※この作品はR-18です。

スケベSS短編集   作:甲乙兵長

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難産でした。

デトバのゲームに参加したサーヴァント憑依一般人の奮闘です。

デトバ要素は魔改造されてる部分もありますのでご注意ください。



おっぱいタイツ師匠の姿でデスゲームに参加させられた一般人(Dead by Daylight) 前編◎

 

 

 

 目が覚めたらスカサハだった。

 

 

 ちょっと何言ってんのかわかんないと思うが、そうとしか表現できない。

 まず、きっかけについて考察。夜中にソシャゲ周回していたのは覚えている。きっといつものパターンで、そのまま寝落ちしてしまったであろうことも。充電する暇もなくスマホのバッテリーがギリギリのまま出勤する未来までセットだ。歴史は繰り返す。

 

「ふあぁ……いかん。寝ておった」

 

 しかし、目が覚めたら見知らぬ場所に俺はいた。

 胸の辺りが妙に重たく、身体のバランスがブレてしまう。頭もややぼんやりと……酒は飲んでなかったと思うんだが。

 

「ンン゛っ、なんだ。けほ、こほ、口の中が藁まみれじゃないか。どこから入ったのだ? あぁ髪にまでこんなに……ん?」

 

 はて。俺の髪はここまで長かったろうか。

 そもそも、声が高い。男の声帯が絶対真似できない耳通りの良さ。

 具体的に言うと能登麻○子に酷似したボイスだった。

 ふと視線を巡らせば、近場にちょうど立てかけるように落ちていた手鏡サイズの破片に、脚を流して座る女の全身像が映りこんでいた。

 光を飲み込む美しい紫がかった黒い髪と、対比するような白磁の肌。凜と整った顔立ちには深紅の瞳が妖しい輝きを放つ宝石みたくハマっている。二目と見れない極上の美人だ。彼女はじっとこちらを見つめたまま、きょとんと間の抜けたかわいい表情を浮かべていた。

 

「スカサハ、だと?」

 

 超有名なこやまひろかず氏イラストの代表的美女が、リアルスケールで小さな鏡面に収まっている。

 ……いや、もう誤魔化しも効かない。目の前のリアルを受け止めなければ。

 

 

 俺が、スカサハ(槍)そっくりさんになっている事実を。

 

 

 正真正銘、俺は男だ。顔立ちもまぁこれといって上にも下にも突出していないフツメンだ。それがどんな妖怪変化摩訶不思議に行き遭えばこうなるのか。性転換しただけではこんな美女にはなるまい。

 

「整形……ではないな。違和感がなさすぎる。声や身体つきまでそのままか。ご丁寧に第二再臨の衣装とは、手が込んでいる」

 

 心なしか喋り方までキャラに寄っていないか。もはや驚きすぎて逆に冷静まである。

 誘拐、拉致、肉体改造……妄想できる可能性ならいくらでもあるが、それはそれとして。

 

「んっ」

 

 世の男の魅了して止まない公式スケベな全身黒タイツ霊衣。

 ペタペタ、クルンクルン、もみっもみっ。精緻過ぎる顔パーツに触れ、太すぎず細すぎず、機能美に溢れながら扇情的な肉付きを誇る完璧プロポーションを右へ左へくねらせ、神秘の柔肉を特に入念に調べる。影の国の女王の激至高(シコ)美ボディ。この機会に堪能しなければ永遠に後悔するというものだ。

 ほっそりした指先がくすぐったい。肌の温かさもある。ちゃんと血が巡り神経が通っている証だった。

 どうやら本当に、俺の外見(ガワ)は女になってしまったらしい。

 

「あ……ふ、んん♡」

 

 好奇心は止まらず、撫でる手つきは滑らかな絹触りを降って下へ、下へ。

 ツンと張った乳房、鍛えられた腹筋、そして、下腹から股に及んで。自分の身体と割り切ってしまえば遠慮はない。もぐりこんだ指先をうごめかせ、未知の器官を触診していく。

 

「はぁ♡ ぁん、ぁ、ぁ♡」

 

 股間にかつての相棒はなく、胸に一抹の寂しさが吹き抜けるがなんのその。新たに据えられた圧倒的に柔らかく熱い肉の割れ目を、初めはおっかなびっくり、やがて大胆にこすっていく。自竿をいじっているのとは別種のピリッと痺れる快感が、ジンジンと割れ目を熱く火照らせ、息を弾ませる。

 触診程度のつもりが、気が付くと行き過ぎた自慰行為へと移ろっている。こんな、痴女じみた真似をしてる場合じゃない。理性はそう訴えるも、指は止まってくれなかった。

 もっと気持ちよく、もっと強い刺激を……頭の芯から甘美な欲望がにじみ出て、思うがまま初めての女体オナニーに没頭してしまう。その異常を冷静な部分で察していても、徐々に快楽に押し流される。

 

「くひぅっ♡♡ あっ♡ すご、ぃい!♡♡ おまんこ触るのが、こんなぁ、ぁっあっ!♡♡ ふぁああっ♡♡♡」

 

 いやらしい媚び声。エロ動画とかASMRだとかでしか聞いたことのないナマの喘ぎが本能を疼かせ判断力を屈服させる。男として興奮しつつも、直接的な要因はメスの悦び。そのチグハグさに若干戸惑うが、些細なことだと捨て置けた。

 アソコのタイツは膣内からの水気に濡れ、くちくちと音を立てるまでになっていた。

 太い柱にもたれかかって、空いた手でおっぱいを揉みながら腰を突き出しガニ股で淫部をかき回す絶世の黒髪美女が、鏡の中で淫蕩な笑みを浮かべている。録画すれば法外な高値でも飛ぶように売れそうだ。これが俺? いや、わたしか? なんて堕落した、情けないアホ面だろうか。腰をヘコヘコさせて、目先の快楽に耽って、みっともないったらない。

 客観的な視点が罵る中でも、愉悦を見出し蜜が滴らせる。いまのわたしは自分で自分を貶めて悦に浸る変態女。否応なしに突き付けられる事実がとてもおぞましく/気持ちよく、股いじりが加速する。

 興奮に充血した乳首がタイツ生地を押し上げピンと立ち、揉みしだく手が自然とそれをつまみ上げた。電流が流れたように刺激がほとばしり、首を反らす。

 

「ひっひぅ♡♡♡ んぎゅ♡♡ ほっ、んぉ、ぉ♡ あっ、だめだ、なにか、クるっ♡♡ イく♡♡ イきゅ……っっ!♡♡♡」

 

 くちゅくちゅにちゅちゅくっ……ぐぢちぃっ♡♡♡

 

「あぎッ!? はッが!♡♡♡ くあっあはぁぁああああっっ!♡♡♡♡」

 

 割れ目をさする中に捉えた異なる触感。薄絹をかぶりながらも存在感を放つ勃起クリトリスをねじり潰した瞬間に、目の前が真っ白に焼け付いた。

 

 ぷしっ、ぷしゅっ……ちょろろろ~。

 

「ぉ♡ ぉぉ、んぉ♡♡ しゅご♡ ふひ、ひぃぃぉぉんっ♡♡♡ とまりゃ、な……っ♡ ぬほッ♡♡」

 

 女の身体で迎えた新体験の快楽。絶頂。その感覚はいつまでも脳髄に焼き付き、余韻となって身体を痙攣させ続ける。膝が完全に折れ曲がりながらも腰だけを掲げるように浮わつかせた爪先立ち姿勢で、潮と聖水を解き放つ。緩んだ尿意はなかなか収まる兆しを見せず、タイツに包まれた股と尻と太ももを深い黒に染め上げていった。

 

「はあ、はあ♡ くっ……わたしは、何をしてるのだ……ぁはぁぁ……っ♡♡」

 

 しばらくあと。

 長く尾を引いた波が鎮まり、自分の行いがどれほど浅ましく無様だったかを再確認し気を落とす。

 目が覚めたらスカサハのそっくりさんで、状況もろくに理解しないまま数多の欲望の糧となったであろうえちえちボディに興奮して、色狂いのごとくおっぱじめた挙句夢中になって最後まで致してしまうとは……。

 己を見失っていたとしか思えない。わたし……俺が、自分のことをそこまでの変態と認めたくなかった。が、下半身の濡れた感触が物証として残っている。言い訳は効かなかった。

 

「はぁ。……自業自得とはいえ、さすがに濡れたままでは気持ち悪いな。どうにか着替えたい。が、替えがない。ルーンでなんとかならんものか」

 

 そう呟き、ダメ元で適当に指を動かしてみれば、なんと実際に夜闇を蛍が舞うかのような光の線が宙に描かれ。

 ホゥ―――。

 赤外線ヒーターの熱が脚全体に当たったときのような暖かさが生じる。

 肌にぺたつく不快感が消え、色が濃くなっていた場所を触ってみれば、元のさらりとした感触に戻っていた。

 

「おぉ。まさか本当に使えるとは」

 

 スカサハのそっくりさん改めスカサハ本人と訂正すべきか。

 ルーン魔術万能説があるFG〇界隈。これは得難い強みである。

 

「さて、これからどうすべきか……」

 

 俺が一旦先ほどまでの黒歴史を頭の片隅に追いやり思考しはじめた、そのとき。

 

 ――ブォォオオオオオオオオオオオオオッッ!!

 ――「キャァアアアアアアアッ!?」

 

 エンジンが唸るような爆音と、甲高い女の悲鳴が遠くから聞こえてきた。

 

 

 

 俺が横たわっていたのはどうやら吹き抜け小屋みたいな木造建築物のひとつ。窓枠の向こうは薄い霧の立ち込める不気味な情景。小屋の中もそうだったが、外には牧場などにあるやたら存在感を放つ巨大な藁ロールがいくつもドカンと置かれていた。

 太陽を隠す不健康そうな色合いの分厚い雲のせいで、屋外でも薄暗さがまとわりつく。

 悲鳴の出所を探し小高い丘から低い姿勢で一帯を見渡すと、大きなトウモロコシ畑が映った。一本一本が俺の身長より高く、入り込んだらちょっとした迷路と化すだろう。

 

「この景色……どこかで見たような……」

 

 なんだったか。ここに来る以前には違いない。

 首をひねりながら視線を巡らせていく。中央に背の高いトウモロコシ畑。辺りは木々が立ち並び、タンクや重機のような人工物っぽいシルエット。藁ロールに藁ブロックがあちこちに点在し、視線切りや壁になりそうな障害物もチラホラと……。

 

「まさか、ここは……」

 

 浮かんだ想像の裏付けるためさらに目をこらし、辺りを凝視する。

 そして、探し物らしき影を発見。

 丘を下ってそそくさと近寄り、俺は自分がどこにいるのかを確信した。して、しまった。

 

「発電機、だと……! ならばここは、『霧の向こう』。DBDの世界ではないか!」

 

 思わず額に手を当て呻く。

 

 

 デッドバイデイライト(Dead by Daylight)。

 

 

 元の世界で俺が一時期プレイしていたホラーアクションゲーム。

 殺人鬼一人VS生存者四人による非対称の対戦形式脱出ゲーム。NPCはおらず、プレイヤーはキラーを含め全員が実在の人間が操作する。ルールとしてはそう複雑ではなく、平たく言えば鬼ごっことかくれんぼの合わせもの。マップに放たれた殺人鬼に捕まる前にミッションノルマをこなして封鎖されたキリングフィールトから脱出しろといった内容だ。特有のスキルや個々の戦術の取り方、ボイチャなどを挟まない野良プレイヤー同士でのチームワークで有利にも不利にもなるため多くのゲーム実況者が定番のひとつとして遊んでいた。

 目の前にあるのは、サバイバー生存の要となるフィールド装置、発電機だ。

 これを修理し、脱出口である『ゲート』へ電気を流すことでサバイバーは生き残れる。

 それにしても、スカサハの姿だから型月世界なのかと思ったらまさかのデトバとは。世界観がチャンポンされているのか? もっとも、先のルーン魔術のように、この身体のスペックを十全に引き出せるのなら英雄スカサハがキラーごときに負ける道理はない。普通なら……。

 俺の想定を上回る事態がなければ、だが。

 

「とにもかくにも、先刻の悲鳴の正体を確かめるべきか。

 それともこの場面、発電機を回すべきか」

 

 現役ではないにしろ、昔はそれなりにプレイしていたのだ。なんとかその経験を生かしたい。

 ゲームルールにのっとるなら発電機を回すべきだろう。電気が通らなければ脱出手段がなくなってしまいジリ貧である。いざというときの救済措置もあるが、それは本当に最後の方法だ。他の仲間を見捨てることにもなる。

 サバイバーの強みは数的有利。行動の阻害はできても、こちらからキラーを倒す手段はない。英霊としての能力を発揮できるなら望みはあるものの、あまり楽観的になるべきでないと勘が囁く。

 誰かが襲われておてタゲが向いていないいまが、発電機を進めるチャンスなのだ。複数同時に修理可能な序盤、見つけたらとにかく回す、が鉄板である。

 

 ゴォン!

 

「くあッ!?」

 

 うるさっ!

 突然、巨大な鐘を打ち鳴らすような轟音……というか、衝撃が身体を通りすぎる。発生源の方角を見やれば、ヒトガタの赤いシルエットが間の障害や霧を透かして網膜に映りこんでいた。

 

「捕まったのか。……叫んでいた女かどうかは分からんが、誰ぞフックに吊られたな」

 

 しかしエフェクトはゲーム的なんだな。ますます世界観が行方不明だ。実はフルダイブ型VRデスゲームに巻き込まれたとかか? 黒の剣士くんみたいに。いつの間にナ○ヴギアが開発されたんだ。

 

「ともかく、これで選択肢が増えてしまったわけだ」

 

 救助か、修理か。

 サバイバーは二回キラーに攻撃されると倒れて動けなくなる。這いずり状態に追い込まれたら他の生存者の手を借りるかしなければ復活できない。

 さらに、捕獲したサバイバーは『肉フック』と呼ばれる設置物に吊るされケバブ扱いされる。狩った野生動物の血抜きや燻製をするときみたいな感じを想像すればいい。こちらも基本他人の助けがなければ通常の修理作業に戻れない。本当に生存者側の連携が重要。フックに吊るされていられるリミットを越えたらアウト。ゲームオーバーでめでたく邪神エンティティの生け贄だ。

 そうでなくとも、肩を直接杭で貫かれるなんて冗談じゃないが。

 

「……行くか」

 

 悩んだ末、俺は前者を取る。

 情報がなさすぎる。おかしな状況におかしな身体でいきなり遭遇したゲーム的鬼ごっこ。どんな思惑で参加させられたにせよ、自分のためを思うならまず色々把握しなければ。

 サバイバー側のメンバー確認と救出、情報交換、あわよくばキラーの顔も拝んでおきたい。……あのドップラーを引くエンジンの音からして、大体察しはつくのだけど。

 他の参加者がデトバを知っていてできるだけ発電機を回す役割を担ってくれてることを願い、ついでにキラーとバッタリ遭遇しないことを祈りつつ、捕まった仲間の方角へ慎重に進んでいく。なるべく遮蔽物のあるところから、だ。交通事故は嫌だからな。

 

 

 

 

 果たして。

 到着した先に、ソレはあった。

 

「んぉっ♡ おっ♡ ほぉっ、ふおぉおおっ……やめっ、やべてっ♡♡ そんな、メチャクチャに動かさな……くほぉっ!?♡♡♡ ぉ、ぁおっ♡♡ んごおぉおぉおおおおっ!?♡♡♡」

「……うわぁ」

 

 絶句、である。

 予想通り、人がフックに吊られていた。身体を貫かれて。だが、状態があまりに予想の外。

 なんと肉フックは女のアソコにずっぷり刺さっているのだ。かといって猟奇的な絵面にはなっていない。膣口からは濁った愛液がポタポタと滴るばかりだ。鉤型でJの字をした鋼鉄フックはそのまま赤い血管のような筋が浮かぶ黒い異形触手に成り代わっていて、暴れるウナギのように柔軟に動きながらまんこを引っ掻き回している。

 もちろん本来のデトバにそんな仕掛けのブツはないし、辱しめられるなんてこともない。Z指定ではあったけども、これでは単なるR指定だ。

 乳房は豊かで形よく腰は健康的にくびれ尻や太ももは引き締まりつつ肉感的、という、思い描く限りの理想体型をやたら露出の多い刺々しいボンテージファッションに包む美女。鎖骨に盛る形で揃えられた緩やかウェーブの銀髪。静脈が透けるような冷血肌。そして、ゾッとするほど冷ややかに整った類いまれなる美貌は、これまた二次元でよく見知った顔だった。

 

「まさか『カーミラ』とはな。FGOのキャラクターがサバイバーにあてがわれているのか。奴もまた、わたし同様中身は別人かもしれんが……どちらであっても、あの様子ではな」

「ふほォぉおおおっ?!♡♡♡ らめっ♡♡ いってる、イっでるからぁぁああ!♡♡♡ もうずっと、降りてこら゛れ゛な゛い゛の゛ぉお!♡♡♡ んあっあっあぁ!♡♡♡

 こ、この私に、こんなぁっ……おごっ、んごっぉ!?♡♡♡ おまんこ壊しゃれる♡♡ 触手に無限ピストンしゃれへぇぇええっ……ぐちゃぐちゃにっ、ふぎ♡♡ おんっ!?♡♡♡ んのぉぉおおぉほおおおおおっ!?♡♡♡♡」

 

 肉フックの台座から生えるこれまた赤黒く脈うつ触手が白い恵体に絡み付きカーミラ(殺)を拘束している。両手は頭上でひとまとめにされ、脚は大きく開かされた空中ガニ股スタイル。柔らかな肉の花弁に触手が深く潜り込み、全体にびっしり生えた大粒のイボが大量の蜜液とともに膣肉をこぞってかきむしる。「ほごぉぉおっ♡♡」という下品喘ぎがほとばしり、ピンと爪先が伸びたと同時、プシャアっ♡♡♡ と陰部から水鉄砲のような潮を飛ばした。

 けれども触手のうねる動きは止まらず、機械的に女をなぶり続ける。オーガズムのメーターはマックスのまま上り詰め、感度鋭敏な彼女は何度も追加の汁を噴いていた。

 ……どうも、俺の知るDBDとは異なるナニかに見舞われているらしい。発電機やステージ構造なんかはほぼ同じ印象だったが、デトバの二次創作同人エロゲの世界とかかもしれん。誰得だ? ……触手に犯されるカーミラは確かにオカズに最適なほどエロいけども。

 まったく、強制参加させられた側は迷惑極まりないな。

 

「んぶぶぅ!?♡♡ ぉごっ♡ んべぁっ、んじゅぶ、ぷちゅぐ、じゅちゅむ、んんんんんっ!♡♡♡」

 

 邪神の悪趣味な仕掛けからもたらされる淫虐は冷血な女帝をただのメスに変えていた。エンティティはますます調子づいて、カーミラの口紅を引いた唇へ触手を割り込ませている。仮面を外した顔は、心なしか恍惚気味だ。キツめの目尻はでろりと垂れ、みずから口内の肉管に吸い付いている気がする。

 触手に服をずらされ、まろびでたおっぱいを根本から乱暴に搾乳のごとく締め上げれば「ぅもぉおぉおおおおんっ!?♡♡♡」とまさに牛のような絶叫を上げてしまう。強調された先端をくりくりといじくられると、途端に腰をひく付かせ歓喜の淫水が放たれた。ついには愛液どころか色味がかった小便も漏らして、与えられる快楽に酔いしれる。

 

「……っ」

 

 無意識に股へ伸びかけていた手を握りしめ、かぶりを振り後ろから遠回りしつつ肉フックへと近づく。

 考えるな。

 気の迷いだ。

 この身体のせいだ……。

 ほんの少しでも、陵辱されるカーミラを「羨ましい」などと……。

 

「んぉおっ♡ ぁ、ぉぉ……♡♡ ふぉぉ……ぅぉ……ぉ……っ♡♡」

 

 連続で絶頂を繰り返したせいか、だいぶぐったりしている。いまだフックピストンは終わっていないが、悲鳴を絞り出す気力もなくなってきたらしい。フック台座の足元はカーミラの流した体液でべちゃべちゃだ。

 急がば回れ。あまり悠長にしてられないだろうが見晴らしのいい正面からトコトコ接近するのは愚策過ぎる。壁や窓枠、藁にトラクターの荷台を盾にして堅実プレイ。この身はランサーだが、アサシンの適性もあるサーヴァントの器だ。見様見真似の隠形も案外様になっている気がする。身体が覚えている、というべきか。

 カーミラまであと五メートルを切った。キラーどころか他サバイバーの影もない。救助に来たのは俺一人と判断する。

 行ける……抱いたわずかな安堵感が、妙なフラグを踏んだのか。

 

 ――ゴォン!

 

「っく! 余所(よそ)が捕まったか!」

 

 現在位置から二時の方角。俺が来たルートから若干ズレたところに、赤いシルエット。チェイスしてるかどうかわからないのが不安過ぎる。まるでゲーム初めてたてで右も左もわからなかった頃のようだ。

 救助者2と生き残り2。同数に並んでしまった。いまだに発電機が点いたような合図は聞こえてこない。ということは、まだ一台も修理が進んでないってことだ。序盤とはいえ少しマズイか。

 

「はぐッ……ぁ、ぁ、ぁああああぁああああっ!」

「っ!? カーミラ!」

 

 これまでの絶叫とは違う、断末魔とも取れる叫びがカーミラからほとばしった。

 途端、彼女の身体から強ばりが消え、だらりと首が垂れさがる。触手に全身を犯されたまま身体が光に包まれ、粒子が上空に生じた暗い孔に吸い込まれていくのを、俺は呆然と見送るしかできなかった。

 あの触手は救出までの耐久値リミットを現わしていたのか……時間が経てば経つほど触手の量が増え、凌辱が激しくなる。そして最終的に生贄とされる。迂闊だった……っ!

 だが、後悔してもすでに遅く。カーミラは退場。これでマッチ参加人数はおそらく俺を含めあと三人。うち一人はフックに吊るされ、残る一人は行方知れず。ジェネレーターを進めてくれてるなら御の字なのだが、それでも修理要因が手薄になったことで進行速度は必然遅くなり、発電機を見回るキラーのターゲットにされやすくなる。一人減るだけでこれだけ追い詰められていくのだ。もう欠員を出すわけには……。

 ひとまず修理は後回し。捕まったサバイバーを手早く救出に向かおうとした、が。

 

 

 ――ブォォオオオンッブォオオッブォォオオオオオオオオオオオオオオオっ!!

 

 

 破滅の咆哮を響かせながら、最悪の存在が迫ってきていた。

 





後編に続く~。

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