきりの笑顔で微笑んだ。
「アニスが、デレた」
「!!?で、デレてない!」
「デレただろ?」
「ぅぅ……デレたわよ!悪い!」
「あんま難しいこと考えんな。俺の側で、一緒にだらだらしようや」
「あははっ、それすっごく魅力的……あ〜あ、悪い指揮官様に捕まっちゃったな〜」
にへへと笑うアニスと二人、手は……前哨基地に到着するまで離れる事は無かった。
メティス……瞬時に100数機ものラプラスを破壊した閃光。
は?ヤバい誤字を投稿前に見つけられて良かった。100機のヒーローとか……それを破壊する閃光とか……腹抱えて笑った。
今後の方針について※アンケート結果が反映されるとは限りません
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シュエンのえろを増やすんだ
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シュエンは当分お腹いっぱい