なんでしょう、頭がぼーっとします。景色もボヤけて見えますし……。
「サイトウさん、どうしましたか?」
だんだんくっきりと見えるようになってきた中、目の前の人物が声を掛けてくる。
「―――
こんな所で会うなんて偶然……いやそもそも
「……そうです、
何故か疑問が頭の中を巡るが、クスクスと笑うマサルさんを見てちょっと焦る。
「いえ、寝ぼけてなど……いえ……特訓の……特訓?」
まるで私が立ったまま寝ていたみたいじゃないですか。そんなことありません……むっ?
何かが足を引っ張っているのを感じて見下ろすと、そこにはリオルとグレッグルが何かを訴えている。
(……そうだ
私は新入りであるリオルとグレッグルの特訓の為、ここガラル鉱山に程近い3番道路を訪れていました。
この辺りはせきたんポケモン・タンドンが多く生息していて、悪いですがリオル達の拳を鍛える為にバシバシと倒させてもらっています。まずは岩を殴れるよう、心身共に鍛えるのが私なりの育成法です。
「ご苦労様です、今日の特訓はここまでですので戻ってください」
モンスターボールを取り出し二匹を戻す―――なんとなく「違う違う!」と言っているように見えましたが、気のせいですよね。
「すみません、特訓に夢中になって我を忘れていたみたいです」
「ええ……タンドンを素手で殴れるサイトウさんも凄いですが」
変な事を言いますね。ガラルカラテの門下として昔からよく一緒にやってたのに……まぁやるのは私とマサルさんぐらいでしたが。
「それよりサイトウさん、すぐそこにキャンプを張ったので、そこでお話ししませんか? お茶でも出しますよ」
「そうですか……ではお言葉に甘えるとしましょう」
やった、マサルさんからお茶に誘われた!
「ところでムンナなんて、マサルさんにしては珍しいポケモンを連れているんですね」
「(ギクっ)……え、ええ、ちょっと必要があって……」
ずっと側にふわふわ漂っていたムンナが気になっていたので聞いてみたんですが、彼は苦笑いしてモンスターボールに戻しちゃいました。
違和感を感じましたが……タイプエキスパートでもたまには違うポケモンを育てたいこともありますよね。マサルさん丸いポケモンが好きですし。
(……おっぱいも丸い方がいいんでしょうか)
私のは……その……世間一般的に見て「貧乳」ですから……。
マサルさんのキャンプにお邪魔し、二人でお茶を楽しむことに。
「……マサルさん新品のキャンプセットを買ったんですか?」
「え、ええ、心機一転といいますか」
そうですか。マサルさんは赤いテントが好きだったのに、青いテントを張ったことにちょっと驚きました。
先ほどからぎこちないし、私にくれたコーヒーに砂糖もミルクもないし……私は甘党なのマサルさん知っているはずですのに。飲みますが。
「えっと、その……(おかしい、そろそろ
「どうしましたか?」
さっきからおろおろと。改めてデートの約束でも切り出してくるんでしょうか。今こうしてお茶しているだけでも、体も心もポカポカして気分が良いですのに。
「……もういいや、お願いしたいことがあります!」
「20回目のデートのお誘いなら断りますよ」
「にじゅっ!?」
何を驚いているんですか。まるで「初めて知った」と言わんばかりに。
「ええいそうじゃなくてですね……僕とセックスしましょう!」
「のりました」
マサルさんから「セックスしましょう」と言われた。それだけで私の中にスイッチが入り、ポカポカからムラムラに変換して即行動に移します。
マサルさんが目を丸くしているのを良い事に私は強引に彼の衣服を脱がす。ポロシャツ、デニムズボン、トランクス……あれ?トレードマークのワッチキャップがない……まぁいいか。
「ちょ、ちょっとサイトウさ―――!?」
「セックスするならお互い裸になるのが基本でしょうそれにしてもマサルさん身体細くないですか最近筋トレさぼってませんか肌も白いですしあぁけどマサルさんの裸体はそれだけで私をムラムラさせてくれます勃起前のチンポも小さくてこれからどれだけ大きくなるのか楽しみですそうだ記念にヘイロトムスクショをお願いしますええ黙って撮影なさい一枚だけいいですからごめんなさいマサルさん一枚だけ記念に取らせてもらいます誘ったのは貴方なんですしこれぐらいいいですよね!?」
『ごめんロト、こうなったサイトウには逆らえないロトよ~』
シャラップ。何故か
パシャリと撮影し画像を確認……うん、こんな私を見たら怯えた顔をするのも仕方ないです、これも反省点として後で見返すとしましょう。大事なオナネタですげふんげふん。
「さぁマサルさん……まずは私が気持ちよくしてあげますからね……♡」
「は、はひ……」
すっかり怯えちゃってますね……けど拒絶しないということは私の事はまだ愛してくれているんだぁ……♡
全身を愛撫してあげたいけど、まずは半勃ちのおチンチンを勃起させることから始めましょう。というわけで私も衣服は全て脱いで……っと。
(……やっぱり小さいな)
聞こえましたよ溜息も含めて―――そう思ってたら「ぴぇっ」って短い悲鳴が出ました。そう怖がらなくても。
気を取り直し、まだ柔らかい陰茎を優しく触り、睾丸を優しくもみながら亀頭を口に咥える。もごもごと口内で、まだ皮に包まれた亀頭に舌を潜り込ませる。
(ふふふ……しょっぱい……♪)
味わっているこれが老廃物だとしても気にはならない。そのままカリ裏を舌先でなぞりながら、睾丸を慎重に指先で転がす。顔色を窺っていると、戸惑いながらも気持ちよさそうにしていて、徐々にペニスも勃起してきた。
「ん……んふ……ぷぁっ。 あむ……れろ、れろれろ……んれぇ~」
掌にすっぽり収まる程に小さなそれを、人差し指・中指・親指で摘まんで上下に扱き、完全に露わになった亀頭を舌で絡みつく。
びくびくって震えてきた。このままもう少しフェラチオを―――。
「も、もう……出る―――っ!」
あぁっ!と声を出した彼は腰を浮かす程に体を反らし、びゅっびゅっと私の顔に精液をぶちまけた。
「あ……これからたっぷり味わいたかったのに……」
初めてだから仕方がないのでしょうけど……鍛えているマサルさんならと、どこかで期待していたのでしょうか私は。
荒く呼吸をしながら、腰を何度か跳ねて射精を続ける彼はとても気持ちよさそう。ようやく射精が収まり、私は顔にべっとりついた白濁液を指先で掬って、それを口に運ぶ。
「あむ……ちゅ……んちゅ、おいひ……♡」
どんな結果であれ、マサルさんを射精させる程に気持ちよくさせられたという満足感が私を満たす。
それと同時に欲情でさえする……初体験なのか戸惑っている彼を見ると、もっと気持ちよくなりたいし、気持ちよくさせたいって思うようになる。
「はぁ……あ……ほわぁっ!?」
だから私は、ちゅこちゅこと柔らかくなったペニスを摘まんで扱き勃起を促す。
マメパトがきのみ鉄砲を食らったような顔をするのを見て楽しみながら、私はもう片方の手で膣口を……これからする事を想像したからかな、程よく濡れて解れてますね。
「これからどうするか……解りますよね?」
マサルさんは仰向けに倒れていますから、容易にペニスの上に膣口を押し当てるように跨れます。
彼は私の下半身と彼の下半身が合体するのを見て、ごくりと喉を鳴らした。指先から伝わる硬さと熱に、私は嬉しくなる。
ついに―――マサルさんとセックスするんだ。
―にゅぷぷ……っ
「あ……あぁぁ……っ!!」
「うあぁぁ、暖かくて、ぬるぬるして……これが、女の子とする、セックス……!」
物足りないとかスムーズとか色々考えかけたけど、膣内に納めてしまったら関係ない―――彼の男性器を、ついに咥えることができたんだ……!
「はぁ、はぁっ……あぁぁぁ!」
身体の内側から湧き上がる圧倒的な幸福感!
腰を少し上げるだけで抜けかける程に小さいペニスだけど、それでも体中に走る快感!
激しく腰を動かしたいけど……彼にももっと、気持ちよくなって―――。
「あぁぁぁっ出る、出ちゃうぅぅぅっ!」
情けない叫び声をあげて、呆気なくマサルさんは欲望を吐き出した。
幸か不幸か、加減を違えて抜いてしまったから放たれた精液は私の陰唇に当たるだけだった。
(……いくらなんでも、早すぎませんか?)
射精した以上、気持ち良かったのは確かなのでしょう。初めて女性とセックスしたんなら当然だと思える。
手で触れると、ペニスは既にフニャリと柔らかくなっていて、勃起する気が感じられないと嫌でも解る。
だけど―――熱烈な愛を私に向けてくれたマサルさんが、我慢も同調もせず、私を置いてイってしまった。
「すっご……気持ち良すぎて―――ぴぇっ!?」
「もう一度ですもう一度しましょう今度は上手くやりますもう少し加減します今度はコンドームをつけましょう私だって貴方のチンチンでイきたいんですどうして後退るんですか怖がらないでください愛してくださいいつもみたいに優しく接してくださいこんな女は嫌だっていうんですか答えてくださいマサルさんマサルさんマサルさん」
貴方の愛は、この程度じゃないはずなんです―――マサルさん。
「ひぃぃぃごめんなさいごめんなさ―――で、出てこいムンナ!」
後退りしながら外へ逃げていくマサルさんですが、どさくさに紛れてモンスターボールを手に持ってムンナを出しました。可愛いですね。
「退きなさい」
だが邪魔するなら容赦は―――退いてくれましたね、良い子です。
「ちょ、こら催眠術解けって、怖い怖いおもいおもい嫌ぁぁぁ!」
キャンプの外に出ても私達は裸のままですが、私は立ち上がって追い詰め、彼は泣きながら地を這って逃げる。
それがとても悲しい。こんな重い愛を持った女は、やっぱり嫌なんですね―――だから。
「せめて忘れましょう。お互いに」
この拳で。徹底的に。殴ります。その後は自分で殴ります。
「い―――や―――!!」
「モルペコ、手加減するとよ! 『でんきショック』!」
「うららー!」
「あべべべべべ!?」
―――
▼マリィ視点
全く! この間のゲス野郎といい、都会の男の子は碌な奴がおらんとか!?
「しぇからしか! 『さいみんじゅつ』をそげな事に使うんじゃなかと!」
「そうだそうだ!」
「最近のジムチャレンジャーはおませーる!」
「ごべんなざい~!」
事情をジムチャレンジャーだという男の子から聞いたあたしらは、この間のゲス野郎の仕打ちを思い出して怒り心頭。ボコボコにしようとしたけど、余程怖い目にあったのか泣いちゃった。
あたしはてっきり、あのジムリーダーのサイトウさんが男の子を襲っているのかと思って焦ったとよ―――性的な意味で。
思わずモルペコの『でんきショック』で2人共々痺れさせて気絶させたけど……男の子が目覚めたのに対し、サイトウさんはまだ目を覚まさない。スヤスヤ寝てはいるから大丈夫そうではある。
だから先に男の子に聞いてみたら―――サイトウさんと出会って早々、ムンナの『さいみんじゅつ』を彼女に掛けて、エッチな事をしようと企んでいたという。
あたしばとことん怒った。エール団の皆も怒った。企みが失敗した処か怖い目にあった男の子はワンワン泣いてた。だったらやるんじゃなかとよ。
「―――むぁ……?」
サイトウが目を覚ました。因みに眠っている時間が長かったこともあって、今は体は拭われて服も着ている。
「起きた? 大丈夫?」
「む―――」
あたしが敷いた寝袋の上でのそのそと起き上がるサイトウ。男の子は「ぴぇっ」と小さく叫んでエール団の背に隠れてたばい。
だけどどうしよう、眠そうに目をこすっているサイトウになんて言えばいいんだろう……そう思ってオタオタするあたし達だけが。
「あれ……私は何をしていたんでしたっけ? いや、確かタンドン相手に拳を鍛える訓練を……今夕方じゃないですか……?」
あたりをきょろきょろして首を傾げるサイトウさん……テレビとかじゃクールな印象だったけど、仕草が可愛らしか。
「すみません、貴女達は一体……あの、君はどうしてそこまで私に怯えているんですか?」
あたしらはともかく、男の子を見て不思議そうに首ば傾げとる―――さっきまでの事を覚えていない……?
―サイトウさんを除くあたし等の心は一つになった。この事は黙っておこうと。
―ただしあんたは許さん、と男の子を睨んでおく。
この後、『さいみんじゅつ』を掛けられ悪戯をしてたとサイトウさんに話して、男の子の事は運営に通報してお縄となった。彼は逃げるようにしてお巡りさんと共に行っちゃったと。
サイトウさんは
「また催眠術にかかったんですか……」
と落ち込んでいた……その不器用さ、ゲスな男にヤられた共通点、そして胸元―――どこか通じる所があると……。
この日、あたしとサイトウ(呼び捨てで良いと言ってくれたので)は『不器用でナニがと言わないが小さいモノ同士』として仲良くなれた。
ユウリに次ぐ友達ができたったい。しかもサイトウはユウリの事を知っていて、エール団の皆と一緒にユウリのあれやこれやを聞くことができた。
この後、滅茶苦茶お喋りしてカレー食べたったい。
因みに胸のサイズ比較は以下の通り。
メロン>ユウリ=ソニア>ルリナ>マリィ=サイトウ