「……お金がない」
軽くなった財布の中身を見て思わず口にしてしまった。言っても虚しくなるだけと……。
ポケモントレーナーになって旅立つと嫌でも解る事だけど、ポケモンを育てるというのは大変な事ったい。命を預かる……いや支え合う為にも苦労は惜しむべきじゃなか。
その中でもあたしが一番痛感したのは食費。あたしもポケモンもそこそこ食べる方やけど、一番の相棒であるモルペコはもっと食べる。
電気を生成する為にエネルギーを消費する生態を持つモルペコは空腹になりやすく、それでいてお腹が減るとあくタイプになって暴れちゃうから、未然に防ぐ為に常時食べ物を用意しなきゃいかんと。
勿論きのみがなる木を揺すって集めてはいるが、あたしのモルペコはジム戦に限らず色々な所で活躍するから食べる回数も半端じゃなか。
そうなると食材やきのみを買う機会が増えて……遂に所持金が底をついた。
今しがた食料を買い貯めたから数日は持つけど、エンジンジムに挑むにはまだまだ修行不足。
エンジンシティの隅で佇むあたしは、思わずため息を漏らす。当分はワイルドエリアできのみ採取の日々になりそうったい……巣穴でレイドバトルにも挑むかな……。
「君、ちょっといいかね?」
声を掛けられて顔を上げると、上品な服を着た小太りのおじさんが居た。
「おおやっぱりそうだ、ジムチャレンジャーのマリィ君だろう? ターフジムの活躍を見てから君のファンになったんだ、良ければサインを貰えるかな?」
「あ、はい……」
興奮気味に詰め寄ってきたから面喰っちゃった。エール団以外でファンが出来ているのは嬉しいので、渡された色紙にサインを書く。えっと、兄貴のを参考にして……。
彼の名前(トシゾウって言ってた)も書き足して渡すととても嬉しそうだった。まだエンジンジムを越えていないのにこれだけ期待されているのは嬉しく、同時にプレッシャーでもある。頑張らんとね!
「ところで何を落ち込んでいるのかね? おじさんで良ければ聞かせてくれないか?」
顔に出てたのかな、大事そうにサイン色紙を抱えるトシゾウさんが心配そうにこっちを見てる。
このぐらいの事なら別に一人で……と思っていたけど、少し前の事を考えて思い止まる。
誰にも迷惑をかけない為に一人で我慢しようと、ゲス野郎に脅されて犯されていたあの日々。
そこから助け出してくれたのは、ちょっとお喋りしただけのライバルであるユウリと、ユウリに呼ばれたメロンさんとエール団の皆。
逆にあたしがサイトウを助けたこともあったし……誰かに頼ったり誰かを助けたりというのは、別に悪い事じゃないんだと知ったんだ。
「……実はお金が無くって……」
だからあたしは、会って間もない人にお金の相談をしてしまった。
――――
トシゾウさんに話を聞いて貰ってからあれこれ話し合った後。
(どうしてこうなった……?)
トシゾウさんと、エンジンシティのラブホでエッチしてます……あたしでも何を言っているか解らんと。
今時のラブホは歳の差が離れているカップルでも、あたしみたいな女の子でも入れるってメロンさんから聞いたことあるけど……入りやす過ぎじゃなかと!?
「誘っておいてなんだけど、もう観念しちゃいなって。大丈夫、私慣れているし」
「そういう問題じゃ……んっ」
そんな間にも、シャワーを浴びてシャンプーの香りがする裸体を互いに晒し、ベッドに横たわるあたしの乳首と割れ目をトシゾウさんが優しく愛撫してくる。
声を上げそうになるし恥ずかしいけど……悔しいがこちらを気遣うような優しい手つきが、あのゲス野郎にされた凌辱のトラウマを和らげてくれた。
トシゾウさんから「ちょっとアレだけど良い稼ぎ方があるよ」と援助交際の話を聞いた時は「せからしか!」と腹パンしちゃったぐらい恥ずかしかった。
まぁトシゾウさんも殴られる覚悟はあったみたいだけど、女の子のジムチャレンジャーは時折、トシゾウさんみたいなお金持ちに小遣い感覚で体を売る子も多いんだって。
おじさんのスマホロトムでそういう出会い系サイトを見せて貰った時は自分の目や運営の対応を疑ったけど……ポケモントレーナーはお金がかかるのは事実だし、両者の同意の上ならと目を瞑っているとのこと。
また援助交際が切欠でスポンサーとして支え、トーナメント上位にまで食い込んだっていうポケモントレーナーもそこそこ居る。割と有名な女性ポケモントレーナーとか候補に乗ってて驚いた。
話は長くなったけど、とにかく援助交際はグレーだけどお金を稼ぐ手段として認められている……なんというか都会ってすごかね……。
「ん……んぅぅ……っ!」
ぱくり、と乳首を咥えられて、唇で甘噛みしながら舌で擦られる。
噛まれて痛むかと思えば加減が絶妙だからか気持ちいい。ちょっと不安だけど、それも合わさってこその甘い刺激というか。
「可愛らしいねぇ……やはり若いっていいなぁ。妻の事は大好きなんだけど、彼女も歳だからか遠慮するようになってね。」
こんな事をしているというのにトシゾウさんは呑気に話している……けど不快には感じられない。むしろ意識がそっちに行ってちょっと落ち着いた……気がする。
敢えて顔を覗き込もうとせず、舌で乳首を転がしながら、徐々に濡れて来た割れ目に指が咥えられる。ローションで濡れた手が股に触れる度、その滑りから微弱な電気が流れるように気持ちよくなる。
おじさん相手に触れられる事への嫌悪感、それに反する優しい手つきと快感。そんな自分に軽く自己嫌悪したり過去のトラウマが緩まったりと、頭の中がぐちゃぐちゃになっていくったい。
―ちゅくっ、ちゅぶっ
「あ、あぃあ、あっ♡」
オマンコに入る指が増えて二本になった途端、びりりって全身が身震いするほど気持ちよくなる……!
トシゾウさんは何も言わずに二本指を出し入れさせる。前後に揺らすスピード、時々回転させたり曲げたりして変化をつける、肉壁をくすぐるなど……その変化一つ一つに甘い声が出てしまうと……。
恥ずかしいけど……気持ちいい……っ!
頭の中が蕩けて身を委ねていると、トシゾウさんの指が引き抜かれた。
名残惜しそうに膣が指に吸い付いちゃっているし、ねちょっと恥ずかしい粘液で糸を引いているのが見なくても解ってしまう。顔がカっと熱くなった。
「んー……」
「どうしたと?」
やわやわとお腹やおっぱいを労わるようにして揉みながらトシゾウさんが唸る。
満足させられなくて怒っているのかとトラウマが刺激して一瞬身構えたけど、そんな雰囲気じゃなか。
「上手く言えないんだけどね、君の反応を見ていると初めてじゃないのに初めてという気がして」
ぎくっ。
「もしかしてマリィ君……男に酷い目に合わされたりしていないかね?」
図星ってのはこういうのを言うんだろうか。
トシゾウさんの言葉にドキっと心臓が揺れて、罪悪感とかトラウマとか、そういうのが体中に行き渡って。
戸惑いながらも受け止めていた快感や熱が、一気に冷え切っていく。カタカタ震えていく。
「ぅ……あ……」
愛も何もない、自らの欲望と嫉妬を満たす為に乱暴に犯す彼。
同じジムチャレンジャーなのに、私の方が優秀だと勝手に逆上し、故郷を材料に脅してきた彼。
兄貴を始めとしたスパイクタウンの為に我慢して、しかしその実我慢なんてできなかった、あの嫌悪感。
それらを思い出して今の現状を重ねていると、ぎゅっと大きな体が抱き着いてきた。
シャンプーの良い匂いに混じって臭い匂いがする。これが加齢臭って奴だろうか。
ちょっと汗ばんでベトつくけど、優しく抱きしめてきて、なんというか……落ち着く。
「……辛かったねぇ、ごめんねぇ……おじさんそんなことも考えずお金で釣って、君とセックスできると思って舞い上がって……」
肩に顎を乗せているからか、おじさんの啜り泣きが耳にダイレクトに伝わってくる。
ベッドと裸のおじさんでサンドイッチにされている裸の私だけど、ちょっと汗臭いってだけで大した嫌悪感はない。
それどころか、いつの間にか強張った身体が解れていたのに今さら気づいた。
お金目的の援助交際だけど、おじさんはもアタシの事を案じてくれている。
エッチな手つきの中に優しさを感じ、不安を拭うように穏やかに話しかけ、こうしてトラウマに震えているとそれを察知して悲しんでくれる。
アタシって安い女なのかな……そんな小さな自己嫌悪と引き換えに、凄い安心感と心地よさを体感している。
同時に……じゅく、と下半身の割目から何かが滲み出てきて、かぁっと顔が熱くなる。
おじさんの指使いが物足りなくて吸い付いたように、女の子の部分がトシゾウさんを受け止めたいって思ってる……!
身体だけじゃなくて、この人ならセックスしてもいいよね……って心の準備が出来たというか。
年上のおじさんだけど、この人とセックスしたらどんだけ気持ちいいんだろう……っていう好奇心が勝っている。
ええい、お金目的とはいえ一度始めたセックスっと!
少なくとも、あのゲス野郎よりは気持ちよく、それでいて避妊とか考えてくれるはず!
そう思ってグズグズ泣いているトシゾウさんの胸板に手を添え……重いけど両腕で押して何とか持ち上げる。
トシゾウさんは戸惑うけど気にせず、手を放して枕元に置いてあったコンドームを手に取って差し出す。
「……慰めてくれて、ありがと! だから……その……最後まで、するったい」
もう大丈夫だから、と付け足してトシゾウさんを見上げる。
そしたらトシゾウさんが目を見開いて……ぎゅっと目を瞑って胸―正確には心臓かな?―を両手で抑えだした。顔も赤い。何があったと?
「あの、トシゾウさ―――」
「かーわーいーいーっ!」
あまり運動してなくて弛んだ肉体がアタシの身体をギューっと抱き締めてきた。
何よりも「カワイイ」と言ってくれた事がちょっと衝撃的だった。アタシが?
「いじらしくてかわいいよー! ほんっとに良い子だねぇエール団入ろうかなぁ!?」
困惑するアタシを置いてハイテンションになっているトシゾウさん。
暫くギュっと抱き締めた後、いそいそと股間に手を伸ばす……うわ、大きい。
アイツと比べると色が濃くて、血管が浮き出てグロテスクだ。皮も剝けていて赤く充血した先端が曝け出している。
カチカチに硬くなって、ビクッビクっと脈打っているそれにコンドームを慣れた手つきで嵌めていく。
い、いよいよしちゃうんだ……経験済みとはいえ、大人のオチンチンを受け入れるって思うと一段と胸がドキドキしちゃう。
「ゆっくりいくから力抜いてね……行くよ?」
アタシの腰を掴んで挿入しやすいようにし、ゴムで包まれたペニスの先端が割目に触れる。
怖さと期待が混ざり合って変な感じがするけど、頷いてなるべく力を抜く。リラックスはできんっとが、あの頃に比べればーって考えると強張りが減るったい。
にゅぐぐ……っとアタシの中を硬くて熱い棒が入ってきて……っ!
「ん……ん、くぅぅ……っ!」
「はぁぁぁ……! これが、マリィ君の中……っ!」
解されたからかは解らないけど、異物感は凄くて、痛さや怖さが気持ち良さで塗りつぶされる……っ!
声が出るのって思ったよりも恥ずかしく、きゅっと両手で口を押える。
トシゾウさんの腰とアタシのお尻が密着していて、それに比例するかのように熱く大きな塊がアタシの膣内を埋め尽くしている。
無意識にきゅうきゅう締め付けちゃうけど、それを跳ね返す硬さと熱が……気持ちいい!
「うぅぅキツキツで気持ち良くて……おじさん勝手に動くから、痛かったり苦しかったら直に言うんだよ?」
(恥ずかしいから声を押し殺しているだけだって言えんと……!)
シーツを掴んで声を押し殺しているあたしば、トシゾウさんから見たら怖さや痛みでガマンしているように見えるとかな。
けどトラウマとかお金の為とか、そういうのを頭の隅へ押しやるぐらいに気持ち良さが体中に響いてきて……気持ちよくなっている自分が凄く恥ずかしいっ!
パンパンって音がしてトシゾウさんの堅いペニスがあたしの中を抉っていき、耳元で気持ちよさそうにフウフウ吐息が漏れている。
相手は初対面で、年上のおじさんで、お金目的の不健全なセックスなのに……気持ちいい!
「ふおぉぉぉっ!? い、いきなりオマンコがギュってなったよ!?」
気持ちいいと意識しちゃうだけで、あたしの意思とは関係なくオマンコが締まる。
締め付けた分だけペニスの硬さが伝わり、トシゾウさんの傘になっている部分が中のヒダヒダを強く擦られるようになる。
トシゾウさんも気持ちよくなっているのか腰を振るペースがちょっとずつ早くなっていく。オマンコの中をペニスの頭で全体的に擦っていく感じだ。
抱き締めていたトシゾウさんの身体が浮かび、あたしの腰を掴んでより強く―けどあたしの負担にならない程度に―自分の振る。
その腰使いにあたしは翻弄されてばっか。気持ち良くて恥ずかしくて、振動と共に体の内側からこみ上げてくるものに委ねようとしている。
ああ……これが「イく」ってヤツと?
「マリィちゃん……そろそろ出すよ……っ!」
「ぁ……あっ♥ い、良いっ♥ 出して、良いからっ♥ イく、あたしも、イくっ♥」
お互い限界が近づいているという共感がちょっと嬉しくなる。
パンパンパンって音が響き、突然トシゾウさんが「がつん」と腰を密着させて――肉棒の脈動と、中でゴムが膨らんでいくのが伝わって来た。
それと同時にあたしはイった―――まるで高波に打ち付けられたかのような、体全体に快感を叩きつけられる感覚に思わず背を反らす。
互いに微かな喘ぎ声を溢しながら、ビクッビクッと震えて……やがて脱力する。トシゾウさんはズルリとあたしのオマンコからペニスを引き抜き、遅れてゴムが「ちゅぽん」と抜けた。
そのまま暫く余韻に浸りながら呼吸を続け……。
「あー……気持ち良かった~……マリィ君、大丈夫かね? 水飲む?」
「ん……大丈夫ったい……もう少しこのままで……」
あたしにペットボトル飲料を差し出そうとするトシゾウさんは、汗だくだけど満足そうだった。
その顔を見るとまた嬉しくなって……お金目的でセックスしたおじさんと改めて認識しちゃって、恥ずかしくて視線を逸らす。
きっとこの後めちゃくちゃ後悔とか背徳感とかで悶えるんだろうなぁ……なんて思いながら、セックス後の余韻に浸るあたしだった。
―――
ラブホを出てトシゾウさんと別れたあたしは、物凄く膨らんだ財布を手に、背徳感で胸がいっぱいになったままスボミーインに向かっていた。
改めてあたしの大ファンになったトシゾウさんは、多くのお金をあたしに手渡して連絡先を交換し、「ジムチャレンジ頑張って!」と応援を貰った。
それは嬉しいんだけど……やっぱりグレーなお金稼ぎに心がシクシクする……しかも気持ちよくて仲良くなっちゃったから「あたしってチャラい?」と自己嫌悪してしまうばい……。
けど……気持ち良かったという体感はどうしても忘れられず、心地よいものだった。
いつか恋人とセックスしてみたいなぁって細やかな夢も持ってしまう。
今はジムチャレンジやスパイクタウン起こしに躍起になっているけど、あたしだっていつか恋がしてみたい。
そんなことを考えていると、見知った人の姿が見えた―――ユウリだ。
「あ、マリィやっほ~!」
「ユウリ。こんばんわ―――それどうしたっと?」
あたしは思わずと言った感じに、ユウリが両腕で抱きかかえているトーストを指さす。切っていないトーストを実物で見たのは初めてかも。
しかも袋をよく見れば……これはヨシダコーヒーのロゴマークだ。つまりこれはヨシダコーヒーのトーストってこと?
「んっふっふー、ポケジョブでオマケしてくれたんだ~♪」
「ぽけじょぶ?」
―――ってなんとね?
ユウリの説明によると。
ガラル地方にある様々な企業などが仕事の手伝いのできるポケモンの募集をしており、ポケモンセンターのパソコンに常駐するナビ『ロトミ』を介してこれを受注し、ボックスのポケモンを送り出してお手伝いをさせることで成長させるシステム……らしい。
お小遣い稼ぎに最適で、働き次第ではオマケも貰えるらしい。
「うちのコノハナーズをコキ使った甲斐あったよ~……どうしたのマリィ!?」
あたしはユウリの目も気にせず両ひざと両手を地面につける……心の重みに耐えきれず。
「あたしば……ポケジョブも知らん田舎娘ばい……」
「き、気にしないで、これから色々知っていけばいいんだよマリィ!」
ああ、励ましてくれるユウリの心遣いが心に沁みる……心の友よ……。
この後ユウリとめちゃくちゃコーヒーブレイクした。ヨシダコーヒーのトースト旨かばい。
こうしてジムチャレンジャーをエッチに育て上げていきます(ぉ
もっと激しいエロスが描きたいけどジワジワエッチに育てたいの。