※この作品はR-18です。

性技の指揮官:ORE NIKKEがえちえちで困る   作:もみにい

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ごめーん!
えろは次だ……今回は説明回になるのかな?
つ、疲れた。
気軽にえろがしたい気持ちもあるけど……けど我慢ッ!!


06

 密度の濃い一日だったせいか、泥のように眠った俺の目覚めは、二度寝もしたくならない程に快適だった。

 

 心なし身体も軽くなった気がする。

 

 身体を起こすと元気に朝立ちしている息子の存在を感じ、少し安心する。

 ちんこがあった……無くなったかと思った……良かった。

 

 冗談抜きで本当に良かった。

 あの技は……封印しなければ駄目だ……色々と駄目になる。

 

 威厳とか……

 プライドとか……

 尊厳とか……

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 寝室からロビーに出たが、誰もいない。

 少し寂しいが……宿所に帰ったのだろう。

 

 シャワー室に入り、鏡にうつる自分を見る。

 一面の壁が鏡になっており、全身を確認できた。

 

 ……改めて、良い身体だ。バランス良く盛り上がった筋肉。

 特化している訳ではなく、関節の稼働を阻害しないよう計算されたようなバランス。

 

 シャワーを浴びながら可動域を確認。

 歪みの無い身体。

 人間としてあり得ない程の、左右対称の筋肉。

 

 古傷の無い綺麗な身体。

 昨日の戦場で負った細かな傷も、既に目立たない程度に治っていた。

 

「フー、大分馴染んだか……」

 

 やはり、純粋な人間では無いのかも知れないが……正直どうでもいい。

 ……ちんこでかいし。

 

「髪、うざいな」

 

 本当に軍人なのか疑いたくなる長さの髪が、目にかかる。

 散髪しなければ。

 

 シャワーを止め、タオルで身体を拭く。

 

 正直だらだらしたいが、先立つ物が無ければ何も出来ないため、今日も仕事をする事に決めた。

 金を貰いに行く必要がある。

 預金残高が10万クレジットしか無かった……珈琲と煙草は今日中に調達する必要がある。

 

 本日の予定は、資金の調達と当面の物資調達に決めた。

 一度目の作戦は成功しているため、ある程度は資金が貰えるだろう。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 シャワーを浴び終わった後、冷蔵庫を確認したが数十本の炭酸水とパーフェクトバーしか入っていなかった。

 一本満足!……とはいかない為、バーを五本と炭酸水を取り出し、ソファーに身体を沈める。

 

 テレビの電源を入れ、パーフェクトバーを手で弄ぶ。

 これさえ食べれば必要な栄養素が全て摂取出来るらしい。

 パーフェクトとは良く言ったものだ。

 

 ニュースを見ながら炭酸水を飲む。

 適当にチャンネルを変えていると、指揮官についての番組がやっていた。

 何の気無しに、ぼーっと眺め、情報収集。

 

 指揮官はアークの英雄。

 人類最後の希望。

 勝利の女神であるニケを使役し、ラプチャーから人類を救おう。

 年中無休で指揮官募集中。

 

 勝利の女神……かー。

 随分えろえろな女神もいたもんだと笑っていると、声がかかった。

 

「あ〜!!指揮官様、その炭酸水、私の!」

 

「あ?……そうなのか……なんか、すまんな」

 

 飲んでいた炭酸水をアニスが指さす。

 ……今度から名前を書かせよう。

 

「……素直に謝らないでよ、怒れなくなるじゃん」

 

「ただいま戻りました、指揮官」

 

 銃火器を置いていたラピがいつものポーカーフェイスで呟く。

 本日も異常なく、ドスケベ衣装であります!

 

 …………。

 

 昨日の事など忘れましたと言わんばかりの無表情で、事務的な感情の籠もっていないラピの声に、少しばかり心が痛んだ。

 

「あ……ああ、おかえり」

 

「防衛ラインにラプチャーが出現。指揮官不在にて私の判断のもと出撃。状況終了いたしました」

 

「ほとんどラピが倒したけどね〜」

 

 敬礼し報告するラピと正反対に、アニスはジト目で見てくる。

 

「……お疲れさん。怪我、ないか?」

 

「ボディーチェックオールグリーン、異常ありません。いつでも出撃可能です」

 

「異常ありませ〜ん」

 

「なら、良かった。アニス、飲みかけで悪いが、要るか?」

 

 アニスのジト目に耐え切れず、炭酸水を差し出しながら聞いてみる。

 あの量の炭酸水を常備している点と、態々自分の物だと指摘する点から、並々ならない思いがある可能性を考慮。

 

 少し沈黙したアニスは、俺と炭酸水に数度視線を向け、首を傾げた。

 

「……いいの?」

 

「勝手に飲んで悪かったな」

 

「指揮官、基本的にニケの物は指揮官の物でもあります。気にする必要は無いかと」

 

 凄いジャイアニズムだ。

 

「!?……男に二言は無いでしょ、指揮官様!」

 

 ラピの言葉に炭酸水を奪われると思ったのか、俺の手から炭酸水が素早く無くなる。

 

「アニス」

 

「あー、いいよラピ」

 

「ですが、規律が乱れます」

 

 昨日、乱れたお前が言うのか。

 

「いいよそんな規律は。此処にいる間は、お前達の物はお前達の物ってことで、よろしく」

 

「おっ、指揮官様、良いこと言うね〜!」

 

「しかし……」

 

「じゃあ命令な」

 

 尚も食い下がろうとしたラピに命令を使う。

 

「……わかりました」

 

「了〜解〜!」

 

 渋々了承したラピを尻目に、にやにやしながらソファーに座ったアニスは、炭酸水をちびちびと飲んでいた。

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 ラピに案内を頼み、中央政府事務所までの道のりを歩いていく。

 

 二人に作戦報告証書を提出することを伝えると、ラピが確認したいと申し出てきた。

 資金を得る為に必要な書類であり、死活問題なため確認を任せた。

 

 ラピに淡々と駄目出しされるという不手際があり、修正を頼んだ。事務処理能力が非常に高く、俺の何倍もの速度で完成した書類に目を通して、何とも言えない気持ちになった。

 

 書類の作成速度もそうだが、書かれている内容が……酷い捏造だった。

 同じ名前の別の指揮官が存在するのかと、目を疑うレベルで俺の活躍ばかりが書かれており、こうやって事実が歪んでいくんだと実感した。

 

 証書の俺は敵の行動を予測し、的確に指示を飛ばし、事前準備も怠らない凄い奴だった。

 実際はAIオートの戦闘命令に、時々勘と気配察知で避ける指示をして、出来る限り気配を消し遮蔽物に隠れていただけに過ぎない。

 ラピの言い分として、こう書かないと受理されない可能性が高いとか……。

 何ともむず痒くなるが、資金を得るためには背に腹は変えられない。

 

 そんなこんなで、凄い俺が書かれた証書を手に入れ、ラピと二人で外出していた。

 

 

 中央政府事務所と大きく書かれた看板が見えた。

 道中、余り話は弾まなかった。

 

「この先に中央政府事務所があります」

 

「案内ありがとな」

 

「では、目立たない場所でお待ちしております」

 

「一緒に入ればいいだろう?」

 

 綺麗な敬礼で俺を見送ろうとするラピに疑問を投げかける。

 

「ニケは特別な場合を除き、中央政府事務所への出入りが禁止されています」

 

「は?……なんで?」

 

「指揮官のよろしくない姿をみてしまう確率が、高いためです」

 

 視線を落とし、悲しげに呟かれた言葉の意味は、中央政府事務所に入れば直ぐに分かった。

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

「明日は、我が身……だな」

 

 作業を終え、中央政府事務所から出る。

 ……指揮官というものは、使い捨ての消耗品であるということが良く分かった。

 

「指揮官、何も問題なかったですか?」

 

「ああ、給料はしっかり手に入れたよ。案内してくれてありがとな」

 

「いえ、指揮官を補佐するのは、当たり前の事です」

 

 とんでもない額が振り込まれた。

 

 ラピが追加作成してくれた発電所調査の作戦が……なんと成功扱いとなっていた。

 作成していない事に気づいたラピが超速で作成してくれた。

 とても頭が下がる思いです。

 

 マジで、ラピのおかげだ。本当に助かった。

 指揮官の給料低すぎんだろ、初陣だけの給料しか入らなかったら、明日にでも作戦を遂行する必要があった程だ。

 

「それでも、マジでありがとな。発電所調査の証書。本当に助かった」

 

 残高を見てニヤけが止まらない。

 0が大量……こんなにあれば、当分は働かなくてもいいだろう。

 

「……それなら、良かったです」

 

 言動では距離を起きたがるが、俺の半歩後ろを歩くラピとの距離感は、最初に比べ少しずつ近くなっている。

 嫌われた訳では無い……と思う。

 

 

 食料品や日用品、大切な嗜好品を購入する前に……浮いたお金で祝の品を購入することにした。

 必要ないおばけを説得し、ロイヤルロードと呼ばれる高級商店街に向かう道中、相槌と当たり障りの無いことしか話さなかったラピが話しかけてきた。

 

「中央政府事務所は、如何でしたか?」

 

 横に並んだ顔をチラッと伺うも、ポーカーフェイスを貫いている。表情から質問の意図を読み取ることは出来なかった。

 

「理想と現実を見せられた気分……だな」

 

「そうです。指揮官もよくご存知の通り、世間一般的に指揮官はエリート、英雄である……と知られていますが、現実は全く違います。わずか1年にも満たない教育期間で作戦に投入され、事故が絶えません」

「そして、一番最悪なことが、指揮官は作戦に失敗すると給与を受け取れません。つまり、傭兵と何ら変わりのない人生と言えます」

 

 まぁ、人類を救うエリートかと思いきや、現実は命を賭けた傭兵業。

 酷い詐欺だな。

 

「指揮官候補生は士官学校での教育を通し、自分がエリートであると考えます。誤解を恐れずに言えば、洗脳に近いかも知れません。指揮官たちは皆、自信にあふれ、自分こそが真の英雄であると信じてやみません」

「そして、命を懸けた結果として、僅かばかりのはした金が給与として支給されます。ここで現実を見せつけられ」

「失敗時には、罪のない職員に大声を張り上げている自分という、余りにも過酷な現実を……再度見せられます」

 

 確かに中央政府事務所の雰囲気は最悪だった。

 

 ニケに責任があると主張する者。

 セキュリティに連行される者。

 職員を恫喝している者。

 

 朝に見たテレビの輝かしい宣伝とは違い、理想と現実を見た。

 

「こうした現実と輝かしい理想の乖離に耐え切れず、自決する指揮官も少なくありません」

 

 空気が更に重たく感じる。

 想像以上の重たい話。

 無言の俺に対し、ラピは淡々と続ける。

 

「しかしアーク内で、この事実を知る者はごく少数です。アークは指揮官たちを英雄として祭り上げていますから」

「それに、どれだけ優れた指揮をしても、直接戦闘するのはニケです。作戦の成功率はニケに大きく依存します」

 

 俺は仲間に恵まれた。

 それだけは、間違いようも無い事実だった。

 

「作戦失敗時、大破したニケが何事も無かったかのように無傷で帰ってきます。指揮官に得るものはありません」

「長くなりましたが、話は以上です……それでも、これを聞いても、このまま向かいますか?」

 

 祝の品など必要ないと……そう言いたいのだろう。

 

「行くに決まってんだろ」

 

「……そうですか、では、行きましょう。指揮官」

 

 

 

 祝の品はちょっとだけ格好つけた。

 アニスへの贈り物は、ラピに好みを教えて貰った。

 ネオンへの贈り物は、見当も付かないからフィーリングで購入。

 ラピは安い物なら何でも良い。値が張るものの場合は換金できるものが好ましいとか言いだすから、俺が勝手に選んだ。

 

 遅めの昼食を取るためシャレたレストランに入った際、従業員とひと悶着あり、食事中にラピがニケとアークに付いて語りだす。

 

 

 体内にコアが有ること。

 本来は食事も睡眠も、とる必要が無いこと。

 人間と乖離的な行動を取り続けていると、ふとした瞬間、自分が人間で無いことが一瞬のうちに強烈に認識され、認知的不協和を引き起こし、メンタルブレイクし思考転換が発生する。

 思考転換についてはラピも詳しくは知らず、思考転換が起こったニケは人格が切り替わり、イレギュラーと呼ばれ射殺される。

 思考転換に至るまでには個人差があり、ラピの場合、食事なら数日に一度で精神が保たれるそうだ。 

 

 そして、ニケフォービア。

 

 ニケに対する差別思想を持つ人間の俗称。

 ニケ=兵器。の構図を基本とした思想。

 ニケに人権は必要ない。

 兵器は兵器らしくしろとデモを起こす過激派も存在する。

 

 知らない事が多すぎることを実感する。

 何の気無しにニケはえちえちで可愛いどすけべ娘としか思っていなかったが、認識が変わった。

 この世界でニケが幸せに生きるのは、難しい事が分かった。

 

 色々と言いたいことは有るが、ここまで崩壊しかけた世界だとは思ってもいなかった。

 総人口が1000万人とか……まじか。

 

 

 一旦ラピの話を区切り、便所を済ませる。

 鏡に写った俺は、いつも通りの俺であり、認識は変わったが……考えを変える気など更々無い。

 

 席に戻った俺に、ラピは続きを話し始める。

 

「指揮官は、私を人間のように見ていませんでしたか?」

 

 その言い回しは、今は違うと言われる事を予見していることが、伏し目がちな悲しみの籠もった瞳から察する事が出来た。

 

「そうだな」

 

「それは非常に危険な思想です。中央政府では反政府主義者と捉えられます。ニケフォービアからすればテロリストと変わりありません。指揮官の命に関わります」

 

「そっか」

 

「……指揮官、ご自愛ください。指揮官は生存率3割の初任務。更に重要な作戦で生き残った極めて貴重なお方です。今後更に飛躍し、人類に多大な貢献をもたらす可能性が高いものと思われます」

 

「……持ち上げ過ぎだろ」

 

「いえ、ブラックスミスとの戦闘シミュレーションにおける指揮官の生存率は20%を切っていました」

 

 ブラックスミス。

 マリアンを取り戻す為戦った……大型のラプチャー。

 

「……皆のおかげだな」

 

「そして、グレイブディガーからの逃走成功率は……僅か10%にも満たなかった事を、知っていますか?」

 

「アニスのおかげかな……あいつラピの為に頑張ってたからな」

 

「確かに、アニスの能力が向上していた事は認めますが、それを加味しての数値です」

 

「そうか……」

 

「今後、軍の上層部との繋がりが出来るはずです。指揮官の思想が露見すれば、待ち受けるのは……破滅かと」

 

「……要は、俺を心配してくれてるんだろ?」

 

 思わず、笑みが溢れる。

 こんなの笑わずに要られない。

 

「っ……はい、指揮官」

 

「今日ずっと……事務的に話してたのは、自分を押し殺していたのか?」

 

「そんなことは……あるかも知れません」

 

 ラピに嫌われてなかった。

 それだけで十分だ。

 

「俺は自分の目で見たものを信じる。誰になんと言われようと、流されることは無い」

 

「それが、破滅に繋がるとしても……ですか」

 

「俺は馬鹿だから……破滅するなら、その時はその時だ。笑って終わってやるよ」

 

 そう告げて、笑いかける。

 小難しい事ばかり言われてもな。

 俺は自覚有る、馬鹿だから。

 

 ラピは瞳を閉じ、逡巡したのち、ゆっくりと瞼を開き、真っ直ぐに俺を見つめた。

 

「――――指揮官、私はオーバーフローを起こし、深刻なエラーが発生していました」

 

「あ?……大丈夫か?病院行くか?」

 

「……リペアセンターではボディの異常しか直せません」

 

「……なるほど」

 

 心の問題ということか。

 絶対昨日のヤツやん。 

 

「私は真実をお伝えしました。それでも、指揮官の考えは変わりませんでした。情報を整理する時間が欲しいです。そして……少し時間を作ってくれませんか」

 

「……分かった」

 

「ありがとうございます。指揮官」

 

 レストランを出て、用事を済ませた後、前哨基地へのエレベーターに乗り込む。

 ラピの手袋に包まれた手をとり、優しく握る。

 驚いたラピを無視して握り続けていると、おずおずと握り返してくれた。

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 指揮官室がある建物はコマンドセンターと呼ばれており、前哨基地の中心に位置する。

 指揮官室のほか、寝室と面談室が存在し、余っている部屋が大量にあり、作りかけの部屋が存在していることから、建設を中途半端に放置されている事が分かる。

 

 手はコマンドセンターに入る直前まで、繋がれたままだった。 

 

「指揮官様〜、数日分って言って無かったっけ?こんなに買ってきてどうしたの?」

 

「アニスは良く食うって、ラピが言ってたぞ」

 

 それが、むちむちボディの秘訣だな。

 

「……ラピ!? 誰が大食いなのよ!」

 

「事実」

 

「ラピだって、食べる量すごいじゃない!」

 

「私の場合……3日に1回」

 

 アニスに肩を掴まれ、揺すられるラピ。

 仲が良くて微笑ましい。

 

「喧嘩すんなー、アニス、お前の好きな炭酸水も大量に有るぞ」

 

 大量の炭酸水が入った袋をアニスに手渡す。

 朝に勝手に飲んだ分をちゃんと返す。

 

 こういう一見小さな事が、不信に繋がりかねない。

 

「ふ〜ん、それで、何が目的なの?指揮官様」

 

 手渡された袋を見て、アニスが怪訝な顔をした。

 

「目的?……目的と言うよりは、朝のお返し……だな」

 

「朝のって……そんなの……」

 

「今日は仕事も無いから、だらだらしてていいぞ、良い上官だろ?」

 

「……ね、ねぇ、指揮官様……私は本当に何もしなくていいの?だらだらしてていいの?」

 

 どこか腑に落ちないのだろう、驚きを隠せないと言わんばかりのアニス

 

「ん?……急ぎの仕事は無いから特にすること無いぞ、何なら寝てもいいぞ」

 

 急ぎではない仕事は大量に有るが、非戦闘員の俺がするべきだろう。

 

 返事を返しながら、大量に購入した食材を冷蔵庫に入れる。

 明日の朝はまともな飯が食えそうで安心した。

 卵や野菜、ソーセージ、など簡単に食べられる物を買ってきた。これ全部、原材料パーフェクトらしい……凄い話だ。

 

 念願の珈琲と煙草も手に入れ。

 コーヒーメーカーも手に入れた。

 明日になるか明後日になるか分からないが……最高の休日の満喫する!

 

「……ラピ、『あれ』ちゃんとやったの?」

 

「やった」

 

「それで、変わらずこの調子なの?」

 

「うん」

 

「……あ〜もう……もう!……ちょっと出てくる!」

 

「いってらっしゃい」

 

 缶コーヒー片手に、煙草を吸っていたら、アニスが肩を怒らせながら出ていった。

 

「アニスのヤツ、何か怒ってた?」

 

「指揮官が気にする必要ありません。それより……少しお時間宜しいでしょうか」

 

 情報の整理はどうやら終わったようだ。

 

 

 

 ラピを寝室に連れ込み……なんか、悪いことしてるみたいに聞こえるな。

 まぁ、最悪……昨日みたいに快楽で落とそうと思ってるから間違ってはいないが。

 

 扉の鍵を締め、ラピと向き合う。

 鍵が閉まった音がやけに大きく聞こえ、ラピがピクッと反応する。

 相変わらず表情は無表情を貫いているが、指先が少しだけ震えていた。

 

「指揮官には私が何に見えますか」

 

 また、ドスケベと言いそうになり、自重する。

 いつもの淡々とした調子ではなく、声が震えていたから。

 

「俺にとってはお前は、可愛い女の子だよ」

 

 赤く染まっていく頬。

 

「ぅ……し、指揮官にとって私は、どのような存在でしょうか」

 

 一歩一歩、距離を詰めるも、それに合わせ後ずさるラピ。 

 

「仲間だな」

 

「仲間……で、す……か」

 

 ラピの背中が壁に当たり、距離が縮まっていく。

 

「大切な存在でもある。俺の大切な人だ」

 

 ラピの頭に手を乗せ、笑いかける。

 身を震わせたラピは逡巡し、ぶつかるように俺の懐に飛び込んで来た。

 

「ぅ……ぅぅ、指揮官、エラーが、エラーが……消えませんっ」

 

 胸に顔を埋めるラピを抱きしめる。

 

「……やっ……もう……やめてくだっ――!?」

 

 顔を上げて涙を零したラピの唇を奪う。

 

「―――〜〜〜っっぅ!!?」

 

 じっくりとラピの唇を堪能し、腕の中から解放した。

 ぽーっとしていたラピは、ゆっくりと自身の唇に触れ、俯いた。

 

「ラピ命令だ……嫌なら、突き飛ばせ」

 

 ニケは指揮官の命令に絶対服従。

 

 絶対服従なら……こういう使い方が最適だろ。

 

 顎に手を添え、顔を近づける。

 ラピの瞼が落ち、唇が重なる。

 

「―――〜〜〜っぁ♥ んんぅ……んっ……はっ……はふっ♥」

 

 涙はもう、流れていなかった。

 

「ずっと俺の側にいろ、ラピ」

 

 紅顔し、頬に添えられた俺の手にラピは両手を重ねた。

 

「……はいっ……はい、指揮官っ――っ?……ふぁ♥ ……んっ……手、温かい♥」

 

 頬の体温を手に擦り付けるラピの顔は、ポーカーフェイスでも何でも無く、唯の少女にしか見えなかった。

 

 

 

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