※この作品はR-18です。

バカと恋と友情~もう一つの現実ともう一つの恋   作:ハラミハラ

25 / 42
皆さんこんにちわ!
まず最初にこの作品を読んでくれた人たちに心からお礼を言いたいです。本当にありがとうございます!!
なんで急にお礼かと言うと、この作品のお気に入り登録数がとうとう120件になりました!
こんな素人の小説のどこが良いと思ってくれたのか不思議で頭をしょっちゅうひねりたくはなりますが、そんなことばかり考えていては読者の皆さんに失礼なので、これからも一生懸命頑張らせていただくであります!!
それでは本編のほうをよろしくお願いします~


交渉

 試召戦争の会議中にあることが起こった。その出来事は部屋の中にいる二年全員を騒ぎ立てるのには十分すぎるものだった。

 俺たちの最大の敵とも言える人物、三年Aクラス代表、高城が突然会議室に入ってきたのだ。

「何をしに来たんですか先輩」

 一番最初に立ち上がったのは中林だった。

「今は会議中なのでどうぞお帰り下さい」

 口調は丁寧だが目は獣のようにギラギラしている。まぁ当然か、こいつを知っている奴は見るだけで軒並み気分を害されるからな。

「それは知っていますよ、中林さん。だから来たのですよ」

「なんだ?二年の女子全員を口説くためにまずは代表から落としに来たのか?」

「坂本君......どうしてわかったのですか...!」

「こいつ本物だ!本物の変人だ!!」

やべぇ、こいつそろそろ退学にでもしないと本当にやばいんじゃないのか....?

「おうおう、坂本!俺らの代表に変人とはいってくれるじゃねえか!」

「すまん、夏川。俺は反論できない」

高城の後ろから常夏コンビが出てくる。相変わらずわかりやすいモヒカンとハゲだな。

「って、坊主先輩は同級生がそれでいいのか?」

「いやーこいつが余った女くれるって言うから」

「夏川....俺らの友情はここまでだな。お前とバカやるの楽しかったぜ......」

「おい!?急に何最終回みたいなこと言ってんだ常村!?」

「よーし、二年の女子はなるべく教室の端に移動しろよ~。こいつら怖い大人だからな~」

「聞けよ!!」

 急に女を求めだしたかと思えば常夏コンビの友情が砕けて、三年から女子を遠ざけてくれた。なんだこりゃ?

「おい、どういう心境の変化だよ?」

「おお坂本か、まあ、そのなんだ、前の戦争からいろいろ反省してな。お前らにも散々悪いことしちまったなぁって」

「ア、アンタ、いったいどうしちまったんだ?」

「ふっ。俺も失恋しちまってな、少しだけ吉井の気持ちが分かったんだよ。あいつにも謝っといてくれ」

 爽やかな笑みで三年のメンツに戻るモヒカン。な、なんだ?予想外の人物が予想外の方向にいっちまったぞ。

「まったく、やっぱりあなたたちでは話が進みそうにありませんね」

「こ、小暮先輩!?」

 さらに会議室に入ってきた人物に真っ先に反応したのは小山だった。

 入ってきたのは三年の小暮葵。翔子にこれでもかと言うほど色気を足したような人物。小山が反応したのは茶道部の先輩だからだろう。

「二年生の皆さん、お久しぶりです」

「くおっ!?」

 お辞儀と一緒につまんであげられたスカートに反応するおかっぱ。

「誘惑されてんじゃないわよ!」

「さ、されてないよ小山さん!だからパイプ椅子で殴らないで!!」

 小山のヤツ、なんだかんだでジェラシーとかあったんだな。おかっぱもあの程度で動揺するなんて子供だなぁ。

「......雄二、さっきから見すぎ...」

「うわっ!翔子!見てない見てない!ちょっとしか見てないから!」

「後で、お仕置き......!」

やばい、翔子の目がいつもの何割か増しで怖い!

「ではそろそろお話を戻してもよろしいですか?」

「あ、ああ、そうだった。そもそもあんたらは何をしに来たんだ?」

「私たちはあなたたちに提案をしにきたんですよ、坂本君」

「提案だと?」

「ここからは私が説明しますね」

 高城が再び前に出てくる。いまさら俺らに何を提案するつもりだ?

「私たちが勝ったら二年の全ての女子生徒を好きにさせてください」

..........は?

 突然の発言に二年どころか三年の面々も口を開けて固まっていた。

「お、おいあんた何言ってんだ?とうとう頭おかしくなったのか......?」

「いえいえ冗談ではありませんよ?私は全ての女子と交際を経験して姫路瑞希嬢に不満を抱かせないようにですね」

「高城君そろそろ黙りなさい」

「おや、どうしましたか小暮葵嬢?あ、すいません。男子も条件に入れないと不公平でしたね」

「誰がそんなことを言いましたか!?私はモテるから問題ないんです!!」

 おお、珍しく小暮先輩が髪を振り乱して怒っている。最後の発言は聞かなかったことにしよう。

「まったくあなたという人は...。さっさと本当の目的を教えてあげなさい」

「それはさっき申し上げたはずですが?」

「あら、高城君。あなた自殺願望でもあるのかしら?」

「いえ、大変失礼しました」

 冷静な顔以外あまり見せることがない高城の頬に冷や汗が流れていた。正直見てる側からしてもかなり怖い。

「こ、こほん。さっきの続きですが勝ったときの景品として教室変更に加えもうひとつ条件を加えてほしいのです」

「何だ?言っとくがまた誰かを転校させるとかだったらぶっつぶすぞ?」

「まあまあ、落ち着いてください。先生方の提案で今回の戦争で倒さなければならない代表は一人のみと決定されました。なのでその人を倒した人は相手学年の人物に誰でも、何でも命令できるというのを付け足したいのです」

「おい、ちょっとまて。その代表がどうとかいうのは聞いてないぞ?」

「はい、私たちもさっきホームルームで説明されました」

ホームルーム?鉄人の口からはそんな話題は出ていないはずだが...?回りを見るとみんなも首をかしげていた。

「今回の準備では二年担当の先生が大変負担が大きいようですから伝え忘れているのでは?一応言っておきますが嘘ではありませんよ?」

 高城の顔を見る限り嘘をついているようには見えなかった。俺たちが知らなかったことに多少困惑しているようだ。

「それで、条件は受け入れてもらえますか?」

「はっ!そんなの無理に決まって「わかった....」翔子!?」

 一蹴してやろうと思ったら翔子が肯定した。

「おいなんでだ!?もしこいつに負ければまた誰かが被害を受けるかもそれないんだぞ!!」

「わかってる。でも私たちは負けない。そこのクズには死ぬより酷い目にあってもらう....!」

翔子の目には確かな覚悟があり、その目には高城が映っていた。姫路のことを思って苦しんだのは明久だけじゃないってことか。

「それでは承諾を得れたことですし、皆さん帰りましょうか」

 その言葉で三年の面々は会議室から出て行く。やれやれ、やっと終わったか。

「ちょ、ちょっと!あの提案受けていいの!?なにされるか分からないのよ!?」

 中林が文句を付けてきた。まあ高城が何か命令できるなんて女子からしたら怖いものだろう。

「大丈夫だ、おそらく奴がなにかするとしたらFクラスの誰かに対してだ。女子には被害はいかないだろう。それに俺たちは負けねぇよ」

「なんでそんなことが言えるのよ!?」

「.....俺は小学校から翔子と一緒にいたが、あいつのあんな顔見たことねぇよ」

翔子は白紙の用紙にものすごいスピードでペンを進めていく。

「まさか、今から作戦を作り直しているのか?」

「そ、そんなんの間に合うわけないじゃない.....」

「だな。今回は負ける前に降伏した方がいいんじゃないのか?」

 平賀、小山、エロガッパが口々に言う。まあ俺だってやっているのが翔子じゃなきゃ同じことを思っただろう。

 だが翔子が作ったのは全代表を倒すことを前提にしたものだ。作り変えなきゃいけないわな。

 「たぶんできるのには少し時間がかかるだろう。みんな昼休みにもう一回来てくれ」

「「「了解」」」

 みんなは渋々だったが了解してくれた。

 今から作戦を練るのは不可能に近いが、こいつはそれができる。そうだよな?翔子。

「...できた」

 .......いや、確かに信じてはいたけどちょっと早すぎないか?なんか心の中でいろいろ考えていたのがバカみたいだ。

 翔子が渾身のドヤ顔(口角はほんのちょっとしか上がってない)と親指をぐっとを向けてくる。なんか笑いそうになるからやめろって。

「で、その作戦とは?」

 根元が半分ニヤつきながら問いかける。顔はムカつくが確かに大事なことだ。

「それは....」

「「「そ、それは....?」」」

 全員が翔子に詰め寄る。一体あの短時間でどんな作戦を

「全軍突撃」

「は?」

「戦争開始直後に高城がいる場所に全戦力を注いでアイツをつぶす。それで道が開けたら今度は代表たちに突っ込んでもらって一気に決着をつける」

「ちょ、いくら何でも強引過ぎない?ほんとに大丈夫なの...?」

「大丈夫、なにがあっても」

 いつものスローペースな口調はそこにはなく淡々と説明する翔子。ほんとにこいつは予想の範疇を超えてきやがる。

「なにがあっても雄二が何とかしてくれる」

「うおぃ!!」

 せっかく感心してたのにピンチは全部俺頼りかよ!

「雄二、できない...?」

「い、いやそれはだな....」

 最近のこいつは俺の弱点がわかったらしく、下からのぞき込んでくる。

「こんなかわいらしい霧島さん初めて見たわ.....!」

「これはさらに人気があがるでしょうね.....!」

 翔子の行動に女子はおののき

「坂本、これは拒否できねぇって」

「おいおい、こんなかわいい子の頼みも聞こえねえのか坂本ぉ~?」

「だまれつぶすぞゴミクズ野朗が」

 男子は背中を押してくる。

「はぁ、仕方ねぇか。じゃあある程度俺が仕切らせてもらうがいいか?」

「「当たり前!!」」

 俺の言葉にみんな息を合わせて答えてくれる。まったく、どっかの青春マンガみたいじゃねえか。ていうかいつのまにこんなになかよくなったんだよ。

 じゃあ渇も入ったところで、高城をボコる作戦考えますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




雄二サイド長いですね、知ってます泣
明久と優子も次の辺りから出てくると思います、もしかしたら次の次かも.....
話の展開を早くする技術はないので早めに投稿するように頑張ります!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。