バカと恋と友情~もう一つの現実ともう一つの恋 作:ハラミハラ
こんな短い間に投稿をするのは久しぶりで前書きが思いつかな...ゲフゲフ
そんなことより、いよいよ次の投稿から戦争がはじまります。
ここまで読んでくれた読者の方々、もう少しお付き合い下さい。
「さて、お前らこれから戦争に入るわけだが.....」
昼休みのお弁当タイムにFFF団が突撃してきて何とか暴動は治まったのだが
『チ!何が戦争だよ....』
『こっちはそんな気分じゃねぇんだよ....!』
『殺してやる殺してやる殺してやる』
一度できてしまった歪みはそうそう引いてくれないみたいだ。雄二もやれやれといったように首を振る。
「そうぶちぶち言うなお前ら。俺の話を聞けばそんな態度も変わるぞ」
『なんだよそれ』
『言ってみろよ』
それは僕もまだ聞いてなかった。前は三年と二年の教室んお上位クラスの交換だった。今回は違うのだろうか?
「今回の戦争にかけられたのは、女子たちの貞操だ」
「「「「は?」」」」
クラス全員の声が重なる。
貞操....?女子の....?
「雄二、何言ってるの?」
こいつはとうとう頭が狂ったのだろうか?そんなことあり得て良い筈がない。
「言った通りだが?」
だというのに雄二はあっさりと言ってのける。
『おいおい、そんなのありなのか....?』
『いやさすがに法律的にタブーだろ』
「お前たちの言いたいことはわかる。だが決まってしまったことなんだ」
その言葉で教室が一層ざわつく。なんでそんなものが戦争の賭けの対象になるんだ?いや、それよりも負けたら間違いなく優子にも被害が....!
「雄二!なんでそんなこと!」
(心配するな、これはこいつらを乗せるための嘘だ)
言い切る前に雄二がアイコンタクトで落ち着くように伝えてきた。うそ?
「そこで、だ!おそらく今頃他のクラスでも同じ話がされているだろう。女子からしたらこれ以上の恐怖はないだろう。そこをお前らが助けたら.....どうなると思う?」
『怖がってる女子を助けたら....』
『間違いなく俺らを見る目は変わるな』
『それならメアド交換も....』
「お前らそれぽっちでいいのか?いいか?その助けた女の印象次第では、告白されることもあるかもしれないんだぞ?」
『ま、まさかそんなことが!』
『それはありえていいのか!?』
『俺にもとうとう彼女が!!』
『よし!FFF団全員未来の彼女のためにやるぞ!』
『おおおおおおおお!!』
バカたちが地響きでも起こしそうな勢いで叫ぶ。まったくみんな雄二に乗せられてるだけとも気づかずに、かわいそうな連中だ。人のこと言えないけど。
「話は分かったかお前ら!本当の意味でFFF団が解散する時が来たんだ!だからまずは今日の課題を終わらせろ!」
『『『おう!』』』
言うだけ言うと雄二は教室から出ていく。その時に外に出るように手招きされる。秀吉とムッツリーニも同じく教室から出る。
「それで、どうしたの雄二」
「ああ、さっきの説明は全くの嘘だってことはわかってるな?」
「うん、さすがにそれはないと思った。」
(まぁ、全くの嘘ってほどでもないんだがな)
「なんか言った?」
「いや気にするな」
「それで、本当に賭けたものは何なのじゃ?」
秀吉がしびれを切らして尋ねる。
「その前にルールの変更から説明する。前の戦争と違って倒さなきゃいけない代表は一人のみだ」
「代表一人、ということは....」
「そうだ。他は無視してでも倒すのは高城一人のみだ」
「.....もし他のクラスの代表が倒れたら?」
「そこは前と同じだ。代表が倒れるとクラス丸ごと戦死扱いされる」
「ふむ、変更点はそこだけかの?」
「ああ、それだけだ」
「つまり高城を倒せば勝ちで、前と同じように極力雄二を守ればいいんだね?」
なるほど、全部倒さなくていいならそれはかなり楽だ。
「明久が話についてきているだと....!」
「やはり以前の打ちどころが悪かったのか...!」
「明久、正気.....?」
まじめに聞いていたのにひどい言われようだ。というか前にもこんな扱いを受けたような....?
「そんなどうでもいいことは置いといて、賭けたものは?」
自分で言っときながらどうでもいいはあんまりじゃありませんか秀吉くん。
「賭けたものは、代表を倒した者は相手学年の人物になんでも命令できるというものだ。」
「なんでも命令できる....そんな提案をしてきたのはやっぱり高城、だよね」
「そやつ以外にいてほしくないのじゃ」
「......けれど提案は受け入れられた」
「その通りだ。だから俺たちは何としてでも負けるわけにはいかない」
「けどさすがに学園の中でそんなに酷いことは.....」
「ほかの奴が翔子を倒してくれたなら、な。もしも高城が倒しちまったら何が起きるか分かったものじゃない」
確かに....あの高城がしてきた提案だ。また姫路さんのような不幸な子を出してしまいかねない。さっきの教室での話はあながち嘘でもなかったてことか。
「本当にろくでもないことを考えるね」
「いや、今回に限ってはそうでもないさ」
そうでもない?こんな馬鹿げた話が?
「よく考えてみろよ。奴を倒せば姫路の時の復讐を果たすこともできるし、うまくいけばあいつを連れ戻すこともできるんだぞ?お前からしてみればいいことじゃないか?」
「うん.....そうだね」
「なんだ浮かない顔して」
「いや、気にしないで」
確かに高城に勝てばそういったことも可能だと思う。けれどそれは彼女にとってはどうなのだろうか?もし彼女が向こうの生活を気に入っていたのなら、僕らは高城と同じことをしてしまうことになる。それが良いことなの
か僕にはわからない。
「話はそれだけかの?」
「ああ、これでおしましだ」
「あ、そういえばムッツリーニは昼間に偵察に行っていたんだよね?なにか情報はあった?」
「......何も」
ムッツリーニは目を伏せながら言う。隠密行動に長けているこいつが何も収穫を得られなかったなんて。
「お前が探して見つからないならそれは最初からないのと一緒だ。気にするな」
「......うん」
肩を落としてうなずくムッツリーニ。よほど悔しかったのだろう。
「そういうことだ。じゃあ秀吉は引き続きあいつらの勉強を見てやってくれ」
「了解じゃ」
「僕は?」
「お前もまだ課題が余っているだろ?」
「やだなぁ、ほとんど終わったよ」
「なに!?お前があの量をこなしているだと!?」
「当然じゃないか.....雄二がこっそり僕の課題に混ぜた分を省けばね!」
「な!?ば、ばれて.....い、いや、俺にはなんのことかわからないな」
コイツなぜばれないと思ったのだろう。いなくなった時は気づかなかったけど、奴の課題の量が半分ほど減っていて僕の分がかなり増えている。さすがに僕でも気づく。
「さぁ、雄二もやろうね?自分の課題をさぁ!!」
「クソッ!ここは逃げる「逃げたら霧島さんに浮気報告をする」しか...ってやめろ!そんなことしたらまた俺の命が危険になるだろうが!」
「じゃあおとなしく従うんだ!!」
「くそおおお~明久の言うことを聞かないといけなくなるなんて.....」
僕はそのまま雄二を引きずって教室へと戻った。
「やれやれ、本当に仲がいいのう」
「.....あれじゃ変な噂が立つのもうなづける」
背後に聞こえた声は僕の心が受け付けるのを拒否したので何と言ったのかわからなかった。
そして一日遅れた戦争は予定通り開戦となった。