※この作品はR-18です。

バカと恋と友情~もう一つの現実ともう一つの恋   作:ハラミハラ

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どうもどうもハラミハラです。
ようやく大学のテストが終わったのでやっとの更新です。
分かってたことですけど時間が空いてしまうと書きたいことが変わっててすごい動揺しますね....
さあさあ大学生の皆さんは自分と同じくテスト期間ですかね。終わってる人はお疲れ様!まだの人は頑張って!です。

頭が回らないので前書きはこの辺にしときますね(笑)
さて長かったこの作品もようやく終わりを迎えることができそうです。あと5話以内には片づけてしまいたいところです。もう少しお付き合いください。
では本編どうぞ!!



最終決戦(序)

職員室突入前

「それで雄二。次はどうする気なの?」

「どうもこうもねえさ。いつもと同じだ」

「いつも通り、ね」

「不満か?」

「いいや、ちょっと懐かしくなっただけだよ。一人いないのがちょっと寂しいけど」

「覚悟は決まってんだろ?なら迷うなよ」

「ちょっと、なに二人で話し込んでるのよ」

「大したことじゃないよ優子」

「にしてもお前、あの後でよく平気でいられるな。....本当に大丈夫なのか?」

「心配ご無用よ。いつまでも明久君に心配かけてられないもん」

「ゆうこー!よかったよー!!無事で本当に良かったよ!!」

「わっ。ちょっ愛子!急に飛びつかないでよ。はいはい心配かけたわね」

「吉井君!次優子を危険な目に遭わせたりしたら承知しないよ!!FFF団で殺しにかかるよ!」

「なんで工藤さんが実権握ってるの!?」

「やれやれ、本当にいつも通りじゃ。緊張感などないの」

「....でもそれが良い」

「さあ皆!!ここで決めるぞ!!」

『おう!!!』

 

 

学園長室

「ふう、ようやくうるさいのから解放されたね。それでお前たちは何をしたいんだい?」

 部屋に入ってすぐに奥に設置された椅子に全体重を預ける学園長。まさに今自分は疲れて居います。と体現して見せた。

 単に年寄りなだけだと思うのは僕だけだろうか。

「さっきも言った通り、決着をつけるだけです」

「そうじゃない。そこの三年二人がしでかしたことは学園としてほっとけることじゃないのさ...さっきの会議に水を差した付けは大きいよ」

 いつもとは違う重たい雰囲気に飲まれそうになるけどすかさず援護が入る。

「だからこその勝負なんだ。まどろっこしいから単刀直入に言う。三年が勝てば今回のことは水に流そう」

「はぁ!!?あん、た、そんな事が許されると思っているのかい!?調子に乗るもの大概にしな!!」

 雄二の言葉に学園長は怒気を完全に表に出す。学園側の責任もあるが、彼女が憤慨した理由はそこではなかった。

「そこの木下がどれほど辛い想いをしたか分かっているのかい!?」

「学園長、それは私自身が重々承知しています。だから―――お願いします」

「....まったく、今回の二年生はどうなってるんだか」

 自分の身を案じてくれていると分かっていて尚も優子は頭を下げる。この子は周りが思う以上に強い子だ。

「よし、いいだろう。三年側の異論は?」

「もちろん受けるさ!そいつらクズどもに俺らが負けるはずねえし、これで無罪放免ってなら安いもんだ」

「そうですね、この機会ありがたく頂戴します」

 ああ、どうしてこの二人が口を開くだけでこんなにも胸がざわざわするんだろう。特にくそ坊主が優子を舐めるような目で見ているのが頭から離れなくてぶっ殺したくなる。

「では明確な勝負内容はどうするおつもりで?」

「それはもう考えてある」

 一度言葉を切ると雄二は皆の見える位置、つまり学園長の前に移動する。学園長はテレビが見えないようなうざったさを感じたのかシワを寄せる。その気持ちは誰しも何となくわかるだろう。

 きっと雄二なりの嫌がらせだ。

「勝負は三対三で行う。相手はそこの二人と....「私ですね」

 自分たちしかいなかったはずの空間に新しい声が響き全員の視線がそちらに集中する。

 その先にいたのは葵小暮だった。

「おや、私に痴漢の冤罪を立ててくれた葵小暮嬢ではないですか。どうしてこちらに?」

「あれはただ何となくそうした方が面白いと感じたのでつい」

 小暮先輩は悪びれもなくクスクスと笑う

 つい、でこの人冤罪を立てたのか....。絶対一緒に電車に乗りたくない。

「むしろ痴漢強姦者に手を貸してくれる人なんていませんよ?」

「それもそうですね。ではあなたで我慢するとしま...ゴフッ!?」

「あらあら、せっかく手を差し伸べてあげているのに。口の聞き方がなっていないワンちゃんですねぇ?」

 いけしゃあしゃあという高城の腹に小暮先輩の拳が入る。なんなのこの人?怖いんですけど。

「こほん、ではお話の続きを」

「....あ、ああ。三対三に加えて今回の事件のペナルティとして高城とゴミクズクソ坊主両名の召喚獣のダメージフィードバックを要求する。還元率は百パーセントだ」

「おい!?召喚獣が本来どれだけの力を持っているのか知っているのか!?そんなことをしたら」

 突然自分の身に危険が迫ることを認識すると慌てふためく坊主。むしろそんなのぬるいくらいだ。というか罵詈雑言は無視でいいのか。

「分かってないですね坊主」

「ついに敬称が消えた!!」

「こっちはあんたらのことを許すつもりでこの勝負を申し込んでるんじゃない。タダで済むはずなんてないでしょう...ぐぇ!?」

「明久その辺にしとけ、今のお前ちょっと怖いぞ」

 雄二に首根っこを掴まれて引き戻される。まだまだ言い足りないのに....。

「まあ確かに召喚獣は強い力を持っているが、あれは痛みの疑似体験をしているようなものだから死にはしないよ。だが勝負とは常に公平じゃなきゃいけない。お前らも同じ条件になるよ?」

「構わない。これで不満ならこっちは降りるだけだ。後は勝手に処罰されてくれ」

「良いでしょう。科目は?」

「日本史だ」

「.....ほう。吉井明久君が唯一高得点を取れるそれで来ますか。まあそれしかないでしょうね、前回私にすら届かなかったそれが届くのか見ものですね」

「言ってろザコが」

「話は決まったようだね。システムの変更には少し時間がかかる。一時間後、二年Aクラスの机や椅子を片付けてそこを会場にする。監視と召喚許可はこちらで選任する。異論は?.....ないようだね。では解散!!」

 学園長の先導的な指示により全員がその場を後にする。

 

「明久、これでよかったのか?」

 学園長室を出て三年とも道を違えてから雄二が語りかけてくる。

「どういう意味?」

「こんなある意味、復讐劇みたいなこと木下は喜ばないんじゃないのか?」

「それは....」

 確かに、決着をつけると言い切ってみたものの、僕の私怨がないわけではない。むしろありまくっている。

 それが正しい事なのかは分からないけれど....。

「まーた二人で話合ってる」

「わっ優子...えっと...」

「気にしなくていいわよアタシのことは。明久君の思う通りにしたらいいよ」

 会話が聞こえていたのか優子はあっけらかんと言う。

「おいおい木下。いいのか?」

「まあ、ね。あの二人とは正直言ってもう関わりたくないし、明久君が痛い想いをするって、そっちの方が許せないし、放置しても裁かれるんだから必要ないんじゃないかって思うわよ。でもね」

 早口に言って息が続かなかったのか少し間を取って、また話し出す。

「でも...自分のためにあんなに怒ってくれて、頑張ろうってしてくれてる人を止めるなんて野暮でしょ。だから」

 くるっとこちらを向いた優子の顔がぎりぎりまで近づいてくる。お互いの息がかかる距離に存在を認識する。

「ゆう、こ?」

「絶対、危ないことはしないでね。本当はアタシはこんな決闘どうでもいいの。それ以上に貴方が、大事なの」

 優子の目は真剣で、逃がさないという気持ちが胸に刺さるように伝わる。まったくこの子は――――。

「はいはい、お熱いね。じゃあ俺らは点数を補充しに行くから」

「何言ってんの?アタシも行くわよ?」

「「へ?」」

 今なんと?

「いやいやいや!優子を出すわけには!!」

「そうだぞ木下!トラウマ植え付けられそうになった相手の前に立つか普通!?」

 僕と雄二は断固として拒否するが、彼女は取り合ってくれない。

「だって、明久君の事だから絶対無茶するでしょ?そんな時にそばにいなくてどうするのよ」

「や、どうするって言われても...」

「あーもうだめだ。明久。俺たちの負けだ」

「雄二!?どうして!」

「こいつの目見てみろよ。動かせるかお前?」

「あーうん、無理だね....」

「む。何よ二人して猛犬見るみたいに」

 猛犬どころか猛虎だね。だって今の優子はツインテールとおっきいリュックと噛みついてくることで有名な人物とそっくりに見える―――ってそれならカタツムリか。失礼噛みました!

 まあ虎でも犬でも―――――

「優子、一つお願いがあるんだ」

「ん?」

「戦いでは僕を守る前に自分を優先して守ってほしい。少しでも怖くなったら逃げて欲しい。誰も君を責めないから。そして....僕に君を守らせてほしい。もうこれ以上君が傷つくのは見たくないんだ」

 愛おしいのは変わらない。大好きになってしまったこの子を僕は絶対に守り抜くんだ。

「全然一個じゃないの」

「あー、それは、うん....」

「でもわかった。守ってよね、お・う・じ・さ・ま♪」

 照れくさそうに優子の口が踊る。むず痒いよ!!!

「さ、さすがにそれは恥ずかしいよ!.....って雄二何してるの?」

 僕らのやり取りを見守るように携帯を構えていた。

「さすがに目の前でいちゃらぶされるのウザかったから、動画を撮っていた。安心しろ、しっかりバラまいとくから」

「「やめて――――――――!!!!!!」」

 

 

 こうして僕と優子は半分ニヤけながら半分頭を抱えて補充テストを何とか終えた。

 

 ようやく長かった戦争が終わりを迎えようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 




え?ここにいるってことは単位取れたのかって?あっはっは!
取れてなきゃ進路が内定先から富士山の樹海になるだけですよ!あっはっは!!
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