理由に関しては執筆が詰まったのと私生活が忙しかったことです…とりあえず、この作品のことに関しては半分忘れてました。申し訳ありません!とりあえず、名前は出しませんけどもこの作品の次回を待ってくださった読者から『次回待ってます!』という感想を頂きましてね…また執筆に踏み込んだ次第です。
とりあえず、今年こそは昨年よりも執筆に余裕を持って頑張りますのでどうか昨年以上に熱い応援をよろしくお願いいたします。
さて、今回からはいよいよ康太と玲奈達の社員旅行で舞台は長崎…とりあえずは僕の地元なので長崎のあらゆることとかを詰めて行きますよ。皆さんに是非長崎に来て楽しんで頂けたら幸いです!
それでは、また後書きにて。
side康太
いよいよ迎えた社員旅行当日、僕達は朝イチに羽田空港に現地集合してから飛行機で長崎へ向かい今は午前10時…長崎駅で今日のスケジュール説明が行われているところだ。
(とりあえず、玲奈さんと同じ班にはなれなかったけど今回は初めての社員旅行だ…精一杯楽しもう!)
「…以上が今回のスケジュールとなります。何か質問はありますか?」
「…」
「特にありませんね。それでは事前に説明したように時間内であれば長崎市内のどこを回っても構いません…ただし、16時にはこの長崎駅前に戻ってきてください。以上、解散!」
玲奈さんの説明が終わり社員全員はそれぞれの班に分かれて行動する。それぞれみんな楽しそうな様子だ…何しろ、長崎は観光名所が沢山あるしね。国際都市としては長い歴史を誇り、夜景が綺麗なことで定評のある長崎はよその都道府県の人達からすれば憧れの場所だからどこから行こうか迷ってしまう。
「それじゃあ、俺達も移動するぞ。」
「はい!」
「浅原くん…ちょっと時間良いかしら?」
「えっ?」
これから僕達も出発しようというタイミングで玲奈さんから呼び出される。あまりにも突然すぎだな…しかも上司モードでのだから何となく嫌な予感がした。
「新田くんと佐藤さんは先に行ってて良いわよ。私達はすぐに追いつくから…」
「分かりました。」
「康太くん、どうか無事でいてね…」
慎太郎さんと奈央ちゃんは玲奈さんの指示を聞き入れて先にこの場を後にする。これで僕と玲奈さんの2人きり…そうなったタイミングで先ほどまで厳しそうな表情が緩みいつもの彼女としての表情に戻る。
「これでやっと2人きりになれたわね、康太。」
「そうだけど…もしかして貴方の狙いってまさか?」
「そう。これから私と君で長崎市内を内緒のデートするの…さっきは怖がらせてごめんね?ここまでしないと不自然だと思うから。私だって本当は康太に怒りたくないのよ…だから許して?」
玲奈さんは僕に対して怖がらせたことを謝ってくる。僕はそんなに気にしてないけど、彼女はかなり気にしてる様子だ…上司としては仕事ができない人のことは気にしないという冷酷な面もある。ただ、本当の彼女は誰よりも人を気にする優しくいて心配性な人なんだよね…そういう面を知ってる僕は誰よりも得をしてると思う。
「うん、僕は大丈夫だから気にしないで?それよりも早く長崎を一緒に回ろうよ。時間のある限り沢山楽しもうね!」
「ええ…それじゃあ、行きましょうか。」
そんなこんなで僕達は2人きりの長崎デートを楽しむことになった。こうやって並んで歩いて玲奈さんの顔を見てると楽しそうな表情をしている。社員旅行で僕のやりたかったことでもあるけど、彼女も望んでたんだな…本当に嬉しい。
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まず僕達が最初に訪れたのは孔子廟。ここは儒教の祖である孔子を納め祀っている霊廟で中国がまだ清王朝だった時にあっちの政府と長崎にいる清の人達の協力もあり明治時代に建造され、今では中国の歴史も学べる博物館も併設されている施設である。
「ここには72人の賢者、孔子の弟子達の石像があるのよ。」
「玲奈さんは詳しいね…やはり、中国に関する施設だからかな?」
「それもあるけど、私のお母さんは高校時代に長崎に留学してたし中国の人だったから孔子廟のあらゆることには詳しくてね…家族旅行で長崎に行った時は中国と長崎のことに関しての知識を沢山教えてもらったの。」
「そうなんだ。玲奈さんのお母さんって凄い経歴を持ってるね…話だけでしか聞いてないけど、会ってみたいなぁ♪」
「そ、そう…」
僕が玲奈さんのお母さんに会ってみたいと本人に伝えると、彼女は少しモヤモヤした表情を浮かべる。そういえば、あの時両親とは絶縁状態であることを話していたな…それなのに僕はデリカシーのないことを言ってしまった。僕は少し申し訳ない気持ちになってしまう。
「ごめんね。それよりもお堂でお参りしていこうか…」
「そうね。行きましょう…」
僕がお参りに行くように言うと、彼女は僕をお堂へと案内してそこでお参りをする。作法に関しては日本の二礼二拍手一礼ではなく一礼のみ…それを玲奈さんは教えてくれた。それから孔子廟ならではのお土産としてお守りとかキーホルダーを購入し、次の場所へと向かうことに…
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「ここがランタンフェスティバルのメイン会場の湊公園よ。」
孔子廟から路面電車で石橋から築町まで移動して次に向かったのはランタンフェスティバルのメイン会場らしい湊公園。ランタンフェスティバルの様子はニュースで見たことがあるけど、皇帝パレードというイベントで皇帝役を有名人がしてその様子がよく伝えられてる印象で他を挙げるとすれば中国人観光客が楽しんでる様子もよく見ている。今日は流石に何もない日だから公園はいつもの日常の光景だった。
「ここが会場なんだね。玲奈さんはランタンフェスティバルに行ったことあるの?」
「高校生ぐらいまでは毎年家族で行ってたわね。皇帝パレードも見たことあるし…本当に楽しいのよ。毎年行っても飽きないわね…」
「そうなんだ。僕も行きたいな、玲奈さんと一緒に…」
「そうね。今度の2月に有給を仲良く取って行けたら良いかな?仕事の方もみんな頼りになるし大丈夫よね。」
「だと思うよ。慎太郎さんもみんなも鬼上司に鍛えられたんだから心配しなくて良いんじゃない?」
「誰が鬼上司なの?失礼しちゃうわね…君にはこんなにも優しくしてるのに。」
玲奈さんは頬を膨らませて『鬼上司』扱いされたことを怒る。しかし、玲奈さんが怒って頬を膨らませるところはいつ見ても可愛い。上司として怒られるのは怖いけど、いつもこんな感じだったらなぁ…と思ってしまう。
「おや、そこのお嬢ちゃんと坊主…こんな平日の昼間に何ばしょっとね?」
僕達が話をしてると将棋をしているおじいさんから声をかけられる。この公園は奥の方に将棋盤が置いてあるので駒さえあれば将棋ができるようになっているらしいけど、本当にしてる人もいたんだな…
「こんにちは。今、会社の旅行で長崎の街を散策してたんです。」
「会社の旅行ねぇ…さっき同じ目的の人達にも声をかけたとよ。その人達も同じ会社ね?」
「恐らくそうかと思います。」
「それにしても、随分なべっぴんさんとかっこよか青年やねぇ…付き合っとっと?」
「えっ、そうですね…」
「何ね、そげんモジモジせんで良かたいな!こげん若か女の子ば連れとるってことは誇らしいことやけん、しゃきっとせんね!男たるもの堂々とせんば…結婚した時が頼りなかよ?」
「す、すみません!」
「もう…おじいさんったら『女の子』って。私、33なんですよ?ありがとうございます♪」
もう一人のおじいさんから女の子扱いされた玲奈さんは嬉しそうに照れる。33歳になって女の子扱いされるというのはなかなかない経験だからかなり興奮してる様子だ…僕もかっこいいと言われたことは嬉しいけどね。
「あの…盛り上がりのところすみません。僕達これからお昼ごはんを食べるんですけど、ここら辺でオススメの店とかありませんか?」
「お昼ね…だったら、あんたんとこの息子の中華料理店とかどげんね?オススメして良かやろ。」
「いやぁ…おいの息子はまだまだやね。ちゃんぽんとかまだおいの味からは程遠かよ…せめて完璧になってからじゃないとオススメできんね。」
「ちゃんぽんですか。長崎発祥の中華料理ですね…テレビで観てて食べたいと思ってましたよ!そのおじいさんの息子さんのお店ってどこですか?」
「良かと?ちゃんぽんならもっと美味か店はあるとけどねぇ…」
「とりあえず、こちらとしても迷ってますしこうして声をかけてくださった縁もありますし…そこでちゃんぽんを頂きますよ。玲奈さんもそれで良いよね?」
「ええ、折角お店を紹介してくださってるし私もちゃんぽんを食べたいと思ってたから構わないわ。」
「お嬢ちゃんにもそげん言われたらね。とりあえず、新地中華街の真ん中を突っ切って十字路を右に曲がったらすぐにあるけんが…まあ、息子も頑張っとるけんが父親としてどうかよろしくお願いします!」
「分かりました。ありがとうございます!それじゃあ、玲奈さん…行こう。」
「うん。お店を教えてくださりありがとうございました!」
そして、僕達はおじいさん達に見送られて紹介してくださった中華料理屋へと向かうのであった。本場の長崎でちゃんぽんが食べれる嬉しさに心も身体も弾むばかりである。
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歩くこと5分、案内された通りの道を歩くとその通りに中華料理屋があり、僕達はそのお店の戸を開けてから中に入ると、町中華ならではの気軽に楽しめるような空間が広がっていた。
「いらっしゃいませ!2名様でしょうか?」
「はい…そうですけど。」
「さっきテーブル席の掃除が終わったところがあるのでそこに座ってください!」
「ありがとうございます。それじゃあ、玲奈さん…」
「そうね。」
そして、僕達は店主の人に案内された席に座る。しかしながら、ここの店主は見た目からして若そうだな…先代のあのおじいさんのお孫さんのようにも見えるが、これでも息子さんらしい。それでも技術に関しては店を継げるぐらいはあるのか…お手並み拝見というところである。
「いらっしゃいませ。見かけない顔ですね…もしかして、どこかからいらっしゃったりしますか?」
「はい、東京から社員旅行で長崎に来ました。このお店に関しては公園にいたおじいさんからの紹介があって来たんですけど…そのおじいさんの息子さんですか?」
「えっ、親父に会ったんですか?何か変なこととか吹き込んだりとかしてないでしょうね?」
「いえ、僕達は『よろしくお願いします』って言われましたよ。それにしても店主さんはお若いですね…失礼ながら年はおいくつですか?」
「俺ですか?33ですね。見た目から若い若い言われますけど、すみません…結構おじさんなんですよ。」
「私と同じじゃないですか…そう見えないですよ?20代かと思いました。」
「いやいや、お姉さんこそお若いですよ…ありがとうございます。しかしながら、よくこの店に来ましたね…ウチは常連さんが多くて一見さんがなかなか寄り付かないところなんですけど、本当に感謝しかありませんよ。もうこの店は30年ぐらいやってまして、なかなか外観が古くて近寄りづらいんですよね。でも、味は保証するのでゆっくりなさってください!」
店主のお兄さんは笑顔で僕達と話をする。この人はとても優しい人で父親であるあのおじいさんとそっくりだ…きっと料理のセンスもかなり引き継いでるだろうな。あのおじいさんが息子さんに渡すまで長きに渡って店の歴史を作ったんだからきっと美味しいに違いない。
「すみません。ちゃんぽん2つお願いできますか?」
「おおっ、若いお兄さん…ここでちゃんぽんとは通ですねぇ。お姉さんもそれで良いですか?」
「私もちゃんぽんでお願いします。」
「かしこまりました!少々お待ちくださいね?」
そして、店主のお兄さんは注文をメモしてから厨房に向かってちゃんぽんを作り始める。このお店はどうやら他の従業員はおらずワンオペのようだ…それでも沢山の人の分を回しているのだから相当凄い。先代のおじいさんもこんな感じだったんだろうな…
「何か懐かしい雰囲気ね…」
「玲奈さんは長崎に旅行に行った時に町中華のお店で食べたことあるの?」
「ここじゃないけどお母さんのオススメのお店によく行ってたわね…この新地中華街には大きくて豪華な中華料理店もあるけど、やっぱり町中華の気軽に立ち寄れて賑やかな雰囲気はとにかく楽しくてね。康太は町中華は行ったことあるの?」
「地元の東京とか旅行先とかのには立ち寄ったことはあるよ。玲奈さんも言ってたけど、気軽に立ち寄れて雰囲気の良いところは最高だよね。そう思うでしょ?」
「ええ、君も若いのに分かってるじゃない…やっぱり中華は町中華よね!」
「はい、ちゃんぽん2つですね!机にある調味料は好きに使って良いのでごゆっくりどうぞ。」
「すみません。調味料にお酢がないのですが…」
「お兄さん…お酢は置いてないんですよ。大体他のところから来られた方はちゃんぽんとか皿うどんにお酢をかけるなんて習慣があるんですけど、長崎ではしないんですよね。」
「えっ、そうなんですか!?僕、リンガーハットに行った時はちゃんぽんにお酢をかけてましたよ…あれが通で長崎県民の食べ方ってありましたけど、デマなんですか?」
「そうなの。黙っててごめんね…長崎の人はちゃんぽんとかにお酢を食べる風習はないのよ。誰かが広めたデマがこんな風に広がっちゃってね。」
僕がお酢がないことを疑問に思い店主に訊ねると、2人からそういう風習がないことを知らされる。ネットで知った情報やリンガーハットにはお酢あることからそれが長崎の当たり前かと思っていたが実際は違ったようだ…長崎のことを間違えて広めた人は何を見てこういうデマを流したのだろうか?
「まあ、ラー油をかけるというのは長崎県民ならしますね…ラー油はあるのでそれをかけて食べてもらえればと思います。それでは、ごゆっくり。」
そして、店主のお兄さんは厨房に戻って届ける前に別の人が注文した料理を作っていく。本当にワンオペのお店って大変なんだな…でも、これでランチタイムが回ってるのは奇跡としか言えない。
「それじゃあ、私達も食べましょうか。」
「そうだね、いただきます。」
「いただきます…」
店主のお兄さんと話を終えたところで僕達はちゃんぽんを食べ始めた。野菜はキャベツともやしがたっぷりでえんどう豆が添えられており、豚バラとぷりっぷりのエビにイカ…リンガーハットのやつとは何か違って盛り合わせに風情を感じる。これが長崎本場のちゃんぽん…見た目から美味しそうで言葉が出てこない。
「僕はラー油をかけて、麺からすすってみよう…んんっ、美味しい!あっさりとしたスープに麺が絡まってて深みがある。やっぱり、本場は違うね!」
「このお店のちゃんぽん美味しい!多分1番かも…最高ね。」
「ありがとうございます!親父からはガキの頃からみっちりちゃんぽんの極意は目で見て学んできたし、大人になってからも鍛錬しましたからね。お気に召されて嬉しいですよ!」
「ラー油をかけると少し辛みもあって旨辛だね…やっぱりちゃんぽん最高だよ。」
「本当に?私もラー油かけて食べようかな…んんっ、確かに旨辛ね!ねえ、知ってる?もっと通な人は胡椒をかけたりしてるのよ?」
そう言うと玲奈さんはラー油だけじゃなくて胡椒もちゃんぽんの上に振ってから食べていく。この人は本当に長崎のあれこれを知り尽くしている…もう知識のレベルがガイドさんレベルだよ。
「胡椒をかけてもやっぱり美味しいわね。」
「本当だ。玲奈さんは本当に色んなことを知ってて凄いな…」
「まあ、これでも君よりは10年も長く生きてあらゆることを勉強してきたからね!あっ…言っておくけど、ここで『おばさん』とか言ったら許さないわよ?」
「言ってないし、言わないから!玲奈さんはまだまだ若いし世界一可愛いし美人だよ。」
「えへへ…嬉しいことを言ってくれるじゃない。そんな康太の素直なところ大好き♪」
「お客さん達、ラブラブしてて良いですねぇ。俺も結婚したいなぁ…」
「そんな羨ましがっとる暇があるなら婚活ぐらいせんね?あんた、そろそろ結婚せんと親父さんが悲しむばい!33ならおいはもう結婚しとるよ?」
「すみません…あはは。」
僕達がラブラブしてる様子を見て羨ましく思った店主のお兄さんに対して常連のおじいさんが彼を心配しつつも結婚してないことをいじる。まあ、僕達も結婚してるわけじゃないんだけどね…それでもこんな感じで幸せなところを羨ましがってくれるのは嬉しい限りだ。
(僕達っていつか本当に結婚できる日は来るよね…玲奈さんと結婚したら幸せな生活が待ってるんだろうな。)
「どうしたの、康太…早く食べないと麺が伸びちゃうわよ?」
「ごめん!そうだね…早く食べないと。」
そして、ぽけーっとしていた時に玲奈さんの声で我に返った僕は残りのちゃんぽんを味わいつつ最後まで食べるのであった。まだ付き合ってそんなに経ってないのに結婚のことをもう考えてしまうとかステップが飛びすぎである…本当にそんな自分が恥ずかしいよ。
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ちゃんぽんを完食して店を出た僕達はまた湊公園に戻り、店を紹介してくださった店主のお父さんと話してから一旦築町の電停で電車を待ちながらこの後の予定を話し合っているところだ。
「とりあえず、あと3時間あるけど何かしたいことはあるの?」
「そうね…とりあえず、長崎駅に戻ってからアミュプラザでお土産買ったりとか他にゲームセンターもあるからそこでちょっと遊べたらなと思ってるわ。電車の移動を加味したらまあ2時間半ぐらいかしらね…」
「だね。あっ、電車が来たよ!この青の1番の赤迫行きの電車かな?」
「そうよ。じゃあ、これに乗りましょうか…」
電車を待つこと5分、僕達は電車に乗って長崎駅前電停まで路面電車に乗って移動していく。本当に長崎の路面電車は長崎県民の足として活躍していて素晴らしいと心から思う…これで大人一律120円はバスで移動するより圧倒的に安いものだ。それでいて快適だから最高だよね!
(移動中…)
電車で移動すること10分、あっという間に長崎駅前までたどり着いてからアミュプラザの中に入って、まずはゲームセンターに立ち寄る。しかし、ゲームセンターに立ち寄るのはかなり久しぶりだ…あのデート以来かなと思ってしまう。
「久しぶりのゲームセンターね。何して遊ぶ?」
「そうだな…プリクラでも撮らない?デートと言えばやっぱりプリクラでしょ!長崎ならではのやつとかやってみたいよね。」
「それだったらこれとかどうかしら?長崎の街並みを背景にして撮れるプリクラがあるけど…」
「それはいいね!よしっ、行こう♪」
そして、僕達は目についたプリクラの使うことにした。お金を入れると説明が始まりこれから撮影の準備が始まろうとする。僕が選んだのはやっぱり中華街…玲奈さんらしくて良いだろう。
『撮影を開始します。3、2、1…』
まずは僕達は普通に笑顔でピースをする。玲奈さんと隣り合わせで写真撮影をするのは本当に幸せだ…次に2枚目は手で2人合わせてハートを作り写っていく。彼女はノリが良くなってきたというか本来のこの人はこういう人間なのだろう…それでノリも分かっていて本当に凄い人だなと思うし、何よりも一緒なのが楽しい。
(玲奈さんとは本当に何をしても楽しいな…この時間がいつまでも続いてほしいよ。)
『最後、3枚目です。3、2、1…』
「康太、私の方を向いて?」
「えっ…」
これから最後の3枚目の撮影に入ろうとした時に玲奈さんの言う通りに彼女の方を向くと、唇と唇が重なる…あの時は頬っぺただったけど、今回は唇と唇のキス。突然のことで僕は驚いてしまった…
(うそ!?玲奈さん、大胆だな…)
そして、僕達はしばらくの間唇を重ねたまま離れることができなかった。何だかんだで玲奈さんとのキスは時間を忘れるぐらいに胸の奥底から熱くなる…彼女とがファーストキスだったから癖になって抜け出せないし、この人以外とはキスできない。それだけ玲奈さんは僕のことを夢中にさせたんだよね…デリヘルでエッチな御奉仕をされた時からそうである。この人は前からずっと変わらないのだ…
~~~~~~~~
それから僕達はゲームセンターでクレーンゲームとか軽く遊んだ後にお土産売り場で長崎ならではのものを買って集合場所である広場でみんなが戻ってくるのを待つ…
「玲奈さん、今日はありがとう。班のみんなには申し訳ないけど、楽しいデートになったよ!」
「ふふっ、私もよ。でも、ちょっと申し訳ないわね…新田くんも佐藤さんも心配してたと思うから。」
「でも、電話はかけてこなかったから心配してなかったわけじゃないけど大丈夫だったと思うよ。慎太郎さんは玲奈さんのことを頼りになる上司として信じてるから…僕の身も玲奈さんに託せば大丈夫だろうって思ってるんじゃないかな?」
「そう思ってたら良いけど…」
「よお、康太…お疲れさん!」
そんな風な話をしていると、噂をすれば何とやらという感じで同じ班で一旦別れていた慎太郎さんと奈央ちゃんが合流する。さっきの話は聞かれてたかどうかは分からないけど、聞かれてない方がこちらとしては都合が良いな…上司のことを表では批判する彼の真意を知られたら照れるだろうし。
「慎太郎さん…それと奈央ちゃんも!どこ回ってたんですか?」
「私達ね、グラバー園とか浦上天主堂とか沢山回ったよ!それで午後は稲佐山を登ったの。凄いでしょ?」
「へぇ、色々回ったね。」
「それで…お前は課長と一緒に行動したんだろうけど、どこへ行ったんだ?それで、何か怒られたりとかしたか?」
「孔子廟とか湊公園とか行きましたよ。玲奈さん…いや、課長と中国と長崎の歴史を知れるスポットを回りましたよ。ですよね、課長?」
「ええ、そうね…」
「康太くん、今…稲川さんのことを『玲奈さん』って呼ばなかった?いつからそんな仲良くなったの?『鬼』とか『お局』とか康太くんと新田さんは嫌ってたのに…」
「な、奈央ちゃん!?」
「ば、バカ…佐藤ちゃん、それ言うなって!」
すると、奈央ちゃんは最初の時に僕と慎太郎さんが愚痴ってた玲奈さんの印象を本人の前でポロッと暴露してしまう。彼女の表情は崩れてはないものの目が笑っていない…どうすれば良いんだ!?
「へぇ…佐藤さん、いつ頃この2人はそんなことを言ってたのかしら?」
「4月ぐらいでしたよ。康太くんは最近は言わなくなりましたけど、新田さんは毎日言ってて…『おばさん』とかもうとんでもない愚痴を言うんです。」
「ふぅん…新田くん、旅館に着いたら早速話があるから私の部屋に来るように。あと、佐藤さんもね?」
「は、はい…」
「ええ〜っ、私もですかぁ?ただ、こういうことがあったから報告しただけですよ…」
「報告するにしても悪口をそのまま言って良いわけないでしょ…貴方も同罪。文句を言わずに来なさい?」
「はーい…」
こうして、慎太郎さんと奈央ちゃんは旅館に着いた直後にお説教が確定してしまった。気の毒かもしれないが、とりあえず僕は無罪放免で助かったらしい…彼女が僕の最大の理解者で本当に良かったよ。それから全員が集まった後に今後の予定が伝えられ、予約した旅館へと移動するのであった…それでもまだまだ旅行の時間は続く。班にしても玲奈さんとしてももっともっと楽しみたいと思うのであった。
いかがでしたか?まずは今回はエロシーンがなくて申し訳ありません…でも、たまにはこんな話もあって良いのではと思います。康太と玲奈が純粋にデートして楽しむところは…エッチばかりというのも何かそれだけでできてるなんて言われたくないですから。
とりあえず、作中には長崎の方言があちらこちらに出てますけど長崎の方言はまあ標準語を少し崩した程度の方言なのでニュアンスが理解できれば訳なしでもわかると判断して訳はつけませんでした。しかし、僕は長崎弁をあまり使う機会が私生活でもないので少し怪しいんですよ…長崎育ちではありますが生まれが愛知なもので。それはちゃうやろってものがありましたら訂正するのでご指摘のほどをよろしくお願いいたします!
次回は旅行の夜の模様をお届けし、何と久しぶりにエッチなシーンもあります!どうぞご期待くださいませ♪
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暫定最終回の続きについて(6月いっぱいまでの票数で決めます)
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