※この作品はR-18です。

スケベSS短編集   作:甲乙兵長

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後編は一万字越え。





おっぱいタイツ師匠の姿でデスゲームに参加させられた一般人(Dead by Daylight) 後編◎

 

 殺人鬼には個々のテキストストーリーがある。

 キラー・ヒルビリーは裕福な家庭の生まれだった。しかし彼は望まれぬ子供であり、おまけに容姿が怪物のように醜かったことから名前すら付けられず長い間幽閉された。

 やがて成長し檻を抜け出した彼は凄惨な復讐を両親に与え、家畜を、人を殺戮しつくした。ステージマップのひとつであり、今回のデスゲームの舞台にもなっているコールドウィンド・ファーム……牧場に存在する者すべてが、彼の無差別な暴力の対象となった。やり場のなくなった怒りをぶちまけるように。

 親の愛を教えられず邪魔者扱いされた、過酷な環境が産み出した哀しき殺人鬼――それがDBD最強のキラー、ヒルビリーだ。

 彼の特徴はなんといっても必殺のチェーンソーダッシュ。固有武器のチェーンソーを構えた状態で高速移動できる能力だ。全キラートップの機動力は、パークやレアアイテムで武装することによりフィールドを縦横無尽に駆け回る恐るべき脅威となる。

 俺はいま、その実力を身をもって味わっていた。

 

「っく……!」

 

 ブォンブォンという喧しいモーター音がそばを通り過ぎる。設置された窓枠をハードル越えの要領で跳び着地後も一切止まらず健脚を駆使して逃げ回る。

 チラリと後ろを盗み見た。筋肉質で立派な体格、焼けただれて皮膚が溶けたような顔面を持つ男が自慢の得物を掲げるのが見えた。

 

「まずいっ」

 

 即座に進行方向を九十度曲げて遮蔽の多い地帯へ。だがチェーンソーの叫びは聞こえず、俺の移動したルートを辿ってヒルビリーは走ってくる。

 ダッシュフェイント……だと!? そんな知恵があるのか?

 チェーンソーを引きずるような通常走法。だがサバイバーはキラーに移動速度では敵わない。そういうゲーム仕様だ。いずれ追い付かれるのは必至。

 

「おい! 貴様、中身は別人なのかっ!」

 

 対話を試みようとするも、返答はない。まぁあまり期待してなかったのだが。万が一キラー側も俺やカーミラのようなパターンであったら理性的に話せる微少の可能性。けれど問答無用なら仕方ない。

 チェイス開始から数分、いまだ一撃ももらうことなく逃げきれている。時間の問題に過ぎないだろうが、残った生存者が吊られた仲間を救出するまで時を稼がなければ。

 

「原初のルーンよ!」

 

 土壇場、思い付きで炎よ出ろとイメージしながら唱えてみた。すると本当に指がルーンを刻み火の玉が出たではないか。そこから放たれたバレーボールサイズの火弾は相手の顔面に直撃し、ヒルビリーの前進が止まる……。

 ゾクッと。悪寒。根拠はなかった。あえていうならスカサハの肉体が覚えていた戦場の勘。ただ逃げなければという強迫観念に従って身体を動かした。

 

 ――ブォォォオオオオオオオっっ!!

 

 噴煙の向こうから巨漢が突撃。事前の回避行動のお陰で余裕をもって避けるのは容易い。

 が、安易な予想を裏切りぐいんっとレールの上を沿うかのような軌道修正でヒルビリーの魔の手が迫り、振るわれたノコが背中を掠めてしまった。

 瞬間。

 

 

 

「ひぃぁぁあああああっっ!!♡♡♡♡」

 

 

 

 激痛――ではなく、快(・)感(・)が走った。

 

「あっ♡♡♡ ぁ♡ ぁ、なんっ、だとぉ……!♡♡」

 

 ガクガクと膝が震える。ノコで撫で付けられた箇所から強烈な快楽信号が神経を貫き、肉体を駆け巡った。折角乾かしたタイツの股ぐらが瞬く間にじょわぁぁと冷たくなる。

 フックもそうだが、キラーの攻撃もそういう仕様か……! このマッチを組んだエンティティは原作以上に悪趣味だ。かすった程度でこの刺激……ダイレクトに喰らったらどうなるか想像もしたくない。

 

「はひ、ひ、ふぅぅ♡ くふぅぅぅッ♡♡ あ、脚が」

 

 急いでキラーから離れないと……などと思考しても、それは頭の中でだけ。実際の身体は産まれたての小鹿並みの頼りなさでちっとも動いちゃくれない。ジンジンとエクスタシーが残り続けて、痺れが抜けないのだ。まともに動けるまで回復するのを待ってられない。

 

「こう、なれば……っ!」

 

 攻撃のクールタイムを終えたヒルビリーはじっと佇み10メートルほど離れた場所から俺を眺めている。余裕のつもりか? 美女が殴られて快楽に悶絶してるさまを見て楽しんでるのか? 表情は……歪んでて読めないが……なんにしろ、油断してくれてるなら好都合。

 

「力ずくで止めるしか、なかろう!」

 

 かざした両手に光が集う。握りこむと馴染みのある固い棒状の質感。本来の俺なら扱えるはずもないが、スカサハたる俺なら自分の腕の延長のごとく扱える。

 

 ゲイ・ボルク・オルタナティブ。

 

 血にまみれたような朱槍二刀流。FGOにおいては、スカサハと、その弟子であるクーフーリンが使い手として有名だ。もっともスカサハの使うのはクーフーリンのそれとは別物で、だからこそ「オルタナティブ」なんだろうが。

 身の丈に近い長柄の槍を、ひゅんと手首のひねりで回転させ構えた。

 さっきのルーンによる攻撃も、一時的とはいえキラーの動きを止める効果が見込まれたのだ。なら、宝具クラスの一撃を与えれば、こいつにも勝てるのではなかろうか。たとえゲーム的仕様に阻まれたとしても、足止め(スタン)させるくらいの威力はあるはず……!

 

「そうとも……槍の一撃極まれば、神をも殺してみせるだから―――っ!」

 

 小さな嵐が、俺を中心に渦巻いた。漆黒の髪を暴風に踊らせ、凝縮された真紅の魔力が稲妻となって大気を焦がす。

 

「刺し穿つ――」

 

 快感の余韻を、今はまるで感じなかった。大地を蹴り、縦横無尽、ジグザグに紅の軌跡を残しながら風と化す。

 

「――突き穿つ――」

 

 レーザーのように駆けつつも、狙いは外さない。ゲイ・ボルク一本を腹に穿ち敵をスタン&拘束。後ずさって本命の朱槍を投げの姿勢で構える。

 

「――貫き穿つ死翔の槍(ゲイボルク・オルタナティブ)っ!!」

 

 放たれたゲイボルクが一筋の致命の閃光となった。リリース最初期から伊達に居座ってるわけじゃない、不滅の女王が穿つ極限の死槍。

 

 

 

 ――ぺいっ。

 

 

 

「――――へ?」

 

 

 

 は? や、んんっ? …………え?

 

 

 

 我ながら相当なきょとんとした面をさらしてると思うが……勘弁してほしい。気合いと魔力をありったけ籠めたと自負できる、並みのサーヴァント相手でも蒸発させてやるくらいの気概で放った一撃だった。

 それを、ぺいっ、と。まるで飛んできたバトミントンの羽をはたくかのように雑で、情緒もへったくれもない対応をされたら、そりゃ唖然ともする。

 えー……だってめっちゃ……ねぇ? ズガガガガッ、バシーン! シュバァァアアアンッッ!! ってさ……ゲーム演出そのままなモーションとエフェクトで盛り上がってたのに……えー?

 激しく納得がいかなかった。まさに光と同等に加速した宝具レーザーを、いとも容易く捉えて普通の調子で撃ち落とされたのだ。地面にカランと転がるゲイボルクも「解せぬ」と訴えている。俺も内心同じ気持ちだ。

 せめて堪え忍んで、それでも無敵な絶望的怪物感を出してくれたらまた違ったのに……。

 

「…………」

「……あ」

 

 隙だらけな体たらくを咎めるように。

 俺の視界を、異形の人影が日蝕していた。そして、振り上げられたチェーンソーとは別のハンマー(みぎ)がこめかみを打ち据えて―――。

 

「――――ひ゛ッ゛ッ゛ッ!?♡♡♡♡」

 

 ガィィィン、と。

 本来なら頭蓋骨を砕きかねないほど重たい衝撃が、脳ミソをシェイクする快楽となって響いた。

 

「ぁ゛っ♡♡♡ ほ゛ッ♡♡♡♡ ぉ゛ぉ゛ぉおぉぉおォ……ッッ!♡♡♡」

 

 上下の感覚が失われた。くそったれなエロ仕様が猛威を振るい、頭をカチ割られるレベルの凄まじいオーガズムが全身をつんざく。

 裏返りかけた瞳で捉えた景色から自分が倒れているのがわかった。けどそれ以上の順序立てた思考が続かない。ィンィンと、頭から浸透した激感がドラの音のように後を引いて反響し続けている。それを逃がそうと、身体が土埃まみれになるのも気にならずドタバタ暴れた。少しも改善されないが。

 

「へッ……へっ……ぁ♡♡♡ ひ♡♡♡ ひへぇ゛……っ♡♡」

 

 ぐちゅぐちゅと粘りを含んだ水音がする。知らぬうちに両手で自分のまんこをいじくっていたのだ。脳がショックでバグったのか、小屋のときのようにタイツ越しオナニーが止められない。股から昇る快美感で、さらに自分の首を絞めてしまう。

 

「ぉ♡ ぁ♡ ぁっ♡♡ あぉ゛っ♡♡♡ ……ぁ」

 

 まるで雨乞いを願うかのように口をおっぴろげたまま空を見上げるわ(・)た(・)し(・)に、男の影が差し込む。

 逃げようとは考えなかった。どっちにしろ動けなかったのもそうだが、たぶん、動けたとしても考えなかっただろう。ただ、捕まった先でどんなヒドイ目に遭わされるのかと期待して、ゆっくり伸ばされる手を呆然と見守るばかり。

 けれど、横合いからヒルビリーに鉛弾が撃ち込まれ、誰かがわたしの身体を担ぎ30メートルほど離れたことで、はっと気を取り戻す。

 くっ、またわた……俺はおかしく……。

 

「なにをしとるか戯け。敵を前にぼーっとしよって」

 

 ひらめく赤い裾が目にはいった。

 遡って見上げれば、そこには軍服姿に赤いマントを羽織った濡れたような艶の黒髪の少女――お馴染み、FGOのアーチャークラス、織田信長が、こちらに不敵な笑みを寄越して佇んでいた。

 たおやかな和風美少女らしい横顔は、たとえば絢爛な着物でもまとっていれば一国の姫のような身分を連想できる。だが、厳然とした軍服姿で腕を組みニヤリと悪ガキよろしく歯を覗かせるさまは、威風ある覇者の凄みを感じさせた。

 

「お、織田……のぶ、なが……」

 

 上体を起こそうにも、ぷるぷると力が入らず思うようにならない。チェーンソーをかすったときとは、やはり快度(ダメージ)の深さが違う。

 

「情けないザマじゃなぁ、神霊にして異境の国の女王ともあろうものが。……まぁ、おおかた貴様も中身は別人なんじゃろーが」

 

 ぼそりと呟かれた台詞。それは『外』の側にいる人間の言葉だ。やはり推測の通り、憑依現象に遭っているのは俺と同じ現実の『誰か』らしい。

 

「貴様の放った宝具らしき魔力と光が遠くから感じ取れた。その様子じゃと、うまく行かんかったようじゃがな。敵はあのデカイのじゃろ? 今しばらく休んどれ。ここは儂が遠間からドーンと片付けてやるわ。がっはっはっは!」

「ま、て……おいっ」

 

 くそ、口もうまく利けない……! っていうかあの信長、まさか―――。

 

「おいデカイの! お(・)主(・)の(・)こ(・)と(・)は(・)よ(・)く(・)知(・)ら(・)ん(・)が、儂の名を知らんとは言わさんぞ!

 人呼んで第六天魔王・織田信長! 天下に轟く我が悪名、死出の道行きにしかと魂へ刻み直すがいいわっ!」

 

 ――やっぱりかっ。信長の中の奴はデトバを知らない! ヒルビリーのことはもちろん、ゲームシステムからして把握してる様子がないのだ。

 消去法で、奴がキラーと接触することなく逃れられた最後の一人だろう。吊られた生存者の救助を内心託していたが、あの様子では特に何もしてないはず。救助どころか、発電機すらも。最悪だ……。

 己の力によっぽど自信があるのか、意気揚々と立ち向かって行ったが、おそらく……。

 

 

 

「喰らえぃ! これが儂の三千世界(さんだんうち)じゃあ!」

 

「あ? あれ? な、なんか効いとらんぞ!? 無傷とはどういうわけじゃ!? くっ、人様の宝具を豆鉄砲のように! えぇいしゃらくさい! とにかく効くまで撃ちまくってくれるっ!」

 

「こ、こやつめサーヴァントでもないモブグールみたいな見た目のくせに生意気な! ち、近づくなっ、やめっ――のぶぉぉぉおおおっ!?♡♡♡♡」

 

 

 

 案の定、鉄砲隊による蜂の巣宝具はヒルビリーに傷ひとつつけること叶わず、油断しくさった頭にスレッジハンマーを浴びた信長は余裕の面相を哀れなオホ顔に変えてビクビクと地面をのたうった。

 

「あの、尾張の大うつけ……め。間の抜けたところまで、再現しよって……っ」

 

 助力どころか犠牲が増えた。というか、これほぼ全滅パターンでは……。

 いや、諦めるものか。こうなれば俺だけでも必ず脱出してみせる。とにかく、注意がまだノッブに向いてる隙に、ジリジリと這いずって移動。自己回復か、緊急の脱出ハッチを探さねば……!

 

「ぉおお゛……♡♡ わ、わしに、こんにゃ、マネ、をしおってぇ、ぇ……っ♡♡♡」

 

 打ち上げられた魚同然の信長に、ヒルビリーが近寄る。順当に担ぎ上げてフックに吊るすのかと思えば、なんとチェーンソーのエンジンを吹かし始めた。

 そしてドゥルドゥルと鼓動を刻みながらその――よく見たら刃物の代わりに大小様々な生っぽいピンクの粒々が敷き詰められた回転ノコを、大の字で倒れる信長の脚の間へ差し込んで。

 

「へ? ひぃッ……! まぇ、きしゃまっ」

 

 ブィィィィイイイイイイインッッ!!

 ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅッッ!!

 

「んぎゃあああああぁっ!! あアッ!!♡♡♡♡ はがァぁあああああっ!!♡♡♡♡」

 

 押し付けられたノコが高速回転を開始。ベルト上の肉粒が乙女の秘園を刈り取りにかかる。

 

「ほぎゃあっ♡♡ あッぎ!♡♡♡ ふひぃぃぃぃっ!♡♡♡ くああっあああああっ!!♡♡♡♡

 よしぇっ、やめッッ♡♡♡ まッッ♡♡♡♡ くぃこッ、み゛っ♡♡♡ ふぅぅ゛ぅ゛う゛う゛うっ!!♡♡♡♡」

 

 泡でも吹きそうな壮絶な表情で信長が悶絶。いつの間にか軍服のズボンどころか下着まで破けて、生の割れ目が剥き出しだ。そこへ浴びせかけられる猛烈なツブノコの激流。膣だけでなく、クリといった敏感な箇所も含めて女性器全体を縦断し摩擦されているはずだ。想像するだに恐ろしい。

 あれはもう気持ちいいとかそういう次元じゃない、ただの拷問だ。

 

「イッぎゅ!♡♡♡ ィ、ひ、ひ、イぐッ♡♡♡♡ まんご削られてッィイ―――♡♡」

 

 ブィィィィイイイイイイイイ―――ッ!!

 ずちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃっっ!!

 

「どっどまらっ、ぬ゛ぅ゛ぅううううう!♡♡♡♡ イ゛っでおるにょに゛ぃ゛ぃいっひぃぃ!♡♡♡♡ お゛っ♡♡♡♡ お゛♡♡♡♡ ぬ゛ぅ゛お゛ぉ゛ぉおおおおおおッッ♡♡♡♡ グリとれぅ゛ぅ゛ううっ!♡♡♡ まらイぐ♡♡ イッグぅぅっぬふぉぉおぉぉぉっっ!♡♡♡ イぎまぐっでぇ!♡♡♡ ぐひぃぃぃいいいっ!!♡♡♡♡ やめぇ゛♡♡ じぬッ♡♡♡ じぬぅッっふうぅぅうぅぅううううんンンッッ!!♡♡♡♡」

 

 ハイスピードな無限軌道がひたすら回転を続けている。信長が堪らず絶頂を迎えても、股からチェーンソーが抜けることはない。ズボンがスレて破けたのかと思ったが、どうやらノコ自体から透明な液体が分泌されて衣服のみを溶かしたらしい。エロ御用達のご都合潤滑液だ。今や、信長が噴き出したイキ汁や尿と混ざりあって、見分けがつかなくなっているが。

 

「ンガッ、あががががががッッ……ゥほッ♡♡♡ ごぉっ♡♡ うごぉぉおおおおおおんっっ!!♡♡♡♡」

 

 滑りを帯びたことでまた一段と快感が激しいのだろう。太ももで刀身を挟みガクガクと腰を震わせている。刃を止めようとしているのかもしれないが、傍目にはみずから秘部を押し付けて腰ヘコしているのと変わらない。

 ヒルビリーは恐ろしい暴淫に成すすべなく醜態をさらす眼下の雌を無感情に見つめていた。歪んだ顔面から表情は読めず、わずかな言葉すらないのがまさに理解不能の怪物といったイメージを強めている。原形が人間的であるのがことさら不気味だった。

 やがて、ヒルビリーはチェーンソーを停止させた。

 

「ぉ゛……ぉ……ぃ、ぉ゛ッ゛……ッッ゛♡♡♡」

 

 地獄のような責め苦を喰らって、信長は虫の息だ。傲岸不遜な表情は完全に溶け落とされ、涙や鼻水、泡立った唾液にまみれている。

 そんな彼女の真下、地面から、ゾワゾワと黒い沼のようなものが広がっていく。

 光沢すらない真っ黒な泥沼から伸びる、これまた黒い触手……肉フックでカーミラを犯し拘束していたエンティティの手足が、包み込むようにして信長の全身に絡み、そのまま沼の中へと諸とも沈んでいった。

 やはり、あのチェーンソーによるベルト責めはメメントモリの一種だったのだ……!

 メメントモリとは、キラー側の特殊な必殺技のようなもので、条件を満たすことで肉フックに吊らずともサバイバーを直接殺害することができる。キラーは固有のメメモリ用モーションがあって、新しいキラーが出るたびそれを確認するのもプレイヤーの楽しみであった。当然、ヒルビリーのそれは、チェーンソーの粒々ベルトで股を責めてイキ殺すなんて方法ではないのだが、今や目の前のことが現実である。

 そのとき、ゴォン! と喧しい鐘の音が響いた。肉フックに吊られ、触手プレイされていたであろう顔も知らない二人目の耐久時間が尽きたのだ。

 生存者三人死亡。これで完全に孤立無援。……でも、最後の希望がある。

 

「緊急ハッチ……っ。ハッチは、どこだ……」

 

 最後の生存者になったとき、救済措置として出現する緊急用の脱出ハッチ。発電機を修理せずとも、最後の一人となった瞬間フィールドの地面に出現し、扉が開いた状態で生き残りの生存者を待ち構えている。風が吹き抜けるような音がすれば近くにある合図だ。

 急がないと……ハッチはキラーが先に発見して閉じることもできる。そうなったら望みは潰える……!

 しかし、さすがに這いずりのまま探すのは非効率すぎた。ためしに治癒系統のルーンで回復できるか試して―――。

 

「……っ」

 

 ……どこまでもこの世界は無慈悲。後ろから聞こえたざり、と土を踏みしめる音が、俺を絶望の淵に立たせた。

 見ずともわかるが、確認せずにはいられない。

 首を回した背後に佇む、顔なしの殺人鬼。俺にとっての死神。得物のチェーンソーはつい先刻葬った犠牲者と謎の分泌液でぐちゃぐちゃだ。そして、今度はその矛先が、俺に向けられようとしている。

 ヒルビリーがチェーンソーの刃を伸ばす。ぼた、ぼた……とねっとり糸を引く粘液がケダモノのヨダレみたく尻に降りかかった。すると、触れた箇所がスースーしてくる。タイツを溶かしている……!

 ただでさえ防御脆弱な全身タイツを穴だらけにして粒ベルトの餌食にしようというのか……おぞけと戦慄に震える身体を、ジリジリ前へ前へ微々たる速度でずらす。が、背中を踏みつけられて動きを制された。万事休すだ。

 そして、ヒルビリーはチェーンソーではなく、右の武器を構え――って、

 

「わたしの槍……?」

 

 ハンマーの代わりに握っていたゲイボルク。ペイと弾かれて「解せぬ」していたあれをわざわざ回収していたのか。でも、何を。

 答えは、すぐにわかった。

 鋭利な槍の先をくるりと反転。石突と呼ばれる長槍のケツをこちらへ向けて、そのまま……。

 ――ズブンっ!!

 

「おあッッ!? ぬォッぎぃぃぃいいいっ!?♡♡♡」

 

 俺の尻穴(ケツ)に突っ込みやがったのだ!

 グブグブと中へ食い込んでくる石突の感触。端っこのやや肉太な部分が直腸をゴリゴリこすりながら奥を掘り進んでくる。凄まじい異物感と同時に重たい快感が背筋を突き抜けるようだ。

 

「きっ、きしゃまぁぁッ♡ なんという……おうッ?!♡♡」

 

 やんちゃな野良猫のごとく首根っこを掴み、引きずる形で大男が移動を開始する。肛虐で抵抗させなくするために己の武器を使われるとは屈辱の極みだった。ってかゲームだと担ぎ上げるだろっ。貫けよそこは。

 

「まひぇっ♡ うひっ♡♡ あぎぎ、ひ、ひきじゅられるとぉ、ォォっ♡♡♡ 槍が、地面にこしゅれるっ♡♡ くぉっ、ガリガリぃっ♡♡ あッあぁぁぁ、振動がぁぁっ♡♡♡」

 

 現在進行形でアナルを貫かれている俺は、地面との摩擦でバイブみたく不規則に震えるゲイボルクに悶えていた。深く埋没する硬い芯部のゴリゴリした振動が腸内の性感を疼かせる。

 もはや救助のために駆けつける仲間はいないため、キラーは悠々とフィールドを歩く。

 道行きも地獄だったが到着してもまた地獄。

 立ち止まったヒルビリーは片腕で俺を高く持ち上げ、ゲイボルクならぬゲイ掘る具を一息にぬぼぉんっ! と抜いた。敏感な肉穴がひっくり返され、腸液にべっとり濡れた槍を放り捨てる。

 「お゛ッッ!?♡♡♡」と無様な喘ぎを漏らし反り返る身体を、後ろから肉フックの触手が絡めとる。

 

「ぐ、やめろぉ……っ♡ はな、はなさぬかっ、んぉッ――ぉぎぃぃっひぃぃぃんんっっ♡♡♡♡」

 

 触手が肩や胴体、脚にとぐろを巻きながら這いずり、真下から伸びた二本の肉管が秘所の穴をぶぢゅんっと両方塞ぐ。柔軟性を生かした生態を駆使して、ウネウネとミミズのようにのたうちながら媚肉をかき分け占領した。

 とうとう、俺もフックの餌食となったのだ。

 

「んぐ、うごけぬッ、がっしり掴まれて……あっ、はぁぁぅ♡♡ うご、くなぁ♡♡ んんっ、はひっ、ぃっ、うっふぅぅん♡♡♡ ぉ、ぉっ、なかで同時に、抉られるっ♡♡♡」

 

 じゅっぽじゅっぽ♡♡♡ と。入り込んだ触手が抜き差しを始めていた。自分の体内を犯されるという初体験の感覚。男としての精神と尊厳が起こり得るはずのない異常事態に悲鳴をあげる。

 けれど、嫌悪感の隙間を縫うように、どろりと女体の芯から湧き出る甘やかな快楽が、スカサハの美体を火照らせる。身に覚えのあるケツ穴の排泄感、膣路のヒダをなぎ倒しめくり返される未知の愉悦……どちらか片方でも十分心を折りにきてるほどだというのに、それが同時に、あるいは交互に、休ませる暇なく襲いかかってくる。

 

「んぉ♡♡♡ ぉっ、あぉ♡♡♡ はふっ、ぅううんっ、ぁ、あはぁぁっ♡♡♡ 

 おのれ、こんな、あん、触手ごときの、好き勝手にぃぃっ♡♡♡♡」

 

 まだ吊りたてだからか、比較的ストロークは緩やかだった。しかし、逆にそれがジワジワとした牝悦を意識させて、こちらの心身を狂わせようとしているように思える。カーミラみたく乱暴なレイプピストンにはまだいくらか猶予があった。

 ぬ、と巨体が一歩近寄る。他のサバイバーもおらず発電機の巡回ももはや不要であるからか、じっとフックになぶられる俺を見つめ続けていたヒルビリー。ケバブ行為――吊り上げた生存者を見張り無意味に殴るキラー側の害悪プレイかと身構えたが、予想は斜め上に外れた。

 

「んぁ、あっ、はッふぅ♡♡ なっ、なんだ? ……ひっ」

 

 みずからズボンのジッパーを下ろすと、ぼろん、とばかりに男性器をまろびだした。スカサハになる前は自前でも付いていたモノだが、ヒルビリーの逸物はかつての自分よりはるかに馬鹿デカイ。

 しかも、だらんと項垂れた亀頭がみるみる角度を上げ、長大になっていく。萎えた状態から瞬く間に臨戦態勢へと移行したそれは、もはや人の女に受け入れられるサイズ感をしていない。黒く焼けた幹周りは絶対に片手の指じゃ回りきらず、樹皮からせりだす赤紫の肉コブは両手の平でやっと包めるかどうか。およそ俺の膣口からへそを越えた辺り……どこからどこまで入るか、すぐ間近にあるからよくわかってしまう。まるで焼けた鉄棒でも突きつけられているかと思うくらいの熱気が伝わっていた。

 もわりとこの距離でも鼻腔にもぐりこんでくる独特の生臭さ……局部の発する雄の体臭に、子宮の熱感が一気に上昇したような気がした。

 

「や、やめろ、そんなモノ入るわけなかろう! いくらサーヴァントが頑丈と言えど限度が……あぐぅ!?」

 

 お前の都合など知らんと傲岸に吐き捨てるように、前の触手を無理矢理引っこ抜いて退場させると先端を割れ目に食い込ませた。事前に耕された秘所はしとどに濡れているが、やはり触手とは感じる肉の厚みが段違い。グイグイと押し付けてくるも秘口がひしゃげるばかりで挿入を果たせる気がしない。

 

「そんな強引に入れようとするヤツがあるかっ。どう考えてもオーバーサイズであろうがっ……んぎッ、ぃ゛、あぎぎぃッ、さ、先が、メリメリとアソコをぉぉ……ぉごっ、んおおぉおおおっっ!」

 

 亀頭の肉塊が半分ぐらい収まったところで、尻穴にもぐっていた触手が腸内を勢いよく擦った。その拍子に一瞬腹筋の圧が抜け、機を逃さず殺人鬼のデカマラがドズンと叩き込まれる。

 

「っほォ゛ォ゛……ごォおおおおおおっ……あ゛! ああああああっ!」

 

 豪快なペニスアッパーが膣内を蹂躙。鈴口が行き止まりにぶち当たり、動きを止めた。それでも、まだ根元三分一は体積を余らせている規格外ぶり。

 秘部がパツパツに張りつめてるのを実感する。裂けてないのが本当に奇跡的だろう。普通の女なら絶対に壊れてるが、英霊の肉体はやはりとんでもない。

 

「ふぎッ、まひぇ゛ッえ゛!? おっ、うごくにゃ゛っ♡ ぉぉぉっ抜けッ、ぐひぃぃっぁぁっぁっあっあああ……ッッ♡♡」

 

 止めても無駄なことはわかってる。それでも引き留めずにはいられなかった。

 男の立場なら、ただ黙って止まってられるわけもない。ヒルビリーが腰を引くとヒダ壁に食い込んでいた先端の返りがぞりゅぞりゅと中肉を裏返す。凄まじい抵抗感に目の前で鮮烈な火花が飛び散った。オーバーサイズに拡張された淫筒がピッタリ肉棒に張り付いて動きを制そうと、あるいは、雄のご機嫌を取ろうと縋りついている。

 それが化物的な相手にも心地よかったのか、ぶるりと身を背筋を震わせたヒルビリーは、愛用のチェーンソーも地に落とし俺の太ももをがっしり掴むと――ズンッッ!!

 

「ぉ゛ぎゅ゛ッッ―――っぬぉぉっほぉぉおおおおおおッッ!!?♡♡♡♡」

 

 再び奥まで打ち貫いた。

 

 ――どっちゅ、ぶっちゅ、ぬちゅぢゅ、ぐぢちぃっ、ぼじゅる、ごっじゅっ!

 

「おっ、あっ、あ゛ッ、ひゃめ、んお゛、キツっ、んぃぃっ、っぎ! ぐぎぎっ!!♡♡」

 

 容赦ないハメ腰。容赦ない鬼ピストン。

 内臓を根こそぎ持っていかれるような虚脱感が襲ったかと思えば、体内を殴りつけるような激突がすぐさま帰ってくる。感情らしい感情を何も出さなかったはずが、今やキラーの目つきからは剥き出しの獣欲がうかがえた。

 

「ォォっぐ、はぉ゛♡♡ んんッ、あぐっ、ぁ゛♡ くあぁぁあああぅぅぅっ♡♡♡」

 

 ボコリボコリと、冗談みたいな調子でスッキリとした腹が膨れては戻るを繰り返している。黒人も裸足で逃げ出す馬並みの怒張が引っ切りなしに狭っこい蜜壺をかき回し、子宮口へその力強さを教え込んでくる。暴力的な抽送から身を守ろうと大量の愛液が分泌され、えぐい直径の肉傘にさらわれては淫口より溢れびちゃびちゃと大地に吸われていく。

 

「はあ゛ぁっ♡♡ んはっ、がっあぁ……っ♡♡ ばか、なッ……こんなぁっ、メチャクチャな行為で、なぜぇ、ひゃう!?♡♡♡」

 

 だが、次第にそうとも言い切れなくなってきていた。

 だって、こんな乱暴で、思いやりのひとかけらすらないレイプファックをされてるというのに……この身体は、明らかに快楽を得始めている。

 始めはキツくて仕方がなかった膣洞も、段々と極太長尺な肉棒に馴染んできて、肉質が柔らかく変じてきているのがわかる。余っていたはずの残りの部分さえも膣内に収まり、ばぢゅんっばぢゅんっ♡♡♡ と股同士が卑猥に衝突する音が響いていた。

 深く沈むと神経の爆ぜるような官能が衝撃となって頭頂まで突き抜け、浅瀬に帰るときは膣内を痛いほどの疼きと切なさが染みわたる。それを次の一突きが隅々まで押し広げ蹂躙してくれるのは、天にも昇る気分だった。絶妙に痒くなった部分を的確に、執拗に引っかいてくれるようで、充足感と多幸感が頭をフワフワ浮つかせる。

 覗き込んだ秘部は射精されてもいないのに白濁まみれ。わたしの悦楽感が溢れる汁気をことごとく淫に濁らせていく。

 

「あっ、あぁぁっ♡♡♡ やめりょっ♡♡ また、わらひが、狂うッ♡♡♡ ひんっ、変になっひぇぇっ、もどらな……ぉ゛っ♡♡♡ お゛っぉぉ、おひり、ずりゅずりゅはんしょくぅぅぅっ……っ!♡♡♡♡」

 

 思考がまたドピンクな色に塗りつぶされていく。この世界で散々体感した淫らな気配。真っ向から剛直でヨがるわたしにはどうしようもなく、自分が変質する感覚に恐怖と悦びを味わうだけ。

 追い打ちをかけるかのごとく、触手も活発化していた。ケツ穴ほじりを続ける触手が二本三本と数を増やし、前穴に対抗するように内部で圧迫を高める。複数本である利を生かし、一本一本で腸ヒダを撫で、身を寄せ合いながら捩るような回転を加えつつ動き回る。薄壁一枚を隔ててチンポと触手が競うように前後し合い、己のもたらす快楽で雌を堕とそうと躍起になっているようだ。圧倒的重厚感とテクニカルな触手群。甲乙つけがたい淫辱バトルが一つの身体を舞台に勝手に繰り広げられている。

 

「ああああっ、ほあああああ♡♡♡ んんん!♡♡ おぉっ、オヒっ♡♡♡ ひぐ♡♡♡ ィぃいいっひ、イグっ♡♡ 耐えられるわけにゃいッ♡ まんこもケツも暴れまわってイぐぅぅぅううううゥッッ!!♡♡♡♡」

 

 板挟みのこっちは、とっくにキャパオーバーもはなはだしい。瞬く間に頂きへ昇らされて、当然、陵辱が緩められるわけもなかった。

 お構いなしに犯され続けて、何度でも痴態をさらす。

 

「イグッイッでるっ!♡♡♡♡ おっおっまらグる゛♡♡♡ うひんッ、はげひっ、あひっ、もっろ!♡♡♡ あ゛んっ、もっろいっぱいきもちよくこわしぇぇぇっッッ!!♡♡♡♡」

 

 気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいい――埋め尽くす淫らな感覚。

 自分が何を叫んでいるのか、内容も理解できなくなっている。ただもっと気持ち良くなりたい。ろくに動きもしない腰を目いっぱいしゃくらせて、穴を穿つ肉幹たちを誘う。

 

「うぼォぉぉ……ッ♡♡♡ じゅぷる、ぷじゅちゅっ、んぶれぅ、ぢゅるるるるッッ♡♡♡♡」

 

 別の束になった触手が唇に割って入る。喉まで一息に貫かれ呼吸が止まるも、サーヴァントである無茶を利用して夢中になって吸い付いた。喉奥をゴリュゴリュと擦られることすら快感。眼球が裏返る法悦。卑しい劣情に堕したこの身体に、もはや性的に感じない部分はないのかもしれない。

 触手かキラーか、どちらかにタイツを引き裂かれた。ところどころに直で空気の流れを感じる。凄まじい淫悦にさらされた肢体は汗だくで、触れる風が冷たく心地いい。

 薄絹内で熟成された神霊スメル。もわりとタイツから解き放たれた誘惑フェロモンが正面を陣取るヒルビリーを刺激し、肉茎をさらに昂ぶらせた。密度を増したペニスに掘削されるなか、露出した皮膚を触手がなぞる。天上の触り心地の肌と醜悪な黒蛇が摩擦して、ゾワゾワとした感覚が全身から広がっていく。

 

「んんっぶぅぅぅ♡♡♡♡ ぢゅぷぷ、んぇあっ、はああんっ、あっー!♡♡♡ ぉ゛ああっあっ―――っ♡♡♡♡」

 

 ビクビクと陰茎の震えが大きくなり、異形の男が与える剛突も忙しなくなっていく。

 小刻みに爆ぜる肉アクメに反応した膣路でチンポを締め付け、ついに殺人鬼の絶頂が訪れた。

 

 

 

 ――どっぶッッッ!!♡♡♡♡ ごぶぽぽぽっ、ぶびゅる、びゅぐるるるるる~~~ッッ!!♡♡♡♡

 

 

 

「がぁッ――ぴ―――きィ゛イ………~~~~~っ゛っ゛!!♡♡♡♡」

 

 待ち望んだ。この瞬間をこそ――心からそう信じる激感が湧きあがる。

 たくましい雄の射精を受け止め、これまでになく身体を強張らせた。濃厚大量ザーメンの脈動が子宮を満たし、どくりどくりと精子が渦を巻くごとに、果てなき果てへ誘われる。

 

「ひゅッ……ご……ぉぉ゛……ん゛ッッ……っ♡♡♡」

 

 ぐったりしたわたしからヒルビリーが肉棒を抜いた。ぽっかり子宮まで開通した肉穴から、だくだくと黄ばんだ精液が塊としてこぼれ落ちる。

 アクメの重ねすぎでもはや微塵も体力がない。疲れはて、肉フックに身を預けているわたし。余韻に震える肉体を、触手がぐるぐる巻き取りだす。

 見上げれば、真っ黒な空間……邪神エンティティが開いた口が……。

 ゆっくり空に持ち上げられていく。抵抗する気は起きなかった。

 火照る身体が冷たい感覚に沈んでいき、わたしの意識はそこを最後に途切れたのだった。

 

 

 

 





見てくれてありがとうございました。

デトバ知識についてはガバも多いでしょうが見逃してください…。

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