※この作品はR-18です。

バカと恋と友情~もう一つの現実ともう一つの恋   作:ハラミハラ

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何とか二月中に投稿することができました!
お気に入り件数が増える度にすごく励みになります!毎度のことながら読者の方々には頭が上がりません。感謝感激です!
ここから先はいっきにキャラが増えるので、至らない点にご指摘があると大変うれしいです。
では今回もお願いします!


自習

「試験召喚システムのメンテナスによりかなりの人でを要する。よって今日は全授業が自習になる。各々勉強に励むように!」

朝のHLに鉄人からそう告げられた。授業がないのは以前の集会で知らされていたからそれはいい。問題は手元に配られた紙の束である。

『先生!この紙の束は何ですか!?」

生徒の一人が鉄人に質問する。これは紙の束という表現で収まる物なのだろうか?英語の辞書三つ分は余裕でありそうだ。

「それは今日のノルマだ」

ノルマ......?

「その課題をクリアできなかった奴はさらに倍の課題をだしてやる」

『なんだって!?』

『こんな大きさ本当にできるのかよ!?』

『先生!これはあんまりです!』

鉄人の言葉を受けると同時に教室中が一斉にざわめき出す。

「やかましいっ!普段の貴様らの授業の出席率、補習の脱走!さらには学園祭や体育祭での騒動を考えれば当たり前だ!」

さっきとは正反対に教室が静かになる。うん、それを持ち出されたら誰も口を開けないね......。

「ありえねぇ......こんなの絶対に不可能だ.....!」

隣では過去に神童とまで呼ばれた雄二が頭を抱えている。雄二でも無理ならこれはやっぱり

(雄二、逃げよう)

(そうだ坂本!こんな理不尽な課題やってられねえって!)

(逃げるのか!?それなら俺も混ぜてくれ!)

(俺も俺も!)

鉄人にばれないように雄二にアイコンタクトを送り気付いた皆も雄二に期待の眼差しを送る。

(.....いや、今回はやめといた方がいい)

(雄二!?どうして!)

(考えてみろ明久。奴の今まで自習や補習は厳しい物だったが、どれもきちんと夜になる前には終わるようにはなっていた)

「!?」

皆が同時に驚くのが伝わってきた。どうやら雄二だけが知っていたようだ。

(だというのに今更この分厚い鈍器のような課題の量、それに鉄人が珍しく出席日数の話を持ち出したこと。これはつまり)

雄二はゆっくりと僕らに目を向けて、語る。

(俺たちの進級はかなり危ないということだ......)

(そんな、俺たちの進級が危ういだって?)

(そんなのは嘘だと言ってくれ!!)

(嫌だ!吉井と一緒に留年して同じ扱いにされるのは嫌だ!)

なんだとこら

皆は旋律していたけれど、僕の成績は元からギリギリだったからそれほど驚きはしなかった。

「ほう、さすが坂本だな。きちんとわかっているじゃないか」

......え?いまの声は、鉄人?

「鉄人、まさかてめえ......!」

「ふん、半年以上お前らのアイコンタクトを見ていればこっちから読むことなど容易いわ」

『なにぃ!!?』

教室がまた一斉に騒がしくなる。そうか、僕らが編み出したアイコンタクトはほとんど鉄人から逃れるために使っていた。だから鉄人もこれを習得してもおかしくはない......!

「あいつ、人間じゃねえよ......」

ばれない自信があったのか横で雄二がうなだれている。朝に晴れなかった気が少し、晴れた。

「坂本の言った通り、吉井だけではなくお前らの成績はかなり危ないとこまで来ている。だからこれはそのための救済処置だ」

「西村教諭、なぜワシの課題は皆と違って少ないのじゃ?」

離れた席でずっと大人しくしていた秀吉が手を挙げる。本当だ、秀吉の課題は僕らのものに比べて半分は薄い。

「お前は前回の戦争で平均点をあげていたし、悪事への賛同率が最も低いからな。そういう評価がないと不公平だろ?」

「恐悦至極なのじゃ!」

おぉ!秀吉が土下座をするなんて!!

「そういう訳だから全員きっちり課題をこなすように。以上!」

言い終えると鉄人は教室からそそくさと出て行った。忙しいのはほんとのようだ。

「これ、どうしよっか......」

「どうするも何もやるしかないだろ」

「そうだよねぇ、はぁ......」

 

 

カリカリカリカリカリ

 

僕らが課題に手を付け始めると皆も察したのかペンが動く音しかしなくなった。なんか、静かなFクラスって退屈だなぁ

「......ねえ雄二」

「なんだ?」

「だっそ「やめとけ」まだ言ってないのに!!」

「どうせ脱走を持ちかけようとしたんだろ?留年したけりゃ一人でやれ」

「つれないなぁ」

「俺はお前と違ってバカじゃないからな」

今さらどの口が言うか。

「まあ明久の集中力がチンパンジー並みなのは仕方ないが、さすがにこう静かだと落ち着かないな」

「誰がチンパンジー並だ!!五分くらいもつよ!」

「幼稚園児でももう少しいけるぞ......」

「あーぁ、なんか面白いことないかなぁ」

「おい!これはさすがに否定しなきゃいけなんじゃないか!?」

人には得手不得手があると思う!

「なんじゃお主ら、進んどらんのか?」

「あ、秀吉。今ちょっと休憩中」

僕らの会話を聞きつけたのか秀吉が僕らの席へ来た。畳の部屋はいちいち立たなくていいからこういうところは楽だ。

「一ページも終わってないではないか」

「雄二が邪魔するからなかなか進まないんだ」

「どっちがだ!」

そう言いながらも雄二はテキパキと課題を進めていく。なにか早く終わらせたい事情でもあるのだろうか?

「秀吉も休憩?」

「んや、ワシはもう終わったぞい」

「ごめん秀吉、よく聞こえなかった」

「だからもう終わったのじゃ」

ケロッと言ってのける秀吉。終わったって、僕らよりは少ないにしてもすぐに終わるような量じゃなかったと思うんだけれど......。隣で雄二もペンを止めて目を見開いている。

「秀吉、お前いったいどうしたんだ?勉強に目覚めたのか?」

「そういう訳ではないが、前回の戦争で悔しい想いをしたでな、姉上に勉強を教えてもっらったのじゃ」

「勉強ができるようになったからといってあの量を短時間で終わらせられるのか......?ん、お前らどうした?」

話が周りに聞こえてたせいか周囲の視線が秀吉に集結していた。

『お、おれたちにも勉強教えてください!』

『木下が教えてくれるなんて最高じゃねえか!』

『木下と、勉強会.....ぐっへっへっへ』

「秀吉、教えてあげたら?」

このクラスの連中が勉強を乞うなんて百年に一度あるかないかくらいだろう。このチャンスを逃す手はない。......一人変な奴がいるけど何かしでかしたら全員でリンチだ。

「むぅ、ほかにやることもないしの。いいじゃろ、たっぷりと叩き込んでやるぞ。っと、そうじゃ明久さっきお主にも勉強を教えてくれる人を呼んどいたぞい」

秀吉がみんなに教えやすい位置に移動する。うん?僕に勉強を教えてくれる人??

「よーし終わった!」

「ええ!?もう!?」

隣で雄二が背伸びをしている。さっき不可能だとか言ってなかったけ!?

「なんだ明久、まだ終わってなかったのか?おそいなぁ」

「そっちが早すぎるんだよ!」

秀吉も雄二もいったいどうしてしまったんだ。

 

ガラッ

 

落胆していると誰かが教室に入ってきて僕らのところへ来た。

「やっほ~吉井君、勉強はかどってる~?」

「って工藤さん!?いま自習中なのに......」

「あれ~?吉井君はそういうこと気にする真面目な子だったかな~?」

「違うわね」

「ごめん吉井君、否定できそうにない」

「優子!!それに久保君!」

「やあ、久しぶりだね吉井君。元気そうで何よりだよ」

学年次席の成績を誇るクールメガネの久保利光君だ。我がFクラスには似つかわしくないイケメン顔なのになぜか恋愛沙汰の噂を聞かない彼。この人を前にすると寒気がするのはそれと関係する気がするのは何故だろうか?

「明久君、その、昨日はありがと......」

「い、いや!あれくらい全然!」

「おやおやぁ?昨日の今日で緊張してるのかな~?もー!優子ってば可愛いんだからっ」

「ちょ、愛子飛びつかないでっ」

「いいじゃん、私と優子の仲なんだから~」

女の子同士がじゃれ合っているのはなんだか不思議と癒されるなぁ

「ていうかなんでみんなしてここに?」

「明久君が課題に困ってるから助けてやってくれって秀吉からメールもらったのよ。それでFクラスに行ってくるって伝えたら行きたいってみんなが言い出したのよ」

秀吉グッジョブ!!

「そういうことだから、よろしくね明久君♪」

「あ、ありがとう!助かるよ!」

「じゃあ僕はムッツリーニ君のところに行くね。二人でごゆっくり~「よ、吉井君!僕も君に勉強を......!」はいはーい、吉井君はおバカさんだけど相手は優子で十分だからね~」

工藤さんが久保君と一緒にムッツリーニの元へ行く。この後教室の畳に血がたっぷり沁み込むのは言うまでもないだろう。

「あれ、そういえば霧島さんは?Fクラスに行くって言ったら来そうな感じがするんだけど......って雄二もいない!?」

「ああ、二人ならさっき話して出て行ったわよ?なんでもまた代表達で会議があるみたい」

「そ、そうなんだ」

真横にいる僕が気付かないほど俊敏に会話を済ませて行ったということか......。最近はなんでも高速にやっちゃうのが流行りなの?

「じゃあこんな課題さくっと終わらせちゃおっか」

「ねえ優子、喉乾かない?何か飲み物でも買ってくるけど」

「そうやって勉強から逃げようとしないっ!これ終わらないと帰れないんでしょ?」

「う......はい」

「それとも、明久君はアタシと一緒に勉強するのが嫌なの......?」

「ぜ、全然そんなことはありません!さ、ささ、さてと!そろそろ始めようかな~」

「ふふっ♪」

優子のしてやったりと言うような顔があまりに可愛くて少し卑怯なものに思えた。

 

 

 

 

 

 

 




文字数3777字。いい感じに7がそろいました!!(どうでもいいなんて言わないで)


言い回しなどの一部編集をしました。

タイトル間違えてました!
自習2→自習です。
すみません!m(ーー)m
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