バカと恋と友情~もう一つの現実ともう一つの恋 作:ハラミハラ
僕、吉井明久は姫路さんを見送ってから数週間やる気や元気のようなプラスの感情が一切なくなり学校に行くどころか家に帰ることもほとんどなく、ただゾンビのようにフラフラと町を徘徊し性質の悪い不良ともめごとを起こしたり.....そんな感じで僕は順調に腐っていった。
「ハア...」
そして溜息をつき、学校の近くにある河原で寝そべっている今に至る。こんなところにいれば先生に見つかったり補導されるかもしれないけど正直今は何がどうなろうとどうでもいい。
「僕は、何をやっているんだろうな....」
しばらくすると人の声が急に増えてきた。あ、そうか。学校おわったんだ...
流石に生徒が来ると色々と面倒になるかもしれない。場所をかえるかな。
「明久!?」
腰を上げたところで後ろからいきなり名前を呼ばれた。だれだ?タイミングの悪い....
「あ、秀吉....と木下さん。久しぶり、どうしたのそんなに慌てて」
後ろには小柄で茶髪、爺言葉が特徴の秀吉とその双子のお姉さんの木下優子さんがいた。どちらもかなりの美人だが秀吉は男だ。
「どうしたもこうしたもないじゃろうがっ!!学校にも来んし携帯はつながらんし、いったいワシらがどれだけ心配したとおもっとるんじゃ!このバカ者め!!!」
目に溢れんばかりの涙をためてこれでもかというぐらいに今まで聞いたことのないような怒鳴り声をあげる秀吉。
体の芯がビリビリと震える。普段は感情をあまり表に出さない秀吉がここまで感情をむき出しにするなんて、本当に心配してくれたようだ。
「ごめん、秀吉。心配かけて...」
「まったくじゃ、本当に、あと5時間は説教してやりたいわ」
申し訳ないと思ってるけど、それは勘弁してほしい。
「まあ、見つかってよかったじゃないの」
いままで傍観していた木下さんがようやく口を開いた。
あれ?秀吉はわかるけどなんで木下さんがいるんだ?
「うむ、そうじゃの...それと明久、姉上に礼をいっておくのじゃ。一週間前からずっとお主のことを探して今日は学校まで休んでくれたのじゃ」
秀吉が僕の考えていることを察したのか少し説明してくれる。
「って!学校を休んでまで!?木下さん、なんでそこまでして....」
僕らの学校、文月学園は成績順にA~Fクラスに分けられている。木下さんはそのAクラスの中でもトップに近い成績を持つ。正直彼女と僕はあまり接点がなく、仲が良いとは言えない...そんな彼女がどうして?
「あら、アタシじゃご不満だったかしら?」
「い、いやそういう訳じゃ」
「まあ吉井君の言いたいことも分かるわ。でも、アタシたちは2度も試召戦争をして3年生との戦争は一緒に戦った。結局負けちゃったけど吉井君には危ないところを助けてもらった。もうそんなの友達同然じゃない.....て、どうしたの吉井君!?」
「え?」
頬に冷たい感覚がある。触ってみるとそれは涙だった。
僕は自分が涙を流しているのに気付かなかった。
「あ、あはは、なんだろなこれ.....」
嬉しかった。こんな状態になっても僕を心配してくれる人がいて。
嬉しかった。こんなにも温かい気持ちをくれる2人の想いが....
涙が乾ききった心を潤していく。
あぁー。僕はバカだ、姫路さんのことで頭がいっぱいになってこんなにも優しい2人に気付かなかったなんて...本当に僕は大バカだなー。
思った以上に話の区切りがつけられずに中途半端みたくなってしまいました。
まあ、これはこれでいいのかな?