性技の指揮官:ORE NIKKEがえちえちで困る 作:もみにい
シフティーが確認した所、発電所内部に繋がる排水路から潜入できることが分かった。シフティーちゃん有能!さすが天使!
「ここ?」
「塞がってますけど?」
「建物の一部が倒壊し、入口を塞いでしまったようです!う〜ん……ちょっと待ってください!他のルートを探してみます!」
「突き進めばいいんじゃない?指揮官様!なんかすっごく調子が良いの!こんな瓦礫ぐらい、ぱぱっと退けられそう!」
「でも、瓦礫が多すぎます」
突き進むと言うアニスに対し、ネオンは残念そうに頭を垂れる……何を言っているんだコイツは?
「ネオン、お前の火力は何のためにある?」
「!!」
「えっ……大丈夫かな?爆音すると思うけど」
「周辺でラプチャーの反応はありません!安全です!」
シフティーによるフォローが入り、ラピが行動を開始する。
「では、始めます」
「ちょっと待ってください」
銃火器を構えようとしたラピを制すは、火力の申し子。
「??」
不思議な顔をするラピを見据えたネオンの眼鏡が煌めいた。
「ここは私に任せてもらえませんか?」
そうだ。お前はそれで良い。
そう……それが良い。
「ネオン……あとは任せた」
「はい、師匠!」
分かりあった二人に、これ以上の言葉は要らない。
「え〜マジ」
「ほら、ラピ、アニス……休憩だぞー、休むぞー」
「なるほど……ラッキー」
「……はぁ」
さて、お手並み拝見。てか、どうなってんだあのポーチは……スカートに引っ付いてんのか?
パンツを丸出しにしたままのネオンが、精神を統一した。
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「がれきの消滅を確認!排水路への進入が可能です!」
「……ふぅ」
「お疲れさん」
労いの言葉に対し、額から流れた汗を拭い、やりきったネオンは振り返り頬を上気させる。ちょっとえっちぃな。
「私、分かったんです。相手が何であれ、火力があれば解決できないことはないって!答えは火力!火力が全てです!」
俺はフッとニヒルに笑いかけ、意味もなく遠くを見る。更にキラキラと瞳を輝かせたネオンが満面の笑みを溢した。
「本当にありがとうございます……少し迷いがあったんですが、背中を押してもらった感じです」
「気にするな」
「火力の道を進むものとして、極意と向き合えた気がします」
そんな道があったのか……。
「そんな道あったのね」
言っちゃったよ。
「師匠!これからは、師匠と呼ばせてください!改めてよろしくおねがいします!師匠!」
「ふっ……頼んだ」
「はい!師匠!」
「……勝手に呼び方を変えるな」
ラピが俺にしか聞こえない程度にボソッと呟いた。なんだかんだ、上手く回っているようだ。
ラピも呆れつつ、心なしか雰囲気が丸くなった気がする。張り詰めた弓みたいな感じだったからな〜この娘。
排水路は狭く……そして、臭かった。
全員が四つん這いで進む。眼前でぷりぷり揺れるアニスのお尻にできる限り顔を近づけ、匂いを誤魔化す。甘ったるい匂いで肉棒がギンギンに熱り立ってしまった。
「……へっ?」
「どうしたのシフティー?」
「……へっ!?……い、いえ、な、何でもありません!」
挙動不審なシフティーとは……珍しい。
「あの、一言言わせてもらってもいいでしょうか」
先頭であるラピの後ろ、ネオンが神妙に切り出す。
「何?」
「吐きそうです」
「……嗅覚センサーをオフにすることを勧める」
何だそれ……羨ましい。
「それを切ってしまうと何というか、人間からあまりにも遠ざかるみたいでちょっと」
流石ネオン。サスネオ。
「はは、変なこと言うね」
「心だけは乙女ですから」
「私は乙女を諦めるわ」
な……なんだと!
「切っちゃおっ……えっ?、んひゃっ!」
巫山戯るなぁ!死なば諸共とはこの事だぁ!
「何?」
「し、指揮官様!」
「ずるいぞアニス。俺たちは一蓮托生じゃ無かったのか?……フゥー」
「そ、そそ、それとこれとは関係ないでしょ!……んひぃっ、や……やめっ」
「なんですかアニス?トイレですか?我慢して下さい」
「し、指揮官様が〜……んんっ」
「し、指揮官……な、何をされているのですか?」
おっと、ラピちゃん……もしかして、むっつりかい?
「俺は何もしていないぞ、アニスには指一本触れていない」
「そ……そうですか」
明らかな動揺。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。
「んっ……息っ!息を吹きかけてるのぉ!やめて指揮官様ぁ!」
「鼻呼吸は辛くてな、どうしてもこうなる……我慢してくれ、俺にも嗅覚センサーがあればなー」
おおん?嗅覚センサーを切るんだろ?俺たちの友情はその程度だったんだろ?なんだぁ、ここが良いのかぁ?
「んぅっ……ごめん、ごめんってばぁ!オフにしないからぁ……やめてぇ」
「……ごくっ」
アニスの声に当てられてか、誰かが息を飲む音が……微かに聞こえた。
それからしばらく進むも、道中ではアニスがブツブツと文句を言い続ける。
「もう……指揮官様のばかぁ」
ばかぁ、か……クククッ、可愛い奴めッ!!
「……指揮官、大丈夫ですか?」
ラピが提示報告のように安否を確認する。ここに入ってから三度目。だいぶ進んだはずだが。
「臭いな……」
「ひ、人のお尻の後ろで、そんなこと言わないでよね!」
「いや、アニスには助けられている。良い匂いがするからな」
「ひゃ……や、やめてよね!」
「止まれ」
「きゃあ!」
ラピの言葉通り、ネオンが止まったのだろう。動きを止めたアニスの尻タブに顔が包まれた……甘ったるい匂いに包まれて気分が一気に楽になったが、一部が熱を持ち始めるからやめて欲しい。
「ちょ、ちょっと!し、指揮官様!?お尻……お尻に顔が当たってるっ!!」
「不可抗力だ。すまない」
不可抗力ついでに鼻先でぐりっと押し込んでおく。
「ひぁん、やめ……喋らないでぇ!」
「不可抗力だ。すまない!」
不可抗力だ。仕方ない。
「んはぁっ……ふっふっ……ラピ!な、なんで急に止まったりするのよ!」
「……」
「ラピ!!」
「……えっ、ぁ……光よ。内部に付いたみたいね」
「な、なら早く!外に出ましょうよ!……んあっ!」
不可抗力だ。本当にすまない。
「いかが致しますか、指揮官」
ラピ……君は……君という奴は……ナイスアシストォ!!
「外に出よう」
「あひっ……だぁ、だからぁ!喋らないでぇってばぁ!!」
ふぅ……堪能した……いやいや、間違えた。
不可抗力だ。仕方ない。
これこそ火力の極意。
ラッキースケベとは自分から飛び込むものだと極意を得たり。
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発電所内部をシフティーの誘導に従って進む。
「当然のように内部も掌握してるわね。こんな地下までどうやって来たんだろ」
要所要所でラプチャーが発見される。その姿はまるで人間が機械を操作するように、迷いなく移動しては装置を器用に触っているように見えた。
「ところで、あのラプチャーたち、何をやっているのでしょうか」
ネオンの疑問も最もだろう。彼らは確実に何か目的があって行動しているようにしか見えない。
「機械の周りに集まってるね」
「……発電所を操作してるみたいだな」
「ええ?し……んむぅ指揮官様、ラプチャーが人間の文明を利用するわけ……」
アニスがようやく俺の存在を許したようだ。
完全に無視されていたからな……。殴られなかっただけマシだと思う。ニケの膂力で殴られたら……流石の俺でも衝撃を殺すのに苦労する。多分、本気でやられたら死ぬ……かなぁ、流石に。
「……アニス、よく見て。操作してる」
「……本当に?」
ラピが指差すラプチャーは数体で大きなモニターをコントロールしているようだった。
モニターには、おそらく発電所内部の地図。大きな円の内部に矢印が付いたマークが出現……嫌な予感がする。
「戻るぞ」
即座に告げる。これ以上は必要ない。奪還は不可能。調査も十分だ。
俺の言葉に反応したラピが敬礼する。
「ラジャー。シフティー、退却ルートを確っ……」
風を切る音にしては、異質だった。
弾丸が発射されるような轟音はなく、異様なまでに静かに……しかし一瞬の内にラピの頭部が……落下した。
世界が急速に色を失う。色の消えかかった世界で落ち行くラピと目が合い。
全身の血が沸騰する。
筋肉を総動員させ爆発的に加速。落ち行く頭部を抱きとめ、その勢いのままスライディング……遮蔽物に身を隠した。
「ラピ……必ず助けるッ!!」
光が消えゆく瞳に告げる。
これは誓いだ。
誰のためでもなく、俺の魂に誓う。
必ず助ける!!
「ラ、ラピ!」
「ふ、ふざけるなぁー!!」
敬礼したままの身体が倒れ崩れるまでの間に、各自の第一行動は終了した。
「ハッハッハッ……ンッ」
全身から滝のように汗が吹き出る。この身体では本来出せないであろう力の行使。強引に力を発揮した反動は確かに俺の身体を蝕んでいた。
「チッ」
失敗した……今の身体で出力を出し過ぎた。右足の筋肉が、恐らく断裂している。
クソッ……思考も纏まらない。落ち着けッ、とにかく……落ち着け。
動ける。
何も問題ない。
心臓の高鳴りを沈めるため、息を止める。
「……フッフッ……フッ……ッ被害は!!」
鼓動は未だ安定しない。しかし、頭は冷静になった。
「大丈夫!指揮官様!!」
「モーマンタイです!師匠!」
考えろ!考えろ!!何が……何が必要だッ。
「指揮官様!!大丈夫!頭が無事ならラピはまだ死んで無い!絶対に離さないで!お願い指揮官様!!」
……アニス。
ああ、まだ……ラピは死んでいない。
ニケは、脳が無事なら体は替えがきく。だが、知識として知っているのと、同じニケであるアニスから直接言葉にして聞くのとでは、情報の重みが違う。
アニス……ありがとう。
想像より遥かに重いラピの頭部。
焦点の合わない瞳が俺を見ている気がした……出来る限り優しく瞼を落とし、ラピを抱きしめる。
もう、大丈夫だ。俺に出来ることをやれ。
俺なら出来るッ。
必ず全員で生きて帰るッ!!
「な、何、この振動?」
再度決意を固めた俺を嘲笑うかのように、地面が振動する。一際大きく不気味な気配が高速で迷いなく近づいてくる。
「タイラント級を感知!識別信号!グレイブディガーで確定!」
ああ、モニターのマーキングは……お前かッ。
「あの土を掘るやつね……!ここで戦うのは自殺行為だよ指揮官様!ラピもいないのに!」
グレイブディガーがどんなヤツか知らねぇし、タイラント級がどの程度ヤバいのかも知らねぇが、とにかくやべぇヤツが……来るッ。
「シフティー!退却ルートッ!!」
「はい、当該位置の鉱車はまだ稼働します!線路に沿って外部へ出ることが可能です!」
「よし!行くよ、指揮官様!ネオン!」
「はい!」
さぁ、命がけの鬼ごっこだ。
必ず……必ず助けるぞ……ラピ!!