雷電将軍「ここより」
影「寂滅の時」
神子「挟み撃ちするほどか?」
1/9追記
いつものオマケ(約7300文字)をFANBOXなどで公開しました。
『雷電将軍にせっつかれて初夜に雷電影と好き好き寝バック交尾する空の話 +雷電将軍』
URLは後書きにあります。
突然、影の身体に自由が利かなくなった。
「彼女です」
この一言で、以前のように雷電将軍が肉体の主導権を奪おうとしている事を空たちは知るのだった。雷電将軍(影はもう彼女を人形として扱ってはいない)の行動原理に背くような事は何もしていないはずで、しかも内面における話し合いもなく、一方的に肉体の停止が進められている、と影は困惑して説明した。
雷電将軍はただ一言、『空だけを伴って内面世界へ赴くよう』とだけ影に告げているらしく、何かよほどの事が起きたのだろうと気を引き締めた彼は、心配する仲間たちをなだめてから彼女たちの待つ場所へと足を運ぶのだった。
視界が安定した時、自分が夢を見ているのだと空は本気で考えた。何しろ目の前にある風景は寂寥とした白砂の領域ではなく、広々とした稲妻風の、おそらくは寝室だったからだ。高い天井。薄暗い部屋と点在する小さな蝋燭立ての灯。四方を囲む綺羅びやかな襖と衝立は陰に隠れるほど遠くにあり、敷き詰められた畳は整然として広々と並んでいる。
巨大で華々しい布団と寝具の脇に空と影は立っており、その向かい側で雷電将軍が腕組みをして待っていた。
「何をまごついているのですか」
玲瓏な表情をしている相手の第一声は影に飛んだ。平坦な口調は相変わらずだったが、長らく旅を共にしてきた空には彼女が焦れているような、責めているような声音になっている事に気づいている。
「いきなり呼びつけておいて、訳も言わぬまま言い捨てるのであれば、一心浄土で私に直接告げればよかったでしょう。彼を伴えと言うからそうしたのに、これはあまりにも」
「戯言はおやめなさい」
影の言葉をピシャリと雷電将軍が止める。
「私はアナタの言い分を誰よりも理解している身です。言い募る必要などありません」
「ぐぬ」
ものすごく珍しい声を出した彼女を空が盗み見る。こんな、言葉を喉で押しつぶすような声を出しているのは今まであったかどうか、というところだ。
空もなんとなく状況を察してきていた。なにしろ彼は二人と長く、深く時間を過ごす仲になっていた。特に影とは恋仲になっており、それを考えれば、まぁ、想像くらいはつくというもの。
「抱きなさい」
雷電将軍がどちら(もしくは両方とも)に言っているものか解らず、影と空はそっと目を合わせる。二人とも顔が赤くなっており、そのため余計に照れてしまった。
「閨のことは余人に言われたからやる、というものではありません。私も、彼も、間合いというか、機が必要です」
「そのどちらも、アナタが全て見送ったことは知っています。戦闘の術理で例えたつもりのようですが、それに照らせば赤子以下ですよ。アナタは」
「ぐむ……!」
「恋によって移りゆく自らの変化を、アナタは夢想の永遠のひとつとして当てはめている。それについては私も了承しています。であれば、なぜ次の一歩を踏み出さないのですか。永遠を模索する道を断つことは許しません。ましてや、いつ居なくなるかも知れぬ旅人が懸想の相手とあれば、迷う暇など無いはずです」
居なくなる、という部分で影の瞳に一瞬だけ激しい色が刷かれる。怒りと悲しみ。過去における傷を炙られたのだと見抜けるほどには彼女のことが分かるようになっている空は、その手を握って落ち着かせてやる。
影の指先が男のそれと絡み、こわばりが抜けていくのを雷電将軍は目だけで観察した。
「そこまで心を許しておいて……」
「だからこそ、私たちは私たちの歩み方で進みます。いくらあなたであっても、余人であれば口を挟ませるつもりはありません」
「そうですか」
静かなままな雷電将軍の表情に空の心が騒ぐ。無表情で感情を現さない彼女だが、声音や口調、ちょっとした仕草に気持ちが乗るのを彼はもう知っている。彼女は一歩も引いていない。
「では、私が空を抱きます」
返事をする間もなく、雷電将軍が空の側に立ったと思うと掛け布団が蹴上げられ、そこに男が押し倒された。組み伏せられた、というべき手際の良さだ。
「ん……ちゅ……」
「……っ」
雷電将軍と空の唇が重なる。ただ重ねられただけの、まるで動きのないキス。服を着たままではあったが男女の身体がぴったりとくっつき、自分に伸しかかる彼女の体温と柔らかさに空は心臓を高鳴らせた。
「……! ~~~~っ!!」
振りかぶる動きもなく、鋭い槍のように影の手が突き出される。それは引き剥がすというよりも雷電将軍の急所を狙っていたもので、これが当たる間際にふたりの女の姿が消え、一瞬後には双方とも中空へ跳ね飛びながら組み合っていた。
突く。かわす。極める。ほどく。
戦闘に長けた空の目にも武を極めた応酬は見止められず、まるで紫色の手鞠が高速で回転しているようにしか視えない。
小さな青紫の竜巻が重力に逆らえず畳に落ちると軽い音がして、そこには同じ姿の女が互いの手首を掴み、正座していた。双方とも傷ひとつなく、能面のような表情まで鏡写しのようだった。
「唇を奪っただけでここまでするのですか? 彼の唇は、もうアナタに許していたはずですが」
「順番の問題ではありません」
「なら童貞はいただきましょうか。構いませんね?」
みしり、と雷電将軍の手首が軋む。
同時に空が影に抱きついていった。
身体を投げ出すような勢いだったために、男女は雷電将軍から引き離されて畳を転がり、影を下にして止まった。仰向けのまま女が抗議をしようとして、その唇を空が塞ぐ。
「んぅ……! んん~っ! んむ……。ふみゅ……」
小さく唇同士が擦られるにつれて影の動きも小さくなり、話を聞いてもらえると判断した空は顔を離し、言い含めるように彼女と対話していった。
このまま二人が前みたいに戦うのはおかしいし、たしかにいい雰囲気になっても逃げていたのは自分たちの方だろう。これでは雷電将軍が痺れを切らせたのも無理はない。
正直なところ、空は影の、雷電将軍の身体に魅力を感じすぎているところがあった。上背があり、それに劣らず胸や尻に目が行きがちだったし、顔も目もキレイすぎて何度も夜に思い出してしまうほど。彼はそういうところも影に告白し、だから、少しタガが外れそうになっているとも告げた。
「それは、仕方のないことだと思います。しかし……」
雷電将軍の言いなりになる形がイヤなのだろう。影は迷っている。雷電将軍はどうしているかと言えば、正座をしたまま前方をじっと見つめている。
彼女のことだ。見ても聞いてもいない状態になってくれていると空は判断した。だったら、恥ずかしいことをしてもいい。二人きりなのだから。
「軽蔑されるかもしれないけど」
「……っ!?」
膨らんだ股間を空が彼女の太ももに押し付けると、未知の固さに影の身体が小さく震える。
「本心はもう、こうなってる」
「そう、ですか。……そうですね」
視線をさまよわせていた影だったが、最後には空と視線を絡ませると、頬を染めながら小さく言った。
「私もです」
「……影」
「んむ……んんぅ、んっ。ちゅ……ちゅむ、あむ……ふふ」
唇がひっ付き、そのままクルクルと回って擦られていく。右へ左へ。吸って、吸われて。接している面積をもっと増やそうとして自然とお互いの口が開かれていき、口唇の凹凸を嵌め合わせるようにキスが深くなる。
「っちゅ……んんぅ……あむ、んっ、ふっ。あっ……んちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅ……ぅ~」
「ぷは……好きだ。影。好き」
「はい……んんぅ、私も……あむ、ちゅむ……ぅ。んむ、んぅっ、くちゅ、ちゅ……ちゅ……」
お互いを確かめあうように手を握り、肉体を押し付けあう。服の上からでも伝わる彼女のたっぷりとした柔らかさに空はますます肉棒を硬くしていったし、自分より背が小さいこともあって華奢だとすら思っていた男の、がっしりとした骨肉に影はときめいていた。双方が相手をもっと欲しいと本能で想い、そのためにもっと深く、食べようとさえして、どちらかの舌先が唇の接面をなぞりはじめた。
「ふみゅ……あむ、ぬちゅ♡ ぺろ♡ んぅっ、んんぅ……っちゅ、れる♡ れろ♡ れろれろ♡ ちゅぶ♡ ぺちゃ♡ ぅぅ……」
こうなるともう止まらない。舌を使っていいのだ、と知ってしまえば貪るのが加速していくだけだ。唇を舐めあい、ヨダレでぬるぬるになったキスは更に欲情を促して動きを大きく、早くしていく。より強い快感を求めてぷちゅぷちゅと唾液の弾ける音を生み出していった。
(こんな、こんな口づけ……♡ ぬめって、空の熱い唇が、熱ぅ……♡ あ……あ?♡ これ、なにを……舌と舌が……あっ!?♡ あっ♡ あっ♡)
男の舌先が探るように影のベロをくすぐり、逃げないのを確認すると飛びついて絡み、粘膜同士を混ぜるようにして踊り回った。
「れる♡ んっ♡ ふぅふぅ♡ あむ♡ ちゅむ♡ ちゅぶ♡ ちゅっ♡ ちゅぶ♡ちゅぶ♡ んぅっ♡ ぺろ♡ ちゅぅ~♡ くちゅ♡くちゅ♡くちゅ♡」
空の息が荒くなり、影も目を閉じてオスを堪能していく。口内に広がる彼の味と匂いでクラクラしてきた。
空の指が影の腰を撫でまわし、太ももが剥き出しになっている所へズボンの尖りをぐいぐい擦り付けている。動物的な律動だったが、影はそれが嫌ではない。キスで頭がいっぱいになっていることもあったし、好きな男にそれだけ求められているのは心が踊った。
「ん……ちゅ♡ ん……」
空の手が恋人つなぎを止めて離れていくと、影は舌の動きを止めてしまった。不満によって、だ。好きだったのに取り上げてしまうとは何事だろう。
だがそれも、すぐに解消された。
空の両手が影の頬を包むと、指で彼女を愛撫していく。髪を梳き、ほっぺたと顎をやんわり擦り、耳をはさんで揉んでくる。もちろん、熱烈なベロチュー付きだ。
「ちゅる♡ ぷちゅぅ♡ ふぅふぅ♡ んちゅ♡ んむ♡ れちょ♡ ちゅぷぅぅ~~~~……ぴちゅ♡ はあっ♡ はあっ♡ れろ♡れろ♡れろ♡ んっ♡ くちゅ♡ ぅぅ♡ っちゅ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡」
再開された恋舐めに影の目がトロリと蕩けはじめる。ずっとこうしていたい。
気づけば影の両手も相手の頭に回されていて、唇を突き出して空を求める。きっかけまでの躊躇などもう忘れ去られてしまい、ただ相手が欲しくてたまらなかった。満たされていく感覚と、下腹部に溜まっていくはじめての熱のせいで唾液がたっぷり湧いていく。
空も同じだ。とろとろの口を舌でかき混ぜてすくい、唾液を飲みながらベロキスをじゅぶじゅぶ繰り返す。彼女も興奮しているのは間違いなく、ふよふよした影のほっぺたは自分の掌よりさらに熱くなっていた。
いいかげん、股間が痛い。ズボンが邪魔だ。
男性器からのイラつきが何よりも強くなってしまい、性急な手つきで空は自分の衣服に手をかけた。キスはやめず、乱雑に布を取り去っていく男に遅れて、影もまた相手に習いはじめて自分の服をはだけ……止まった。
脱ぎ方が解らない。
普段は内面世界に居るため服を変える必要がなく、そうなって何百年も経ってしまっている。そもそも着替えなど、身の回りを世話する人間のやることだった。
自分の帯に指をかけたまま影は固まってしまい、全裸になった空が唇を離して困惑してしまっても、彼女にできる事はなかった。
「えっと……?」
「その、ですね」
千切ろう。他の選択肢がなくなった影が満身の力を腕に込めるその瞬間、彼女の背後から伸びてきた指が帯をほどきはじめる。
いつのまにか身を寄せてきた雷電将軍だ。
「彼女は服の脱ぎ方がわからなかっただけです。他に理由は一切ありません。空。いいですね」
「ああ、うん……わかった」
「アナタに言うことは一言もありません。指を離しなさい。腕を上げなさい」
「……」
真っ赤になった影が無表情でいるあいだ、雷電将軍はてきぱきと彼女の服を脱がせ、それをまとめると布団をまたいで襖を背に正座して、そっと目を閉じた。
これからは本当に何も見ないという意思表示だろう。
仕方ないとは言え、拍子抜けした空が困った表情を浮かべて影に視線を戻すと、なんでもありません、という顔を作ろうとしながら彼女が見返してきた。
瞳は揺れて逸らしっぱなしだし、何かを言おうとしては止めているのか口元もせわしない。強がる時の彼女がやるその仕草は本当に細やかなもので、昔の自分なら見逃していただろう。それが分かるだけの関係になっていたのだと、急に彼は自覚した。
そんな普段と同じ彼女が、興奮の残り香で目元を赤くしながら拗ねている。唾液でテカテカと濡らしている唇で、なにか言い訳をしようとしている。
俺に愛想を尽かされないために。
「影」
「……ん」
女の耳たぶを優しく揉んでやり、『好き。好き』とささやきながら空が軽いキスをそこかしこに降らしていった。こうでもしないと愛しさでどうにかなりそうだ。
女が片腕で隠している、こぼれ落ちそうなほど大きな乳房を思うさま揉みまくりたい。服を脱がされている時に見た乳首を触りたい。舐めたい。
まっさらで艶やかなすべての肌を撫でさすってやりたかった。太ももと尻に股間のものを押し付けたい。いや、彼女のもう片方の手が隠している、性器でセックスがしたい。
そんな獣欲と恋を発散するために、影の首から上にキスをどんどん降らせ、舌先でちろちろ舐めていく。
「好き、好きだ。好き」
「~~~っっ」
耳朶を舌でなぞってささやくと、影の耳がカァっと熱くなる。呼吸こそしていないが、彼女の身体は人間のような機能をそのまま有しているらしい。かわいい、と空が思っていると女が急に顔の向きを変え、舌を突き出して男のそれを絡みあわせていく。
「ぬちゅ♡ れちょ♡ れる♡ れる♡れる♡れる♡ れる♡ れるれろ……ぉ♡ れりゅっ♡」
唇同士が触れ合わない、舌だけの深いキスをたっぷり交わし、離れる。粘液の長い橋が掛かったベロを出したまま、男を見つめている影の顔、その淫靡さに空の屹立が震えた。
「んぅ……ちゅぽ……。そう何度も何度も好きだと告げて、私を喜ばせてばかりで。私も、もっと言えばいいのですか? その、すき、と」
「俺が言いたいだけだよ。影。好き」
「あ……はぷ……っ♡ ちゅむ♡ んちゅ♡ くちゅ♡ ぷちゅぅ♡ ぴちゅ♡ ぴちゅ♡ ぬ……ちゅ♡ ふみゅっ♡ 好き、です♡ 好き……ちゅっ♡ れるれろ♡ れろ♡れろ♡れろ♡」
もう我慢の限界だった。唇を重ねたまま影の身体を抱き上げると、お姫様抱っこをして空は布団に向かって歩きはじめた。先ほど雷電将軍がわざわざ布団をまたいだのは、わざわざ畳の上ではなくこっちでやれ、という意思表示なのだと彼に通じていたのだ。
「ぺろ♡ れりゅっ♡ ……ふぅっ!?」
自分よりも身長の低い空にたくましく抱かれていい心地になり、甘いキスを楽しんでいた影の尻にみなぎっている男性器官が押し付けられると、彼女は小さな悲鳴をこぼした。その硬さと熱さは想像以上で、全裸になった時からチラチラと盗み見ていた男根の形状が女の脳裏で浮かびっぱなしになっている。
(どんどん大きく、尖っていくような。大丈夫なのでしょうか……?)
自分の体の性能は熟知しているし、人間の性器についても知識はある。しかし、それでも影には不安だった。あからさまに押し付けられている勃起が空に与える影響も、自分の中に入ってきた時に双方へ与えられる刺激が適切かどうかも、決定的に変わるであろう彼との関係も。
ないまぜになった女の不安を汲み取ったかのように、空は布団にそっと影を下ろすと、伸し掛かって両手と両手を絡ませて恋人つなぎにしてやった。
「んちゅ♡ ぺろ♡ ぅぅ……ちゅぅ~♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ ふぅ、くちゅ♡ ちゅ♡ れちょ♡ ちゅむ♡ んんぅ♡ ちゅ♡」
口腔の内側をなぞるように、ゆっくりとしたキスがはじまる。頬をぐるりとなぞられ、歯茎にじわりと触れ合っていく空の舌に影のソレが追いすがっていく。二人でいっしょに絡み、ほぐれ、次は男の口中で同じようにドロドロになっていくと、不安は薄れ、幸福感で影の顔は緩みっぱなしになっていった。
口をあんぐりと開けて、一生懸命に舌を突き出している彼女の下腹部では知らない熱が渦巻きはじめ、準備ができたと影に告げてきた。次のための準備が。
「ふみゅ……っ!?」
影の膝裏が抱えられ、ぐっと持ち上げられる。太ももが割られると、その間に男の身体が入り込んできて、自分に向かって倒れ込むように接近してきた。空の熱っぽい視線を間近で見て、彼に限界が来ていることが女にはわかった。ひとつになりたいという気持ちでいっぱいなのだ。
男の頭を抱き寄せて、影は思いきりキスをしてやる。
「ちゅ♡ ちゅぅ~♡ ちゅむ♡」
「ぷは……。影。影……っ!」
「はい。はい……♡ ちゅっ♡ じゅるっ♡ んっ♡ んんぅ♡ ぷちゅぅ♡」
深いキスをしながら体の前面をぴったりとくっ付けた空は、その感触で漏らしてしまうんじゃないかと思うくらい心地よくなってしまう。
影の大きくてふわふわした乳胸の感触がたまらなかったし、隙間なく接着した彼女の肌のきめ細やかさと温もりには無意識に身体を前後させ、すり合わせてしまうほどだった。
たまらず男根を影の下腹部に擦り付け、先走りを伸ばすようにヘコヘコと腰を動かしてちょっとだけオスの本能を発散させてから、片腕で女の頭を抱え上げ、空は秘裂をまさぐっていった。
「んふ……ぅ!♡ ふぁ……っ!? はぁ、はふ♡」
身長差もあり、慣れない二人がキスをしたまま繋がろうとするのは少し手間取ったが、どちらも楽な姿勢を取ろうとはしなかった。キスはまだ止めたくない。
そうして、ようやく亀頭が蜜口にあてがわれ、クチュリと水音を立てると、二人の舌が止まった。
「……」
「……っ♡」
女の太ももの付根を空の指が安心させるようにゆっくりと擦ってやると、彼女の舌がしがみつくように巻き付いてくる。
「……っ。……っっ~~!」
「んふっ!♡ ふっ♡ ふぅぅ~~……んんんぅぅ~~~~……!!♡」
にゅぷうぅ……♡ とカチカチの亀頭を膣肉が飲み込んでいく感触に、空と影の二人の背中がビクビクと震えていった。お互いの口にあふれてくるヨダレが外にこぼれ、影の頬を伝い落ちていく。
たまらなかった。先っぽからカリの少し後ろまでを、ホカホカでびちょびちょになった膣ヒダに包まれる甘美は空にとってあまりにも強く、しかもはじめての影が感じているのは苦痛ではなくて歓喜なのが肌でわかった。好きな女が喜んでいることは自分のセックスを肯定されているようで、睾丸がせり上がってくるのを抑えられない。
影もまた、蜜をたたえた自分の狭穴をコリコリの肉傘でなぞられると肌が粟立つような感覚に襲われてしまい、挿き差しされると奥で溜まっていた愛液が外にかき出され、尻穴へ流れ落ちていくのを感じてしまっている。しかも、空が気持ちよさそうに震えているのが嬉しくてたまらないのだ。
「れるれろ♡ ぺろ♡ んんぅ♡ くちゅ♡ ちゅっ♡ ぺろ♡ ぺろ♡ ぺろ♡ ふあ、じゅるっ♡ ぢゅ……ぱっ♡ んちゅ♡ ちゅ♡ ちゅ♡ ちゅ♡」
男の唾液をこくこくと飲みこんで影の喉が上下する。浅いところで様子を探るように動いている雄肉を、奥へ奥へと導くために膣全体がうごめき、彼女の腰も空へ向かってギュッと押し付けられていく。
蜜でねちゃついたプリプリの肉粒に絡み取られながら影の極上の身体に慌ただしくさすられてしまうと、昂りきっていた空の我慢がいきなり限界を迎えてしまった。暴れる獣の手綱を手放してしまうような突然さで、あっけなく射精欲が彼の制御をふりほどき、尿道を流れ出していく。
「うぁ……! うっ、うぅ……うぅぅぅ~~~~……!!!」
「んふっ?♡ んっ!?♡ んう……♡ ふうぅぅう~~~♡♡」
膣溝の半ばまでしか掘り進めなかった亀頭からどぴゅどぴゅと、影にとってはじめての精液が振り撒かれていき、花弁のように折り重なった粘膜の道を濁流となって流れこんでいく。膣の奥までしっかりとネバネバの液汁が行き渡り、彼にマーキングされたのを感じながら、影はゆったりとした動きで男の舌をしゃぶってやった。
「んふ、ふぅっ♡ ちゅるっ♡ れろれろれろ♡」
媾合においていきなり息を合わせるのは難しいと知識で覚えていた影は、こうやって気持ちよくなりながら口づけを交わせるだけで満足していた。付け足すならば、自分の身体が男を楽しませすぎた事に、ちょっとした優越感を抱いてもいた。
(仕方のないことでしょう)
得意げになっている彼女は忘れていた。影のちょっとした考えを顔色から読めるくらいに空は女を理解しているのだという事を。情けがたっぷりと込められたベロチューなどしようものなら、それはもう筒抜けだろう。
ず、ぶぅぅぅ……♡
「んっ!? ふぁ♡ うぁ!?♡」
鈴口からまだ精液を出しているにも関わらず、空の腰が動きはじめて膣粘膜を抉っていく。気持ちの上で興奮の絶頂ではなかった事で頭が少し醒めていた事と、影の強がりと偉ぶりに男としてちょっぴり張り合いたくなった事が、空をオスとして突き動かしてしまったのだ。
膣の出口ギリギリまで高いカリを引き抜くと、ぴっちりとした温肉が吸い付くように伸びて追ってくる。たまらないオマンコだったが、そこから容赦なく、新品マンコに硬ぁい雄チンポが力強く埋没させられていった。
「ぺろ♡ れる♡ ぷは♡ 少し、少し待ってくださ……っ♡ あっ♡ 萎えないのですか……? 硬いままで、そうも、力づよ……くっ♡ っちゅ♡ ちゅっ♡ えろ♡ んちゅ♡ ちゅるちゅるちゅるっ♡」
先ほどまでの歩調を合わせたセックスではなく、オス本位のピストンに肉壺の奥で閉じていた処女地が掻き分けられ、深く深く掘り進められれていく。膣孔をこね回され、みちみちと押し拡げられる快感で影のまぶたに白い火花が飛び散り、陶酔させられていった。
メスを布団に押し付け、体重を乗せながらグリグリ回すような腰使いで蜜壺を解していく空は……オスは、種付けをしているのだと影は本能的に理解した。自分の身体がヒトのそれとは違うことや、そもそも内面世界で妊娠などできるのかという事は全部投げ捨てて、そこまで空が自分を求めていることに子宮を揺さぶられ、脳髄が蕩けるほどの衝撃に全身が弛緩してしまう。
和らいできた肉穴をぱちゅぱちゅっ♡ と突き進んで奥底まで届いた亀頭と、待ちかねていた子宮口がはじめてキスをする。
届いたのだ。
「あふ……♡ ふあぁぁ……♡ ……あっ」
クリュクリュと肉底をなぞるように雄肉を回転させながら、空が身体を起こしてキスを中断する。影の不満そうな顔に気づかないふりをして、腰を後ろへ反らせ気味にするとチンポをさらに子宮へ押し付け、こちゅこちゅと細かく擦りたてる。体勢を変えたためかより深いところまで届いているのがわかり、影の形にハマっていく自分のチンポの感触に、空は満足げな吐息を漏らした。
「影の深いところまで分かるよ」
「あっ♡ あっ♡ そこを、回すと、声が出ます……っ。止めてくだ……あっ♡ んうぅっ♡ あっ♡ 止めないなら、やるなら、口づけをしてください……ふあっ♡」
「キス、好き?」
「はい……♡ あっ♡ それに、あなたもそうでしょう……? んううぅぅ……っ♡♡」
「うん」
深いところで肉槍を跳ねさせながら、影は俺を見透かしている気になってるな、と空は考えた。キスをするのもなにか面白くない彼は、ふと思いついたのか、素早いピストンを数回繰り出す。
「ふああぁぁっっ♡」
キスをしてくれるものだと待っていた影は驚いたような嬌声をあげてしまい、空はと言えば彼女の胸に視線が釘付けになってしまった。密着しながら腰を振っていた時も彼の胸板にものすごい質感を返してきていたおっぱいが、ブルンブルンと直に揺れるのを見てしまったのだ。
彼のやるべき事は決まった。
仰向けになっているのに上へ張り出している豊乳肉を両手でつかむと、ゆっくりと掌で味わうようにして空は揉み回していく。そうして、ちゅぽちゅぽと影の奥を小突くのも忘れない。
「ンッ♡ そこ、を今です、か……あん♡ もっ♡ もっと前に触られると、思って……はぁ♡ はぁっ♡♡」
「ずっとキスしてたら忘れてた」
「っ♡ ふふ……普段から盗み見ていましたからね、っ♡ んぅ♡」
類を見ない手触りのよさだった影の素肌の中でも、さらに群を抜いた触感の素晴らしさだ。けなげに揉みしだかれているふっくらした乳山は男の手には収まりきらず、根元から伸ばすように動かしてやらないと全体をいじってやれないほどだった。手の力を抜くと重力によって滑るように指からこぼれ落ちていく胸肌は、少し汗ばんでいることもあってオスの掌へ吸い付き、たまらなくなった彼はチンポをますます硬くして子宮に亀頭を舐め回させた。
「あぁ、んッ♡ 奥、気持ちいい……あっ♡♡ あの、そろそろ、口づけ……ぉッ♡ あん♡ んっは♡ く♡ んうぅぅっっ♡♡」
影の願いを聞き流し、乳房を下から上へ絞って伸ばしつつ、メチャクチャな握り方で空が揉みこんでいく。乱暴ではあったが夢中になっている彼の愛撫に応えて、乳肉が熱くなっていくのがわかった。潰れたり戻ったりする柔肉の弾力の中で、固くシコり立っていく感触にオスが色めきたつ。
アレだ。
両胸を円錐みたいに尖らせて引き上げると、そこには綺麗な桃色の乳首が、大きめの乳輪と一緒になって、ふっくりと盛り上がっているのが空に見えた。
「……っ!」
「ん♡ あ……!? あ、はぁっ♡ んぅぅ~~~♡」
いまになってようやくマジマジと見ることのできた影の秘密の場所がオスチンポを悦ばせ、子宮口にキスをせがんでグイグイ腰が押し出されてくる。短気な要求にもメスの肉口は応えようとして吸い付いてやるが、それも余計にオスをいらただせるだけだ。物足りない。
乳肉とはまた違った桃豆の弾力を指先で挟むようにして堪能しながら、自然と空の腰が前後に動きはじめていった。はじめはゆっくりと、そして徐々に速く、激しくなっていく。おっぱいをこね回し、乳暈ごと乳腺をつまみ上げながら、彼のピストンはパンパンパンッ♡ とまたたくまに過激になっていった。
ゆったりと、大事にされながら官能を積み立てられていった蜜膣はもう解れきっていて、突き刺してくる肉杭の抽送もしっかりと包み込み、悦びのぬめりを接合部から吹きちらしていく。
(いきなりそんな、激しく……♡ 口づけもしてくれません……っ♡ んっ♡ あっ♡)
彼女なりに甘え、甘えさせていたつもりだったが、結果として空のオスを煽り立てて見境を失わせてしまっていた。そのくせ、
「ん♡ んひッ♡ ああ♡ あっあっあっあっ♡ 胸をつまみながら、そんなにしながら……ぁっ♡♡ んきゅっ!?♡ あ♡ ふあぁぁぁ~~~♡♡」
と声を抑えることができないほど夢中にさせられ、雌芯の方も収縮してカリ根をしゃぶりあげている。
股間どうしがぶつかりあい、漏れた精液と愛液が潤滑油となってグシュグシュと水音が響くようになった室内は淫らな音がひっきりなしに鳴り続けていた。
ぶるんっ♡ ぶるんっ♡ ぶるんっ♡
手に余る柔乳を両側から挟み込むようにして手で支えてやり、体重をかけて腰を繰り出すと、目を疑うほど大きな揺れ幅で行ったり来たりするおっぱいを見ながら、いくらでも新しく湧いてくる先走りを空はおまんこに垂れ流していく。
ピンク色でぷるぷる往復する乳先の軌跡を見て激した彼は、贅沢にも両方の乳首に吸い付き、思うまま舌でねぶりあげてやった。
「ふ、あ、ああっ♡ んゆっ♡ はっ♡ んっ♡ んっ♡ んはぁ♡」
(あなたが、そこまでいやらしく……! そうまで、私に、む、夢中に、なって!♡ あ♡)
おっぱいを吸うのであれば口づけをしてほしい影はちょっぴり拗ね、それ以上に必死になっている空がどうしようもなく好きになっていく。股間や太ももが触れ合うのが気持ちいい。お腹がくっつくのも気持ちいい。いじくられている胸や、繋がっているあそこはもっとだ。彼女の意識が白く塗りつぶされ、腰がわななく。
「あ♡ あ♡ あ……♡♡ あっあっあっ♡♡」
快楽に酔いしれて夢中になりあい、おっぱいを支えていた空の手はいつの間にか影の細っこい手と恋人つなぎになって布団の上で繋がっていた。
オスの口からヨダレがこぼれ落ち、一点を固定された乳首を支点にしてブルンブルン揺さぶられている白い乳肌をつたい落ちていく。
果蜜でぬらぬらになっている肉穴はどれだけ激しく腰を振ってもピッタリと密着してきて、どれだけ乱暴なシェイクをしても離そうとしてくれない。きゅうぅぅ……♡ と締め付けてくる膣の輪に金玉をぐつぐつ煮立たせながら、なんとか察しをつけた影の弱点を、膣の天井側のザラザラしたところを掻き立ててやるようにオスは腰をくねらせていった。
「んひっ♡……そこ♡ は、はいっ、い……ああぁぁぁ~~~♡♡」
「ふ……っ、んぅ……!」
肉棒に角度が付き、『一』の形に近かった膣道が『へ』の字に曲げられて、その頂点が前後に行ったり来たりして肉壁を摩擦する。影がたまらず身体を仰け反らせると、空がしゃぶったままの乳首がピンと伸ばされてしまって新たな刺激を生みだし、子宮のあたりで混ざり合って、歯が鳴るほどの切なさになった。
腟内をかき混ぜるようなオスの動きに合わせてくちゅ、くちゅっ♡ っと接合部が粘っこい音を放ち、本気汁まで垂らすようになった陰唇の回りから細かい白泡が次から次に生まれていく。
空の限界が近くなってきた。一度出したにも関わらず
腰裏でたぎる圧力は前にも増して凶暴で、急速に陰嚢の中で新しい子種が作り出され、次々と雄肉の一番奥へ送り込まれていくのがわかる。ぐ、と射精欲が漏れかけ、空は慌てて肛門を締めて我慢した。
「ん……! ふ、う……っっ!!!」
「はぁっ♡ は♡ は♡ は♡ あ……出る?♡ 出るのですか……? んひッ♡ そんな、つよく、胸の先を噛むように……あぁっ♡♡ く♡♡ ん……あぉっ♡♡ あっ♡♡ ああ♡♡ ふああぁ♡♡」
最後に向かって膣筒の入り口から子宮口までをズボズボと長いストロークで掘削していくオスの動きに、次の射精を直感した影が本能的に足を絡めて交尾を促してやる。
そうして目を潤ませるほどの甘美な快感の中で、こちらもほぼ無意識に、口づけを求めてほんの少しだけ唇を尖らせて、影はオスにアピールをしていた。だが空は余裕のない顔で彼女をちらりと見て、乳首を甘咬みしたまま離そうとしない。
「~~~~~っ! うぁ♡ なんで、なん、ふあぁっ♡♡ んっ♡ んっ♡んっ♡んっ♡ んっ……ひっ♡♡」
しっかり繋いだ手を影が握りしめても、オスからの返事はなく、腰使いがさらに荒々しさを増していった。いつものように空は優しく、本気で、そのくせ何故かイジワルになっている。その原因が自分にあるとは思いもせず、不満で、しかし健気にも影はオスに身を委ねて、一緒になって腰を振っていった。
パンッ♡ パンッ♡ パンッ♡ パンッ♡
子宮が降りてしまい、より深く亀頭をしゃぶった刺激で影と空は二人とも小さく痙攣する。
これが最後の呼び水となり、影オマンコが強烈にオチンポを締めつけ、子宮口が愛情たっぷりキスを彼にしてあげる。
キンタマが持ち上がると、搾られた雄チンポの一番奥から熱いものが飛び出し、ぴゅ、と白いものが出てきた。
「んっ! ん……! んんん~~!!」
「あっ♡♡ あなたのが、中で……♡♡ ふくらんで、太くて……っ♡♡ あっ♡♡ わたし、わたしも、これ、これ……ぇ♡♡♡」
「んむ……!! んう、うぅ、うぅぅぅ~~~~~!!!!!」
「ふぁ♡♡ ん♡♡ んぅ……あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡ あ……う、ああぁぁああぁぁ~~~~~~~っっ♡♡♡♡」
腰が浮くほど激しい突き込みを繰りかえしていた空が不意に止まり、子宮口にピッタリと亀頭をくっつけながら勢いよく白濁液を噴出させていった。はじめの物とは違い、ガッチリはめこまれた鈴口からまっさらな子壺へたっぷりと、子種汁が次から次へと注ぎ込まれていく。そこは子孫を成す機能はないのかもしれなかったが、好きなメスにそんな事は関係ないとゼリー状の愛の粘液が内壁にへばりつきながら充填されていった。
「ふぁ……♡ あ……♡ あなた……の♡」
その熱さと重さを感じた影は、身体の奥から湧き上がってくるような陶酔に溺れていくようだった。精を吐き出している肉棒を慈しむようにきゅっきゅと圧迫する膣壁は、そんな彼女の心の顕れでもあっただろうか。
優しいオマンコに甘えて、最後まで気持ちよく射精し終わった空がようやく乳首から口を離すと、おっぱいがぷるんっと広がっていく。
「影……ありがとう」
「……」
「? 影?」
感謝を伝えた空に返事もせず、影は視線を横に逸らしていた。冷静になって恥ずかしがっている……というのではなく、どうやら本気で拗ねているようだ。それほどキスをしてほしかったのだろう。
「……」
いつもの空であれば言葉で謝って機嫌を直してもらおうとしたのだろうが、今は違った。セックスという一番直接的に触れ合っている最中で、しかも目の前にいる恋人は一緒に気持ちよくなったばかりだ。
こういう時なりの謝り方を、空はする事にした。
「影」
女の腰をつかんだ空が、ゆっくりと腰を回し、くねらせていく。刺激は弱いが、膣のいろんな部分を探るように、さするように動かしてやった。
「影」
「……っ♡」
名前を呼びながら彼女の反応を見て、どこかを震わせたなら、ゆっくり熱を取り戻していく雄肉で撫でてやる。瞳。腰。膣。どこかが震えたら。
彼女は素直に反応した。小さく啼いて、慎ましやかに揺れる。抱かれることそのものを拒否はせず、むしろもっと深く分かりたいという気持ちは一緒らしい。
目いっぱい良くしてやろう。オスは膣の天井に向かって、ヤスリを走らせるようにポッテリ膨らんだ肉傘をコシコシ擦り付けてやる。
「っあ……!!♡ ~~~~っっ♡♡♡」
声を噛み殺し、喉を仰け反らせて影は甘イキした。腰が跳ねて逃げそうになったところを強引に引き戻され、胎内に戻りきっていない子宮へ硬チンポがぐっと押し込まれると、待ちかねていた子宮口が甘えるように絡みついてくる。そのまま小刻みなピストンをオスが繰り出すと、また甘い感覚に影は犯されはじめる。
「影」
「っっ! んぅっ!」
優しい空の声に返事をしたい。はいと言いたいが、頑固な彼女はその心を抑え込むと、ぐっと身体を頭の方向へずり上げて空から逃げた。その勢いで肉竿が抜けてしまうが、構わず横へごろんと女は回転する。
横向きで寝る体勢になった彼女は、顔だけでは足りずに体ごとそっぽを向いたように空は感じてしまい、笑いそうになるのをこらえた。何とも言えない子供っぽさがいかにも影らしい。
だが、その横顔の美しさに気づいた空は見とれてしまうのだ。整った顔が紅潮している色っぽさは、真正面から見ていたときとは別人に見えるほどキレイだ。髪も、腕も、重なっている乳丘も、まんまるなお尻も新鮮で眩しい。
「影。好き」
「……っっ♡ ふぁ……!」
上側の片脚を曲げてどかせると、もう片方の太ももの上へ座るような体勢になった空が、アツアツになった肉棒を差し込み、そのままにゅぷ……と粘膜に滑らせて挿入していく。
(あ……♡ 勝手に、挿れられて……っ♡ 好きと言えば、いいものでは……あっ♡)
側位となって今までと違う性器の擦れ方になり、影の腰がピクンッと小さく跳ねる。空にとっても未知の感触で、正常位より浅くなってしまう入り方を補うべく、グリグリと膣泥をまさぐっていった。
「影……! 影……!」
「……っ♡ ふぅ……んぁ♡ っ!? ……っ♡」
(声が出て……! そのようにひたむきに、私の中をまさぐりながら、名を呼んで……っ♡ 好きになる……っ♡ なってしま、う……っ♡ んっ♡)
たらたらと愛液を分泌してまとわりついてくる雌ヒダを肉幹がぞろりと舐めあげていく。そのたび影の身体はひくつき、オスをさらに火照らせながら媚肉の奥へと誘い、沈みこませた。
「影……っ! 影……っ! 好き! 好き……!」
(ずるいです……♡ あなたはそんな、勝手に、ずるいっ♡)
陶器のような肌合いをした豊尻に指を埋めて、ぱん♡ぱん♡ぱんっ♡ と慣れてきた空のピストンが肉音を響かせはじめた。横あいから穿つようにほじられ、精液の詰まった子宮が揺れると、胎の中をオスで満たされている事実を突きつけられたようで影に羞恥が生まれる。開いた股を彼の形に変えられて、彼の匂いを染み付けられている最中なのだ。
「んぃ……♡ は♡ うぁ、あぁっ♡ うぅ……ううぅぅ~~~♡♡」
(ずるい、あなたは……! あなたがいっぱいで……♡ ずるい♡ ずるいです……ぅ♡)
トントンッとしたたかに子宮を押され、ぱちっと影の頭で快楽の火花が弾けた。その拍子にきゅっとお腹に力を入れると、お返しにオスの手が彼女の胸に伸びる。
「ふんぅ……!?♡ あ♡♡ ああぁぁ~~~~!?♡♡」
上下に重なってゆさゆさ揺れていた巨きな乳肉をオスの片腕が鷲掴みにして止めると、その先端、未だに尖っているピンク色のかわいい乳首を両方とも指で挟んで、きゅうぅ~~♡ とひねり上げてきた。まだ唾液でぬめっていたそこはオスから逃れようと滑り、それをつまみ直す指がにゅくにゅくと乳先をなぶる。
悶える影の腰が左右にくねり、そのせいで自分から子宮口を肉槍で抉ってしまったので、ついにメスが軽イキした。
「ふあぁぁあ……♡♡ ひっ、ひああぁぁ~~~っっ♡♡」
きつく絡んでくる肉悦に空は歯を食いしばって耐え、影のためにオマンコのいろいろな所をほじってやる。続けてイキそうになったメスが弱々しく体を捻ると、うつ伏せになって乳首の快感から逃げ出した。
今度は肉棒が抜けなかったため、寝バックの体勢のまま空はメスの背中にピッタリと寄り添った。ぴちぴちに張ったメス尻が潰れるほど恥骨をしっかりと押し付け、そのまま腰を回して熱い襞の坩堝をグチョグチョとかき混ぜてやる。
「ふーっ♡ ふーっ♡ ふーっ♡ ふうぅぅ~~っ♡♡」
布団に口を押し付けて声を殺す影がかわいくて、空は雄チンポをガチガチにしていく。汗ばむ彼女の背中に胸板とお腹を擦り付け、肉底の奥深ぁく、子宮口の周囲をせっかくの硬くなった灼棒でいじめ抜いてやった。
「気持ちいい?」
「ふーっ♡ ふーっ♡ んんぅ♡ ふーっ♡♡」
「影。好き。れろ……ぉ」
「っ!?♡♡ ふーっ!♡♡ ふーっ!♡♡」
空に好きだと囁かれ、耳の形をなぞるように舌先でなぞられて、影の身体がまた大きく痙攣した。もう限界だ。
「いじわるです……!」
振り向いて絞り出すような声で抗議してきた影の、濡れた瞳を見てオスの心臓が突き上げられる。支配欲と庇護欲と、嗜虐心が同時に満たされたせいで期待汁がトロトロあふれ出した。それを生殖液まみれのメス肉に塗り込めながら、ねっとりとしたピストンを空は開始していく。彼の腰も甘い痺れで疼きっぱなしになっていて、影の穴にすぐさま出してしまいたかった。
肉根にしゃぶりついて、甘えて、媚びてくれる淫らな彼女の穴に、オスは素直になることにした。
「普段のあなたは、このような……あっ♡」
「影の色んなところにキスしたかったんだ。ごめん」
「んぅ……そ、そうなのですか? いえ、しかし、でも、おっ♡ 首の、そんなところに口を這わせて……ふぁ♡」
キスというよりは唇でなぞるように、影のうなじから首、頬、耳を食んで、オスは腰を振りたくった。首裏の敏感な部分を甘く噛み、ぱんぱんっ♡ と突いてやるとメスの吐息が熱くなっていく。
「影……っ。好き。好き」
「ふぁ……あ……!♡♡ 耳、耳はやめてくだ……ああぁぁああ……♡♡♡」
耳元でしっかりささやいて舌のさきで穴をほじると、聞いたことのないような媚声を影が上げる。口を合わせてのキスはできないが、これで満足してくれるだろうと感じた空は、また盛り上がってきた生殖欲求を解き放つべく、本格的な交尾ピストンを叩き込んでいく。
分厚い尻肉が波打ち、ぐちゃぐちゃになっている蜜壺が熱く、ぬるぬると絞ってくる。結合部からあふれている男女汁のミックスは精巣袋をべったりと濡らすほどで、その中で作られた新鮮な精子がまた込み上がってくるのをオスは感知した。
どちゅどちゅ♡どっぢゅん♡ と背後から子宮口に肉杭を打ち込まれ、降りている子宮ごと空に犯されているようだった。生殖器全体を揺さぶられて瞳にハートマークを浮かべつつ、彼のことしか考えられなくなった影は両手で布団を掴み、勝手に浮き上がるお尻を左右へフリフリ振っていく。
耳を舐めながら、空の腕が彼女の脇下を通り抜けると潰れた乳房の下へ潜り込み、埋まっていた乳首をコリコリと摘んで、挟んだ。
「んうっ♡ んおお゛っ♡♡ お゛っ♡♡ いっ♡♡ ン゛っ♡ うあぁぁっ♡♡」
「好き。好き……! 影」
ただ気持ちよくなってほしいだけのオスは、彼女の好きな所を、弱点を責めるだけ責めていく。大きな嬌声で啼く影は空に溺れていき、空はと言えば、もうとっくに影に溺れていた。
ぴっちり締まった蕩け穴に潜り込ませてシゴいていた雄チンポがさらに硬くなり、子宮口との淫猥な口づけでずりずりこすられると、オスの腰の一番深いところでマグマのようになっていた繁殖欲が決壊した。
濃厚な液体が尿道を駆け抜けようとしている。
その瞬間、耳穴を舌でほじられ、シコった乳首を指で潰されると、柔膣が不規則に震え、しなやかに背筋をのけぞらせる。
オスを搾るために雌マンコをキツく収縮させると、口からよだれを垂らしながら影も絶頂していった。
「影、出る、出る……!」
「──っ♡♡ あ゛っ♡ ン゛っ♡ ぐうっ♡ あなたのが、あなた、の……うあっ♡♡ あなた♡♡ あなたぁ♡♡ お゛っ♡♡」
「うぅ……あ……ううぅぅううぅぅ~~~~!!!!!!」
「すきっ♡♡ あなた♡♡ あな、た、ぁぁあ♡♡♡ う゛ああぁぁああ゛ぁぁ~~~~~~~……っっっっ♡♡♡♡」
その日初めて出すような、濃い、大量の白濁液がメスの子宮へと追加で流し込まれていった。どぴゅ♡どぴゅ♡どぴゅ♡ と注がれる半固形のオスの遺伝子を受け止めた影は子壺で揺さぶられるような感覚を覚え、突き出した尻をくねらせながらイキ続ける。
「は……♡ あなた……♡ あなた……ぁ♡♡ すき……♡♡」
自分の中をじんわりと染め上げていく精液に放心している影の中へしっかりと出し切り、少し残っている最後のものまで柔膣に搾りとられた空は脱力して、女に覆いかぶさるように倒れた。
「……」
「……」
どちらともなく手を伸ばして指を絡めると、熱気を放つ身体同士で抱き合い、発情した匂いを嗅ぎ合いながら、密やかな声で名前を呼び、甘やかに小声で話しあった。
「ちゅ……んちゅ……ふふ」
今度は口づけをたっぷりと。
濡れた身体を拭おうともせず、恋人たちは熱心に会話とキスを重ねて、時間を過ごしていくのだった。
読了ありがとうございました。
この話のオマケ(約7300文字)をFANBOXなどで公開中ですので、よろしければ御覧になってください。サンプルもあります。
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