ついにここまで来ちゃったかぁ……まだ始まっていないのに観客の声援が聞こえてくるよ。
私ことユウリは、ホップに続いてターフスタジアムのジムチャレンジに挑戦中です。ウールーを追いかけまわすの楽しかったです。
私の前にジムチャレンジに挑んだホップに至ってはヤローさんが「ウールーをよく理解していますね」と絶賛。相棒がウールーだから当然と言えば当然かな?
ホップはジムトレーナー戦をスコルピで勝ち進み、ヤロー戦では終始ラビフットで押して勝利。
私もジムトレーナー戦はトロッゴンで勝ち進んだんだけど……ここでまたしてもトラブルが。
なんでこんな時にワンパチがあたしのズボンに噛みつくのさ~! そりゃポケットにモモンのみ入れてたけど~! 危うくテレビ中継でお尻晒しちゃう所だったよ!
何が「いや~歴代でも数回起こったことはありますが」ですか苦笑いすんな解説者さん!
(まぁ……あそこで不運拾ったってことで!)
これ以上思い返しても碌な事にならないので、思い切ってスタジアムコートに足を運ぶ。
私とヤローさんがコート中心で対面すると、スタジアムの歓声は一気に湧き上がる。
「君のジムチャレンジ見ていましたよ。楽しそうで、僕も見てて楽しかったですわ」
「ありがとうございます!」
「けど僕もジムリーダーなんでね。ダイマックスも使います、厳しく行きますよ!」
「はい!」
ワンパチズボン噛みつき事件に触れないでくれてありがとうございます!
▼ジムリーダーのヤローが 勝負を仕掛けてきた!
「頼むよヒメンカ!」
「お願いロゼリア!」
ヤロー戦の結果は大勝利! 『せいちょう』で攻撃力を高め『どくばり』で攻撃、ダイマックス同士の戦いでは『ダイアシッド』と、終始有利に戦えました。
―――なのに。
「なにが『アンラッキーガール』だよぉ~! うぇ~ん!」
「おーよしよし……」
外野の視線なんか気にせずホップの胸板に顔を埋める。悔しくて悲しくて涙が出ちゃう……服汚さないようには気を付けます。
スマホロトムのTVチャンネルやSNSでは『ジムチャレンジ中にワンパチにズボンを脱がされかけたアンラッキーガール』として有名になってしまっているのです!
その影響力と拡散力は凄まじく、行く先々で声援を貰うも『アンラッキーガール・ユウリ』という不名誉極まりないあだ名が定着してしまいました……。
「き、気張りんしゃいユウリ、汚名挽回すればよか!」
「それは間違った使い方ですマリィ。正しくは『汚名返上』……新たな成果を得て悪い評判を取り除くことを指します」
「2人ともありがとう……なんで仲良くなっているのか知りませんが」
遅れてやってきたマリィはともかく、なんでサイトウさんと一緒にいるの? 友達感バリバリだし……。
「あっはっは! まぁマリィの言う通り、気にしすぎもよくないさね! ほら、甘辛カレー食べな!」
「うう……メロンさんのお母さんみたいな優しさが沁みるよぉ……」
暖かいホップの胸元から離れ、メロンさんからカレーが盛られた皿を受け取ります。
ジムチャレンジが終わった記念に、私とホップはメロンさん主催のお祝いキャンプに誘われました。
今日到着してジムチャレンジの予約とったマリィと、何故かマリィと一緒に居たサイトウさんも、メロンさんが強引に誘ってくれました。
それがいつの間にか『不名誉なあだ名で泣く私を励ます会』になっちゃってました……甘辛いカレーが沁みるて涙が出ます……。
「心配すんな、ユウリは強い! 何せオレのライバルだからな、きっとスゲーあだ名がつけられるぞ!」
片手にカレーのお皿を持ったまま、もう片方の手をポンポンとあたしの頭に乗せるホップ。
「ホップぅ……」
その笑顔が眩しくて愛おしいよホップ……。
「それにユウリは昔っからトラブルに巻き込まれがちだから今さらだぞ」
「このアホーッ!」
その笑顔で言われると無性に腹が立ちますよこのヤロウ!
「今のは無いねぇホップ」
「デリカシーがなか」
「いくら私でも言ってはいけないことだと解りますよ」
「う……悪かったんだぞ……」
ブーイングする女性陣にバツの悪そうな顔を浮かべるホップ。そうだそうだ言ってやれ!
最初のジムチャレンジは快進撃であり、出鼻を挫かれたという謎の結果となりました……。
それを埋め合わせるように、ライバルと女友達2人、憧れのジムリーダーという個性豊かな面子とキャンプを楽しめました。
ポケモン達も各々で楽しく―――ラビフット・ジメレオン・モルペコ・リオル・ユキカブリの「大変だなこの人」って視線が集中していて辛いです。
次のバウスタジアムまでの旅路及びジムチャレンジは無事に終わりますよ~に!
SNSでは「ワンパチにズボンを脱がされかけるユウリ」が流行したという(不名誉すぎる
次回以降のバウスタジアム編では異種姦なども織り交ぜたいなぁと考えております。
※今週土日は更新をお休みします。