バカと恋と友情~もう一つの現実ともう一つの恋 作:ハラミハラ
皆さんお久しぶりです。
3月の終わりに体調を崩して投稿が少し遅くなってしまいました。すいません
最近はウイルスによる病気がほんとうに多くなってますので皆さんも気をつけてくだいね。
雄二side
自習の課題をさっさと終わらせた(フリをして明久の課題にまぜておいた)俺は翔子と一緒に、二年が使う旧校舎の端にある部屋の前に来ていた。
教室の名前は会議室。今からここで2年全代表による「試召戦争対策会議」が始まる。
「ここに来るのもずいぶん久々な気がするな」
「......実際久しぶり」
横で翔子が頷きながら呟く。前の戦争以来だから確かに時間は一、二ヶ月ほどか。
「じゃあ入るぞ」
翔子に告げて目の前にあるドアノブを捻る。重たそうな扉は俺たちを歓迎するように簡単に開いた。
そして中に入ると。
「小山さん、放課後にどこか二人っきりで遊ばないか?」
「嫌よ。何で根本君なんかと遊ばないといけないのよ。どうせなら坂本君がいいわ」
「おいおい、二人ともなにしに来たんだよ。もうすぐ坂本と霧島さんが来るから落ち着けって」
「そうね、上位クラスならもっと我慢してほしいものね」
バタンッ
気がつくと俺は無言で部屋の扉を閉めていた。
「......部屋を間違えたようだな」
「雄二、ここで合ってる......」
「あ、おいっ!翔子!」
止める間もなく部屋の扉を開けやがった!
「大体なんで根元君なんているのよ。前の戦争で酷い立ち回りって聞いてたし、代表変えた方がいいんじゃない?」
「ゆ、優香!俺だって一生懸命頑張ったさ!」
「頑張ったって、Fクラスの邪魔を?あとキモイから名前呼ばないでくれる?」
「そ!それはえっと、その.....」
「ま、まあ小山さん。この前のことは水に流してあげようじゃないか」
「そ、そうよ。終わった事じゃないのよ」
部屋に入るとBクラス代表の根本とCクラス代表の小山が痴話喧嘩していてDクラス代表の平賀とEクラス代表の中林がなんとか二人をなだめようとしていた。なんだこれ......
「あ、坂本、霧島さん!やっときてくれた!!」
平賀がこっちに気づくと他の面子もこっちを向く。
「坂本君、この人たちもう無理!なんとかして!」
「ちょっと、それ私の事じゃないわよね?」
「小山さんを悪く言うと俺が許さないぞ!」
「十中八九お前が原因だろオカッパ野郎」
「何だと!?これは美容師さんのお勧めで......!」
「皆、落ち着いて。会議を始めます」
翔子の凛とした声で皆が口を止める。流石学年代表だ。動じないのには多少違和感を覚えるが。
「......では、今回全体を取り締まる役目は」
「坂本君が適任だと思うわ」
「俺はこんな奴に任せられないぞ!」
小山がすかさず俺を推薦して根本がつっかっかてきた。また前みたいにコイツらの痴話喧嘩に巻き込まれるのか......。
「おれは前のように霧島さんがいいと思うな」
「そうね、私もその方がいいと思うわ」
対して平賀と中林は翔子を推す。当たり前の選択か、そう思ったが二人は俺に同情的な目を向けていた。おぉ、コイツら俺に助け船をくれたのか!!今までなんとも思ってなかったけど、こいつら良い奴らだったんだな。おっと目から汗が......。
「俺も翔子に賛成だ」
「お、なんだ坂本。代表を務める自信ないのか」
俺には任せられないんじゃないのかよ、どっちなんだこの野郎。
「お前みたいなおかっぱ野郎がやるくらいなら誰でもいいだけだ」
「んだと!」
「はいはい、もう多数決で決まったような物だし文句言わない!小山さんも良いわよね?あと霧島さんも」
「ま、まあ皆が良いなら私もそれで.....」
「......大丈夫」
意見が半分に割れてもめる前に中林が一喝して意見をまとめにかかる。代表になるだけあって、ただの運動バカではなかったようだ。
「坂本君?いま心の中で私のことバカにしなかった?」
「尊敬の念を送っただけですはい」
「そ。ならいいわ」
最近二年の女子は感が鋭すぎて寒気すら覚える。なんでこいつらこんなに怖いんだよ。
「じゃあ具体的な作戦はどうする?」
平賀が話を切り出す。そうだ、誰がまとめるかなんてことよりそっちの方が何倍も重要だ。
「....それはもう考えてきた」
前は三年の戦法にいいようにやられてしまった。今回はどうするか......うん?
「「「え...?」」」
全員が翔子の方を向き目を見開く。
「翔子、今なんて言った?」
「作戦はもうできてる」
そう、はっきりと告げる我が幼馴染。それと同時に部屋の中が一斉にザワつく。
「ええ!?もう作っちゃたの!?」
「ダメだった.....?」
「いやダメなんてことはないけれど.....」
「そ、そうだな!結局代表は霧島さんなんだし」
平賀と中林が戸惑いながらも納得する。おいおい、こいついつの間にそんなことをしてたんだよ。それでその立てた親指はなんだ無表情でやるんじゃねえ。
「え~と、それじゃ今日の会議はこれでおしまい?」
「いや、作戦の内容を皆で確認したりした方がいいだろ」
確かに戦争までもう時間がない。当日に作戦会議をするのもお粗末な気がする。
でもそれはできなかった。
「失礼します。二年代表の方々」
突然開けられた会議室の扉からある人物が入ってくる。口調は丁寧だが教師ではない、つまり学生だ。
「なんの用ですか?今は会議中なんですけど」
中林が立ち上がり少しきつめの対応をする。それもそのはず、入ってきたのは俺たち二年の敵、というか害悪以外の何物でもない三年Aクラス代表の高城だったからだ。
感想、誤字脱字があればよろしくおねがいします!