バカと恋と友情~もう一つの現実ともう一つの恋 作:ハラミハラ
いや~お気に入り登録数30件まできましたね~
(29だけどw)
皆さんには本当に活力をもらってます。ほんとありがとございます!
それで!今回はテンションが上がりましてほぼ2千字までいっちゃいました。
長くてすいません...
それでも見ていただけたらなあ、と思います
それでは今後ともよろしくお願いします
「はあ~いいお湯だった。ありがとう秀吉」
僕は二人の厚意に甘えお風呂に入り、そこでだいぶ気持ちが緩んでいた。
「うむ、それはよかったぞい」
「あれ?木下さんは?」
彼女にもお礼を言おうとして部屋を見回したけど姿が見えない...
「姉上は自分の部屋で着替えておるぞ。走り回って汗をかいたそうじゃ」
「あ、なるほどね。」
後でちゃんとお礼言わないと。
「そういえば明久よ、もうすぐ3年生との試召戦争がまた始まるのを知っておるか?」
「え!?」
「やはりしらんかったか...まあ当然じゃな。簡単に説明すると、常夏コンビが不正行為をしていたことが分かったのじゃ」
常夏コンビといえば3年生の不良コンビだ。名前が~...そうだ常村勇作と夏川俊平だ。モヒカン頭と坊主の.....僕が前回の忘れられない試召戦争で負かされた相手。
「不正?」
「明久はあやつらに負けた後『とんでもない強さ』だったと言ったの?」
「うん、そうだね...」
そうだ、僕は秀吉の言った通りとんでもない強さだった常夏コンビと鉢合せして...負けた。そう、文字通りとんでもない強さだった。
「実はの、その強さはあやつらが召喚システムに細工をしていたからなのじゃ。このことはつい最近発覚しての、お主にとっては許し難いことじゃろうが...まあ、そういうことで再戦となったのじゃ」
「再戦か...」
「なんじゃ?明久なら喜んで戦うと思ったんじゃが」
別にい嫌というわけじゃない。ただ、僕にはその試召戦争をする意味がない。
だってそれに勝とうが負けようが.....
「姫路さんは戻ってこない」
そう、僕が今まで戦ってきた理由はほとんど彼女のためだった。僕みたいなバカは人のために動くということしか知らない。試召戦争は負ければ相手との教室の設備を入れ替えられるというルールもあるんだけど、正直今更どうなっても構わない。そう、僕は全てがどうでもよくなっていた。
「....すまぬ、無神経じゃった」
「ううん、別に...」
ああくそっ。さっきまでの暗い気持ちがまた戻ってきた。秀吉もバツが悪そうに俯いている。
.....................
お互い無言になってしまった。けどその状態は長く続かなかった。
「男二人がそろって暗い顔してんじゃないわよ!!」
急に怒鳴り声が聞こえて、顔を上げてみると
「...姉上」
「...木下さん」
そこには着替えを済ませてきたであろう木下さんがいた。
「せっかく着替えてきたっていうのに何でそんなしょげた顔でむかえられてるのよ!....秀吉、もしかして吉井君を追い込むようなことでも言ったのかしら.....」
「な、何もないぞ姉上!の、のう明久!?」
「え!?」
今にも泣きだしそうなチワワみたいな顔をした秀吉と今にも背後から炎が出そうな木下さんが同時にこっちを向いた。どうしようこの状況なんか怖い.....でもここは秀吉を助けよう!
「う、うん!本当に何もないよ!」
「ほ・ん・と・う・に?」
怪しまれてる...
えーとえーと、何か言い訳をしないと!
「本当に何もないよ!別に秀吉から試召戦争の話を聞いて姫路さんのことを思いだして落ち込んだりなんてしていないよ!うん!」
「明久よ、語るに落ちるにも限度があると思うのじゃ...」
「案外アンタも苦労してんのね、秀吉」
秀吉の肩に手をポンと置く木下さん。ん?よくわからないけど上手くいったのかな?
「まあそれとこれとは別だけど♡」
「あ、姉上勘弁してほしいのじゃ!ワシも悪気があったわけでは」
「問答無用よ。さあ間接を出しなさい!」
「明久!助けてほしいのじゃ!!....あ、明久!?」
助けてあげたいけど僕は動かない。
だってこの光景はあまりにも......
「っぷ....あっははははは!こ、これ外から見てるとこんなに面白いんだ!皆が止めてくれない気持ちがやっとわかったよ!あははははは!」
ポカンとしている二人を置いて僕は笑い続ける。まるで嫌なものを吐き出すかのように....
「全く吉井君がこんなに笑ってるんじゃお仕置きなんていらないわね。今回だけよ秀吉」
「うむ肝に銘じておくのじゃ」
「って、木下さんその服....」
「え、服がどうかした?もしかして変?」
彼女が着替えてきたのはシンプルな白いセーター。一見何もないようだけどこう、グッとくるものがあった。
「あ!ううん、すごくかわいいよ!」
つい見惚れてしまったなんて言えないけど...
「あ、えっと、ありがと......ふふっ」
(褒めてもらうのってこんなにうれしいんだ..)
「あーもうその辺にしてもらってもいいかの?晩御飯が入らなくなりそうじゃ」
「え?どういうこと?」
「お主はわからんでもよい...」
秀吉が妙に疲れた顔をしている。木下さんは赤くなって俯いている。なんなんだこの状況?まあいいか。
でもこんなに楽しい会話はいつ以来だろう?もう何年も笑っていなかった気がする。.....あれ?僕ってこんなに笑っていてもよかったんだっけ?なんであの子の笑顔を奪った奴がこうして呑気に笑っている?こんなこと許されない。
......そして僕はまた闇に落ちようとしていた。
ちょっと気に入らない部分があったので編集しました。