「はぁ……何やってんだろオレ……」
家の裏手の川べりの土手に座りながら川を眺める。
比較的冷たい夜風が頬に当たると、少し冷静になれる気がした。
オレが小夜に声をかけて、オレが亮に小夜を抱くように言ったのに。
二人のセックスを見て、オレはどうして感情が制御できないほど狼狽してしまったのだろうか。
そうしなければ亮は早晩チンポにかけられた呪いで我を忘れてしまうだろう。
それを防ぐために必要なことだと亮を説き伏せたのは自分じゃないか。
でも、二人の激しいまぐわいを見たオレは、一体何を思ったのだろうか。
『オレも小夜を抱きたい』だったのか。
それとも――――『オレも亮に抱かれたかった』だったのか。
わかっているのは、それがどっちだったのかオレ自身わからなかったことだ。
それが怖くて、亮にそうなのかと問われて――――
――――それで、逃げ出してしまったのだ。
亮からすれば意味がわからないだろう。
さっきまで小夜とセックスしろと半ば強引に進めてきたオレが、それを見てるウチに興奮しだし、それをどうしたと聞いたら激昂して飛び出して。
こんな簡単に動揺する様な男じゃないと、自分では思っていたんだけどなぁ。
なんだか、この身体になってから感情の制御が上手くいかなくなったような気がする。
その時だった。
「――――っ♡」
急に、まるで肢体の内側、膣奥を直接撫でられた様な感触が走る。
振り返って周りを見てみても、特に誰もいないはずなのに。
(気のせいか?なんだったんだ今の……)
とりあえず誰もいないようなので、気のせいだったっと思うことにした。
だが次の瞬間、また同じように撫でられる感触に襲われる。
「ひぅっ♡……な、なんだ――――あぅ♡」
まるで見えない誰かが通りすがりにオレのおマンコに手を突っ込んでいっているかの様な感覚。
それも一人ではなく……何人も。
陰部を直接撫でられるような悪寒は気付けば段々強くなっていき、耐えようと声を殺してもその刺激につい口から声が漏れてしまう。
「くぅ……♡ふっ……♡……んぅ……♡」
最初は気色悪かった感覚も、段々とゾクゾクする刺激に変わってくる。
漏れゆく吐息はどんどんと甘く艶を増していき、おマンコからはじゅわぁ……♡と愛液が分泌されていく。
「ふぅ……♡なっ……なんだ、コレ……♡んぅ……ッ♡」
ぬちゅり♡と音がしそうな程おマンコを内側から撫でられる感覚。
まるで見えない誰かに手を突っ込まれているような理解できない快感。
紅潮した顔から甘く切ない声で喘ぐ今のオレは、一体どんな風に見えているのだろうか。
次の瞬間。
おマンコの一番膣奥を指のようなものでグリグリと直接撫でられるような感触が走る。
その衝撃はまるで電流の様におマンコからオレの脊髄をゾクゾクと駆け上がっていき、それが脳に達した瞬間――――オレの意識が一瞬トぶ。
「――――――――っ!?んああぁ…………っ♡♡♡」
ビクビクと意思とは無関係に肢体が反応して痙攣してしまう。
ぎゅう♡と全身が強張る。
一瞬の緊張の後解放された俺は、ふわふわと肢体に力が入らずにくたり、と土手に肢体を倒して寝そべってしまう。
そのまま土手にへたり込んでいると、上手から人影が見えた。
すっかり暗くなった空の元、それが誰なのかシルエットしかわからない。
(亮か……迎えに来てくれたのかな……)
そう思って近づいてくる人影に返事をしようと思った時だった。
そこにいたのは、見知らぬ中年の…………男だった。
「あれぇ?いつものヒトイヌ女かと思ったらこりゃあ――――上玉じゃねぇか」
男はオレの身体を品定めするように舐め回すような視線で見つめる。
口元はニヤニヤとイヤらしく口角が上がり、今にも舌なめずりをしそうなほどだ。
「嬢ちゃん一体どうしてそんなとこでオナってんだかしらねぇが……せっかくなんで相手をしてもらおうか」
「ちっ……違う、オナってなんか……いない」
「どっちでもいいけどよ、そんな発情したメスの顔して一人でいるって事は、『犯してください』ってことだろ?へへ、おいらは優しいからよォ、ちゃあんと気持ちよくしてやっからなw」
はっきりとオレに欲情している事を伝える視線。
そしてはっきりと『抱かれろ』と言うオスとしての――――命令。
「いっ、イヤだ……」
「おぉん?この村じゃメスには拒否権なんざねぇって言われなかったか?それともそういうプレイか?イヤよイヤよも好きのうちってな」
「よ、寄るな……!寄るなよ……!」
オレがそう言っても男は意に介さずオレに向かって近づいてくる。
おもむろにズボンを脱いで隆々としたチンポを屹立させてオレを組み敷こうと肩に手をかける。
対して鍛えてなさそうなガリガリの体だが、そのチンポは『村のカミとやらの呪い』で亮同様暴力的なサイズになっている。
「面倒かけさせるなや。どうせ否定したところで村の連中にひでぇ目にあわされんのがオチだぜ?ま、姉ちゃんが村中の男の相手をしたり見世物にされるような目に遭うのも楽しそうではあるがよ、まずは最初においらの相手をしてもらうぜ……っと!」
強い力で男に押し倒される。
オレの顔に臭っさいチンポを押しつけて、無理矢理咥えさせようとしてくる。
「くそっ……!はなせ……っ!」
「おいおい、まるで男見てぇな口の利き方するじゃねえかwいいのかねぇちゃん、あの幽って女は掟破りには怖ぇんだぜぇ……w」
オレの身体を押さえつけながら、村の掟で脅して心を折ろうとする男。
――――――迂闊だった。
今のオレは村では人権のないメス。
なんども亮に一人で出歩くなと言われていたのに。
よりによってこんな男に捕まってしまうなんて。
引き離そうと思い切り力を込めても、女の細腕ではこんなひょろひょろした男一人引き剥がすことができない。
自分の……女の体の無力さに愕然とする。
(イヤだ……!イヤだイヤだイヤだ……っ!)
今更悔いてもしょうがないのかも知れない。
あれだけ亮に忠告されていたことを忘れ、最も警戒していた事態に身をさらすなんて。
自らの愚かさを悔いてもどうしようもない。
男の手がオレのキャミソールを強引に引き剥がす。
「ほおぉ……wノーブラたぁサービスいいじゃあねぇかw」
やめろ。そう言いたいが、チンポの先端でグイグイと唇に押し当てられているこの状況では、迂闊に口を開けばそのまま喉奥までチンポを突っ込まれかねない。
万事休す――――そう思った時だった。
「オレの女に――――手を出すな!」
「――――ぐがっ!?」
男の後頭部に蹴りが入り、不意打ちを食らった男がドサリとその場で倒れる。
倒れた男の背後から現れたのは――――亮だった。
「亮……!」
「…………馬鹿野郎!!」
亮の両手がぐいっ!とオレの肩を掴む。
鬼のような憤怒の形相の亮。
あまりの剣幕に、オレは一瞬びびってしまった。
だがその直後、亮は心底悲しそうな表情になってオレを抱きしめる。
「心配させやがって……死ぬほど探したんだぞ……!」
「ご、ごめん亮……」
ハァハァと荒い息を吐く亮。
オレを探すために村中を走り回ったであろうことがわかるその姿に、やっと亮の憤怒と悲しみの表情の意味が理解できた。
同時に亮に本当に心配をかけてしまった申し訳なさで、オレは胸がいっぱいになる。
「俊がどこかで襲われてたらどうしようって……本当に心配で……」
「ごめん……本当にごめん」
今にも泣きそうな亮。
オレの体を強く強く抱きしめるその力強さに、ようやく危機を脱したのだという安心感が湧いてくる。
男だった頃はオレの方がずっと力も体格も上で、何か荒事があれば亮を守るのはオレの仕事だった。
でも女の体になった今は、亮の……男の強さを否応なく感じてしまう。
今のオレには無理矢理レイプしようとする暴漢を押し返す力も無い。
でも、亮の力強い抱擁はなんだかとても安心できた。
「ごめん亮。オレ、今の自分がどれだけ無力だったかなんて考えもしないで……酷い言葉をお前に言って、感情にまかせて逃げ出して……本当にごめん……!」
「とにかく今は無事で良かった……!俊、帰ろう?」
「ああ……けど、その前に服どうしよう?」
オレが視線を下に落とすと、底にあるのは男に無理矢理引き剥がされてボロボロになってしまったキャミソールの残骸。
つまりはまぁ……オレは今トップレスなワケで。
オレにつられて視線を落とした亮は、ゆっくりとオレを抱きしめる手の力を緩めて
解放する。
亮の眼前にはあらわになったオレの乳房。
それを見てようやく事態を把握したらしい。
「ば……ばっか、そういうことは早く言え!」
「言う隙も無かったからなぁ」
サッと顔を背けてオレの上半身から目を離す亮。
オレも元々男なのでその初々しい反応はわからないでも無いのだが、オレとしては自分の体なので別段亮に見られて恥ずかしいとは思っていないせいか、なんだかその反応が面白かった。
「まぁ、とにかくグズグズしてたらこの男が目を覚ましそうだし、早いとこ行くとしますか」
「……わかった。俺に乗れ」
そう言ってしゃがみ込んで背中を俺に向ける亮。
要するに、おんぶしてやると言うことらしい。
確かにそれなら亮は俺のおっぱいを視界に入れる危険性はゼロだし、家までの短い間とはいえ俺がトップレス姿で夜の村を歩くことも無いと言うことだろう。
「へいへい♪」
そう言ってありがたく亮の背中に乗っかる。
亮は軽々と俺を背負うと、てくてくと家に向かって歩き出した。
「なぁ亮、俺重くないか?」
「ん?いや……大分体重も軽くなったみたいだし、家までならなんとかなるだろ」
男のオレに力で劣る亮に軽々と持ち上げられることに、オレの男としてのプライドが少しばかりくすぐられる。
亮への感謝はもちろんあるし、今ではその力強さが頼もしくもあるのだが、『それはそれ、これはこれ』だ。
少しばかりの意趣返しをしてやることにする。
「なぁ亮……気づいてるか?」
「ん?なにがだ?」
「今、お前の背中に裸の女のおっぱい当たってるぜ?」
「……悪い冗談はよせ」
そういう亮だが、気持ち足取りが速くなる。
当然気づいてるよな。男だもんな。
「あんまお前のことを女として意識させるな……!こっちはそれなりに我慢してんだぞ……!」
「おっ……おぅ……」
うんうんと頷いていると、後ろからでもわかるほどに顔を赤くした亮にカウンターパンチを食らってしまった。
オレもつられて顔が赤くなってしまう。
まぁ、亮がいつもの亮でいてくれるのはオレのことを女じゃ無くて男の親友として扱っていてくれるからだ。
それをありがたく思ってるオレが女の顔を見せるのは、確かにズルいよな。
「悪い亮。反省した……もうそう言うことはしない」
「別に……わかればそれでいいよ。とにかく俊が無事で良かった。今はそれで十分だ」
しみじみと語る亮の背中に、オレは自分の身体を預けて安心したのであった。
* * * * *
「遅かったね。俊様は無事だった?」
家に戻ると、小夜が待っていた。
「小夜……!どうして……?」
「俺が頼んだんだよ。万が一俺が探しに行ってる間に戻ってきたら教えてくれって。ありがとうな小夜、俊は無事だったよ」
「まぁ、頼まれたら断れないしね。でもまぁ無事でよかったね俊様。夜の村はいろいろ危険だから、あんまり女一人で出歩かない方がいいよ」
素っ気なく答える小夜。
だが小夜は小夜なりにオレのことを心配してくれていたと言うことだろう。
「ありがとう小夜」
「別に……頼まれたから」
少し恥ずかしそうに頬を染める小夜の反応に、少しだけ彼女の優しさが見え隠れした気がした。
「それで……アタシはもう用済みかな亮様?」
「それなんだがな。いろいろ考えたんだが、小夜にしばらくこの家にいてもらおうかと思うんだが……どうだろう俊?」
突然突拍子も無いことを言う亮に驚いてしまう。
「小夜と一緒に暮らそうってことか?それならまずオレより先に小夜に聞くのが筋じゃ無いのか?」
「アタシは別に……他の子達と一緒に暮らすのも亮様と一緒に暮らすのも別に変わりは無いし……それに、男がそう要求してる以上アタシ達に拒否権はないし」
小夜は小夜で、男である亮が言うならとそれがもう決定事項であるかのような口ぶりだ。
でもなんで亮は突然そんなことを言い出したんだろう?
「今回のこともそうだが、俺達は村のことを知らなすぎる。そのアドバイスをいちいち幽に聞きに行くのも俊と二人じゃ無いとできないし面倒だ。それに、俺自身の性欲処理の問題もあるしな」
「亮様はアタシのことオナホ妻にするってこと?俊様がいるのに?」
こともなげに『オナホ妻』なんてことを言う小夜に少し驚くが、亮の言い分は確かにわからないでも無い。
亮が定期的に女を抱かなきゃ行けない以上、小夜の時のようにそのたびに村娘を探すのは非効率的だ。
その点一度抱いた小夜ならば亮はいいだろうと言うことだ。
それに村の夜が危険だなんてことも、オレ達はしらなかったしな。
「オナホ妻かどうかってのはともかく、前にも行ったとおり俺は俊のことを性欲処理に使うなんて考えてないんだ。俊は元々男だし、なんとか元に戻す方法を見つけなきゃ行けないしな」
「ふぅん……でも、俊様を専属オナホ妻にしないってことは、他の男達に俊様を渡すってことだよ?亮様がそれでいいって言うならいいけどね」
「よくはねぇよ。俊は男に戻す。だから俊は誰のモノにもさせない。便宜上は当面俺の女ってことにするけどな」
「幽様が聞いたら怒りそうだね」
小夜はただそれだけ言って、後は特に異論を挟もうとはしなかった。
だが亮はなおも小夜をオレ達と一緒に住まわせる必要性について語る。
「それとな。小夜には俊に女としての振る舞いのあれこれを教えてやってほしい」
「ちょ、それどういうことだよ亮?」
「俊は女の身体になってから、無自覚の誘惑が多すぎるんだよ……!一体どういう言動が男を誘うことになるのかとか、女の身体の慰め方だとか、そういうことを小夜に教えてもらえ」
顔を赤くして吐き捨てる亮。
要するに、小夜に「女」としての先生になってもらえということだった。
「なるほどねぇ。でも、アタシ達は男の誘い方やご奉仕の仕方は教えてもらっても、男を遠ざける方法なんて知らないよ?そもそも、村の子達はそんな発想自体ないし」
「逆説的に考えれば、俊がどうしてたら男を誘いそうかはわかるってことだろ?そういうときに俊にそれを教えてやってくれ」
「まぁ……それなら……できるかな」
不承不承ながらも了承する小夜。
こうして、オレと亮、そして小夜の三人での生活が始まったのであった。
* * * * *
あれから2週間。
季節は夏を過ぎ、秋の気配が濃くなってきた。
木々は青々とした葉が枯れて黄色や赤に色づいていく。
夜の空気も一段と冷える季節になった。
亮とオレは小夜との生活を続けながら、村から出る方法、そしてオレを男に戻す方法について探しまわっていた。
だが、今のところ成果どころか手がかりさえつかめそうにも無い。
まぁ、小夜は小夜でオレの作る料理を気に入ってくれたのか、存外楽しそうにオレ達との共同生活を過ごしているのが救いかもしれない。
「男を落とすにはまず胃袋から……って言うの、話を聞いたときは意味わからなかったけど……こういうことなんだね」
そんなことを言いながらパクパクとオレの作った料理を食べる小夜。
セックスの時はやけに大人びて見える小夜も、そういうときの顔は年頃の女の子そのものだ。
オレはついほっこりと小夜を見るまなじりが下がってしまう。
なんていうか、少し生意気でおませな妹ができた感覚だ。
「でもさ、俊様と一緒に暮らしてみてわかったわ。亮様が俊様を抱かないの、相当我慢してるよ?」
「そ、そうなのか?」
「ていうか、風呂上がりにはちょくちょく服着るの忘れたとか言って亮様の前に出てくるわ、不自然なまでにボディタッチが多いわ、ノーブラで乳首強調しながら亮様の前で胸張ったりするわ、俊様本当に亮様に抱かれたくないの?抱いてほしくてあざとく媚びる牝にしか見えないんだけど?」
「うっ……」
そんな感じで、小夜はオレの無防備さに忠告もくれるようになった。
最初亮に無自覚な誘惑行為が多すぎると言われたときは、なにをおおげさな……と思ったが、こうして具体的に言われるとなんというか返す言葉が見つからない。
「反省します……」
「むしろ牝の行動としては大分優秀だと思うんだけどね。亮様も俊様も
まぁ、小夜としては褒めてるつもりなのかもしれない。
一応村娘である小夜を預かると言うことで、亮と一緒に幽にも小夜を預かって良いか確認してみたのだが、
『まぁ……♡俊様だけでなく小夜までお囲いに……小夜がうらやましい……♡』
と二つ返事で快諾されてしまった。
基本的に村娘達は男に抱かれることを至上の喜びとしているようで、亮が村の娘に執心しているというのは『素直にうらやましい』ということのようだ。
まぁ、村の中には裸の四肢にボンテージ姿の格好で犬のように四つん這いで歩く『ヒトイヌ』姿にされて男に飼われている村娘もいるようだし、それが当たり前であるかのように捉えている村人の感覚で言えばそうなのだろう。
狂いきったこの村の淫習に慣れるのは、もう少し時間がかかりそうだ。
一方で、小夜は亮の性欲処理にもきちんと尽くしていてくれる。
最近では亮はもう小夜が寝ていようがなんだろうがお構いなしで、オレと亮の間に挟まれて寝る小夜を亮は無造作にハメ潰してオナホの用に扱っている。
最初のうちはさすがにどうかと思って亮に苦言の一つも入れてやろうかと思ったのだが、肝心の小夜がまんざらでも無く嬉しそうなのでそれも言えずじまいになってしまっていた。
「俊様もさ、せっかくなんだし亮様に抱いてもらえばいいのに」
最近では小夜は口癖のようにそう言う。
だが、それはオレと亮にとって最後の一線でもある。
正直、夜中亮が小夜を抱いてる横で眠るオレは、小夜の嬌声に目覚めてはこっそりと自分で自分を慰めるようになっていた。
だが悲しいかな、女の身体になったばかりのオレはどうやったら自分をイカせることができるのかわからず、欲求不満は募るばかりだ。
「なぁ小夜……悪いんだけど、できれば女のオナニーの仕方……教えてもらっても……いいか?」
「ん?まぁ……別にいいけど。でもオナニーするくらいなら亮様に抱いてもらった方が絶対気持ちいいよ?」
「それは言わない約束だろ?」
「はぁ、じゃあちょっとこっち来て」
小夜がちょいちょいと風呂場に案内する。
脱衣場で一糸まとわぬ姿になった小夜。
まだ未発達のその身体は、熟れる前の少女の色香を存分に放っている。
「さぁ、俊様も脱いで。俊様は見たところ結構濡れやすい体質みたいだから、どれだけ濡れてもいいお風呂でやるのがいいんじゃない?」
「お、おう……」
体質に合わせて、場所も選ぶか……なるほどな。
小夜に言われたとおりにオレも脱衣場で服を全て脱ぐ。
素っ裸になって風呂に入ると、小夜がお湯を汲んでオレの肩に流してくれた。
「今は夏だから別にやらなくてもいいけど、寒い時期はきちんと慰める前に身体を温めてね。寒くて縮こまったんじゃ、イケるものもイケないし」
「わかった。あんがとな」
「じゃあ、ここに座って?」
小夜が
オレは小夜に促されるままに風呂椅子に座る。
そうすると、小夜はオレの後ろで膝立ちになり、その可憐な指をオレの股間に伸ばしていく。
「脚は広げて……そう。人によってまちまちだけど、脚を閉じながらイク癖をつけちゃうと亮様の相手をするときに大変だから」
「そ、そんなもんなのか……?」
「さぁて、どうかしらね」
少し意地悪っぽく笑う小夜。
結構お茶目な性格なのだ。
「俊様、結構綺麗なオマンコよね。まぁまだ男を知らないみたいだし、処女とのセックスなんて男からしたら面倒でしかないんだから、亮様がいいって言ったらディルドでとっとと膜は破っておきましょうか」
「い、イヤそれはそう簡単には……それに、処女の方が男も喜ぶもんじゃねぇの?」
別に亮を喜ばせたいというわけでは無いが、男としての意見については元々男であるオレにはよくわかるのだ。
だが小夜に言わせると違うらしい。
「あのねぇ、処女とのセックスってほんとに殿方からしたら面倒ごとしかないのよ?いちいち激痛で苦しがるし、膣内で破けたとこ擦られるのが痛いからってせっかく貫通したのに動きを嫌がられるし、そこまで痛くない場合もあるけど、あんまり強引にするとセックスそのものに苦手意識もたれちゃって面倒だし」
「そ、そういうもんなの……?」
あきれたように言う小夜。
「アタシだって最初の時は死んじゃうんじゃ無いかってくらい痛かったよ?」
「小夜はいつ頃
「十の時くらいかな。同い年の村の子にお願いして、ディルドでマク破りしてもらった」
十歳の時って……!
村にあるような極太サイズのディルドを今よりずっと幼い小夜の身体に入れたら、そりゃあ死ぬほど痛いはずだ。
「だから、俊様のマク破りはアタシがやったげる」
「か、考えとくよ……」
小夜にとってはあくまでも親切心だというのが恐ろしい。
「さ、無駄話もこの辺にしてオナニーの仕方ね。まずは俊様がいつもどうやってやってくれるか見せてくれない?」
「……わかった」
年下の女の子相手にオナニーを実演してみせるのは正直恥ずかしかったが、ここまで来て背に腹は代えられない。
ええいままよと腹をくくることにする。
「えっと……まずはこんな感じで……」
右の手を股間に添えて人差し指と中指をそろえて
指の腹でクニクニとマン肉を揉むようにしながらながらスリットを撫でていくと、じゅわり……♡とオマンコから愛液が分泌されてぬめりだしてくる。
「……ふぅ♡ん……♡ふぅぅ……♡」
「へぇ。それだけで濡れちゃうんだ。やっぱり俊様は結構濡れやすいね」
オレの背後に陣取る小夜が耳元でささやく。
(それだけって……オレってそんなに濡れやすいのかな……?)
そんなことを考えながらも、指は絶えず動かしてオマンコを刺激していく。
指を動かすたびにくちゅ……♡ぬちゅ……♡と水音が混じり始めるが、かすかな刺激がじんわりと広がるばかりで一向にイケそうに無い。
「それで?これからどうやってくの?」
「どうって……こんな感じでやってるんだけど、全然イケないんだよ」
「はぁ?」
オレの答えに本気であきれた様子の小夜。
一体どこが悪かったのだろうか……
「もしかして、俊様はこれをオナニーって言うつもり?」
「違うのかよ……?」
「こんなもの本番前の準備運動みたいなもんじゃない。こんな優しい愛撫だけでイケるって言うなら、俊様敏感すぎてセックスできないよ?」
あきれてものも言えないといった様子の小夜。
どうやら小夜にとってオレのオナニーは『ただの優しい愛撫』ということらしい。
「はぁ、じゃあアタシが弄ってあげる」
「へ?いやちょっ……んおぉっ♡」
言うやいなや、小夜の指がオレのオマンコに強引に侵入してくる。
人差し指から薬指の三本でマン肉を割り開き、オレの小さな小さな膣穴に強引に指を突っ込む。
ビリリと電撃のような快感が脊髄越しに脳まで達し、オレはビクン!と身体を強張らせる。
だが、小夜の責めはそんな程度で止まるわけも無くぐちゅぐちゅと乱暴にオレのオマンコを掻き回し始める。
「んあっ♡あっ……♡さ、小夜……っ、ちょっと……んぃ゛♡はっ……♡激しすぎ……ぃっ♡」
「何言ってんの?コレでもまだ最初だし優しいくらいだよ?こんなので激しいなんて言ってるようじゃそりゃイケるわけないよ」
ぐじゅっ♡ぶじゅっ♡と、小夜がオレのオマンコを指でほじくるたびに大きな水音が響く。
オレはまるで小夜の指に身体の支配権を奪われてしまったかのように身じろぎ、オレの身体はオレ自身の意思を裏切って暴力的な快感で脳を蕩かしていく。
ぐっちゅ♡ぐちゅ♡にゅちゅっ♡ずちゅっ♡
「んぉ゛……っ♡くふぅ……っ♡ぅあ゛っ♡あっ……♡」
「すっごぉ。こんなあっさり感じるなんて、やっぱり俊様牝の才能あるじゃん。コレなら結構簡単にイケるんじゃない?例えばこんなんとかで」
「んひぃっ……♡♡♡」
右手でオレのオマンコをほじくる小夜の左手がオレのクリトリスを掘り出すようにつまみ上げる。
その瞬間真っ白になるほどの閃光のような刺激と快感が全身に走り、オレの全身がビクンビクンと痙攣する。
意識は一瞬どこかへとかき消され、戻ってきたときは全身がふわふわして意識がまとまらない。
「あらら、ほんとに軽イキしちゃうなんて」
「か……軽イキ……?」
(こ……これで……これで軽イキだって……?)
正直、男の時に射精するときだってこんなに気持ちよくは無いと言うくらいの絶頂だった。
「そりゃそうでしょ。本イキなんてこんなもんじゃないよ?今日はきっちりガチイキさせてあげるから安心してね?俊様……♡」
「ちょ……ちょっと……ん゛ぅっ♡」
意地悪そうにニシシと笑う小夜。
くそう……完全に楽しんでやがる……!
だが抗議しようにも、小夜がほんの少し指先に込める力を強めるだけでオレの身体はあっけなく反抗する意思を放棄してよがってしまう。
「うんうん、お風呂にして正解だったね。こんなビッチョビチョに濡れるなんて、お布団の上でやったら大変なことになっちゃうんじゃない?はっきり言って今までのがまともにオナニーになってなかっただけだよ俊様」
「そ……そんなこと言っても……ん゛ぅ♡しら、知らなかったんだから……あぅっ♡」
「だから今アタシに教わってるんでしょ?ほら、ここが処女膜。ここまでなら指入れてもマク破りになんないから、亮様に処女捧げるプレイしたいなら指はここまでね。わかる?」
小夜がオレの膣内に結構深く指を突っ込んで処女膜手前だという場所で指を動かす。
グリグリと動かされる指の感触にまたイキそうになるのをぐっとこらえる。
「ほら!鏡見て、コレが俊様の処女膜!結構綺麗に破れそうな形してるからとっとと亮様に破いてもらいなよ」
ぐいぃ……♡と両手でオレの膣穴ごとマン肉を左右に引っ張るように広げる小夜。
鏡を見ればオレのオマンコがいっぱいに広がって、その奥に少し暗くてわかりづらいものの小さな三つ叉のような穴が入った肉壁が見える。
「コレを亮様のおチンポでブチブチィ……♡って破ってもらいたいんでしょ?ならここより先に指入れないようにしておいてね?ま、別に破けたって亮様の手間が省けるだけだけど」
「こっ……♡これ……っ♡これが……っ♡」
これが――――オレの処女膜か。
男のオレには本来無いはずの器官の奥で、女としての経験を刻み込むための封印をする肉の壁。
小夜はまるでそうなるのが自然であると言わんがばかりに亮のチンポにこれが貫かれる日のことを話す。
そんな物言いをイカされながら耳元で聞かされ続ければ、たとえそれまで何も思っていなくてもどうしたって亮を意識してしまう。
それが恥ずかしくて、余計に変な気分になってしまう。
「――――今、亮様に抱かれる想像してたでしょ?」
「な、何を言って……」
「いいっていいって。亮様の前では亮様が我慢してる手前俊様はそうしてほしいって言えないんでしょ?でも妄想くらいなら黙ってればわからないとアタシ思うなぁ」
「ちが……ちがう……」
必死に否定しようと試みるものの、実際亮に処女膜を破られる想像をしてしまったのが確かな手前どうしてもしどろもどろになってしまう。
そんなオレの反応を楽しんでいるのか、オレのオマンコご開帳を終えた小夜はオマンコほじくりを再開しながらオレの耳元でささやき続ける。
「この村に来た殿方ってみんなカミサマの祝福でおチンポすっごく大きくなるの知ってた?亮様のはおっきいだけじゃなくて形も凶っ悪なんだよぉ♡節くれ立った肉茎に、ぱっくり開いたカリの返しのとこが抜くときオマンコの肉引っ張り出しちゃうんじゃ無いかってくらい擦ってくるの♡私の指でももだえちゃうくらい敏感な俊様のオマンコ、あんな女殺しでずぼずぼ♡ってほじくられたらどうなっちゃうんだろうね?」
「や……やめっ……ろぉ゛♡オマンコ弄りながらそんな話するんじゃ……ねぇ……っ♡」
膣内で小夜の指がグリグリと動くたびに、耳元でささやかれる亮のチンポを想像してしまい身悶える。
必死に想像を振り払おうとするのに、小夜が耳元で亮のチンポの感想を言うものだからどうしても意識してしまう。
「ほらほら、俊様の処女マンコは亮様のおチンポほしいよぉ♡ってこんなに濡れてるんだよ?亮様だって我慢してるんだし、ほんのちょっと亮様にお願いすればすぅぐブチブチ♡って俊様の処女もらってくれるんじゃない?せっかく牝になったのに、牝の快楽しらないまんまなんてもったいないよ♡」
「うっ……♡うるせ♡うるせぇ……っ♡」
「こうやってえっちで気持ちいい想像しながらオマンコほじくるオナニーって気持ちいいでしょ?女も男も、頭でイケるんだ。オマンコだけでイケないなら、脳も使ってイカなきゃね♡」
小夜としてはあくまでもオレがイキやすくなるようサービスのつもりで言っているのかもしれない。
だがオレにとっては親友のチンポでテメェのオマンコずぼずぼされる想像でイクなんて、絶対に耐えなきゃいけないんだよ。
なのに――――なのに小夜の言葉でどうしてオレはこんなどうしようも無いほど興奮しちゃうんだよ……!
ゾクゾクと快感が断続的に脊髄を上がっていく。
小夜が軽イキと呼んだ絶頂感が何度も何度も脳をホワイトアウトさせて、そのたび全身がどんどん火照って『イッた状態』から戻れなくなる。
もうほとんどずっとイキっぱなしみたいな状態なのに、そこで小夜がとどめとばかりにクリトリスを指先で撫でる。捏ねる。つまみ上げる。
そのたびに連続絶頂でぼぉっ……とした頭に喝を入れるような激しい刺激と快感が走ってさらなる高みに強引に押し上げられていく。
「んぐっ……♡も……無理♡これ以上イクの無理♡これ以上は頭が……♡頭がおかしくな゛るぅ……っ♡」
「そろそろ軽イキから降りれなくって大変なことになってるでしょ?でも亮様のセックスはもっともっと激しい快感でいっぱいにされてるのに辞めてくれないんだよ?」
「やめろやめろやめろやめろぉ……っ♡亮のこと想像させるなぁ……っ♡」
ぐじゅぅ♡じゅぶ♡ぐっじゅ♡ぐじゅっ♡
「そろそろ仕上げ♡っと……!」
「あぐっ♡うぐっ♡イグ♡イ゛ッてるのにまたイグ♡イギすぎであだま゛おがしぐな゛るぅ……っ♡」
「イーけ♡イケっ♡派手にイッてお潮びゅっ♡びゅっ♡って噴いちゃえ♡そぉら♡」
ぐりんっ!と小夜の指が強くオレのクリトリスを摘まみ上げる。
それが最後のきっかけになって、最後まで耐え抜いたオレの絶頂の天井の壁が決壊する。
「イグ♡イグイグイグっ♡イグぅぅぅぅぅ~っ♡♡♡」
ビックン!!と背がのけぞる。
まるで引き絞った弓のように大きくのけぞりになるオレの上半身。
頭の中は真っ白で、もはや何も考えることができない。
ただ全身に止めどなく流れる電撃のような絶頂感に、ビクビクと身体を震わせながらオレは――――意識を手放した。
「あ~あ。こんな派手にイッちゃって。とっとと牝にしてもらえばいーのにね……」
意識が薄らいでいく中、小夜の言葉はオレの耳に届くことは無かった。
* * * * *
結局オレが目覚めたのは、夜の帳が降りた頃だった。
小夜はあの後失神したオレの身体を綺麗に湯で流し、自分では運べないからと亮にオレを布団まで運ばせて寝かせてくれたらしい。
もしかして亮がオレの裸を見たのか?と思ったが、さすがに亮に聞くのは酷だろうと小夜にこっそり聞いてみたところ、
「え?あったりまえじゃない。亮様恥ずかしがって目をそらしてたけど、ずいぶんチラチラと俊様の肢体見てたよ?」
「うえぇ……亮にはそれ言ってやるなよな」
「牝が殿方に恥かかせるのはそういうプレイでも無い限り掟ギリギリのヤバい行為だからしないよ」
「そっか……」
小夜は掟を口にしてそれを元に行動する。
だけど、他の村娘達と同じように妄信しているというワケでもなさそうな節が時折垣間見える。
でも、それを指摘することはこの村ではとても恐ろしいことなのだ。
掟を破ったものがどんな目に遭わされるかは小夜も知らないと言っていたが、そのことに対する恐怖だけは心の奥底にまで刻み込まれているような、そんな口ぶりだった。
まぁオレや亮からすれば、小夜は今や村生まれでもフランクに話せるもう一人の同居人だ。
それだけで十分だと、オレも亮も納得していた。
そして、その日から亮が
夜寝ているとガサゴソと言う音で目が覚める。
ふと目を開けるとすでに亮はうつ伏せで眠る小夜の上に覆い被さって、いつ使われるかわからないからと下着を穿かずに眠る小夜の着物を上にずらして、露出させたオマンコに容赦なくチンポをぶち込んで寝バックの体勢でズボズボ♡とチンポをしごいていた。
「はぁ……っ!はぁ……っ!」
「…………♡」
小夜は眠っているのかまるで全身をオナホとして亮に捧げるかのように無反応だ。
亮はその幼い肉オナホを存分に蹂躙している。
じゅぼ♡ぐぽぉ♡と小夜のオマンコからいやらしく淫らに響く水音と、亮の荒い吐息だけが静寂に包まれたこの寝室に響いていた。
オレはその淫靡な音に濡れるオマンコにそっと手を伸ばし、寝間着とパンティの中に手を突っ込んで、オマンコを直接指でグリグリとほじくる。
すでに濡れそぼったオレのオマンコは摩擦の痛みなど無くオレの指でぐにゅぐにゅと形を変え、処女膜ギリギリまで押し込まれた3本指によってぐちゅぐちゅとほじくられる。
まるで隣で交合する小夜と亮の逢瀬に呼応するかのようにオマンコから響く快感に身を委ねて肢体をもじもじと身悶えさせながら、火照る身体を慰め続ける。
声を出せば隣の亮に丸聞こえしてしまう距離で、オレは声を押し殺しながら自慰に耽っていた。
(イク……っ♡そろそろ……っ♡)
くりくりとクリトリスを捏ね回すと、絶頂感が一気にゾクゾクと駆け上がってきてオレは初の自慰絶頂を迎える。
「んっっっっっっ――――♡」
隣ではビクビクと亮の身体が震える。
小夜の膣内にたっぷりと大量のザーメンを吐き出しているのだ。
別々の行為ながら、布団の中で同時に達するオレと亮。
ようやくイクことができた達成感と、絶頂の余韻でふわふわと火照る身体の心地よさに包まれながらオレは今日はよく眠れそうだと疎々し始める。
――――その時だった。
「ねぇ……亮様」
「なんだ。起きてたのか」
「途中からね。あんなズボズボされたらイヤでも起きちゃうよ」
亮と小夜のヒソヒソとした
彼らは極力声を抑えていても、元来静寂で無音に近い深夜のこの部屋では良く響いてオレにもはっきりと聞こえてしまう。
オレは寝たふりをしたまま二人の会話に耳をそばだてる。
「気づいた?……俊様のこと」
「俊がどうかしたか?」
「うん。俊様今日はちゃんとイケたみたい。せっかくだし、俊様も抱いてあげたら?」
(いやいやいやいや……!)
びっくりして思わず狸寝入りも忘れてツッコんでしまいそうになった。
小夜にオレが亮のセックス見てオナニーしてるの報告されるだけでも死ぬほど恥ずかしいのに、言うに事欠いてオレも抱けば?って……!
「何度も言ってるだろ小夜。アイツのことは女として見ねぇって。そのためにお前を抱いてるんだろ?」
「ふぅん。ま、アタシとしては亮様は酷いことしないし、俊様と一緒にアタシの希望も聴いてくれるいいご主人様だからいいけどね?」
「なんだか含みのある言い方だな」
「べっつにぃ。アタシはそれでいいけどさ。牝なのに抱いてもらえないのはやっぱ寂しいんじゃない?」
小夜はまるでオレが内心で亮に抱いてもらいたいと思っているかのような口ぶりだ。
そんなわけ無いと否定したいが、今ここで会話を全て聞いていたという風になるのもなんとも格好が悪い。
悶々としながら、オレは二人の会話を聞いていることしかできなかった。
「俊は男だぞ?男のオレに抱いてもらいたいなんて思うわけ無いだろ?」
(うんうん。そうだぞ小夜)
「でもさ、今の俊様は牝としての気持ちよさも知っちゃったし、俊様は男とか女とかそんなこと超越したレベルで亮様のこと好きだよ?亮様もそうでしょ?」
「…………」
(…………)
小夜の言葉に押し黙ってしまう。
確かに亮は唯一無二の親友だ。この不条理な村においては誰よりも信頼できるといっていい。
もし亮に騙されるなら……オレは騙されてもいいと思うほどには。
そんな亮がもし……もしも、本当にオレを抱くというのなら……オレは自分の男としてのプライドのためにそれを断るだろうか?
そう考えたら――――オレは、亮に身体を許すかもしれない。
俺自身の気持ちなんて二の次だ。
亮がそれが必要だと言うなら、俺自身のちんけなプライドなんかより、亮の親友であることを優先すると思う。
(亮は……どうなんだろうな……)
しばらく黙り込んでいた亮だったが、恐る恐るといった様子で口を開く。
「俺は仮に……あくまで仮にだぞ?もし仮に俊が俺に抱いてほしいと願うなら……その気持ちはかなえてやりたい」
「じゃあさ、もし女になっちゃったのが亮様だったら?男の俊様が求めてきたとき、亮様はどうするの?」
「それも――――同じだな。俊のためなら俺自身の男としてのプライドなんてゴミ箱に捨てるさ」
亮の返答に顔が熱くなる。
オレと同じことを考えていたことが、ただただ嬉しかった。
中学を卒業して別々の高校に行ったオレ達。
それでも、亮はオレの一番の親友でいてくれる。
そのことがこの地獄のような村で、なによりも心強い支えになってくれる気がした。
ふと小夜の方を見ると、小夜は口元をニヤニヤさせいかにも茶化すような表情で亮を見ている。
だがその瞳は、とてもとても優しいまなざしだった。
「きっとさ。俊様も同じだと思うよ?ね、そうでしょ俊様?」
小夜の視線がこちらに向く。
オレは目をギュッと閉じて寝たふりをするが――――ダメだった。
「もう、さっきからずっと亮様との会話聞いてたんでしょ?」
小夜がオレの布団をガバリと剥がす。
つい視線が亮とあってしまう。
「俊……聞いてたのか。いつから……」
「…………」
「最初っからじゃない?亮様が寝てるアタシのオマンコ使ってるときから」
亮がオレをじっと見つめる。
気恥ずかしさで、俺の顔がどんどん熱くなる。
亮は亮で茹でダコのように真っ赤な顔になっていた。
「そうなのか俊……」
「…………ああ。聞いてた。全部」
「小夜の言ってたこと……本当か?お前、俺に抱かれたいって……」
「べっ、別にそんなんじゃねぇよ……!ただ――――ただ、お前と一緒だよ。お前が本当に求めてるってんなら、俺は男としてのプライドより、亮との友情を取るってだけ……だよ……」
自分が何を言っているのか、それがわかっているからこそ羞恥心で消え去りたくなりそうなほど恥ずかしい。
だが亮は顔を真っ赤にしつつも、恥ずかしさで尻すぼみになる俺の言葉をじっと聞いていた。
「もし……もしも亮が……俺を抱きたいなら……好きに……していい……」
「お前はどうなんだ俊?俺はお前がどうしたいかが知りたいんだ……!」
「いや、だからオレは亮が――――」
「ああもうそれだといつまでも堂々巡りだよ?それならいっそ一発ヤッてしまいなよ」
お互いに無限に譲り合うオレと亮の様子に業を煮やしたのか、小夜がとんでもない提案をする。
その提案に思わず身体を起こして反応してしまう。
「一発ヤるって……どういうことだよ小夜?」
「だから、次の『
「そんな……お試しみたいな……」
お試しみたいな軽いノリでできることじゃないんだぞ?
そう小夜に言おうと口を開きかけたとき、それを遮ったのは亮の言葉だった。
「俺は――――俺はそれでいい」
「亮!?」
「そ。一回だけでも亮様と俊様が結ばれれば、名実共に俊様は亮様の牝ってこと。それに、俊様だってどうせいつか誰か村の男に処女を奪われるかもしれないって思ったら、亮様に奪ってもらうのが一番いいでしょ?」
小夜の言葉で、亮が了承した理由が腑に落ちる。
つまり、既成事実ってヤツを無理矢理作っておけば、それ以降亮に抱かれ続けるのが本当にできなかったとしても言いようがあるということだ。
そう考えれば――――それは決して悪い提案では無い。
なにより、村のどこに行くにも亮と一緒じゃ無いといけない今の状況は亮への負担も大きい。
既成事実を作れば……もしかしたらそんな亮の負担を下げることになるかもしれない。
「俊様は亮様のため。亮様は俊様のため。お互いのためにも、ヤッておいたほうがいいと思うけどね。アタシは」
小夜のその一言が、オレの中ではダメ押しだった。
――――亮の顔を見る。
亮は何も言わず、オレの顔をじっと見つめる。
「亮……わかった。オレが一肌脱ぐ番だよな。いいぜ、オレを抱いてくれ亮」
「俊……俺も……わかった。ただし――――」
――――ただし、抱くのは明日の夜。
それが、唯一亮がつけた条件だった。
こうして、オレはとうとう女として亮に――――親友に抱かれることになった。