ひねくれているけどまっすぐなビートのよこれんぼ。
ホップ選手はまぁまぁ強かったですよ。勝ったのはボクですけど。
けどチャンピオンの弟にしては弱いですね。ユウリの方がまだマシです。
あれでは勝ち上がったとしてもチャンピオンの顔に泥を塗り続ける事になるでしょう。
それに、ユウリの隣に立つ資格もない……そう言ってやったら彼は黙って去っていきましたよ。そのまま諦めてしまえばいい。
現に、偶然とはいえユウリの窮地を救ったのはボクだ。
あんな卑劣極まりない手段でライバルを蹴落とすなどジムチャレンジャーでもなんでもない。制裁されて当然です。
ローズ委員長に推薦されたボクには実力もコネもある。いつだってユウリを守ってやれるし、助けることだってできる。
ホップなどより、ボクの方がユウリのライバルとして相応しいはずだ―――それなのに。
"そっか、ホップ負けちゃったかぁ……けどまた立ち上がってくるよ!"
"だって私の昔からの幼馴染で、ライバルだもん。きっと大丈夫。私は大丈夫じゃないから慰めてもらうけど……"
"……いやチャンピオンの弟だから、とかじゃないよー。ホップはホップだから良いんだよ"
"ビート君、改めて助けてくれてありがとう! 今度お礼させてね!"
あんな目にあったはずなのに半日もせずに立ち直り、笑顔を浮かべてお礼を約束し、修行し直しだと言ってナックル丘陵を下っていった。
ホップ選手がナックルシティに来ると、当たり前のように信じて。
彼女の隣にホップが居るのが、彼女にとっての当たり前なのだと……嫌でも解ってしまった。
―――
「はぁ……はぁ……ユウリ……っ!」
夜……ランタンで照らされたキャンプの中で、ボクは最低な行為をしている。
『はぎゃぁぁぁっ!! い゛だいぃ、痛いよぉぉぉっ!』
スマホロトムから鋭い破裂音がし、その直後にユウリの叫びが響く。
画面には『くさむすび』によって拘束されたユウリが、剥き出しで真っ赤なお尻をアマージョの『パワーウィップ』で打たれている。
あのノビルとかいう元ジムチャレンジャーが行った凌辱を、証拠として物陰に隠れながら録画していたものだ。
ボクはその動画を見ながら……オナニーに耽っていた。
これまでボクは、どんなアダルト雑誌や動画を気まぐれに見ても勃起しなかった。どれもくだらないとしか思えなかったから。
しかしユウリがこのような目に合っているのを目撃し、スマホロトムで隠し撮りしている最中……不覚にも勃起してしまった。
これまで成り行きで多くの女達とセックス
それはとても嫌な気持ちにさせられるし……同時に興奮ですら覚える。
ペニスを扱く手を止めず、動画の中で『パワーウィップ』で叩くアマージョを……鞭で叩くボクに置き換える。
ボクが振るう鞭で泣き叫ぶユウリ。
ボクのモノになりなさいと命じ、ユウリを痛めつけるボク。
遂に叫んでしまった「ジムチャレンジ止めますから」が「ビート君のモノになりますから」にすり替わる。
縛られたユウリをバックで犯すボク。アナルセックスをしているのもボク。
そうやって想像するだけでゾクゾクと湧き上がる興奮と快感、そして背徳感。
今までオナニーでイったことがないペニスから、びゅくんっと太く白い線を描いて射精された。
圧倒的な解放感と、吐き出された精液の量。それに比例して訪れるのは……嫌悪感だった。
こんな最低な事をしておいて、ボクの方がユウリのライバルとして相応しい、なんて堂々と言えるものか。
ユウリともっとしたい。けどどうすればいいかわからない。ただのライバルでしかない。
「……ボクは」
先走り汁で泡立った片手を見ながら、ボクはどうすればいいのか分からなくなる。明日からユウリにどんな顔をすればいいんだ……。
目が覚めてキャンプから顔を出した頃には、太陽が真上にあった……昼過ぎまでグッスリ寝ていたらしい。
今はローズ委員長の為にもジムチャレンジが優先だと自分に言い聞かせて立ち直り、ポケモン達を出して遅めの昼食にしよう。
ポケモン達には心配をかけたようで、カレーの調理中でも傍を離れようとしない。
これもユウリとホップ選手のせいだ……困ったものですよまったく……。
原作ではビート相手に惨めに負けたホップですがこちらでは僅差でした。
それでもチャンピオンの顔に泥を塗るとか言われたら弟としては落ち込みますよね。
次はナックルシティということで、顔面600族の彼が登場します。