性技の指揮官:ORE NIKKEがえちえちで困る 作:もみにい
「―――んじゅりゅ♥ はむっ♥ ちゅれりゅ♥」
ッッ―――ッ。
「!!んむぅぅ♥ ……んっく♥ んじゅりゅ、んくぅ♥ んっく、んっく♥ ごくっ、ぢゅりゅりゅ♥ ……こくん、はふぅ♥ ……ふぅーっ♥ ―――何でかな〜、美味しく無いはずなのに……指揮官様の凄く美味しく感じる♥」
射精と同時に目覚めるのは男の夢なのかもしれないが……普通に驚く……慣れるまでに時間が―――おいおい、慣れるのはマズいだろ。
「……朝から何やってんだよ」
「にへへ♥ おはよう指揮官様♥」
元気一杯の笑顔を浮かべたアニスにそれ以上無粋な事は言えず、挨拶を返すと、笑みが深まりふわりと抱きついてきた。
「―――って言っても、もうお昼だけどね……指揮官様♥ ちゅうしよっ♥ ちゅう〜♥」
キス顔で待たれれば断るわけにはいかない。精の味を朝から感じたくは無いが……それとこれとは別だ。
「んんぅ!? じ、冗談っ―――!? んむっ♥ はむっ♥ ちゅりゅ♥ ―――ぅぅ♥♥ んんぅぅ♥」
「―――不味い」
やはり、不味いものは不味い……生臭い。こんな物を飲んでくれていると思うと……少し申し訳なくなった。
「!!?……ぅぅ、キスは嬉しいけどぉ♥ ……それは嫌っ……」
舌を絡めた後に不味いと言われれば良い気持ちはしないだろうが……俺には無理だ。
「なら、朝からはやめろ」
「ん〜〜♥ なら、次からはこっちに貰うね♥」
下腹を撫で擦りそんな事を言われれば、熱り立つ肉棒が黙っている訳もなく―――
「アニス―――」
「ダ〜メっ♥ お客さん来てるから、服着てね♥」
振られた俺を一人残し、アニスは部屋から出て行った。……客?……誰だ?……シュエンはあり得ないだろ……ユニか、ミハラか?
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
猛りを沈める為に一服した俺は、ラフな格好で寝室を後にする。騒々しい声が響き、思わず頬が緩んだ。
……思えば随分と戦闘続きだった気がする。何度死にかけたか分からない。何度助けられたかも、分からない。……この騒々しさが、心の凝りを楽にしてくれる気がして、部屋に向かい脚を進めた。
「ああ!!わ、私の!?」
「はぐっ、むぐっ、もぐもぐ、早いもの勝ちだ!んぐっ、おかわり!―――ん?起きたのか、人間」
は?―――な、何で餌付けされてんだよスノー……。そしてラピ、笑顔でおかわりに対応するな。
一家団欒と言わんばかりの光景に一瞬思考が止まった。頬袋に飯を詰め込むスノーホワイトは、口を動かしている間にも手が凄まじい速度で動き、料理をかき集めていた。
引き攣る笑顔で挨拶を交わした俺は、食べる手が一向に止まらないスノーホワイトに声を掛ける。
「げ、元気そうで良かった」
「まてっ、食える時に食っておかねば!―――むぐっ、はぐっ!?んっ、んんんっ!?」
「……別に料理は逃げねぇよ」
喉に詰まらせたスノーホワイトの背中を擦り、ラピから受け取った水を手渡す。
「んんっ!―――んくっ……ふぅ、敵が二人も居るんだ!……むぐむぐ、もぐもぐ……うまうま」
幸せそうに頬袋に詰め込む姿は年相応の少女にしか見えず、身体にフィットした濃い灰色のドレス姿で飯を頬張る姿は……なんというかエロスよりも保護欲を唆られた。……可愛い。家で養いたい。
「まあ……平和で何よりだな」
「し、師匠―――き、きき、昨日は、お楽しみでしたねっ」
ラピから珈琲を受け取り、隣に腰を降ろした俺に対し、頬を真っ赤に染めたネオンは小さな声で呟き、視線を逸した。……そんなに恥ずかしがるなら言うなよ……。
挙動不審なネオンは放置する事に決め、にこにことスノーホワイトを見詰めるラピに声をかける。
「……ラピ、好きなだけ食わせてやってくれ」
「はい、そのつもりです。指揮官」
笑顔で追加の料理を並べ、スノーホワイトの汚れた口もとをラピが拭う。その隣ではアニスが確保した肉を守り、視線を横に移すと、済まし顔のネオンが食事を諦め二人を眺めていた……なんだか家族みたいで……胸が熱くなった。
「あ、あんた、全部食い尽くすつもり!」
「人間が良いって言ったんだ!文句なら人間に言え!」
……フォークを使ってバトっていなければ、アニスが姉に見えたかもしれない。
「人間人間って、指揮官様に失礼でしょ!」
「ふんっ、私が人間と呼ぶのはアイツだけだ!」
「そ、それって特別なの?」
「貰ったッ!!!」
北部では殺伐としていたはずのスノーホワイトには、最早可愛さだけしか残っていなかった。
「あ〜〜、私のハムがぁ……」
「ふんっ、油断する方が悪い、あむっ……んん〜〜、うまうま」
アニスから奪った大きなハムに齧り付き、頬が更に緩んでいく。
「私……アイツ嫌い」
争奪戦に敗北したアニスは食事を諦め、スノーホワイトをジト目で見据えた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ふぅぅ、食った食った……」
俺が珈琲を飲み終わる前に、あれだけあった料理は全てスノーホワイトに食べ尽くされた。愉悦に顔を綻ばせ、腹を撫でたスノーと視線が交わった。
「人間、それは何だ?」
視線は直ぐに下がり、俺が口を付けたコップに集中し……瞳が金色に瞬く。
「あ?……珈琲だよ」
「―――美味いのか!?」
「―――速ッ!?」
一瞬で俺の横に移動したスノーは、金色の瞳を上目遣いでキラキラと輝かせた。
「……いや、多分苦いと思うぞ」
「……嘘だな、絶対に美味いとみた……頂戴、ぉ、ぉ兄ちゃん」
―――な?何が起きてんだッ……上手におねだり出来るとか聞いてねぇぞ。―――おい!こら、ラピ!何でグーサインしてんだッ!お前かッッ!!
「―――ほら、やるよ……砂糖入れた方が良いぞ」
「いらん……これが噂のコーヒーか……匂いは……美味そうだが、何故こんなにも黒い……だが、チョコは美味かった。―――!?」
珈琲を見つめ、鼻をひく付かせたスノーホワイトは小さく呟き、意を決した様に珈琲を飲み、即座に俺に返却した。
「ぅ……に……にが―――」
「だから、言っただ―――ッ!?」
服を強く引っ張られ、顔が近づき―――唇が重なる。長いまつげは真っ白で長く……金色の瞳が瞬き、吸い込まれるような錯覚に襲われる。
「んちゅ―――れろっ……人間、お前は甘いな」
唇が離れる瞬間、小さな舌が唇を撫で……スノーホワイトの頬がうっすらと朱に染まった。
「お、お前……何してるのか、分かってんのか?」
「口吸いだろ……これは良い物だ。人間としかしないが、甘くて美味しい……それに、何かぽかぽかする―――何だラピ、抱き締めるな暑苦しい」
可愛さにやられたラピがスノーホワイトを抱き締め……もうグダグダだった。
「……なんだか師匠の唇が安売りされてませんか?」
「ネオンもすれば〜、指揮官様なら優しく―――はないかなぁ〜♥」
ボソリと呟いたネオンに対し、言葉を途切れさせたアニスは、遠い目でうっとりと頬を染める。
「―――な、なな、何をされるんですか!?わ、私はしませんよ!!」
そんなアニスの態度にネオンが狼狽し……俺は考える事を止めた。
―――はぁ、ホント……平和だなー。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
砂糖を十個も入れ、最早珈琲とは言えない液体をちびちびと飲みながらスノーホワイトは語った。外骨格を返すためコマンドセンターに侵入し、俺が見つからず捜した結果ラピと遭遇……飯を食う事になったらしい。―――凄い端折られた気がするが……まあ、それはいい。
ソファーには丁寧に磨かれた外骨格が置かれており、誠意も伝わる……だが、ラピにチョコレートをあ〜んして貰いながら語られたのでは、威厳も何も無いだろが。
「人間、身体は大丈夫か?」
「ああ、大丈夫だ……スノーはどうなんだ?」
「……お前はいつもそう言うな。私も大丈夫だ―――受け取れ」
小さな手……体温を感じる左手で渡されたのは、銃弾だった。
「ん?……銃弾?」
「あむっ……しらべてみお……んっ……必ず役に立つだろう」
「ふーん、これが……なぁ、スノー」
「あ〜ん……はむっ、……
「……凛々しかったお前は何処に行ったんだ?」
もう、何も残らない程にお子様だ。可愛い……可愛いが、あの凛々しい輝きは何処に捨ててきた?……可愛いよ、めちゃくちゃ可愛いけど、ギャップが酷いんだよ!
「人間知っているか?プライドは食えないんだ」
「そんなキメ顔で言うことかよ……」
「……だが、私にも信念はある……」
余計な事を言うなとばかりにラピの視線を感じたが、自身を省みたスノーホワイトは頬を薄く染め、ラピの攻勢に抗った。……視線はバッチリと手に抱えられた袋に注がれているがな!
「なら、これは持って帰って食べればいいわ」
「なにっ!?ほ、本当か!……ほ、本当に貰って良いのか!?」
「いいの、また欲しくなったら何時でも来ればいい」
「―――ああ!じゅるっ……人間、それを調べてみろ。必ず役に立つ」
あ、ああ、そこに戻るのか……。
「なあスノー、一緒に此処に住まないか?」
俺をジッと見据えたスノーホワイトは今までの雰囲気から一変し、元の凛々しさを取り戻した。
「……人間……私がどれくらい長い間、地上にいるか知っているだろう―――お前たちと私では、住む世界が違う」
瞳を閉じ、噛み締めるようにスノーホワイトは呟き―――俺はその言葉を噛み締めた……『住む世界』ルドミラが去り際に残した言葉が、脳裏に浮かんだ。
『絶対に、相手の世界を壊してはダメよ。相手の世界を認め、その過程で自分の世界を一部譲ることになったとして、相手がずっと生きてきた。何よりも大切にしている世界を―――絶対、壊さないように』
何よりも大切にしている世界……か。今は―――今はまだ、共に歩むことしか出来ないのだろう。
「―――そうか……まあ、俺とスノーはもう仲間だろ。例え一緒にいなくても、心は一緒だ」
「……甘いな、だが……嫌いではない」
「だから、困ったら何時でも頼ってくれ。命を助けてくれた礼は倍にして返す」
「それは……命を助けて貰ったのは、私も一緒だ」
「俺は三回でスノーは一回だろ?俺の方が二回も多い……何でも頼ってくれよな」
俺の言葉にスノーホワイトは瞳を閉じて逡巡し、立ち上がった。
「……分かった、その時になったら連絡する―――帰る」
「あ?急ぐのか……もっとゆっくりして行けよ」
マントを着込み、視線を逸したスノーホワイトは小さく呟いた。
「……ここは居心地が良すぎる」
―――ここで引き止めるのは……野暮だな。
「……なら、また来いよ。次はお土産でも用意してやるよ」
「……それなら、あの時に食べた甘いのが良い」
「分かった。ちゃんと用意しておく」
窓を開け、武器を背負ったスノーホワイトは最後に振り返り、俺を見つめる。
「人間……死ぬな」
そう小さく言い残し、帰って行った……背後でラピが小さく舌打ちしたのは、聞こえなかった事にしておこう。
「料理の腕を……いえ、それよりも料理人を雇ったほうが……指揮官に……」
―――聞こえなかった事にした。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
休暇初日から書類仕事をしなければならない現状は、なかなかに指揮官がブラックである事を実感させてくれる。
一段落ついた頃、アンダーソン副司令からメッセージが届き、作戦報告証書が受理されたことを知った。ラピを通じ閣下が提出してくれたらしいが……閣下をパシリに使うとか、ラピが有能過ぎてヤバい。
預金残高が大変に潤った為、当初の計画を前倒しすることに決め、指揮官室にラピを呼んだ。
「指揮官。ご要件をお伺いします。その、えっちな事でも大丈夫です♥」
肉食系に誘われる女はこういう気分なんだろうか……凄い勢いでヤりたいと顔に書いてある。
「……それは後でな。頼みがあるんだが、その前に……昨日の件を説明しろ、どうして使った?」
「後で……♥ はい、それは―――」
ラピからの説明を受け……声が聞こえないとはそういう事かと、納得する。
簡単に説明すると、ラピの中には人格が封印されており、ソイツの力を解放させるのがラピの切り札だった。……それが俺との性交により制御精度が格段に上昇。
今後を見据え、試験的に試しているとの事だった……レッドフードが出てくるタイミングで中出しして欲しいと言われた時は正気か疑ったが―――よく考えたら効果は有るのかも知れない。
「取り敢えず、試験的な使用は許可するが、些細でも影響が出るようなら禁止だ」
「はい♥」
「それと、レッドフードに出すのも、やらないからな。俺はラピとしたいんだ……顔も知らない奴に興味は無い」
「―――は、はぃ!♥♥♥」
「じゃあ、その件は終わりで、俺の頼みだが―――」
まずは、マイティツールズが建てた建物をどうにかするため、常駐又は週一でもいいから派遣できるよう依頼を出したいというもの―――これはラピがニケへの依頼をあげる手筈となり、取り敢えずの目処が立った。
次に、世話になった人達への挨拶回りをしたかったのだが……これは意外な事に反対された―――俺の異常な回復力は既に露見していると思うが、それ以外の懸念がラピにはあるようだ。
急ぐ要件では無いので挨拶回りは一旦保留にして……懐の銃弾と、今後の方針について意見を求めようとしたところ、アニスが嫌そうな顔をしながら部屋に入り……その手には一枚の紙が握られていた。
「指揮官様……こんなの初めて見たけど、一応正式な書類らしいから……」
アニスから手渡された紙には、面談申請書と大きく書かれ……名前の欄には聞いたことのない名が書かれていた。
「面談……俺が?」
「そうです、指揮官。ニケのメンタルケアは指揮官の業務に含まれます。それに……悪くありません」
名前を確認したラピが悪い笑みを零した気がするが……多分、気の所為だろう。
「ええ〜、確かに凄いけど……面倒よ。会話するのもしんどい」
アニスが嫌そうに肩を落とし、顔見知りだと確信した。
「……どんな奴だ?」
「変な奴……かな」
……随分と抽象的だな。
次は新キャラです!順番を付けるなら二番目に好きなキャラですね。
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