性技の指揮官:ORE NIKKEがえちえちで困る 作:もみにい
掴むはずだった手の中には、何もなく―――
ただ、必死に追いかけ……声を張り上げる。
「――――ッッ!!!」
張り上げたはずの声は……音とならず、彼女は暗闇に覆われていく。
「――――!!!!」
闇に飲まれながら振り返った彼女は―――
涙を零していた。
純白の少女は、俺に背を向け―――彼女に銃を―――突きつけた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「……見たこと無い天井だ」
白い天井に白いカーテン……日差しが差し込む暖かな部屋……ここは、病院なのか。
身体は動く……全身の筋肉が痛むが―――それでも、生きている。
「ん?……煙草……アイツら、分かってんな」
備え付けられた机には煙草と火種……それと灰皿が鎮座していた。怠い身体を動かし窓を開け―――暖かな風が室内に入り込み、アークに帰って来たことを俺は悟った。
「寒くないってのは、良いもんだ」
ルドミラ、アリス、そして―――スノーホワイト。ちゃんと礼を言わないと……そんな事を考えながら煙草に火を付け、紫煙を吐き出した。
「あ゛あ゛〜、美味い」
疲れた身体に染み渡り、思わず笑みが溢れる。窓から見える景色は……実に平和な物だ。走り回る子供、散歩する老人……そんな景色を眺めながら煙草を吸い終わり、部屋の扉が開く音が聞こえた。
「―――ぁ」
灰皿に煙草を押し付け、振り返り―――
「……ぁ―――し、しきかんさまぁああ!!」
手に持った荷物を落としたアニスが、勢いよく胸に飛び込んできた。
「アニ、ぐふッ!ッ―――危ねッ……」
咄嗟に抱きとめ、衝撃で身体が滑る。叱ろうとした言葉は、涙を見て途中で止まった。
「……ありがとな。アニス、お前が無事で良かった」
「ぅ、ぅぅ……ぅんっ……よかっ、たぁ。目がさめてっ……しきかんさまぁ……よかったぁあ!」
泣きじゃくるアニスを―――優しく撫で続けた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
俺が意識を失ってから、既に三日が経っているらしい。
あの後、ルドミラが手配した輸送機に乗りアークに運ばれた俺は、そのまま病院に直送されたようだ―――三日……そう言われれば。
「腹が減ったなー」
俺の言葉に、隙間なくぴったりと寄り添ったアニスは、にへへと笑い手荷物を漁り始めた。
「そう言うと思った。ほら、いっぱい買って来てるから……食べさせてあげるね♥」
柔らかな体を擦り付けられ、可愛らしく俺を見上げてくる。クリーム色の髪はふわふわで触り心地が良く、撫でると嬉しそうに瞳を細めた。普段は少し冷めている瞳が幸せに溢れ―――めちゃくちゃ可愛いんだが。何だ、デレたアニスはやはり最強か……。
「……い、いや、自分で食―――」
「ダメ。私がするの……食べさせられるの、嫌なの?」
「……そんな事はねぇけどよ……持て余す」
しゅんとした表情をされ、咄嗟に否定したが、俺の視線や雰囲気から悟られたらしい。途端に満面の笑みに代わり、薄く染まった頬が色気を醸し出す。
「―――♥♥♥ ……帰ったらいっぱいしてねっ♥ 私も指揮官様が……その、欲しぃの♥」
耳元で甘く囁かれ、下半身が熱を持ち始める。心臓が高鳴り……体が熱く火照るのを感じた。
「ッ……なら、早く帰らないとな」
ギラついた瞳を向けられたアニスはぴくんっと反応し、瞳を蕩けさせ触れるだけのキスで答えた。
「ぅん♥ ……はい、指揮官様♥ あ〜ん♥」
ゼリーのようなものを匙で掬ったアニスは、たっぷりと実った果実を押し付けながら、俺の口に運んでくる。
「……甘ッ」
口に含んだ食べ物は、凄く甘かった。
「ん?……ぁむっ、ん〜〜?そんなに甘くないよ」
「ちょっと貸してみろ……ん?本当だな、そんなに甘くない」
「もぅ、指揮官様ったら、ダメだってば……はぃ、あ〜ん♥」
―――甘い……凄まじく、甘い。これは……そう云う事か。
「アニスにも食べさせてやるよ。ほら、口開けろ」
「ぇ……♥ ぁ、ぁ〜ん♥ ―――んぅ、甘ぃ……すっごく甘ぁぃ♥」
アニスが持ってきた食べ物は、全てが甘く感じられた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
手荷物にあった食料を全て平らげ、膝の間に座ったアニスを後ろから抱きしめる。
「アニスを見れば分かるけどよ、一応聞いとく、皆は無事か?」
「うん、無事だよ。ラピはコアの最終調整をしてるの。ネオンは付き添い。もうちょっとしたら来ると思う」
「そうか、良かった」
ぎゅっと力を込めた腕に、そっと手が添えられた。
「んぅ♥ 私ね……指揮官様に謝らなくちゃいけないの……全然役に立たなかった」
「そんな事ねぇ」
「ううん、聞いて、ルドミラから聞いたの……スノーホワイト……あの子、何度も転んでたって、それでも、這いずってでも……前に進んだって……そんな子を疑ったの……」
あの脚で、それでも前に進んで俺達を助けてくれた。あの純白の少女にもう一度会いたい。あってお礼を言って、たらふく飯を食べさせて……笑顔が見たい。
「……役に立たなかった癖に……あの子を疑ったの……」
力を込めて抱き締め続けると、薄れ行く意識の中で聞いたアニスの言葉が蘇った。
『あの子は、人間に捨てられたニケだから』
人間に捨てられた……か。なら、俺は捨てない。二度と手から離さない。
「アニス……確かに北部で生き残れたのは、スノーホワイトが居たからだ」
「……」
「でもなアニス―――お前は戦う為だけに、俺の側に居るのか?」
「それは!……それは、違ぅ……けどっ」
「俺はお前が好きだ。好きだから側に居て欲しい。今回は助けられた……なら次は助けてやろう」
「……できる……かな」
涙を浮かべ俺を見上げたアニスに、俺は笑顔で答えた。
「出来る。俺が出来ると思ってんだ。それに、爆撃を撃ち落としたアニスは凄かったぞ」
寸分違わず中央を撃ち抜き誘爆させた射撃。あれが無ければきっと生き残っていない。
「あ、あれはね!……何でだろ、狙うの苦手だけど……指揮官様の為って思ったら、凄く集中できたの……えへへ♥」
マジで可愛い。
「それが、お前の力なんじゃないのか?俺の為に頑張ってるアニスが、役に立たない訳ねぇだろ」
「……そっか。指揮官様の為なら、私って何でも出来る気がする」
涙を拭い笑顔を浮かべたアニスの頭を撫で、優しく抱き締めた。
「取り敢えず、今は抱き締めさせろ。柔らかくて最高だ」
「んぅ♥ も、もぅ指揮官様ったら♥ か、硬いの当たってるよぅ♥」
「……ホント可愛いよな、お前」
「ぅぅ♥ 指揮官様のえっちぃ♥」
「ハア?えっちって言う方がえっちだろが」
「ぅっ、そ、そうよっ、アニスはえっちなのっ♥」
腕から抜け出したアニスは、俺に跨がり、正面から抱き付いた。背中に手を回し、俺も強く抱き締め返す。
「んぅぅ♥ はふぅ♥ ……指揮官様に抱き締められて……すっごく幸せっ♥」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
触れるだけのキスを何度も繰り返し、いちゃいちゃしていると、頬を染めたアニスの息が熱を帯び、とろんと瞳が妖しく蕩けた。
「……んぅ♥ はふぅ♥ ……ね、ねぇ、指揮官様ぁ♥ ちょっと、ちょっとだけ―――」
蕩けた瞳のまま俺に身体を擦り付けたアニスが、耳元で甘く囁く。
「えっち♥ ―――しよっ♥」
即座に頷こうとする頭を抑え、どうにか声を出した。
「―――さ、流石に不味い」
大前提としてここは病院だ。それに、意識が戻った事を伝えるのが先だろ。
「……いまっ、すっごく、しきかんさまに抱かれたいっ♥ だめかなっ♥」
甘ったるい声に耳を犯され、咄嗟に言葉を発した。
「だめ、じゃない」
……なんて意志の弱い男なんだろう。でも、そんな俺が嫌いじゃない。
「いっぱぃ気持ち良くなってね♥ 指揮官さまぁ♥」
服の隙間から手を差し込んだアニスは、胸板をさわさわと撫で擦り、首筋に吸いついた。
「はぁ♥ もぅ、ホントすきっ♥ ……はむっ♥ ちゅぅう♥」
胸板を撫でる手が突起を擦り、首筋をぺろぺろと舐められ、グツグツと欲望が煮えたぎる。このまま押し倒そうとして、カーテンが勢いよく開けられた。
「アニス、そこまでよ」
「「!!?」」
「指揮官もちゃんと断ってください!」
無表情で口もとをぴくぴく引き攣らせたラピが佇んでいた。ラピの後ろでは、あわあわ言いながら頬を真っ赤に染めたネオンが、扉を勢いよく締めた。
「……ちぇっ、すっごく良いとこだったのに……指揮官さまぁ♥ 見られててもいぃよねっ♥」
「あ、あわわ……あ、アニスが……アニスが、えっちです!!」
「ネオン、声が大きい」
そこなんですか?ラピさん。
「はわわわ、す、すみませっ……って私が悪いんですか!?」
「ネオンが悪いわ……んっ♥ 指揮官様ぁ♥ 舌ちょうらぃ♥ ちゅぷぅ♥」
強引に唇に吸い付かれ、お望み通りに舌を差し出すと、二人に見せつけるように舌が絡め取られる。
「はむっ♥ れろっ♥ れりゅろ♥」
「……あわわわわ!し、舌がっ!?、うわぁ―――すごっ―――はわわっ、えっちです、ラピっ!すごくえっちです!」
「んちゅ♥ はぷっ、んれりゅ♥ ぢゅりゅりゅ♥」
「うん、殴る」
「え、ラピっ!?」
「れりゅろ……ちゅぱっ♥ ……しきかんさまぁ♥ びくびくしてるぅ♥ っ!!?―――ふぎゅっ!!」
「―――ラ、ラピ……そ、そこまでしなくても」
「指揮官、うるさいです」
あ、はい。
「―――いったぁあ!ラピ!!何で殴るのよっ!!指揮官様も嬉しそうだったじゃない!!」
「うるさい……もう直ぐペッパーが来る……それでもする?」
ペッパー……誰だ?
「そんなの!するに決まっ―――」
ベッドに乗り出したアニスがラピに顔を近づけられ、ビクッと身体を震わせた。
「それでも、するの?」
「ぅ……ぅぅ……我慢、するぅ」
平和な光景を見ながら煙草に火を付け、紫煙を吐き出す。……現実逃避している訳じゃないし、ラピが怖い訳でもない。
た、確かに多少は恐怖というものを感じたが……煙草を吸い、全てを誤魔化す事に決めた。
「……煙草が羨ましい」
「「ラピ?」」
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
カウンターズの二人は少女の入室にあわせ、駄々を捏ねるアニスを引きずり前哨基地に帰って行った。
ラピが言った通り、直ぐに元気な少女が現れた。タートルネックのノースリーブセーターの上に小さなジャケットを羽織り、首にヘッドホンをかけた少女はペッパーと名乗り、挨拶もそこそこに説教をかましてきた。
煙草を咥えながら聞き流していると、身を乗り出したペッパーに咥えた煙草を奪われた。
「聞いてますか、指揮官!」
「……聞いてるよ」
サイドテールに結われた髪はピンク色―――ピンクは淫乱だと聞いたことがある。……はぁ、セーターの裾が短いんだよな。
「もうこんな無茶したらダメですからね、メっです」
子供を叱るように額に指を突きつけ、笑顔を向けられる。可愛い笑顔を見せたペッターの手に持った煙草が、不穏な動きを見せた。
「―――ああ、勿体ねぇ」
「ちゃんと聞かないから―――ぅん?……お客さんですかね?指揮官、でてもいいですか?」
扉がノックされ、視線を向けたペッパーが伺ってくる。
「……頼む」
灰皿に押し付けられた煙草はまだ半分程残っていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
来客はアンダーソン副司令だった。ペッパーは副司令の顔を見るなり、そそくさと逃げ去り、扉の隙間から『ごめんね』とジェスチャーで謝っていた。……別に俺が許可したから良いんだが、このナイスミドルに会いたくなかったのは事実だ。
「病院にまで押し掛けてすまないね」
「……閣下」
結局の所、閣下が白なのか分からなくなった。トーカティブにヘレティック―――閣下が下した任務……手引きをしたのが閣下である可能性。限りなく白に近かったが、今は黒よりの灰色だ。
「作戦。ご苦労だった。随分厳しかったようだな……まあ、生きていて何よりだ」
「何度も死にかけましたが」
「ははっ、冗談が言えるのなら大丈夫だろう。折り入って話がある」
俺の発言を冗談と聞き流す閣下に腹が立つ。お前のせいで死にかけたんだろうがッ……外骨格には助けて貰ったが……。
「……吸っても?」
苛立ちを抑えるため、煙草に手を付ける。
「構わないさ、押しかけたのは私だ」
断られる事が前提の行動は、意外にも許可された……どうやら、あまり悪い話ではないようだ、煙草に火を付け閣下にも一本差し出したが、断られた。
「中央政府から、指令が来てね」
……勘違いだった。嫌な予感しかしない。
「……どんな指令ですか」
「トーカティブと何度も遭遇しているのに、生き残っている指揮官は君が初めてだ。ピルグリム、およびヘレティックと接触し、彼らの交戦を直接目撃した指揮官も―――やはり、君が初めて」
前置きが長―――
「ヘレティックになった元部下のニケと遭遇したのも、初めてだ」
「ッ……」
―――何が……言いたいッ。
「これらの理由で、私を始めとする中央政府は、決定を下した」
俺に―――手を下だせと?……そんな命令出してみろ―――俺がお前らヲ……。
「君と君が率いる分隊を特殊別働隊に任命する」
不穏な気配を悟ったのか、閣下は一息でそう告げ、腕時計に一瞬だけ視線を落とした。
特殊……別働隊?―――
「……要は犬に成れってことですか」
「逆だな……簡単に言うと、自分で判断し、動けるようになる。副司令官より下の者は、君に命令できない。また、副司令官以上が命令しても拒否できる。妥当な理由さえあればな」
ま、まじか!?……破格過ぎる……妥当な理由など幾らでも捏造出来るだろう。これは実質政府に対して一切縛られない事を意味する―――それは、助かる。……助かるが、信じていいのか?
俺の反応に薄く笑みを溢した閣下は、饒舌に話を進めた。
「適切な報告さえしてくれれば、誰も手を出せない、その名のごとく特殊な別働隊……情報の隠蔽も、その気になれば幾らでもできる。三大企業のCEOも、君を顎で使うことはできなくなる。これは私が直接提案した内容だ。参考にしたまえ」
ああ、シュエンの事か……嫌われてんな。……まあ、それは仕方ない。嬢ちゃんにも悪い点は……沢山あるなー……うん、身から出た錆だ。
「……お礼を言ったほうがいいですか?」
「必要ない。その代わり、駐屯地は前哨基地のままだ。目覚ましい発展を見せてくれたおかげで、他に適任者がおらんのだ」
他に適任者がいないと、閣下は呆れた顔で愚痴を溢した。
……め、目覚ましい発展?……た、確かに財産を注ぎ込みマイティツールズに依頼したが―――まだ、たった数日だぞ……嫌な予感しかしない。
「これから君は、前哨基地に駐屯し、地上の存在について自由に調査してくれ。アークへの移動も自由だから。思う存分動いてみるといい」
「は。畏まりました」
「さらに、君と君が率いる分隊には、一ヶ月間の休暇を与える。君もニケも損傷がひどい。この機会に整備するといい」
は?―――休暇?そ、それも一ヶ月だと!?……一ヶ月もあればッ―――あ、アンタが神だったのか!?一気に閣下が白く見え始めた。
「解決したいことは山積みだろうが、とりあえず休息をとりたまえ。これは命令だよ」
「は。承りました!」
目に見えてテンションの上がった俺を閣下は訝しみながらも、愚痴を溢した。
「……私は、君が中央政府の目に留まらないことを、願っていたのだ。彼らの欲は人を蝕むからな。だから前哨基地へ送って、彼らの目から逃れるつもりだったが……まさかこれほどの、目立つ実績を立てるとは……」
閣下の瞳には憂いが籠もっていた。これが演技なら、俳優になったほうがいいだろう。
「仲間のお陰です」
「……そうか、すまないもう行かねば、会議があってね」
腕時計を確認した閣下は、そう呟き足早に部屋から出て行った……ホント何時も会議してんな。会議室に住んだ方が良いんじゃないのか?
「特殊……別働隊、か」
閣下が俺を前哨基地に送ったのは初日……その時には既に考えていたのだろう……何故だ?閣下は俺に付いて何か知っているのか。尽きぬ疑問はあれど……前に進み続ければ、いつか全てが分かる日が来る。
その時、俺の隣に―――彼女の姿がある未来を思い描き、さっさと退院することを決めた。
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ペッパーに退院する旨を伝え、憤る少女を煙に巻きさっさと退院した……逃げたとも言う。遠くで薄目の爆乳先生が物凄いオーラを出していた気がするが……追ってこないという事は、気の所為だったのだろう。
カウンターズに召集をかけ、俺は地上に向かった。皆……いや、ネオンは文句を言ったが、ラピとアニスに黙らされた。
二人には何時も迷惑をかけるが……これだけは譲れない。
脚を運んだ場所は―――始まりの地。
殺風景な廃墟の一室。俺がマリアンを安置したその部屋は……もぬけの殻だった―――たが、手紙も無くなっている。マリアンが読んだのかは分からないが……それでも良かった。無くなっているという事実が、俺には希望に思えた。
「……帰るか」
「そうね」
「指揮官、必ず取り戻しましょう」
「さ、三人で雰囲気出さないでくださいよぉ!寂しいんですよぉお!!」
「ああ、悪かったネオン……ヘレティック、彼女の名前は―――」
帰り道でネオンに話をした。マリアンについて……彼女の勇姿を―――彼女の意志を、俺は話した。……不思議と涙は流れなかった。
「ぅぐっ、ぐじゅ……そ、じょんなのっ……あんまりでじゅっ!」
俺の代わりにネオンが泣いてくれたからだろうか……それもあると思うが、一番の理由は―――彼女が見せたあの顔が原因だろう。あの時、あの一瞬だけ―――彼女は確かにマリアンだった。
「ネオン、ありがとな。もう泣くな……」
「ぐぅ、ふっ……む、むりでじゅよぉ、じじょぉお!!」
「おわっ、鼻水垂れてんぞ、美人が台無しだろが」
飛び付いて来たネオンを受け止め、懐から取り出したハンカチで涙を拭い、鼻水も拭った。ここまで本気で泣いてくれるのか……本当にネオンが仲間で良かった。
「ほら、鼻かめ、チーンしろ」
子供をあやすように、らしくないことを言いながら、鼻水でねっとりと濡れたハンカチを……手荷物にしまった。流石に懐に入れる事は出来なかった。
「―――ぐずっ……師匠っ!私は決めました!!」
「あ?」
「私が火力で目を覚ましてやりますっ!!」
「「「ぶふっ」」」
「な、何で笑うんですか〜!!」
やっぱり、ネオンはネオンであり、火力に魅了された火力馬鹿に変わりは無かったが……そんなネオンが俺は好きなんだなと確信した。
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夕陽に照らされながら、やっと前哨基地に帰って来た。随分久しぶりに思えるのは、変わり映えしたこの光景のせいだろうか……。
うん、色々と言いたいことはあるが……マイティツールズ、アイツらがミシリスのニケである事を忘れていた。あのシュエンが作ったんだ……やっぱり、どっかのネジが飛んでいた。
「指揮官……私の責任です」
「いや、ラピは依頼を持って行っただけだろ。好きにしていいって書いたのは俺だ」
「それでも、私は止められる立場でした!罰を受けます!」
「別にいい。これは俺の責任だ……ちょっと考えないとな」
建物が並んでやがる。たった数日でこれほどの建物を建てた事を褒めれば良いのか……考え無しに建てられた事を嘆けば良いのか。
「指揮官!罰を!罰を受けます!!」
ん?……なんか息が荒くないか?
「え?ラピ、罰を受けたいの?」
「んっ、そんなこと無い」
頬を染めて俯いたラピに……俺とアニスは瞳を輝かせ、ネオンがあわあわと慌て始めた。
「そっかそっか〜、アニスさんや、罰は何がいいかね〜」
「そうよね〜、指揮官様〜、欲しがりなラピに罰をあげないとね〜」
「……ほ、欲しいなんて言ってない」
ヤバい、めちゃ可愛い。
「決まったな……」
「決まったね……」
アニスとガッチリと握手し、アイコンタクトを交わす。ヤる事は決まった。後は身体を慣らすだけだ。
「うわあ、二人が悪い顔してます。……わ、私はシャワーを浴びたら宿所に帰りますね〜〜」
これから起き得る事を想像したのか、ネオンは頬を染め、空気を読むようにそそくさと中に入って行った。
うん、完全にバレてるな……まあ、分かるか……。
アンケート追加しました。
得票が多かったキャラのえろを一つ書こうかと思います。
(内定済みが何人かいるため休暇中の何時になるかは不明)
他のキャラが一番多かった場合は再アンケでもしますね。
休暇アンケート
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センチ
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ベロータ
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ポリ
-
プリバティ
-
シグナル
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ブリッド
-
ネヴェ
-
プリム
-
ネオン
-
他のキャラ!