※この作品はR-18です。

バカと恋と友情~もう一つの現実ともう一つの恋   作:ハラミハラ

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どうもお久しぶりです!

お気に入り登録がとうとう90件に入りました!目標まであとすこし.....



執筆については思ってたより時間がかかってしまって申し訳ないです.....

今回もだらだら書いてます。そしてもうすぐ戦争!と自分も活き込んでいたのですがもう少し先に延ばそうと思います。勝手な作者で本当にもうしわけないです。




温もり

「うわ、ほんとに開いてた」

鉄人の勧めで保健室に来た僕と優子。まさか本当に開いているとは思わなかった。

「......どうでもいいけど防犯的に大丈夫なのかしら?」

優子が身も蓋もないことを言う。

「あ、でもさっきまでだれかいたみたいだよ?ストーブの上にヤカンが......」

ストーブの上で沸騰しているヤカンが部屋の中央にあった。

「きっと沸かしたけどすぐ帰っちゃたんでしょ。火も消えてるしね。...あった。はい、これ明久君の分」

「あ、ありがと」

優子から体操服とジャージが手渡される。

「じゃ、早く着替えましょ。あ、覗いたら酷い目に合わせるから」

「ら、らじゃあ~」

そのまま「シャー」と閉まるベッド間のカーテン。なんだか素気ないようなきがするなぁ。なんかしたかな....。

とりあえず着替えよう。

(よう明久)

(やあ悪魔、最近はほんとによく出てくるね。)

(そう言うなって。せっかくお前の背中を押しに来たんだから)

(何のことか僕にはわからないや。はっはっは)

(そうかそうか、なら隣に耳を澄ませるといいぞ)

(隣?そっちにはカーテンしかないよ。何を言ってるんだか)

そう、そんなはずはなく隣では優子が着替えをしている。ベッドを濡らさない為か床にペシャ、ペシャと制服が落ちる。そこにはスカートとシャツが落ちているのが見えた。ということは今優子は......。

(この野郎!僕が必死に考えまいとしていたことを!!)

(だから言ったろ?背中を押しに来たって)

(こんな押し方しなくてもいいじゃないか!一応僕の分身でしょ!?)

(明久、お前は重要なことを忘れているぞ。......俺は悪魔だぞ?)

(こんちくしょー!!そうだ!僕の天使は?!)

(あぁ、あいつは日曜しか出てこないぞ)

(何してんだよ僕の良心!!バイトのシフトより少ないってどういうことだよ!)

(まあまあ、落ち着けよ明久。今お前がするべきことはそうじゃないだろ)

(はっ!そうだ早くしないと優子の着替えが終わる!!)

すぐにしゃがみこんでカーテンの下からのぞけそうなところを探す。

(ほんとお前って扱い易いな)

くそ、折れるタイプのカーテンだからめくることができないっ!!

(じゃあ、後はゆっくり怒られてくれ)

(え、なにが)

「明久君、どうかしたの?」

「へ!?」

まずい気取られたか!?

「大丈夫?開けるよ?」

「ちょ、ちょっと待っ」

 

抵抗する間もなく『シャー』と開くカーテン。

 

床に這ってる僕と既にジャージに着替えた優子の目が合う。

 

「「..............」」

「明久君、何してるのかな?」

「え、えっとこれはその......」

ま、まずい。これはどうにかしないと!

「.........み、見たの?」

「え?」

「だ、だからその、着替え.....」

「神に誓って見ておりません!!」

バッと条件反射で土下座をする。やっぱり悪魔の声に耳を貸したのが間違いだった!!

「......ほんとに?」

「本当です!」

「ふ~ん」

土下座で顔が見えないけれど、きっと疑われているだろう。

「じゃあ、床で何してるの?」

「え、え~と」

なにか上手い言い訳は......そうだっ!前にマンガで読んだあれだ!!

「マイブームです!!」

「.......」

お、おや?返事がないぞ?顔を上げて確認したいけどそれはできない。

だって言葉にしなくてもなんかやばい気迫が伝わってくるんだもん!!優子の後ろに怒り狂った鉄人がいるの?

「......いま、正直に言ったら許してあげなくもないわ」

「ごめんなさい覗こうとしました!!!でも一ミリも見えてません!!」

「そう、覗こうとはしたのね」

「は、はい」

(まあ、さすがに男の子の隣で着替えるアタシもアタシよね......。でも覗きはいけないことだしね。いじわるしちゃおっと♪)

「顔を上げて、明久君」

「はい......」

やっぱり覗きはだめだよね。幻滅されたかな?殴られる程度で済めばいいけど......

「心配しなくても許してあげるわよ。質問に答えてくれたらね」

「へ?質問?」

それだけで許してくれるの!?殴られて折られないどころか怒られもしないなんて!僕が言うのもなんだけどそれっていいのだろうか?だって、ほら、ねぇ?

「あの、質問って?」

恐る恐る聞いてみる。

「うん、そんなに見たいものなの?」

うわぉ......

「答えてくれないと、明日西村先生に言っちゃおうかな~?」

「殺生なっ!」

くそう!そうきたか!

「そ、それは......」

「それは?」

どう答えるべきなんだろうか?もう言い訳をすることはできない。ていうか優子みたいなかわいい子が隣で着替えてて見るなって方が無理な話だ。それに優子も自分が可愛いって自覚してるんだろうか?男のすぐ近くで着替えるなんて全く。相手が僕だったからよかったものの、前の夜の事もあるし、優子はもうちょっと男性との距離感ってものを......ん?僕さっき優子に告白されたよね?冗談なんて雰囲気じゃなかったし、何よりこんなしっかりして可愛い子が2.3日やそこらでそんな気持ちを抱くはずもない。

「あ、あの、ちょっと、明久く...」

ていうことは、あの夜どころか僕が行方を眩ませるより前から僕のことを......

「明久君!も、もういいから!!」

「へ?」

「うぅ、あたしが悪かったわよ~...」

「優子?」

なぜだか優子が両腕で顔を隠している。隙間から見える部分からでも分かるくらい顔が真っ赤だ。

「ど、どうしたの!?まさか風邪!?」

「ちがう!違うから!」

否定したと思えば僕を警戒するように部屋の端っこに素早く逃げる優子。......なんか猫みたいでカワイイな....

「あーもー!!それよそれ!」

「え、何が?」

「口に出てるのよ!いい加減気付けこのバカ!!」

 

『...............』

シーンと効果音が流れそうな静寂。

えっと、彼女は今なんと?

「まさか、こんなカウンターが来るなんて......」

とうとう優子は膝を抱えて丸くなってしまった。

「えっと~聞こえてたって、どこから?」

冷や汗が止まらない。

「か、かわいいとか......あといろいろ......」

「.............」

「ちょ、ちょっと、なんか言ってよ。さぼりだと思われるじゃない」

何が?

「まぁつまり、その......そういうこと、かな...」

「......明久君、元気だね。落ち込んだりしてないの?」

唐突な彼女の質問。いつもなら誤魔化すところだけど、優子にそれはしたくないと思った。

「うん、もうみんなに迷惑かけたくないし、自分でもよくわからないけど......なんか、すっきりした気分なんだ」

そう、僕の気持はなぜか軽かった。本当は美波に罪の意識を抱くところだろうけど、もしかしたら殴ってもらったおかげで憑き物が落ちたのかも知れない。けどそれとは違ってなんだか喉に物が詰まっている感覚がする。これはなんだろう?

「......そっか。うん、ならいいや」

「え、いいの?」

「アタシがどうこう言うことでもないでしょ?」

「......ありがとう」

「なに言ってるのよ、ほら手当するからそこ座って」

「う、うん」

いつの間に取り出したのか手には湿布や消毒液があってテキパキと手当をしてくれる。底知れないな、この子は。

「っ!」

「あ、ごめん。沁みた?」

「い、いや大丈夫ですはい!」

「?どうかした?」

「いえ、何も......」

言えないですよね、一生懸命手当してくれてる女の子が前屈みになって、その......服のサイズが大きいのか見えちゃいけないものが見えてるなんて。僕には言えません。そうだ!目を閉じればいいんだ!

「え!?そんなに痛かった!?」

ミスった!これじゃ逆効果だ!

「明久君、大丈夫?」

心配そうに下から覗き込んでくる彼女。それは反則なんじゃないかと思う.....

「だ、だいじょうぶだよ。手当してくれてありがとう!」

「あ、うん。どういたしまして」

半ば強引に会話を終わらせて後ろを向く僕。ふう、あれ以上は危なかった。

「ねぇ、明久君」

「ん?なに?」

「......えい!」

優子の声といっしょに首に何か巻き付いてきた。これは、腕?てことは

「優子?」

文字通り優子が僕に巻き付くような状態になっている。って、ちょっと!?

「あ、あの何して」

「んん~こういう時は人の温もりがいいんじゃないかな、と思って」

言い終わる前にすぐに返事が返ってくる。はて、彼女は何をいっているのだろうか?

あぁ、温かい。彼女の腕や体から伝わってくる熱がとても気持ちいい。

「......ぅ....あれ?」

気づけばまた涙が流れていた。どうやら最近の件で僕の涙腺はどうかしてしまったようだ。

「......美波も、どこかで、泣いてるの、かな......」

「どうでしょうね、でもきっと大丈夫よ。少なくともあなたは間違ってないわ」

「っ!!」

彼女の言葉が深く、深く胸に染みる。僕は優子に、支えられている。優子の体温が、優しい言葉が、頭を撫でてくれる仕草も、全てが愛おしく思えた。そうか、これが『好き』なんだ。

「ねぇ、優子」

「ん?」

腕をほどき彼女と向き合う。

「............」

「優子?」

けれど彼女はこっちを向いているようで向いてない。ぽかんとした表情のままの目線は僕の後ろみたいだ。後ろは....出口?

「いや~まさかこんなことになってるとはね~」

「ウンウン、アキヒサはやっぱりオモシロイネ!」

そこには優子と同じAクラスの工藤さんと、留学生のリンネ君がいた。

 




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