※ヤンデレってこんなんかな?と考えながらキャラ設定しました。
僕はこの試合に勝ったから―――彼女に告白するんだ!
「サイトウさん、好きです! 僕と付き合ってください!」
「お断りします」
19回目のプロポーズ、失敗……!
メジャーリーグ入りを賭けたポケモンバトルは僕ことマサルが勝利した。いつもそうだが、いつにも増して接戦だった。キョダイシンゲキを耐えてくれてありがとうカビゴン…。
ジムチャレンジが近づいていることもあって、僕もオニオンも、そして目の前のサイトウさんも一段とポケモン育成に励んだからね。
サイトウさん。ラテラルタウンの幼馴染にして、ガラルカラテのライバルにして、僕の初恋の女性。
こういった大きな試合で勝った時は、一目につかない所でデートのお誘いをするんだけど、悉く断られてしまう。別に僕の事が嫌いとか迷惑というわけではなく、彼女曰く―――。
「何度も言いますが、私は貴方をライバルとして、そして良き友人として付き合う方が性に合ってます。私のような不愛想な女を好いてくれる気持ちは痛い程に伝わりますが……まだその気にはなれないんです」
いつもそう真摯に返しては「すみません」と頭を下げる彼女に無理強いは出来ない……けど。
「それでも、です。だからこうして何度もデートに誘っているんです」
僕だってサイトウさんとはどんな時でも真摯に向き合っているつもりだし、距離感は近づきつつあるという自覚もある。だから諦めきれないんだ。
「……いつも言いますが、あなたも凝りませんね」
「ええ凝りませんとも。振り向いてくれるまで、何度でもアタックさせてもらいます!」
困ったように笑うサイトウさんも可愛い! よし気合入って立ち直った!
「今期のジムチャレンジはポップさんとユウリさんがジムチャレンジに参加なさりますよね」
「2人とも見込みのあるポケモントレーナーだから、今期はより気合を入れませんと」
僕の父さんがハロンタウン出身なのでたまに遊びに行き、そこで知り合ったのがポップとユウリちゃんだ。
ウールーとスボミーしかいないけど、あの歳であれだけのポケモンを育てられるのは良いポケモントレーナーの証だ。
それでもポケモンをゲットしたのは僕の方が早かったんだ、先輩トレーナーにして現ジムリーダーとしてビシっとしなければ。
「では今期のメジャーリーグ、私とオニオンさんの分まで頑張ってくださいね」
「もちろんです、見ていてくださいね!」
そう言って僕は彼女に拳を突き出す。すると彼女も拳を握り、僕の拳にぶつける。僕たちの癖だ。
それはそれとして振られたのは毎度ながらショックなので、オニオン君で癒されよう……。
―――
▼サイトウ視点
「はぁ……」
私は自宅の電気をつけ、荷物をソファに放り投げ、身をフカフカのベッドに放り投げ、キテルグマを模した抱き枕に抱き着いた。
所々に友達がプレゼントしてくれたポケモンのぬいぐるみが並べられた、ちょっとは女の子らしくなった小綺麗な部屋。私が最も安心できる場所だ。
ああ、安心して―――。
「―――しゅきぃ……マサルさんだいしゅきぃ……!」
己を解放できる―――キテルグマ抱き枕を、閉じ込めていた想いを力に変えて、両手両足で挟んでぎゅううっと抱きしめた。
ライバルであり友人でありたいと言いましたね―――あれは嘘です。
「嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい19回も諦めずにプロポーズしてくれるなんて嬉しすぎるゴメンなさい謝りたいけどこの嬉しさは永久保存版ですこんな私を愛してくれてありがとう好いてくれてありがとうマサルさんだいしゅきだいしゅき抱きしめたいよぉぉぉ♡♡♡」
ノンブレスで叫んで力いっぱい抱き締める。
マサルさんが誕生日にくれたキテルグマ抱き枕は、私が全力を持って抱きしめて大きく変形しても壊れない、素晴らしく頑丈な品物だ。
だからマサルさんだと思って抱きしめられるこれは私の宝物……「マサルさんから貰ったプレゼントシリーズ」筆頭だ。
私はマサルさんのことが大好きだ。なんならデートすっ飛ばして結婚したい程に。
ある日突然火が点いたとしか言いようのないマサルさんへの恋心。
いつからかは正直思い出せない。多分マサルさんが何回かプロポーズしてからだとは思うが……。
そんな日に日に積もるマサルさんへの愛を、こうして自分しか居ない自宅で発散するのが私の日課の1つだ。
それと発散したいのは他にもあり……。
「ふぅ、ふぅ……っ♡ しゅき……しゅきぃ……♡」
抱きつく力を緩め、私は股間に手を伸ばしスパッツを下着ごと脱ぎ捨てる。スパッツは愛液で濡れていて、にちゃっと音を立て床に放られる。
愛を叫べば叫ぶほどに溢れてしまう私の性欲。私の中の雌が、マサルさんという雄を求めて発情し、オマンコがトロトロに蕩けてしまう……こうなってしまったらやれることは一つ。
「はふっ……ひふっ、んんんっ♡」
ちゅこちゅこと膣口を二本の指でオナニーをする。第2関節まで指が入り込み、緩く曲げたり肉壁を掻くように動かしたりと様々な動きをすることで気持ちよくなる。
「マサルさん、マサルさぁぁん……っ♡」
けど最大のオナネタは、マサルさんを思い浮かべながらする妄想だ。
「ああどんな風に私を愛してくれるんだろうキスは舌を絡めながらが良い啄むように互いにキスマークを残したいマサルさんの肌を首から下半身まで舐めてみたいマサルさんのペニスってどんな形しているんだろうマサルさんのなら大きくても小さくても構わないのですけど兎に角フェラチオしてみたいザーメン飲んでみたいマサルさんのマサルさんのマサルさんのぉぉ♡」
妄想を口にしながらオナニーするの気持ち良い♡ マサルさんを愛する自分を妄想するの気持ち良い♡
私のオマンコはもうグチョグチョに濡れていて、二本の指がすっぽり埋まる程に膣内が柔らかくなっている。
けど足りない。オマンコは物足りないとばかりに指を締め付けて、汗が出る程に火照っているのに満足できない。
高みに達したい……そう身体が欲情して、私はのっそりと立ち上がり、ベッドの下に隠してる物……細長いディルドを取り出した。
「はふ……んぷぁ……れろ……れろぉ……♡」
ディグダをそのまま伸ばしたようなディルドに唾液を滴らせ、マサルさんのペニスだと思いながら舐める。
たっぷりと唾液をつけたそれを吸盤で床に固定し、私は蟹股になって濡れ濡れのオマンコを先端に当てる。
目の前には姿見の鏡があり、スパッツを脱いだだけの私が、ディグダ型ディルドに跨ってオマンコに入れようとしている姿が見える。
いつもなら不愛想な私の顔が蕩けていて、運動後とは違った汗を流し、ゆっくりと腰を落としてディグダを蕩けたオマンコで埋めていく。
変態だ。紛うことなき変態が目の前にいる―――マサルさんへの愛を拗らせた、自分がいる。
―ずちゅんっ!
「はひゅぅぅぅっ♡♡」
圧倒的な背徳感と異物感。腰を落としただけで、愛液と唾液でブレンドされた潤滑油でスムーズに、そして一気に私のオマンコを子宮まで突き刺してくる。
電流のように全身をめぐる快感にしばし酔いしれた後、発散したいという欲情が鍛えられた両足に力を入れてピストン運動を開始する。
「おっ、おひ、ひぎゅっ♡ んおぉぉぉっ♡ 見てぇ♡ 見てくださいマサルさんっ♡」
スクワットをする感覚で後頭部に両手を添え、みっともない呼吸をしながら腰を振り続ける。びちゃびちゃと床に愛液が飛び散るが、気持ち良すぎて気にならないっ♡
「わたひ、マサルさんで妄想して発情するっ、変態さんなんですっ♡ いつも私を見てくれて、気遣ってくれて、好いてくれる貴方でっ♡ ネタみたいなディルド咥えて腰を振ってましゅっ♡ 貴方は罵るんでしょうか、それとも褒めるんでしょうか♡ けどきっと、きっと貴方は許してくれましゅよねっ♡」
火照った頭だからか矛盾したことを言っている。
愛しくて仕方ない方で妄想しながらディルドオナニーしている変態だと自覚しているくせに、頭の中のマサルさんはそんな私でも愛してくれるっていう確信している。
所詮は全て妄想……けどその妄想が、私を熱く、高みに上らせてくれる。
「はひゅっ、はぇっ、ふひぇぇぇイぐイぐぅっ♡ マサルさん見てぇぇっ♡ 貴方に優しくされる私を妄想してイっぢゃいましゅっ♡ 変態オナニーで果てますぅぅっ♡」
止まらない、止められない……腰を振るのが止まらない、こみ上げてくる膨大な熱量を止める事なんてできない……!
「ほぉぉぉぉイぎゅぅぅぅぅっ!!」
―ぷしゃあぁぁぁっ!
腰を一気に落とし子宮口までディルドを加えた途端、子宮から伝わる衝撃に合わせてオーガニズムに達し、私の股間から潮を噴いた。
背中を反る程の強い快感に体を強張らせ、ガクガクと両足が震える……それ程までに気持ち良い快感だった。
「はへ……はひぇ……はぁ……はぁぁん……♡」
徐々に熱は収まっていき、代わりに心地よい解放感と共に息を吐いて、体が解れていくのを感じる。
鏡を見れば……なんと酷い顔だ。鼻水と唾液と涙で濡れて、顔を真っ赤に染めて舌を出している。
あれか、こうしてピースサインを両手に添えると……うん。アダルト動画で見たようなアヘ顔Wピースだな。
(マサルさんは、こんな私を見てどんな顔をするんだろうな……)
私が妄想する時のマサルさんは、いつだってノイズで顔を見えなくさせている。無意識で避けているかもしれない。
マサルさんは私の前で、私を嫌悪するような反応を今まで見せたことがない。
実はスイーツが大好きでついパクついた所を見られた時も、ガラル格闘でつい本気になってマサルさんをボコボコにしてしまった時も、彼は笑って許してくれた。
どんな失態を私が犯しても、彼は困ったように笑うのが精々で、特に気にすることはなかった。逆に私が彼の失態を嫌悪することも笑うこともしない。
(……こんなに濡れているぐらい、愛しているのに)
ゆっくりと腰を上げてディルドを膣から抜き、洪水のように溢れている愛液を手で拭う。糸を引いて濡れた手を眼前に持ってくる。
(……くさい)
はっきりとわかる雌の臭い。雄を求めて止まない女としての性をこれでもかと思い知る。クールダウンした今でなければ再度ディルドオナニーしていただろう。
(なんて下品な女なんでしょう、私は)
冷えた中で内側から湧き上がる熱は、マサルさんを縛ってでも手に入れたいという独占欲と、それを咎める自分。
貴方が愛してくれた私が下品で愛の重い女だと知ったら、きっと貴方は嫌な顔を浮かべるだろうから。
だから私は彼の好意を受けとれない―――いつも通りの日々を、壊したくないから。
「……湯汲をして寝よう」
下半身丸出しのまま、あらかじめ置いてあったシートで床を拭く。虚しいですね……。
―――
ボクはほっとしています。声には出さないけど。
(……ようやく、終わり、ましたか)
「どうしたのオニオン君、じっと同じ方向見て」
向かい側の席に座る人……マサルお兄さんが首を傾げている。ボクのお友達……大勢のゴーストタイプに囲まれながら。
マサルお兄さん。ボクがジムリーダーになる前から気にかけてくれる、ララテルラウンの幼馴染。ジムリーダーの先輩でもあります。
みんなが「きもったまのすわった男」と認める彼は、仮面で顔を隠すボク……どころかゲンガーですら怖がらず、いつも相手をしてくれる。
登って沈むを繰り返す太陽のような、暖かい人。そんなボクの優しいお兄さんは。
「……マサルさんって鈍感なんだなぁって」
「いきなりオニオン君に辛辣なこと言われて辛い」
お祝いムードだったのに、と言ってしょんぼりするマサルお兄さんをゲンガーが慰めてくれた。ちょっと失礼かなって事を言ってもマサルさんは気にしないし、ボクも遠慮なく言える。
さっきからサイトウさん……人見知りのボクが友達と言える数少ない女性……の自宅がある方角をボクは見ている。
ゴーストタイプポケモンの気配や意思を感じ取れるようになったボクだからか、ある日を境にサイトウさんからマサルさんへの「あい」を感じ取れるようになった。
おもい。すっごいおもい。
マサルお兄さんに頭を撫でてもらった時なんか、ヨノワールに匹敵する【プレッシャー】がサイトウさんから出てきて「ぴぇっ」てなった……。
今さっきも、同じララテルタウンにあるとはいえ、割と遠くにあるはずのサイトウさんの家から強い「あい」を感じ取っていた。それがさっき消えた。一体何をしているんだろうサイトウさん……。
それをマサルさんは知らない。
サイトウさんが放つ猛烈な「おもいあい」を、サイトウさんが好きなはずのマサルさんは全く感じられていない。
この胸の……そうだ、むかむか、というやつか。
「マサルさん」
「んー? なにー?」
「ジムチャレンジもそうですけど、デートのお誘いも、頑張って、くださいね」
「お、おう?」
ゴーストとゲンガーに頬を引っ張られ遊ばれるマサルお兄さんに、ボクは応援の言葉を送ります。
ボクは人見知りだけど、鈍感ではないとは思います。この人を見ていると。
ボクとしては、マサルお兄さんとサイトウさんが結ばれたらいいなとは思います。この2人を見ていると。
マサルさんなら「おもいあい」を受けてもへっちゃらだと思うよ、サイトウさん。
●マサル
「ノーマルだからって あなどっていると いたいめみるよ!」
・エキスパートタイプ:ノーマル
・キャッチコピー:ノーマルイズベスト
・背番号:074(なし)
・手持ちポケモン:ヨクバリス・ヨルノゾク・ヤレユータン・カビゴン(きりふだ)
男の子主人公。ラテラルタウン出身で、ユーリとポップとは幼馴染として時折遊びに行っている。
家事全般(特に料理)が得意な世話焼き屋さん。オニオンから兄呼ばわりされるほど面倒見が良い。
サイトウに猛烈なアタックを仕掛けているが当人は「最大のライバル」扱いされていて度々落ち込んでいる。
実はサイトウとは両想いなのだが、彼女が隠している「おもいあい」に気づけていない。
●今後の動き
マサル(ノーマル)がラテラルタウンのジムリーダーになる。サイトウもオニオンも修行と称してワイルドエリアを中心にあちこち巡る予定。