※この作品はR-18です。

ポケットモンスター・ヘルム   作:ヤトラ

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エッチなトラブル・マリィ編。


マリィの災難

 あたしはマリィ。スパイクタウン出身のジムチャレンジャーばい。

 口調が訛っちょるのが悩みやけん、全員がライバルだと思っちょる事もあって距離を置いて訛りば隠そう思ったんだけど。

 

「進化すんならブラッキーがよか! あの黒い体に赤い目がカッコよくも可愛くも見えるとね!」

「それは言えてるけど、ブースターも捨てがたいな~。モフモフは正義です」

 

 腕の中で首ば傾げてるイーブイを置いといて、あたしとユウリっちゅう女の子の、熱くも楽しい討論は続く。モフモフば正義、は全面的に同意ったい。

 

 ジムチャレンジ開会式直後、スパイクタウンから付いてきたあたしの応援団……エール団の皆が早速スボミーインで問題ば起こしよった。同じジムチャレンジャーのユウリとホップがとっちめてくれたおかげで事は収まって、エール団に代わって謝ったんやが……。

 

 ユウリって子がグイグイ来ちょる。なんで?

 

 曰く「同い年の女友達が少ないから是非友達になりたい」って。あたしはライバルでもあるんやけどっちゅうたけど、それを押し切ろうと積極的で……とうとう押し切られた。

 モルペコを出汁に色々な話題で引きつけ、今じゃ待合室でイーブイの進化先についてあーだこーだと盛り上がった。あたしはブラッキー一択やけど……正直ニンフィアにも憧れとーね。

 

「ホップだとタイプ相性が技構成がって理屈入れてくるから、こうしてブイズについて女の子同士でお喋りするのが地味に夢だったんだー」

「あー、男の子あるあるやけんね。そもそも石とか持っちょるん?」

「まだ。けどこういうのは可能性とか可愛さとか語るのが楽しいんじゃない?」

「確かに」

 

 イーブイの頭ば撫でてるユウリに同意する。グレイシアの綺麗な感じとか、サンダースのバリバリ感とか色々話せて楽しかばい。方言出ちゃったけどユウリは大して気にせず、けどどこ出身なのかと適度な距離感で話しかけてくれる。

 

 ライバルやけど、この子となら仲良くできそ―――。

 

「でね……どうしたのマリィちゃん? そんな怖い顔して」

 

 ユウリからは怖い顔に見えるんやね……それぐらい、あたしの視線の端にいる男の子に敵意を向けているんだろう。

 金髪のチャラそうな同い年の男は、へらへら笑いながら手招きして、そのままどこかへ行った。ついてこいって事だろう。

 

「……ごめんユウリ、明日も早いし部屋に戻るね」

「う、うん」

 

 おやすみーって手を振ってくれるユウリを他所に、あたしは速歩でホテルの部屋に向かう。

 急がなくてはならない……楽しかったひと時が全部台無しになるほど、行きたくないのに。

 

「おっせーよ、呼ばれたら40秒で来るもんだろ?」

 

 あたしの部屋の前で立ち塞がる金髪の男……名前聞いたはずやが、覚える気になれない。そいつを黙って睨む。

 

「ほら早く入れろって。やりたくて仕方ないんだよ」

 

 コンコン、とドアをノックしてへらへら笑う彼を退かし、あたしは部屋のキーを差し込んで中に入る。本当なら追い出したいけど、追い出せず彼がするりと入ってくる。

 

「こんな広い部屋使えるとかジムチャレンジャーになってよかったわー」

 

 あんたもジムチャレンジャーだろ、と視線で訴えるけど、彼は我が物顔でベッドにダイブする。やめろ臭いが移ったらどうするつもりだ。

 

「じゃーマリィちゃん、いつもみたいに―――やらなきゃどうなるか」

 

 解っているよね?と口角を取り上げると彼のスマホロトムが出てきて、あたしに画面を見せつける。

 

 ベロバーにスカートを捲られたあたし。肉棒を舐めるあたし。腕で顔を無くして泣く、犯された後のあたし。

 

「―――わかってる」

 

 あたしはコイツに画像をネタに脅されている。続ければ続く程に悪循環に陥ると知っていながら。

 

 そして今日も―――コイツを体で満足させなきゃ、いけない。

 

 

 

「しっかし世の中平和だよねぇ。ポケモンでそんな悪い事するわけーって連中が多すぎてさ」

 

 知るか。あくタイプ使いとしてポケモンで悪事なんて普通は考えんと。

 

 彼はズボンだけ脱いでいるけど、あたしは命令されて全裸。スパイクタウンの皆は「育ち盛りだから」っちゅうけど、細っこい身体はあたしの密かなコンプレックスだ。

 裸でこいつの股間に顔を埋め、ペニスを咥えている。口の中を行ったり来たりする肉の棒が、気持ち悪いとしか思えず吐きそうになる……。

 

「あったけぇ~……けどさー、もっと舌をベロベロ舐めたりとかさー、気が利かねーな」

 

 知ったことなかばい。我慢してやっているんだから気を利かせる余裕もない。唾液は出ているから、それを潤滑油に口で扱き続ける……なんだかんだ硬く大きくなっているし。

 

「だから舌を絡めろって―――最初に連中へ送っちまうぞ?」

 

 連中―――その言葉に背筋が凍り、咄嗟に捲し立てる為に口を離す。

 

「スパイクタウンの皆は関係ない! あたし一人ぐらい―――!」

 

「どうかなぁ~? スパイクタウンなんてド田舎、どんな些細な理由でも潰せるかもしれねぇし」

 

 こいつは平然と意地の悪い笑みを浮かべてスマホロトムを呼び出し、画像をこれでもかと見せつける。

 

「あんな寂れた町出身のジムチャレンジャーがこんな痴女だって、たとえ嘘こいても画像さえばら撒けちまったら、エール団って連中なんて言うだろうな~?」

 

 こいつから見たら、あたしが従い続けようがスパイクタウンを叩けようが、どっちに転んでもいいんだろう。

 さらにエール団なんていうファンクラブがいると解ったから、最初にあいつらに画像を見せつける事で、スパイクタウン全体の空気が最悪なものになる。

 

 だからこんな余裕もって嘲笑うんだ。どっちもあたしの破滅になるからと、嘲笑って。

 

 だけど、こいつはも知らない「もう一つ弱み」があたしにはある。それを避ける為に―――。

 

「……あむ、れる、れろれろれろれろ……っ」

 

 あたしは言われた通りにするしかない。

 

「そうそう、素直にが一番だって」

 

 勝ち誇った顔をしているんだろうけど、無視して勃起したチンポに舌を絡める。さっきより硬くなってきた。

 傘の裏、先端の尿道穴、裏筋……色々な所舐めてみて、時折口で扱いて……亀頭って呼ばれる所を舐め回すとビクビクって震えるから、ここが弱いのかな。

 

「あー気持ちい……けどもういいわ。さっさと後ろ向け」

「うわ……っ」

 

 舐めてたら急に肩を掴まれ、そのまま突き放された。どこまでも身勝手な奴で腹立たしい。

 後ろを向くということは、あの苦痛をまた味わう羽目になる……けどここで逆らったら暴力を振るってくるから、止む追えずベッドの上を這いずり、四つん這いになる。

 

 お尻を向けた途端、尻たぶを掴まれた。

 

「痛っ……ちょ、まだ慣らして」

「そういうのいいから」

 

 無理やり開いてあたしの閉じた秘丘に指を入れる。ローションを使ったのか、まだ解れていない割れ目ににゅるりと指が入り、適当に掻き乱す。

 

「ひゃ……あ、いだっ……きつ……い……っ!」

 

 潤滑油で滑りが良くなっているとはいえ痛みが勝る。初めて犯された時の、無理やりペニスを挿入されたあの痛みがフラッシュバックして怖くなる。

 

「ぷるぷる震えちゃてカワイイー。んじゃっと」

 

 腰を掴まれ、膝立ちしたのかギシってベッドが軋む。あたしは思わずシーツを握りしめてぎゅっと目を閉じ―――。

 

―にゅぷ、じゅぷぷぷ……っ!

 

「くぁ……あ゛あ゛ぁぁっ!」

「相変わらずきっつ……!」

 

 身体の芯を無理やり貫いてくるかのような強い異物感に悲鳴を上げ、シーツを引き裂くつもりで握る手に力が入る。何度やられても慣れるわけない……!

 身体が強張り力むあたしを無視して彼は腰を振る。ローションでマシになっているとはいえ、乱暴で自分勝手に腰を振って快楽を貪っている。

 

「あー気持ちいい。こんなチビでもオナホなんかより良いわ」

 

 何か言ってるようだけど耳に入らない。痛いし苦しいし、ろくに動けず為すがままの自分が悔しくて涙が出るったい……!

 シーツに顔を埋めて嗚咽を押し隠す間にも彼は遠慮なく腰を振り続ける。あたしに反して彼は快感を得ているのか、挑発することもなく無言で腰を振り続けていた。

 

 そうして我慢し続けている内に、あたしの中のチンチンがビクビクって震えてきた―――!

 

「だ、ダメ、中だけはダメばい!」

「うっせオナホ女……あー出る出る」

 

 最後の最後に抵抗しようとするけど……手遅れだったみたい。

 

―びゅくっ、びゅるっ、びゅるるっ!

 

 奥までチンチンが入ったまま止まった直後、ローションとは違う液体が流れ込むのを感じる。

 

「あ、あぁ……出とる……またあたしの中に……」

 

 満足げな彼を他所に、あたしは3度目の膣内射精にまたしても絶望感を味わう。

 四つん這いのまま呆然とするあたしの中から柔らかくなったチンチンを引き抜き、彼はあたしを突き飛ばした。あたしはそのままベッドに倒れ、汗まみれの体でシーツを濡らす。

 

「出した出したー。サンキュー」

 

 ギシ、ギシっとベッドが軋む。ベッドから降りて着替えているんだろうけど……力が抜けて動けない。

 

「……ぐずっ……ひぐっ……うう……」

「まーた泣いてやがる。悔しかったらかかってくれば?」

 

 ここまできて嗚咽を溢すしかできないあたしを嘲笑う。

 そしてこいつの思惑通り、何も抵抗できず犯されるがままの自分が悔しくて泣き続ける。

 

「解っていると思うけどさー、もし抵抗したりバラしたりしたら、俺は遠慮なくお前の破廉恥な写真ぜーんぶバラすからな。そしたらお前もオレもジムチャレンジどころじゃなくなるけど、スパイクタウンそのものがヤバイことになるってことを忘れずにー」

 

 べらべら喋ってゲラゲラ笑う。憎らしいけど……もうどうでもよか。さっさと消えて。

 

 もうこのまま眠ってしまいたい―――。

 

「―――ちょ、誰だテメ、え、なんで……ぎゃあぁぁぁっ!!」

 

 彼の悲鳴……に続いてドッタンバッタンと激しい音がしよう。一体何が―――。

 

「お嬢、お嬢! ああなんて事!」

「マリィちゃんしっかりして、マリィちゃん!」

 

 エール団の女性したっぱとユウリがグイグイ迫ってきた。 なんで……?

 

 

 

―――

 

▼メロン視点

 

 全く、いくら推薦状を貰ったとしても中身がゲスじゃぁ意味がないよこの子は。

 

「このヤロウお嬢に酷ぇことしやがって!」

「スパイクタウンのどこがド田舎だゴルァ!」

「ひぃぃぃ痛い痛いやめてぇ!」

 

 押収したスマホロトムの持ち主である彼はエール団って連中にボコボコにされている。怒り心頭だけど手加減してやっている辺り、意外と冷静だね奴らも。

 

「アンタ達! 顔と金的はマズいからそれ以外にしときな!」

「「任せーる!」」

 

 だが外道に情けなど無用。存分にボコボコにしてやんな。 

 

 『ふくろだたき』されている彼は放っておいて、あたしはシャワーを浴び終えてタオルで包んだ女の子……マリィって子に声をかける。

 

「もう大丈夫だよ。今はマイナー入りだが、あたしもジムリーダーの端くれ。しっかり対応しておくよ。外の暴力に関しては見なかったことにしておくれ」

 

 死刑は許されない事だが女の敵はあれぐらいされて当然だ。

 

「そうですか……」

 

 だいぶ落ち着いたようだが、マリィって子の顔色は優れない。もう一押し安心させてやるか。

 

「あのスマホロトムの画像については、悪いけど証拠として預からせてもらうよ。奴がやった恐喝や脅迫は立派な犯罪。それ相当の罰を受けることになる。あんたに落ち度は何もないよ」

「……ありがと、ございます」

 

 そっとマリィの頭を撫でる。これは子供をあやす癖だが、マリィって子は大人しく撫でられる……笑わないが不器用なだけだと見たねこの子は。

 

「礼ならそこのユウリって子に言いな」

「私ですか?」

 

 ホットエネココアを淹れていたユウリがキッチンから出てきてカップをマリィに手渡す。

 

「そうですよ。ユウリの姐さんがあたしらを呼んでくれなかったら、あたしらは何も知らないままでしたよ」

「姐さんは止めて下さい」

 

 さっきからマリィにドライヤーを掛けている女性したっぱがあたしに追従する。

 

 事はユウリの割り当てられた部屋が偶然にもマリィの隣だったことから始まった。

 

 マリィの様子が変だと思っていた矢先、壁から不穏な発言の数々を聞いてしまい、慌てつつも落ち着いてロビーに移動。スマホロトムであたしに助けを求めてきた。

 友達が脅されてエッチな事をされていると聞いたあたしは、手早く汗を拭って着替え出発。移動の間にもスマホロトムを通じてユウリに指示、証拠となる録音や周囲への助力を頼んだ。

 

 ホップって彼氏(ユウリは否定)は生憎爆睡していたので、マリィのファンだっていうエール団に事態を説明、彼らは快く引き受けてくれた。

 今すぐにでも突撃しかねないエール団をユウリの部屋で抑えつつ録音、あたしがスボミー・インに到着次第マリィの部屋の前に集結、出てきたゲス野郎をとっちめたってわけさ。

 

「メロンさんありがとうございます! おかげで助かりました!」

「良いんだよユウリ、女の先輩として当然の手助けをしたまでさね」

 

 ユウリの行動力のおかげでスムーズに事態を解決できたわけだし。ご褒美に撫でてやろうかね。

 

「ユウリ……どうしてあたしを助けてくれたと?」

「あんな目にあったお友達を助けたいって思うのは当然だよ!」

 

 そうだそうだ、とエール団の女性したっぱが激しく同意する。

 スパイク団の皆も、マリィがあんな目にあった経緯を咎める奴なんていなかった。むしろスパイクタウンの為に身を犠牲に……って泣いてたからねぇ。宥めるのに苦労したよユウリが。

 

 すると口は一文字だが、マリィの目からじわじわぁっと涙が滲み出てきた。

 

「ありがとぉ……ほんっとにありがとぉ……!」

 

 ぽろぽろ泣いてあたしらを見上げるマリィ……やだこの子可愛い……!

 

「良いんだよぉ、頑張ったねぇあんたぁ……!」

「マリィ~! もっと早く助けられなくてごめんねぇ~!」

「ユウリの姐さんの言うとおりだ! あたしらこそごめんよぉ、お嬢~!」

「姐さんは止めてください」

 

 気づけばあたしら女三人衆はマリィに抱き着いて力の限りヨシヨシしてた。

 

 

 

 こうしてゲス野郎は警察に送られ、極めて悪質だと言う事でジムチャレンジ資格を剥奪されたそうだ。

 ユウリが一晩中側に居てやったおかげもあってか、翌朝にはマリィの体調も回復。問題なく旅に出られるそうだ。

 暫くはカウンセリングも兼ねてあたしがマリィに付いて行くことにしたよ。割と暇だし、ターフタウンまではね。

 

「お元気でユウリの姐さん!」

「「感謝してーる、ユウリの姐さーん!」」

「姐さんは止めて下さい」

「……何があったんだ?」

 

 ユウリと、事態を知らず首を傾げるホップをエール団と共に見送る。すっかりエール団に慕われたねぇユウリ。

 さぁて、ターフタウンまで何もないと良いんだけどねぇ……。

 

 




マリィって不器用で可愛いよね。

※今週土日は更新をお休みします。
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