バカと恋と友情~もう一つの現実ともう一つの恋 作:ハラミハラ
テスト期間と言う地獄から解放されようやく投稿することができました!
最近忙しくてなかなか執筆の時間が取れないので、また次の投稿にも時間がかかると思います....。
では、久々ですが本編よろしくお願いします!
それにしても大学生は暇とか言ったの誰ですか.....
翌日 Fクラス教室前
「おはよ秀吉~」
朝の廊下で秀吉に会った。
「おはようなのじゃ、明久。昨日は大変じゃったのぉ」
「そうだね、あのあと優子は大丈夫だった?」
昨日は優子を直せなかったからおぶって家まで連れて行った。秀吉はまた泊まるかと提案してくれたけど遠慮させてもらったのだ。意識してしまった女の子と同じ家はさすがにまずい。
「うむ、正気に戻った後は顔を真っ赤にしておったが、まあ大丈夫じゃろ」
「そっか、それはなにより」
よかった、心が折れてなくて。
「それより明久、今日はずいぶん早いの?まだ部活の朝練習が終わる頃じゃぞ?」
「はは、後七日休めば留年だからね」
そう、休みすぎたおかげで僕は留年スレスレなのだ
「お主は苦労が絶えんのぉ......む?誰か教室におるの?」
「あれ、ほんとだ」
教室の中から話声が聞こえる。こんな時間に人がいること自体珍しいのに。
『...本当か?』
『オイラも流石に高城があそこまでやると思ってなかったからね。これは教えとかないとってネ』
『そうか、それでお前はなにが狙いだ?』
『それはいろいろだヨ』
『ほう?』
『ダイジョウブ、悪いことにはナラナイヨ』
この声は雄二と、リンネ君か?とりあえず教室に入ろう
「おはよう、二人ともどうしたの?」
「おう、明久か。じゃあ坊主、今日はここまでだ」
「ウン、それじゃあねアキヒサ」
僕が入るとリンネ君はそそくさと出て行ってしまった
「もしかして邪魔した?」
「いや、大丈夫だ。それよりずいぶん早いな?」
「なにがあってもいいようにね、そっちこそどうしたの?」
「俺はまあなんだ、種まきと言ったところか」
珍しく雄二にしては歯切れが悪い。けど、コイツなら大丈夫だろう。
「じゃが、こんなに早く来てもすることがないのぉ」
「おう、秀吉もいたのか」
「ずっといたのじゃ......」
秀吉がガクリとうなだれている。うん、今日も可愛い。
「そういえば秀吉はどうしたの?」
「ん、ワシか?演劇部の朝練にきておったのじゃが、道具が足りないから早めに切り上げることになったのじゃ」
「そうか、じゃあなんかするか?」
「.....雄二」
「授業まで暇だからなぁ。大富豪か、いや簡単にババ抜きなんかでも」
「.....雄二」
いつの間にか来ていた霧島さんが雄二を呼んでいるけれど、雄二は反応しない。聞こえていないのかな?
「ゆ、雄二?霧島さんが......」
「ん?なんだ明久。なにか面白いゲームでも――――――――」
「.....」
「ぐぎゃあああぁぁ!?な、なんだ!?いったい何が!」
あ、とうとう我慢できなくなったみたいだ。ちなみに雄二の身に何があったかは目を背けてしまったのでお伝えできません。
「し、翔子か!?俺が一体何をした!?」
「......わからないなら体に教えてあげる....!」
「ぐあああ!ス、スマン!俺が悪かった!!」
「......そう」
「ハァハァ.....」
「雄二、早く何かしゃべらないと興奮してるオジサンみたいだよ」
「お前は今のを見てかける言葉がそれなのか!?」
いや、見たくなかったんで
「それにしても霧島はずいぶんと積極的になったのぉ、まあ付き合っておれば無理もないの」
「これを積極的で片づけるなよ秀吉、俺からすれば悪化だぞ......。というか元からこんな感じだったろ」
「......雄二が無視するから悪い」
「じゃが霧島よ、さすがにこれでは雄二の体が保たないぞ?」
「......少し、気を付ける」
............は?
「おお、秀吉の言うことはちゃんと聞くんだな」
「(コクッ)木下は私たちの恩人」
「ま、それもそうだな」
「......あ、雄二お弁当」
「お?忘れていたのか、スマン助かる」
「別に....」
「最近ワシにも霧島がどこで照れておるのかわかるようになってきたぞい」
さっき秀吉はなんて言った?霧島さんと、雄二が......付き合っている?
「え、え~と雄二?一体どういう」
「あぁ、お前にはまだ話をしていなかったな。俺と翔子は付き合っている」
僕の言葉をさえぎって雄二の返答が来る。決定的な返事を。
「............」
「お、おい、明久?」
「ブツブツ.....」
「んむ?何か言っておるぞ?」
「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス」
「やべぇ!こいつ目がマジだ!!」
「死ねぇー!」
「ぐふぅ!?...テ、テメ...」
渾身の力で打った拳が雄二の鳩尾に入る。けどこんなのじゃまだまだ足りない、何かコイツの頭をかち割れそうなものは―――――――
「うぃ~す」
「ふぁ~ねみぃ」
「朝から授業とかだるいよな」
「だな、なんか面白いことでもねえかな?」
「もうすぐ試召戦争だろ?」
キタァーーーー!!
「皆、聞いてくれ!ここに異端者がいるぞ!!」
『『『どこだ!!!??』』』
一瞬にして黒マントを着て釘バット、チェーンを構えて僕に詰め寄るクラスメイト。こいつらほど結束した集団は他にいない!
「坂本雄二だ!こいつは正式に霧島さんと付き合っている!!」
さぁ、みんなでこいつを殺ろう
『『『.........』』』
皆に告げた途端空気が萎んでしまった
「え?ちょ、ちょっと!みんなどうしたのさ!?」
これ以上はないくらいのネタなのにどうしてみんな無反応なんだ!?
『あ、そうか吉井は知らないのか』
『みんなそのことは知っているんだよ』
「なんだって!じゃあどうしてこいつを生かしておくんだ!今すぐ遺体にしてコンクリート詰めして海に沈めないと!!!」
「お、落ち着け吉井。お前の気持はよくわかるが......」
FFF団会長の須川君が語りかけてくるのと同時に目線が横へ動く。その先には秀吉がいた。
「秀吉......?」
「......」
秀吉は笑顔だけど、笑顔だけれども、なぜかその笑顔からは威圧という言葉が甘く思えるほどの迫力に満ちいていた。体がチクチクと痛むような緊張感が教室を覆っている。
「あーぁ、俺は知らねえぞ明久」
「ゆ、雄二?これはいったい」
「.....のぉ、明久」
「ハイっ!?」
秀吉がゆっくりと喋る。こ、ここ怖いぃぃ!!
「もうFFF団なんてものはやめた方がいいと思うのじゃ。あんなにも不毛な争いは他にあるまいて」
え....?FFF団が、なくなる?
「そ、そんな秀吉!それじゃあこれからどうやって異端者を裁くのさ!?」
「どうもせん。嫉妬する者は真面目になってさっさと思い人に告白すればよいのじゃ」
「そ、そんなのできたら苦労しない!みんな!皆も雄二に嫉妬しているでしょ!?それに昨日だって襲ってきたじゃないか!」
秀吉がなんでこんな連中を抑えれているのか分からないけれど、みんなは納得していないはずだ!
『あ、あれは坂本から事前に事情とかいろいろ聞いていたし......』
「明久、もう無駄な抵抗はやめるんだ。どうして俺が翔子と付き合って生きていられると思う?」
「そ、それは......」
だめだ、何も言い返せない。
「しかしの、明久。ワシはこうも思うのじゃ。Fクラスはもともと頭を使っておらんから体力が有り余っておる。じゃからそのエネルギーが嫉妬へ向かっても何ら不思議ではない」
「だ、だったら―――――――」
「じゃが!それを他人にぶつけるのは間違っておる。そうじゃろ?」
「確かに、それはそうだけど......」
「やれやれ、まだ納得できんか。ならばお主には皆の怒りのはけ口にでもなってもらおうかのぉ。......ムッツリーニ」
秀吉がパチンッと指を鳴らすとすぐそばにムッツリーニが音も立てずに現れた。こいつ実はアサシンとかじゃないだろうな
「......これが昨日の戦果」
「かたじけない」
ムッツリーニが何か封筒のような物を渡す。なんだろう?
「うむ、上出来じゃ。明久これを見るのじゃ」
「そ、それは!?」
秀吉に魅せられたのは写真。それに写っているのは雨の中僕に抱き付いている優子の姿だった。
「こ、こんなものいつの間に!?ていうかあの時みんな帰ったんじゃなかったの?」
「......あんな面白い状況で帰られるわけがないっ!」
「チクショウ!てことは全部見てたのかよ!」
「......工藤愛子が参戦してから笑いを堪えるのに必死だった」
「うああぁぁ!」
僕の尊厳はいったいどこへ......
「こ、こほん!もうわかったじゃろう明久?納得しないのであればこれをクラスにばら撒くぞい」
「そんなことをしたらお姉さんにまで被害が及ぶかもしれないじゃないか!!秀吉はそんなことができるの!?」
「ショタコンや同性愛に比べればかわいいもんじゃろ」
「せ、説教されるかもしれないし......」
「ふっ。わし一人の犠牲で収まるなら本望じゃ。言いたいことはそれだけかの?」
ぐぅ!何も言葉が出ない!暇そうにしている奴にアイコンタクトを飛ばす
(雄二!秀吉はどうしちゃったの!?)
(わからんが、秀吉もずっとこのクラスを傍観してきたからなぁ。いろいろ我慢の限界だったんじゃないか?)
言われてハッと気づく。秀吉は今までFFF団に参加することもなければ誰かを殴ったりすることもなかった。そんな彼?がクラスメイトが殴り合いしたり互いに互いを貶めているのを見てるのは実はかなり辛かったんじゃないだろうか。そう思えばもう胸の中には罪悪感しかなかった。
「ごめん、秀吉....僕が悪かったよ」
「わかってくれればいいのじゃ」
秀吉とギュッと握手を交わす。これからできるだけ秀吉の前ではFFF団はやめておくか。
「....そうじゃ、いいことを思いついたぞ明久」
「ん?なに?」
「これから明久が何かしたら姉上に報告すればいいのじゃ!我ながら妙案じゃの♪」
「ちょ、ちょっと待ってそれは困る!!」
「困るのならば何もしなければいいのじゃ~」
鼻歌交じりに機嫌よくステップする秀吉。か、かわ......じゃなくて!!
「~♪」
なんか、もういいかな?楽しそうな秀吉を見てるとそう思えた。しゃーないFFF団は廃止に.....
(俺たちはまだあきらめてないからな!吉井!)
(そうだ!今は木下に逆らえないが、いずれは.....!)
(また俺たちの新しい一歩が始まるんだ!)
(幸せなカップルを放っておけるもんか!)
(そうだそうだ!)
みんな.....やっぱり、Fクラスはこうでなくっちゃ!けれど今は彼らのアイコンタクトを無視する。だって
「ほほぅ?まだ絞り足りん輩がおるようじゃな.....?
⦅すいませんしたぁ!!⦆
ほらね......仕方ない、フォローしてやるか
「ほら秀吉もうすぐチャイムが鳴るよ?」
「む?そうじゃの」
「ほらほら~早く着席しないと」
「なぜそんなに急かすのじゃ?」
「まー!まー!いいからいいから」
秀吉を席までぐいぐいと追いやる。
やれやれ、これからどうなるんだこのクラスは。あ、写真は今度取り返さないと。