※この作品はR-18です。

洗脳悪堕ちヒロインを正気に戻す力を得た代償として永遠に洗脳悪堕ちヒロインを正気に戻し続ける事になった男の話   作: 霜月ナル(元Hpinch_like)

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思った以上に反響があったので続編、書いちゃいました。
今回のヒロインのデザインは下記で見られます。

セーラーガール・ステラ デザイン画


メスガキ美少女戦士編

 

 星宮姫子は何処にでもいる根暗で背の低い女の子。シングルマザーの家庭で育ち、母親は生活費を稼ぐために早朝から深夜まで仕事に出ていて育児放棄気味だったり、学校で虐められたりしているけど何ら特別ではなかった。

 そう、あの日までは……

 

 朝起きて、既に仕事へ行った母が作った朝食を食べて学園に登校し、クラスのトップカースト女子に『根暗で教室の雰囲気が暗くなるわねぇ』とか色々ネチネチ言われたり、貯めたなけなしの小遣いで購入したお気に入りのペンが筆箱からなくなっていたりと何時もと変わらない日……のはずだった。

 授業が全て終り、姫子はいつものように図書室で隠れるように本を読んで時間を潰している。お金が掛からないし集中して読めば時間があっという間に過ぎていく。読むジャンルは雑多で辞書から小説まで何でも読むが、好きなのはライトノベル。特に普通の少女が特別な力に覚醒して、悪を倒すような話が好きだった。そしてその主人公を自分に置き換えて妄想する。普通の少女が実は正義のヒロインで、変身して悪を蹴散らしていく。

 

「……こんな力がホントにあったら良いのに」

 

 溜め息をついて本を閉じる。いつの間にか時間が過ぎ、日が落ちかけていた。校門の閉まる時間が近づいていることに気がついた姫子は荷物を片付けて学園から自宅に向かう。彼女の自宅はここから歩いて30分ほどで着くが、街の都心部からは外れているため人通りは少なく明かりも街頭だけだ。普段は暗くなる前に帰っているが、今日は何時も以上に集中して本を読んでいたため学校を出るのが遅れてしまった。暗い夜道をビクビクと怖がりながら歩く姫子。すると、何かにぶつかって尻餅をついてしまう。恐る恐る顔を上げてぶつかったモノを見ると、そこには――

 

「グルルルル……」

「き、きやぁぁぁぁぁ!ば、化け物!?」

 

 現実には存在しないはずの異形が仁王立ちしていた。体は闇のように黒ずみ、腕が肥大化して鋭い爪を伸ばしている。顔は獣のような爬虫類のような、どっちつかずな形をしておりギラギラとギザ歯が覗き、よだれを垂らしていた。

 驚いた姫子は逃げようとするが、腰が抜けてしまい立ち上がることが出来ない。化け物はジリジリと彼女へゆっくり近づく。逃げられないことが解っていて、わざと怖がらせるようにしているのだ。

 

「いや、誰か助けて……」

「――グギャァァ!」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 化け物が姫子を襲ったその時、彼女が首から提げていた宝石が光り輝く!光は瞬く間に彼女の体を包み込み、その姿を変えさせていく。髪は赤髪のツインテールへ変化し、眼が隠れていた前髪が開かれる。服は肩が出ているセーラー服のようなレオタードにスカートが付いたものへと変わり、腕に肘までの白のグローブ、太もも辺りまでの白いニーソックス、首にチョーカー、額に宝石の着いたサークレットが装着。あっという間に変身を終えた姫子は自然とポーズをとり化け物を睨み付ける。

 

「夜空の星のように輝く正義の戦士『セーラーガール・ステラ』!あんたの脳天に流れ星落とすわよ!」

 

 自然と決めゼリフを放つ姫子、いやセーラーガール・ステラ。変身したことで性格が変わったのか、普段の姫子から考えられないほど雰囲気が変わり、化け物を見下すように笑う。手には小さなステッキが握られ、それを突きつけていた。

 

「なんだか状況がわからないけど、この力があればあんたを倒すなんて簡単だってことだけはわかるわ!」

「ぐぎぎ……!」

 

 自分が馬鹿にされていることがわかり、怒りを露わにする化け物。発達した筋肉を隆起させ戦闘態勢にはいった彼は素早くステラへ襲いかかる!

 

「――よっと」

 

 しかし、ステラはひょいと軽やかに舞い、化け物の上を飛び越えて攻撃を回避。渾身の攻撃を躱された化け物は蹈鞴を踏み、倒けてしまう。それを見たステラは口に手を当てて笑う。

 

「あはは!見かけ倒しのザコねぇ~♪ザコ、ザ~コ!」

「ぎぎぎ……!」

「あれ、理解できる頭はあるんだ~?凄いね~、筋肉詰まってるのかなぁ?」

 

 化け物は彼の肌が白ければ真っ赤に染まっていただろう程の怒りに震えていた。立ち上がると目にもとまらぬ速さでステラへと攻撃を繰り出すが……

 

「ふがー!」

「よっ、ほっ、っと、あれれ~全く攻撃が当たらないよ~?」

 

 繰り出す攻撃全てがあっさりと躱されていく。かすり傷すら与える事も出来ず、振るった爪は空を斬る。躱される度に煽られイライラが募り、攻撃が荒くなる。化け物はステラによって手玉に取られていた。数分もしないうちに化け物の体力が限界を迎え、肩で息をする無様な姿を晒してしまう。

 

「え~?もう終わりなのぉ?ほんっと、筋肉だけのクソザコなんだぁ~!」

 

 もはや声を上げられないほどに疲労している化け物。その姿を見たステラはがっかりした表情を浮かべる。そして手に持つステッキを掲げ力を込めた。

 

「じゃあ、もう終わりにしちゃうね」

 

 ステラの周りに幾つもの光が生まれていく。1つ1つに凄まじい力が込められており、掠っただけでも化け物にとっては致命傷なレベルだ。あまりの力に恐怖し、後退る。先程までとは立場が逆転していた。

 

「さよなら、ク・ソ・ザ・コ・さん♪――スターライト・メテオ!」

 

 技名を叫んでステッキを振り下ろすと、一斉に光が化け物へと撃ち出される。化け物は回避することが出来ず、あっという間に光に呑まれて消えていく。――光弾が止むと、化け物がいた場所には塵すら残っていなかった。

 

「あ~あ、つまんなかった」

 

 戦いを終えて肩をすくめるステラ。辺りを見回し、他に化け物の仲間がいないことを確認すると変身が解け、元の姿へと戻っていく。次の瞬間、メスガキ化してた精神も元に戻り、姫子はワナワナと震え始めた。

 

「な、なな……何なの、今のぉぉぉぉぉ!?」

 

 普段は出さないような大声を上げながら、自宅のアパートへと走って向かう姫子。正義のヒロインへと変身したこともそうだが、あのメスガキとも言うべき状態への変化。根暗な姫子と同一人物だとは思えないほどだった。

 ――これは姫子自身知らないことだが。変身した事による性格の変化は、彼女が心の奥底で抑圧している願望や本音等が表に出た事によるものだ。普段虐めている奴らを見返したい、強い自分になりたい、助けてくれない大人への反抗心。そういったものが色々混ざり合ったのが、正義の戦士「セーラーガール・ステラ」へと変身した際に現れたのだった。

 

「はぁはぁ……」

 

 息が絶え絶えになりながらも自宅へ着き、制服を着替えずに床へ倒れ込む。姫子は先程の戦いを思い出し、メスガキ化した自分の恥ずかしさに両手で顔を覆い悶える。

 

「うぅぅぅ~!?『あんたの脳天に流れ星落とすわよ!』とか『ザコ、ザ~コ!』って何なのさ~!あんなセリフを私がホントに言ってたのぉぉぉぉぉ!?」

 

 ゴロゴロと床を転がり呻く。幸い戦っていたところは誰にも見られていなかったが、もし見られていたら憤死していたことだろう。とはいえ、普段の姫子とは違いすぎて誰も彼女とは思わないだろうが。――しばらく悶え続けていた姫子だったが、ようやく落ち着いたのかピタリと動きを止める。

 

「でも、気持ちよかったなぁ……私にあんな力があるなんて、夢みたい」

 

 変身した時の開放感、敵を圧倒する身体能力と不思議な力。夢に見た正義のヒロインになれたのだ。恥ずかしさはあるが、同時に嬉しくもあった。

 

「――もしかして、私がこの街を守るために授かった力なのかも」

 

 あの化け物が一体だけとは考えられない。また別の個体が現れて人を襲うかもしれないし、そもそも背後に悪の組織がいる可能性もある。そして、姫子には戦う力がある。力を得た昂揚感の所為か、普段なら考えもしない事を思いつく姫子。放課後は時間がたっぷりある。どうせ母は深夜遅くまで帰ってこない。

 

「よしっ!明日から放課後はパトロールだ!」

 

 ――翌日から姫子は放課後に図書室へ行くのではなく、街へパトロールへと繰り出すようになった。そして化け物を見つけたり、人が襲われているのを発見した時は変身して戦い、街の平和を守っていく。やがて、正義の戦士「セーラーガール・ステラ」の名はSNS上で都市伝説のように広まっていった。その噂話を聞いたり、ネット上で見かける度に姫子の心は昂揚感に満たされる。もう、いじめや家での寂しさなど吹き飛んでいた。

 

「ぐげぇ~!?」

「はん!アンタみたいなのがセーラーガール・ステラ様に勝とうなんて到底無理なのよ、このざぁこ!」

 

 化け物、ステラが「下級妖魔」と呼称する個体は弱く、時には複数同時に現れることもあったが簡単に蹴散らせるほどだった。力を扱うことにも慣れ、光弾を飛ばしたり敵の目を眩ましたりと活用できるようになった。常勝無敗のセーラーガール・ステラを止めるモノは誰もいない……はずだった。

 

「ふん、もう終わり?あ~あ、もうそろそろ四天王とか幹部級が出てもいいのに――」

「おや、お呼びかな?」

「誰っ!?」

 

 声のした方へと振り向くと、そこには下級妖魔など比ではない威圧感を放つ黒い大男がいた。明らかに幹部級の敵だ。ステラは油断せずに警戒し、ステッキを構える。

 

「おじさん、何者?」

「私は17年前、セーラーガールによって滅ぼされた魔王の弟、『アスタロト』!以後、御見知り置きを……」

「17年前、ですって?」

 

 恭しく礼をするアスタロト。ステラは彼の言葉に疑問が浮かんだ。アスタロトが言うことを信じるなら過去にもセーラーガールがおり、同じように平和のため戦ったということだ。

 

「そう、17年前に尊敬する我が兄バエルはこの地球を支配するため活動していた。だがそれを阻む存在、セーラーガール・カエルムが現れたのだ!」

 

 アスタロトは語る。バエルとセーラーガール・カエルムの戦いは人知れず行われ、カエルムが優勢だったが、ある日彼女を罠にかけ捕えたという。これでバエルの勝利が確定したかと思われた時、土壇場でさらなる力を覚醒させたカエルムがバエルを倒したのだという。そして、アスタロトは復讐のためにこの17年間、カエルムによって壊滅状態になった戦力を蓄え、彼女を倒す機会を伺っていたのだ。

 

「しかしカエルムは現れず、新たなセーラーガールが現れた。そう、貴様のことだ。正直、貴様のことは邪魔で仕方なかったが……ククク」

「な、何よ気持ち悪い」

「いや、運命とはあるものだなと思ってな……」

「???」

 

 首をかしげるステラだったが、敵の目の前だと思い出し気を引き締める。ステッキに力を込め、いつでも攻撃できるようにする。それを見たアスタロトは感心したように笑う。

 

「ほぉ……短期間でそこまで力を使いこなしているとはな。賞賛に値するぞ」

「ふん、おじさんに褒められても全然嬉しくないし」

「そうか、だがその程度では私は倒せん!」

 

 瞬間、アスタロトから凄まじい闘気が噴出する!思わずステラは後ずさってしまうが、気を強く持ち敵を睨み付けた。

 

「いくぞ――」

「なっ、速い!?」

 

 一瞬でステラの懐に踏み込んだアスタロトは拳を放つ。間一髪でそれを避けるステラだったが風圧だけでコスチュームが裂け、浅く傷が刻まれる。今まで無傷で戦いに勝ってきたステラにとってそれは初めての負傷で、鋭い痛みに顔を顰めてしまう。その隙を見逃さずアスタロトは連撃を繰り出す。

 

「――くっ!?」

(速すぎて完全に躱せない!?)

 

 紙一重で攻撃を避け続けるステラだが、完全に避けきれずに傷が増えていく。そして、ついにはコンクリートの壁際へと追い詰められてしまった。

 

「しまった――!?」

「ふぅぅぅぅぅん!」

 

 アスタロトの渾身の一撃が、逃げられないステラの腹にめり込む!凄まじい衝撃がステラの体を突き抜け、背後の壁に罅が入る。

 

「――おげぇぇぇぇぇぇっ!?」

 

 遅れて激痛がステラを襲った。アスタロトの拳が離れると、衝撃で破けたコスチュームから見える腹部は赤く腫れ上がっているのが見える。次いで吐き気が迫り、我慢できずにステラは胃の中のモノを全て吐き出してしまう。幸い、普段からまともに食事を取っていなかった所為か、吐き出したのは殆ど胃液だけだった。

 

「ククク、無様だなセーラーガール・ステラ。その程度でイキっていたとは笑わせる」

「う、うるさい……まだ、これからだし」

「強がるな、常人なら消し飛ぶほどの一撃だ。流石のセーラーガールでもただでは済まないだろう」

 

 アスタロトの言うとおり、ステラは意識を保つのがやっとな状態だった。殴られた腹部がズキズキと痛み、骨の一部も折れているのか呼吸するだけで激痛が走る。生きているのが不思議な状態だ。アスタロトの言うとおり、セーラーガールでなければ即死だった。

 

「――ふむ、ならばトドメを刺そうか」

「……いや、やめて……来ないで」

 

 拳を振り上げるアスタロトを見て、ステラの体が恐怖に震える。逃げなければならないのに足がすくんで動かない。――そして無情にもアスタロトの豪腕が振り抜かれた。

 

――ゴォンッ!!!

 

轟音の後、静寂が場を包み込む。アスタロトによってステラの頭が潰されたと思われたが……

 

「あ……あぁ……」

 

 アスタロトの拳は、ステラの顔のすぐ真横を撃ち抜いていた。彼女はガクガクと体を震わせ、呆然としていた。そして、彼女の意思に反して股間から黄色い液体が流れ出す。――ステラは死の恐怖で失禁してしまっていた。

 

「――あ」

 

 小便を漏らし終えたステラはあまりのショックで気絶し、その場に倒れ込む。地面に広がる小便溜まりでコスチュームが汚れてしまう。正義の戦士とは思えない、無様な姿だった。アスタロトは倒れたステラへ近づき、頭を掴み軽く持ち上げる。

 

「無様に気絶したか……よし、アジトへ連れて行くとしよう」

 

 気絶したステラを肩に担ぎ、アスタロトはその場から去って行く。後には砕けたコンクリート壁だけしか残らなかった……

 

 

――数時間後

 

 

 アスタロトのアジト内のある一室に気絶したステラは囚われていた。両手足に鎖で繋がれた枷が取り付けられ、武器のステッキも失っており、鎖の長さにはある程度余裕があるが彼女の力では引っ張っても千切れそうにない。そこへアスタロトが下級妖魔を引き連れて部屋に入ってくる。

 

「……まだ目覚めていないか。おい、こいつを起こせ」

「ぐぎゃ!」

 

 アスタロトに命令された下級妖魔はステラへと近づくと徐ろに彼女の腹に蹴りを入れた。

 

「――おごぉ!?……げほっげほっ、眠っている女の子にこの仕打ちはないわ~引くわ~」

 

 強烈な痛みでステラは悶絶しながらも気絶から目覚める。彼女は咳き込みながらも蹴りを入れた下級妖魔を睨み付け悪態をつく。無様な負け姿を晒したものの、未だ彼女は勝利を諦めていなかった。

 

(きっとこの後、真の力に目覚めて大逆転する展開に決まってる!正義のヒロインであるこの私が負けるわけないんだから!)

 

 今まで彼女が読んできた物語のヒロインは苦境に立たされても最後には悪に打ち勝ってきた。だから自分もそうなるはずだと信じ込んでいる。しかし、現実は物語とは違う。そう都合良く真の力に目覚めたり、誰かが助けに来たりすることはないのだ。そうとも知らずにステラは強がり、敵からのヘイトを高めてしまう。

 

「あうぅっ!?」

 

 ステラの態度に怒りを覚えた下級妖魔は彼女の頬を強く平手打ちした。突然の暴力を避けることも出来ず、もろに喰らった頬は赤く腫れ上がっている。セーラーガールの向上した体の頑強さが無ければ頭が吹き飛んでいてもおかしくはない程の平手打ち。ボロボロとステラの目から涙が溢れる。

 

「痛い、痛いよぉ……」

「怒りを買うような事を言うからそうなる。失礼なガキには良い躾だ」

 

 ついさっきまでの調子の良さはあっさりと失われ、泣き言を漏らすステラ。いくら彼女の精神が変身した事により強気になったといえ、元々は根暗な少女。今までの戦いもほぼ無傷で終えてきた為、痛みに対する耐性は低かった。そんな彼女にアスタロトは近づき、徐に胸を触り始めた。

 

「ひゃんっ!?」

「胸は小さいが、感度はよさそうだな」

「ど、何処触ってんのよ!?この変態!――ひぎぃ!?」

(痛いぃぃぃ!?――で、でもちょっと気持ちいいの何でぇ!?)

 

 叫ぶステラを無視して、アスタロトは乳首を抓る。鋭い爪で捻られた痛みの中に微かに快楽を感じてしまうステラ。殆どオナニーなどしたこともない彼女にとってそれは未知の感覚だった。たくさんの本を読んでいた彼女はオナニーやセックスの知識はあったが、怖くて実際にやったことはなかった。しかし下手に知識がある所為で、この後の展開に予想がついてしまった。

 

「はぁはぁ……ま、まさかアンタ私を」

「どうやらそういった知識はあるようだな。――そうだ、これからお前を犯す」

「ひぃっ!?」

 

 アスタロトの宣言に顔を青ざめるステラ。そもそも敵の目的がステラの排除ならあの場で殺している筈だ。何故、わざわざアジトに捕えて生かしておく必要があるのか?――それは、彼女を犯して心を蹂躙し、弱り切った所を洗脳してアスタロトの下僕とするためだ。セーラーガール・カエルムを倒すために戦力を充実させ、自身の強化も行ったアスタロトだが、先代魔王を倒した彼女を確実に倒すべくステラを手に入れようと考えていた。

 

「ふむ、どうやら膣も濡れてきたようだな」

「あひぃっ!?」

 

 アスタロトはステラの湿り始めた秘所をレオタード越しに触り、ぐちゅぐちゅと愛撫する。指が秘所を摩擦する度に愛液が溢れ出してくる。愛撫の影響でレオタードがずれる度にクリトリスが擦れ、痺れるような快感がステラに押し寄せてくる。悪態をつくことも出来ず、彼女はビクビクと震えることしか出来ない。

 

「あっ、あっ、んひぃっ……」

「――充分濡れたか。さて」

 

 ステラの秘所が愛液で溢れたのを確認したアスタロトは股間からチンポを取り出し、彼女の秘所にあてがう。その大きさは通常の成人男性より少し大きく、体躯の小さいステラには大きく見えた。チンポの先が秘所に触り、ぐちゅ……と音を立てる。

 

「――あ、やめ、やめてっ」

「ふん!」

「――おほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

 アスタロトはステラの懇願を無視して一気にチンポを秘所へ突き刺した!彼女の腹がボコォっ!と盛り上がり、チンポが子宮口を貫き、底を激しく突き上げたのがよくわかってしまう。処女膜を突き破られた痛みとチンポから与えられる快感が混ざり合い、ステラの思考がグチャグチャになる。

 

(いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!私の初めて、こんなヤツに奪われちゃったぁぁぁぁ!?)

 

 心の中で悲鳴を上げるステラ。根暗な彼女でも、将来は愛する人に初めてを捧げたいというささやかな願いがあった。しかしそれは悪辣な妖魔にあっさりと奪われてしまったのだ。そんな彼女の絶望をよそに、アスタロトは腰を動かし始める。

 

「おほぉっ、はげ、激しく動かさないでぇぇぇぇ!?私の大事なところ壊れちゃうぅぅぅぅ!?」

「流石はセーラーガール。私のモノで激しく突いても壊れないとはな。少々激しくしてもよさそうだ!」

「んひぃぃっ!?」

 

 さらに強く腰を打ち付けられ、子宮が引き伸ばされる。常人なら子宮を破壊されてもおかしくない激しい責めを耐えられてしまった。それを見たアスタロトはさらに責めを激しくする。腰が打ち付けられる度に、パァン!パァン!と音が響き渡りステラの腹部にチンポの形が浮き上がっては消える。まるで彼女を肉オナホのように扱うような責め。

 

「おごぉ、あぎぃぃ、ああああぁぁぁぁぁぁ!死ぬ、死んじゃうぅぅぅぅ!?」

 

 苦しみと快楽で頭が馬鹿になり、何も考えられなくなってしまう。ステラは体を仰け反らせ、白目を剥いてビクンビクンと体を震わせる。自慰の経験も無く、ついさっき処女を失ったばかりの彼女には激しすぎる責め。なまじ耐えきれてしまう為、気絶も出来ない。アスタロトの動きがさらに激しくなっていく。もはやステラは言葉にならない叫びをあげることしか出来なくなっていた。

 

「――そろそろ限界だ、中に出すぞッ!受け取れぇぇぇ!」

「や、やめでぇぇぇぇぇっ!ながだげは~!?」

「うぉぉぉぉぉぉ!」

 

 アスタロトが一際強く腰を打ち付けた次の瞬間、ドビュルルルっ!と凄まじい勢いで大量のザーメンがステラの子宮内に放出された!瞬く間にザーメンが子宮内を埋め尽くし、ステラの腹が妊娠したように膨らんでいく。幼児体型な彼女の腹が膨らんでいる姿は異様な光景だった。

 

「あ、あへぇぇぇぇ……」

 

 アスタロトがチンポを抜くと、ザーメンが秘所から溢れ出してくる。次いで黄色い液体もジョボボボボッと噴き出し始めた。ステラの体が弛緩したため、尿が漏れ出したのだ。床に溢れたザーメンと小便が混ざり合っていく。正義のヒロインとは思えない、無様な姿だった。

 

「ふぅ、中々気持ちよかったぞ。さて――」

 

 アスタロトが傍らに待機していた下級妖魔達に目配せをした。すると部屋の扉が開き、新たな下級妖魔達がぞろぞろと入ってきた。その数は百にもなるほどだ。

 

「こいつらの相手もしてもらうぞ。今まで仲間をお前に倒された恨みを晴らしたいと言われてなぁ」

「――ひぃ!?」

 

 辛うじて意識を取り戻したステラはアスタロトの言葉を聞いて顔を歪める。下級妖魔達の股間のチンポは早くヤラせろと言わんばかりに勃起し、ピクピク蠢いている。体を動かせないステラは藻掻くことも抗うことすらも出来ない。

 

「やめへ……こにゃいでぇ……許してくだひゃいぃぃ、もう、生意気いいましぇんからぁ」

「ぐぎゃぎゃっ!」

「いや、いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!?おぼぉぉぉぉぉぉっ!?」

 

 ステラの悲鳴を背に受けながらアスタロトは部屋を出て行く。下級妖魔達の精力は凄まじく、一度始めたら数日は収まらない。それが百体近くもいるのだから、付き合って眺めるのは時間の無駄だ。殺さないように厳命しているので、死ぬことはないだろう……

 

 

――一週間後

 

 

 用事を終えたアスタロトは流石にもう凌辱を終えている頃だろうとステラを拘束していた部屋に戻ってきた。扉を開けて部屋に入ると凄まじい臭いが鼻を突く。

 

「これはひどいな……セーラーガール・ステラは生きてるのか?」

 

 流石のアスタロトも心配になったが、部屋の中を進んでいくとステラの姿が見えた。

 

「――あぁ……」

「……ふむ、生きてはいるか。中々良い感じに壊れたな」

 

 ステラは下級妖魔達のザーメンに塗れ、倒れていた。その瞳は何も映さず、まともな言葉を発することも出来ないほどに壊れていた。実際の所、精神が本当に壊れていると言うよりは壊れないよう自己防衛のために心を閉ざしてしまったのだ。

 

「これなら簡単に洗脳できるな……」

 

 アスタロトはステラの秘所の中に指を何本か差し込み、魔力を込め術式を発動させる。魔法陣が展開され、妖しく光り輝く。ビクンッ!とステラの体が震え、仰け反る。次第に彼女の股間部に淫紋が刻まれ始めた!同時にステラの精神世界で変化が訪れる。

 

『――ここ、どこ?』

 

 真っ暗な空間に一人でぽつんと体育座りをするステラ。心の奥底に閉じこもった彼女は異変を感じ目覚めた。少しずつ妖しい光が空間を覆い始めると、何かが蠢き始めた。――それは醜い触手だった。触手は素早く彼女の両手足を縛り、持ち上げる。

 

『ひぃっ!?いや、もういやぁ!』

『――あらあら、無様ねぇ』

『だ、誰っ!?』

 

 暗闇の奥から誰かが歩いてくる。やがて、妖しい光にその姿が照らされると信じられないとステラは驚愕の表情を浮かべる。

 

『初めまして、私は新しいアナタ。アスタロト様の下僕となった「邪戦士セーラーガール・アビス」よ』

「――そんな、嘘」

 

 彼女はアスタロトの洗脳術式によって下僕となるために作られた人格。本来の人格を封じ込め彼女が主人格となることで、アスタロトに忠実な存在へと生まれ変わるのだ。ステラは心の奥底で触手に犯され続け、永遠に閉じ込められる。

 

『というわけで、アナタは此処で犯され続けることになったから』

『嘘、いや……もう犯されるのはいやぁぁぁぁぁぁぁぁ!?――おぼぉっ!?』

 

 ステラの口を塞ぐように触手が突っ込まれる。同時に足が開かされ、秘所とアナルに触手が何本も入り込む。胸にも触手が巻き付き、乳首を刺激する。精神世界では肉体の限界から解放され、より無茶な凌辱も耐えられる。

 

『じゃあね、ク・ソ・ザ・コの私。弱っちいアナタはそこで犯されてなさい』

 

 精神世界からセーラーガール・アビスの姿が消えると同時に、刻まれた淫紋が強く光り輝き、ステラの体を包み込んでいく。やがて光が晴れるとそこには――

 

「初めましてアスタロト様。アナタの忠実なる下僕、邪戦士セーラーガール・アビス。ここに誕生いたしました」

 

 清純なコスチュームは黒光りするラバーのような材質に変わり、黒と紫を基調としたものになった。髪の毛も赤紫色に変化。表情も妖艶なモノになり、一目で人格が変わったと理解できる。その姿を見てアスタロトは満足したように笑う。

 

「くくく、よろしく頼むぞ。セーラーガール・アビスよ。共にセーラーガール・カエルムを倒すのだ」

「えぇ……わかりましたわ、アスタロト様」

 

 

――数日後

 

 

 姫子の母である「星宮そら」は仕事を休んで行方不明となった娘を必死に探していた。育児放棄気味ではあったものの彼女は姫子のことを嫌いではなく、こうして必死になるほど愛していたのだ。例え彼女が望(・)ま(・)れ(・)て(・)生(・)ま(・)れ(・)た(・)の(・)で(・)は(・)な(・)か(・)っ(・)た(・)と(・)し(・)て(・)も(・)。

 

「――何処にいるの、姫子……」

 

 日が暮れて、暗くなった道を一人歩く。仕事も全て休み、毎日必死に探したが成果は全くなかった。誘拐されたにしては、お金のない星宮家を狙う理由はないし、身代金要求の電話もない。ただ一つ気になることがあった。

 

「都市伝説のセーラーガール・ステラ……」

 

 姫子が消える少し前からネット上で噂されていた正義のヒロイン。仕事で忙しかった時は知ることもなかったが、姫子の行方を調べる為にネットを使う内に知ったのだ。セ(・)ー(・)ラ(・)ー(・)ガ(・)ー(・)ル(・)を(・)そ(・)ら(・)は(・)知(・)っ(・)て(・)い(・)る(・)。

 

「まさか、あの娘が……?――!?」

 

 思考の海に沈んでいると、突如そらの目の前に巨体の男――アスタロトが降ってきた!ドォンッ!と地響きが鳴り、地面が陥没する。土煙が晴れるとゆっくりと立ち上がり、アスタロトはニヤリと笑う。

 

「ようやく会えたなぁ……星宮そら、いやセ(・)ー(・)ラ(・)ー(・)ガ(・)ー(・)ル(・)・(・)カ(・)エ(・)ル(・)ム(・)」

「っ!?あなたは妖魔……!まさか、姫子を攫ったのも!」

「ふふふ、当初の目的は貴様だけだったのだかな。代わりにヤツが、セーラーガール・ステラが引っかかったのだ」

「そんな……あの娘を何処にやったの!?」

「心配するな……すぐに会える」

「――っ!星石よ、私に力を!」

 

 そらが首に掲げる宝石を握り、力を込めると光を放ち始めた!瞬く間にそらの姿が変化していく。服がステラと同じようなセーラーレオタードにスカートが付いたものへと変わり、腕に肘までの白のグローブ、太もも辺りまでの白いニーソックス、首にチョーカー、額に宝石の着いたサークレットが装着される。ステラと違うのは色の基調が黄色ではなく、空色であることだ。

 

「星を包み込む天空の戦士セーラーガ、――『セーラーレディ・カエルム』!あなたの無限の空に放り込むわよ!」

 

 変身を終えて、決めゼリフと共にポーズをとるセーラーレディ・カエルム。星石の力で現役自体から17年経った今でも高校生に間違われる程の若さを保っているため、違和感はないが……

 

「――カエルムよ。私が言うのもなんだが……正直な所、いい年になってそれは」

「うるさい!私だって恥ずかしいわよ!」

 

 カエルムも既に三十路を越える年齢となり、このコスチュームを着るのも恥ずかしくなっていた。いくら見た目が若くとも、心はそうもいかない。現役で戦っていた当時は使命感の方が強く、恥ずかしさは無かった。しかしそれから17年経ち、姫子を育てて社会経験を積んだ今の彼女には、このコスチュームは恥ずかしくて仕方が無かった。

 

「とにかく!姫子は返してもらうわ!」

「そう上手くいくかな!――ふんっ!」

 

 アスタロトは砕けた地面のコンクリートを掴み、カエルムに投擲する。プロ野球の投手並の速さで迫るコンクリート片を躱し、手に持つステッキで光弾を放つ。アスタロトはそれを避けず気合いで散らしてしまうが、その隙に懐へ入り込んだカエルムが光を溜めたステッキを突き出す!

 

「はぁぁぁ!」

「ぬぅぅぅぅっ!?」

 

 光が爆発し、大きく後退するアスタロト。カエルムはステッキの先から光で出来た剣を生み出しさらに追撃。アスタロトは体に魔力を纏わせ、剣戟を防いでいく。二人の攻撃がぶつかり合う度に衝撃波が奔る。一進一退の攻防を繰り返した後、一度二人は距離を取った。

 

「17年のブランクがありながらこれほどの力とはな……流石は兄を倒しただけはある」

「兄……あなた、アイツの弟なの?」

「そう、私が唯一尊敬する人であり、ただ一人の家族だった……いや、いまは違うのかな?――お前の娘、姫子は兄に孕まされて出来た子供なのだろう?」

「――まさか、何故それを知っているの」

 

 そう、姫子はアスタロトの兄である『バエル』とそらの間に出来た子供なのだった。17年前、セーラーガール・カエルムは一度バエルに敗北し囚われてしまった。その時、自分の手駒とするべくバエルは彼女を凌辱し尽くした。しかし、カエルムの執念によって呪縛を解き、バエルを倒すことが出来たのだ。それから少し経った後、妊娠していることが発覚。気づいた時には堕胎も出来ず、当時まだ学生だったそらは学園を自主退学し出産。当然、誰のかもわからない子供を産んだそらを両親は祝福などせず、一人暮らしの手配だけしてそらを家から追い出した。それからは複数のパートを掛け持ちして生活費を稼いだ。幸いな事にシングルマザーへの補助もあり、今まで姫子を育てることが出来た。例え憎き敵の子供だとしても、彼女に罪はない。だから、彼女を嫌いになどならず育て続けたのだった。

 

「兄の娘ならば、私の元にいるのが正しいだろう?」

「何を言って――」

「もう遅いよ、お母さん」

「姫子!?――え?」

 

 暗闇から姫子の声が響き、安堵の声を上げたカエルムだったが、姿を現した我が子を見て驚愕する。――闇に包まれたコスチュームを身に纏う邪戦士へと堕ちたセーラーガール・アビス。その闇は17年前に戦ったバエルとよく似ていた……

 

「嘘、姫子がこんな……」

「これは現実よ、お母さん。私はアスタロト様の下僕に生まれ変わったの」

「――っ!?アスタロトォ!」

 

 娘の言葉を聞いて、彼女に何が起きたか察してしまったカエルムは怒髪天を衝きアスタロトへ突撃した。しかし――

 

「アスタロト様に手は出させないわ」

「――くっ!?邪魔をしないで姫子!」

 

 セーラーガール・アビスが立ちはだかり、邪魔をする。カエルムは気絶させる程度に光剣の出力を抑え、アビスを攻撃する。だが――

 

「なっ!?」

「なんだ、この程度なの?」

 

 アビスは光剣を闇の魔力を纏わせた手で握り、あっさりと止めてしまった。カエルムが驚いて動きを止めた隙にもう片方の手で魔力弾を生成し、彼女の腹に打ち込む!

 

「あぐぅぅぅ!?」

 

 衝撃で吹き飛ばされ地面を転がるカエルム。起き上がろうとするが、衝撃で骨が折れ痛みで中々立ち上がれない。ブランクがあるとは言え、歴戦の戦士であるカエルムの防御をただの魔力弾で破り、ダメージを与える程の力をアビスは持っていた。カエルムから継いだセーラーガールの力とバエルから継いだ魔王の力。それを持つアビスは単純な力ならカエルムを超えていた。しかも、カエルムは娘であるアビスに対して全力を出せない。――カエルムが勝つ道はとうに失われていたのだ。

 

「お母さんもアスタロト様の下僕になりましょ?あのお方のチンポはとっても気持ちが良いの」

「ひ、姫子……正気に戻って!」

「……私は弱っちい姫子なんかじゃない!アスタロト様の下僕、セーラーガール・アビスよ!」

 

 凄まじい魔力光線がアビスから放たれる。躱すことの出来ないカエルムは光のバリアを張り防御するが、数秒も持たずに破られてしまった。

 

「姫子、助けられなくてごめんなさい……」

「――諦めるのは早いぜ、ママさん」

「え?」

 

 瞬間、魔力光線が着弾。激しい衝撃波が発生し、土煙が辺りを覆い隠す。アビスは手応えを感じ、ニヤリと笑うが煙が晴れるとその顔は驚愕に染まった。――カエルムの前に謎の青年が立ち、大剣で攻撃を防御していたからだ。

 

「アンタ誰よ!?」

「――俺は黒瀬レン。通りすがりの洗脳悪堕ちヒロインカウンセラーさ」

「……はぁ?」

「その助手のルシでーす♪」

 

 いつの間にか、男の傍らにアビスと同じくらいのボーイッシュな少女がいた。その軽い雰囲気は、邪魔をされて苛立つアビスの癇にさわった。大量の魔力弾生成し容赦なく二人へ放つ。しかし、すべてがレンの大剣で振り払われあっさりとかき消された。

 

「――嘘!?」

「悪いが、俺は相手が女性でも手加減はしないぜ!」

「――くっ!」

 

 素早くアビスへ接近してきたレンに応戦するため、ステッキの先に闇の光剣を生成。大剣による斬撃を受け流していく。だが、完全に威力を流すことは出来ず腕に強い衝撃が走る。セーラーガールとしての身体能力を魔力でさらに強化しているにも関わらず、押されている状況はアビスを焦らせていく。大ぶりになってしまった攻撃を弾かれ、隙が出来てしまう。

 

「しまった――!?」

「ちょいと眠ってもらうよ」

「あぐぅっ!?――アスタロト様、申し訳ありません……」

 

 レンは隙を逃さず魔力を込めた掌底をアビスの腹部に放つ!衝撃が体に浸透し、脳まで揺れる。アビスは意識を失い、崩れ落ちる。地面へぶつかる前にレンが受け止め、ルシに任せるとレンはアスタロトの前に立ちはだかる。

 

「さて、次はアンタだ」

「魔王の力を覚醒させたセーラーガール・アビスをこうも簡単に退けるとは……一体貴様は何者だ?」

「言ったろ?通りすがりの洗脳悪堕ちヒロインカウンセラーだって」

「言いたくないのならば別に構わん」

「いや、ホントにそうなんだけどな……しかし、アンタ加勢しなかったのはなんでだ?」

「搦め手は使うが卑怯な手は使わない主義でな」

「うーん、敵の娘を洗脳するのは卑怯な手なんじゃ……?」

 

 アスタロトはレンの言葉を無視して、筋肉を隆起させ魔力を纏い構えを取る。同じようにレンも大剣を構え、集中する。数秒の静寂の後、二人の姿が一瞬で消え、拳と剣がぶつかり合う!魔力強化されたアスタロトの肉体は鋼のように硬く、レンの剣を防ぐ。しかも僅かに刃先を逸らしてダメージを最小限に収めている。この17年の間、兄が死んでから修練を積み、まさに神業とも言うべき技術を習得したアスタロトの執念が窺えた。

 

「――アンタ、搦め手なんて使わなくてもママさんに勝てたんじゃないか?」

「貴様はカエルムのしぶとさを知らんからそう言えるのだ。ヤツは心を完全に折らなければ何度でも立ち上がり勝利する。それを甘く見た兄は殺された!」

「……なるほどね。話せばわかるヤツかと思ったが、それなら無理そうだな」

 

 アスタロトが抱く憎しみの深さを垣間見たレンは剣を構え直し、魔力を込める。高密度の魔力が漏れ出し、青白い光がバチバチと音を立てる。アスタロトも最大限の魔力を身に纏い、拳を構える。そして、双方の力が臨界点に達した瞬間――

 

「――はぁぁぁ!」

「――ぬぉぉぉぉ!」

 

 レンの大剣とアスタロトの拳がぶつかり合い、凄まじい衝撃波が吹き荒れた!周辺のコンクリートが砕け、破片が飛び散る。カエルムと気絶したアビスの方に瓦礫が飛ぶが、ルシの張った防壁で守られる。それを見たカエルムはレンだけではなく、ルシの力にも驚愕した。全く力を感じさせなかったルシが簡単に作り出した防壁から凄まじい魔力を感じたからだ。

 

「なんて力なの……!?あなた達は一体――」

「ま、それは後で説明するよ。それよりも……終わったみたいだ」

 

 衝撃波が止み、少しずつ視界が晴れていく。爆心地にいた二人は一見無傷で立っているように見えたが……

 

「――見事だ」

 

 アスタロトは肩から斜めに斬られ、そこから大量の血が噴き出した。体から力が抜け、仰向けに倒れる。口からも血が溢れ出し、呼吸が荒くなっていく。レンとカエルムが倒れたアスタロトの傍らに立つ。

 

「まさか、貴様のような、イレギュラーに……邪魔を、されるとはな」

「ご愁傷様。コレに懲りて来世は真面目に生きるんだな」

「ふん……」

「アスタロト!姫子は……あの娘は元に戻るの!?」

「残念ながら、私が死んでも洗脳術式は解けん……」

「なんですって!?」

 

 アスタロトの言葉に怒るカエルム。このままでは永遠に姫子はセーラーガール・アビスのままで、最悪第二の魔王となる可能性もある。ただ一人の大切な娘を助けることが出来ないことに絶望し、カエルムは泣き崩れる。

 

「そんな……私がもっと早く、あの娘が戦っていることに気がついていれば……」

「くくく……家族を失う苦しみをお前も、味わうが……いい――」

 

 憎まれ口を叩きながらアスタロトは息絶え、消滅していった。後に残されるのは悲しみに暮れる母親だけ……の筈だったが――

 

「あー、ママさん。娘さんを治す方法ならあるんだが……」

「――え?ほ、本当ですか!?」

「ここじゃ落ち着いて話せないし、申し訳ないけどママさん達の家で……」

 

 慌ててカエルムが周りを見渡すと、先程の戦闘で瓦礫だらけになった景色が映る。さらに遠くからサイレンの音が聞こえてきた。このまま此処に長居していると警察に事情聴取されてしまう。

 

「そ、そうですね。姫子を一旦拘束しないといけないですし。あの、あの娘を担いでもらえますか?」

「もちろん構わないです。さ、急いでここから離れましょう」

 

 二人はそそくさとその場から立ち去り、星宮家の自宅があるアパートへ向かうのだった……

 

 

――星宮家の一室にて

 

 

「う、うぅん……?ここは――」

 

 邪戦士セーラーガール・アビスが目覚めると、そこは自宅の一室だった。両手には魔力で作られた拘束具が嵌められ、それの所為か魔力を上手く操作できない。次いで自分が気絶させられた時のことを思い出し、ハッとする。

 

「アスタロト様は!?」

 

 主人であるアスタロトがどうなったのか焦るアビスだったが、自分が拘束されている以上、あの謎の男に負けた可能性が高いことに思考が行き着く。しかし、そんなことは有り得ないと否定する。

 

「あのアスタロト様があんなふざけた男に負けるなんて、有り得ない……!」

 

 なんとか拘束を解こうと藻掻くが、魔力枷はビクともしない。まるでセーラーガール・ステラであった時と同じだ。ちなみに部屋の中の音は外に漏れないようにルシが結界を仕掛けているため助けの声も届かない。諦めずに周囲の状況を把握しようとすると扉の向こうから声が聞こえてきた。

 

『――本当にそれしか方法はないんですか?』

『子宮内部に術式が埋め込まれてるからね。女性であるキミには難しいと思うよ。それに当然、敵はキミが解呪する可能性も考えてたろうから対策もされてるだろうね』

『そう、ですか……』

『安心して下さい、ママさん。優しくするので……』

 

 ガチャリと扉が開かれ、カエルムに変身したままのそらとレン、ルシが部屋に入ってくる。アビスは三人を睨み付け、悪態をつく。

 

「早くコレを解きなさい!アンタ達なんかアスタロト様が戻ってくればけちょんけちょんにしちゃうんだからっ!」

「――アスタロトは彼、黒瀬レン君が倒しました」

「は、はぁっ!?そんな厨二臭いヤツに、アスタロト様が倒されるわけないでしょ!」

「ち、厨二臭いヤツ……」

「すみません、娘が失礼なことを……」

「捕まえた悪堕ちヒロインって大体同じこと言うよね……プププ」

 

 彼女の悪態で微妙に心のダメージを負うレン。ルシはがっくりしている彼を見て、腹を抱えて笑うのを我慢する。イラつくアビスはさらに強く三人を睨みつけるが、それしか出来ない。すると、レンが彼女へ近づいてしゃがみ込む。

 

「失礼――」

「な、何するつもりっ……んむぅ!?」

 

 レンは一言断りを入れると、アビスの唇へキスをする。彼女は一瞬驚いたが、すぐに正気へ戻るとレンの唇に噛みつこうとする。しかし同時にレンの右手がアビスの胸を触り、少し勃起していた乳首をコスチュームの越しに優しくコリコリと愛撫した。その快感に彼女がビクンッ!と体を震わせた隙にレンは舌を絡ませる。

 

「ん……んふぅ……あん……」

 

 レンの絶妙な舌技に体が反応し、興奮し始める。眼はトロンと潤み始め、呼吸が荒くなっていく。憎き敵だというのに反抗することが出来ない。絡み合う舌と愛撫する手から伝わる今まで感じたことのない暖かさ。アスタロトとのセックスでは感じなかったソレが、彼女から抵抗の意思を奪っていく。

 

(なんなのコレ――抗えないよぉ)

 

 母とのふれあいの少なさ、学校でのいじめ。それらが原因で彼女は人に愛されたい、必要とされたいという願望を秘めていた。そのため、アスタロトが彼女を洗脳するほど欲した時、彼女の奥底に隠れていた意識は歓喜した。しかし、アスタロトは愛を彼女に与えることは無かった。自分の所有物であると刻み込むだけのセックスでは彼女は満足できていなかったのだ。

 

「――ぷはぁ……あっ」

 

 レンの唇がアビスから放され、唾液が糸を引く。彼女はつい物欲しそうな顔をし、声を上げてしまった。ハッとなって睨み付けるが、顔が赤くなっていて先程までの強さは無くなっていた。いつの間にか彼女の後ろに入り込んでいたカエルムが、恐る恐るアビスの胸を触る。

 

「ひゃんっ!?――お、お母さん!?」

「ごめんなさい、姫子。私……あなたのためだと思って頑張ってたけど、それじゃダメだったのね?」

「何を今更……!」

「だから……私の想い、伝えるわ――ん」

 

 先程のレンと同じようにカエルムがキスをする。レンの責めを見ていた彼女も興奮していたのか、顔を赤らめていた。母娘という倫理から外れる組み合わせだが、その光景は美しかった。カエルムは舌を絡ませながら、両乳首をコリコリと刺激していく。

 

「あっ、んんぅ……んちゅ……」

 

 先程とはまた違う暖かさを感じるアビス。昔感じたことのある暖かさ。それはまだ、今ほどそらが家を空けることが無かった頃。姫子が公園を走り回って転んで大泣きした時、傷を優しく治療しながら頭を撫でて慰めてくれた。あの時感じた暖かさだった。

 

(お母さんの、私を想う気持ち……なんで、忘れてたんだろう?)

 

 その暖かさは、アビスの心の奥深くに閉じ込められた本来の姫子まで届いた。魂の牢獄で触手に犯され、壊れかけた彼女の心を癒やしていく。洗脳術式が緩み始めたのを感じたレンは、アビスのレオタードをずらし、秘所に触れる。

 

「ひぅ!?」

 

 秘所に指が入り、くちゅくちゅと音が鳴る。ゆっくり優しく解すようにグリグリと動かし、膣内を刺激していく度にアビスの体がビクンビクンと反応する。同時にカエルムによって乳首を強めにキュッと抓まれ、甘い刺激が体に染み渡る。少しずつ快感が高まっていく。

 

「んんぅっ!あ、あぁ、くひぃっ!?」

「ここが気持ちいいのか?」

「あ、そこ何度もグリグリしないでぇ……!」

 

 レンは見つけたGスポットを重点的に責め始め、だんだんと強く刺激していく。カエルムの乳首責めも激しくなり、痺れるような快感が奔る。二人から与えられる強い快感がアビスの体を駆け巡り、絶頂へと導かれていく。

 

「あ、あ、あ、イクッ!イクゥゥゥゥゥっ!」

 

 絶頂の瞬間、アビスの体が強く仰け反りビクンビクンと体を震わせる。股間から潮が噴き、アヘ顔でイキまくるアビス。十数秒間ビクビクと絶頂に浸った後、力が抜けぐったりとする。

 

「はぁ……はぁ……」

「そろそろ大丈夫かな……」

「――はぇ?」

 

 レンがズボンを脱ぎ、露わにしたモノはアスタロトのモノなぞ比較にならないほどに立派なチンポだった!そのあまりの大きさに生きも絶え絶えだったはずのアビスの目が点になり、カエルムも目を見開いて驚く。

 

「な、な、な、ナニソレ……!?」

「すぅっごい、大きい……」

 

 呆然とレンのデカチンポを見つめる二人。あまりの存在感に視線を奪われてしまう。これまで何度も洗脳悪堕ちヒロインとセックスしてきたレンのチンポは成長し、最初の頃よりも凶悪さを増していた。カリ首は大きくなり、太さそのものも成長している。

 

「そんなの入れられたら、私壊れちゃうよ……!?」

「たぶん、大丈夫!優しくするから……」

「ちょ、なにその不安げな顔は!ま、待って、心の準備が――おほぉっ!?」

 

 レンはゆっくりと秘所にデカチンポを差し込んでいく……まだ半分も入っていないのにアビスの腹にデカチンポの形が浮き上がる。流石に体の小さいアビスにはレンのデカチンポは大きすぎるらしい。

 

「お、お、おおおぉおぉぉぉぉ……」

「あー、危なそうだから僕がちょっと手伝うね」

 

 ルシがアビスの腹部に手をかざし、魔術を発動させる。継続治癒の効果を持つ魔術で最悪子宮がちょっと千切れそうになっても、すぐ治るようにしたのだ。もう1つ苦痛軽減の魔術をかけ、痛みを和らげる。しかし痛みはなくなったものの、凄まじい快楽がダイレクトにアビスへ伝わるようになってしまった。

 

「おほぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」

「うおっ、きっつぅ……」

 

 ビクビクとデカチンポを入れただけでアビスは絶頂。潮を何度も噴き出し、アヘ顔を晒す。膣はぎゅうぎゅうとチンポを締め付けるが、経験を積んだレンは射精を堪えることが出来た。そのままさらにチンポを進めていき、遂にデカチンポを最後まで挿入した……のだが。

 

「あへぇ……」

「うわぁ……これ、ヤバくない?」

「こ、これ、姫子は大丈夫なんですか?」

「一応魔術で大丈夫なようにはしたけど……これ経験したら、もう他のチンポは無理だよねぇ」

 

 チンポの形がアビスの腹部の中央より上まで浮き出ており、異様な光景を生み出していた。凶悪なカリ首のデカチンポの形がよくわかるほどで、ピクピクと動いている。流石のレンもやり過ぎたかもと心配になるが、最後までやらないと洗脳を解けないため仕方なく腰をゆっくりと動かし始めた。

 

「おほぉぉぉぉぉぉぉぉ!?こりぇ、しゅごいぃぃぃ!」

 

 少し腰を引いただけで凄まじい快楽がアビスの体内を駆け巡り、絶頂。そしてまた子宮の奥を突き上げて引き延ばされる。

 

「ごれ、ごわれる!気持ぢよずぎで、ごわれちゃうぅぅぅ!?」

 

 アビスは絶頂が止まらず白目を剥いてしまう。レンは激しくせず、リズミカルに腰を動かしていく。パンッパンッパンッと音が響く度に獣のような嬌声を上げるアビス。やがて少しずつ彼女のコスチュームが黒から白へと戻り始めた。それを確認したレンはアビスを壊さない程度にラストスパートをかける。

 

「姫子ちゃん、中に出すぞっ!」

「あっあっあっ、来てっ!中に出してぇぇえぇぇえぇ!」

「ぐぅっ!」

「――――んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?あっちゅいザーメン、ナカにいっぱいでてりゅぅぅぅぅ!?」

 

 デカチンポから大量のザーメンが吐き出された瞬間、アビスも最大の絶頂を迎えた。灼熱のようなザーメンが子宮をあっという間に満たし、彼女の胎を膨らましていく。ザーメンの熱だけでアビスは何度も絶頂し、白目を剥いてアヘ顔を晒していた。直後、彼女の体を光が包んでいき――

 

「も、戻った……の?」

「――うん、洗脳術式は消えてるね。気絶してるのはレンのチンポとテクの所為だから大丈夫だよ」

「……なんかとてつもなく犯罪的な事をしてしまった気がする」

 

 アビスの姿はセーラーガール・ステラへと戻っていた。レンの『洗脳悪堕ちヒロインを正気に戻す力』が作用し、洗脳術式を破壊したのだ。レンはチンポをゆっくりと引き抜いていく。気絶しているステラはその感覚でビクビクと震えているが、それでも目覚めないほどに深く気絶していた。

 

「はぁぁぁ、まぁ何とか無事に終わって良かった……?」

「――あのぉ」

 

 一仕事終えたレンは休もうとするが、カエルムが手を掴む。――彼女の顔はトロンと蕩けており、発情していた。どうやら、レンとアビスの凄まじいセックスを見ている内に充てられてしまったのらしい。――無理もない。17年間、セックスレスだったカエルムは欲求不満だったのだ。そこに逞しい男の子が現れたら発情するに決まっていた。

 

「――わ、私の此処にもそのでっかいオチンポ、入れて下さい……」

「え、えぇ……?ちょ、待ってくださ――うおっ!?」

 

 レンはカエルムに押し倒されてしまい、チンポを握られる。彼女の息は荒々しく、心なしか眼の中にハートマークが見える。そそり立ったデカチンポに舌を這わせ、フェラチオを始めてしまった。

 

「すごっ!?ママさんフェラチオ上手すぎ……!?」

「ママって呼ばないで……今は一人の女なの」

 

 蕩けた顔で懇願するカエルム。それを見たレンは流石にこれを断るのは彼女が可哀想だと思い、断腸の思いで彼女を鎮めることにした。――正直、今の台詞で興奮したのもあったのだが。

 

「――わかった。カエルム、股を開いてくれ」

「は、はいっ!――来てぇ!」

 

 レンの言葉に対して従順に股を開くカエルム。レオタードは愛液でずぶ濡れになっており、既にデカチンポを受け入れる準備は出来ていた。レンはチンポを秘所に押し当て、中に挿入していく――

 

「おおおぉぉぉぉぉお!?ホントにこれしゅごいぃぃぃ!?オマンコ、このチンポ専用に壊されちゃうぅぅぅぅぅ!」

 

 美しい空色の長髪をかき乱して、悶えるカエルム。17年前に魔王バエルによって様々な調教を受けた経験がある彼女でさえ感じたことのない快感が駆け巡る。痛みは無く、あっさりとデカチンポを受け入れた。

 

「動かしますよ……!」

「はいっ、激しく犯して構いませ――んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

 カエルムの言うとおりにレンは最初からハードに責め始めた!パァン!パァン!と肌のぶつかり合う音が響く度に、カエルムは絶頂の叫びをあげる。潮を何度も噴き出し、娘と同じようにアヘ顔を晒していた。

 

「おっおっおっ!イクッイクッイクッ、出し入れされただけでイっちゃうぅぅぅ!?」

 

 女性がしてはいけない顔を晒し、獣のような声を上げてしまう。それでも彼女は幸福感に満ちていた。三十路を越えたカエルムが忘れていた、女としての幸せを思い出させてくれた。――彼女の心はレンに堕ちていた。

 

「ひぃ……ひぃ……こんなの勝てにゃいぃぃぃ。オチンポ様しゅごしゅぎぃぃぃぃぃ!」

「か、カエルムさん……?」

 

 ちょっとカエルムの様子が凄すぎてレンは引いてしまうものの、腰の動きは止めずにさらに強くしていく。腰が打ち付けられる度にビクンビクンと絶頂し、嬌声を上げるカエルム。防音の結界が張られてなかったら近所迷惑で通報されてるレベルだった。

 

「カエルム、出すぞ!」

「出して!中に濃いザーメンいっぱいだしてぇぇぇぇぇっ!」

 

 レンが一際強く腰を打ち付けると、ドビュルルルルルル!とついさっき射精したばかりとは思えないほどのザーメンが放出された。

 

「あひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?ザーメンしゅごいぃぃぃ!危険日じゃないのに妊娠しちゃうぅぅぅぅっぅぅ!」

 

 あっという間にザーメンで妊娠したように腹が膨らんだ。……もちろん実際には妊娠していない。

 

「――あへぇ……」

 

 最大の絶頂を迎えたカエルムはアヘ顔を晒して気絶していた。レンがチンポを引き抜き、一息つくと――

 

「――あ」

 

 ジョボボボボ……とカエルムの股間からおしっこが噴き出し始めた。アヘ顔といい、子持ちの女性がして良い姿ではない。とりあえずレンは、部屋の惨状と母娘を綺麗にするため、掃除を始めたのだった……

 

――数十分後

 

「す、す、すみませんでしたぁぁぁ!」

「……なんか前にも見たね。この光景」

 

 レンの前には裸のカエルムが土下座をしていた。気絶から目覚めたカエルムは正気に戻っており、自分のしたことをバッチリ覚えていたのだ。――年下の少年に迫り、セックスを懇願したあげく無様なアヘ顔とお漏らし姿を晒してしまった。幸いな事にその場は娘であるステラには見られなかったが、気絶したアヘ顔とお漏らしはカエルムより早く目覚めた彼女にバッチリ見られていた。――穴があったら入りたかった。

 

「まぁ、俺もママさんの勢いにノセられちゃったんで――」

「そら」

「へ?」

「そらって呼んで下さい」

「あ、あぁ……えっと、そらさん」

「はい♪」

 

 なんかダメージを受けているわりに、やたらと押しの強いそらにタジタジのレン。ルシはニヤニヤとそれを見ていた。と、そこに介入する少女が一人。

 

「――ちょっと、お母さん!なにレンさんに色目使ってんの!?年齢どれだけ離れてると思ってるのさ!」

「あら、恋愛に年の差なんて関係ないのよ?姫子もまだまだね」

「んぐぅ~!?」

 

 ――ご覧の通り、星宮親子はレンに心を奪われてしまった。レンが『実は心に決めた恋人がいるんです――今は会えないんですけど』と伝えたのだが、そんなの関係無いとばかりにモーションをかけてくる。――しかし、そろそろタイムリミットが迫っていた。

 

「あーすみません。実は――!」

「――時間だね」

 

 突如、レンとルシの足下に魔法陣が光り始めた!――この世界の洗脳悪堕ちヒロインを正気に戻したので、次の異世界へと移動する時が来たのだ。

 

「な、何なの!?」

「これは……いったい!?」

「実は俺、1つの世界に留まれなくて……姫子ちゃんみたいな敵に洗脳されてしまった娘を世界渡って助け続けなきゃならないんです」

「そんな!?それじゃあ、この想いはどうすればいいんですか!?」

「そうよ!私はもうあなたのオチンポ様じゃないとダメなのに!」

「あの、いや、それはほんとーに申し訳ないんですが……」

 

 母娘に迫られて申し訳ない顔をするレン。実はこの展開、これが初めてではなかった。洗脳悪堕ちヒロインを正気に戻す度に惚れられてしまい、すぐ世界移動し別れてしまう。レンはきっと一時の迷いだから時間が経てば解決するだろうと考えているものの、実際のところそんなことは無く、助けられた女性達は未だにレンのことを想っている。……これもある意味、契約の代償といえるのだろうか。

 

「俺なんかのことは忘れて、良い人を見つけて下さい!きっと一人は世の中にいるはずですよ!」

「いやぁ……レンみたいなチンポ持ってる人なんてそういないと思うけど」

「チンポだけが男じゃねーだろ!?――あ、それじゃお元気で!」

「ま、待って!」

「……消えちゃった」

 

 あっさりと二人はこの世界から消えた。母娘はぺたんと床に座り込み、呆然とする。

 

「はぁぁぁ……また禁欲の日々が続くのかしら」

「お母さん、真っ先に出る言葉がソレってどうなの?……でも、あんなの知ったら他の男の人とやろうとか思わないよねぇ」

 

 はぁ……と同時に溜め息をつく二人だった。

 

 

 

 

 

 

 

――ディスペアーズ本拠地

 

 様々な機器が犇めく部屋の中。魔法騎士セイントミーアが作業を進めていた。――敵の本拠地に何故、彼女がいるのか?それは、既にディスペアーズを滅ぼしたからだ。

 レンと別れた後、セイントミーアは怒濤の勢いで四天王を撃破。本拠地へ乗り込み、邪魔をする者達をなぎ倒し、彼らのボス『キング・ディスペアー』を倒したのだった。その後、残された機材やデータを調べ、異世界へ渡る方法を研究し始めたのだ。――レンにもう一度会うため、そして泥棒猫を排除するために。

 

「そっか、これがこうなるから……」

 

 ディスペアーズの本拠地は異空間に存在し、そこからゲートを渡ってセイントミーアの世界に侵略を始めた。ならばこのゲートの技術を使えば、異世界に移動できるのでは?と思ったのだが、あくまで同じ次元にある世界へ穴を開けるだけで、全く違う異世界に移動は出来なかった。とはいえ、手がかりになるのはこの技術しかない。セイントミーアは普段全く発揮しない才能を活用して研究を進めた。

 そして、ついにその技術の実験に成功した!実験として一定時間後にこちらの世界に戻る術式を刻んだカメラを使い、完成した異世界移動術式を発動させる。その後、戻ってきたカメラの映像を再生すると、しっかりと人の存在する世界に移動した映像が映っていたのだ。あとはこの術式にセイントミーアの恋人、レンとの繋がりを追跡する式を追加することで彼女が必要とする術が完成する。

 

「よし!これでおっけーだ!――待っててね、レン君。絶対に追いつくから」

 

 彼女の足下に魔法陣が現れ、光り輝くと次の瞬間にはその姿は消えていた――




ちょっとあまり聞かない名前のカエルムはラテン語で「空」とか「天」って意味です。

当初、カエルムとのセックスは詳細に書く予定は無かったのですが『寸止めなのはダメだよなぁ』と思い、追加で書きました。その結果短編のわりに長くなりました(笑)

最後、続く感じを出してますが……反響があればまた書きたいと思ってますので、感想・評価お待ちしております。作者が泣いて喜ぶ……かは解りませんが、励みになります。

ちなみに、前作と今作からはまったくAIのべりすとを使わなくなりました。
AIのべりすと先生からの卒業ですね。
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