19xx年、年末ーーー。
あと数日で年も明ける頃、まだ灯りを付けた小さなお店があった。店の名はすし本。小さな店だが腕の良い大将と美人な若女将が居る、知る人ぞ知る名店である。
「お竜さん。じゃあ、そろそろお店を閉めようか」
「ああ、分かった」
そうして店の暖簾を中に仕舞うと、看板の灯りを落とした。
「寒いな、明日は雪が降りそうだ」
「雪は困るなぁ」
「リョーマ、こっちの片付け終わったぞ」
「ああ、ありがとう。まだ片付けがあるから、お竜さんは先に上がっていいよ」
「でも、」
「大丈夫だよ。今夜も寒いし、女の子が身体を冷やすのは良くないからね」
そう言われてしまい、お竜は裏口から階段を上がると部屋に戻った。
「ふぅ...そろそろ僕も上がろうかなかな」
ちらりと2階の方を見る。
こうして暮らすようになって、早半年が過ぎた。
小さな店だが一人で切り盛りするには限界を感じ、手伝人の求人を出していた時の話だ。
「表の貼り紙を見たんだがーーー。
そう言って暖簾をくぐってきたのは、まだうら若い少女のような女性だった。店に居た全員が惚けてしまうような美人で、聞けば訳あって住むところも無いという。店には他に空き部屋もあることからとんとん拍子で話は進み、住み込みで働くのをお願いしたのだった。
予想に反して、彼女はよく働いた。
細い体のどこにそんな力があるのか。
朝は自分より早く起き、重たい荷物を顔色ひとつ変えずに運んだ。一カ月もすれば根を上げて辞めるか、親元に帰るだろうと思っていたが、今や居るのが当たり前なほどの存在になってしまった。
何も知らない客の中にはいつのまにやら結婚したと思われているが、説明するのも面倒くさくなり、今では笑顔で聞き流している。その度に彼女の方を見るのだが、悪い気も良い気もしないという素振りで、淡々と仕事をこなしていた。それを見る度、何故か少しだけ胸が痛むようになっていた。
「...まあ、いつまで居てくれるか分からないしなぁ」
シャワーを浴びて部屋に戻ると、扉の向こうから声がした。
「リョーマ、まだ起きてるか?」
「え、ああ、起きてるよ」
「入るぞ」
「う、うん...」
そうして部屋に招き入れると自分はベッドに腰掛け、彼女を座布団の上に座らせた。風呂に入り長い髪を解いて部屋着になった彼女は、年相応に幼そうに見える。長いまつ毛が頬に影を落とし、微かに湯上がりの良い匂いが鼻を掠める。
「なんか、お前の部屋って相変わらず何にも無いな...」
「えっ、そうかな?」
「起きて寝るだけって感じだ」
「はは、狭くてごめんよ」
「部屋、お竜さんがこっちで良かったのに...」
「いやぁ、さすがに女の子をこんな狭い部屋には寝させられないよ」
「あ、あのな...リョーマ、その...」
目を伏せがちに言うので、何か悪い報せかと身構える。
「リョーマの手伝いもっとしたいんだ。だから、仕事...もっと教えて欲しいんだ」
「...へ?」
「リョーマ大変そうだし、お竜さんもっと役に立ちたいんだ。だから、」
「そんなこと無いさ。今だって、十分役に立ってるよ」
「そうか?本当に?」
「ああ、すごく。それに僕の仕事は色々と免許が要るから...お願い出来るようなことは、大概任せてると思うよ」
「じゃ、じゃあ...他に、出来そうなこととか無いか?」
「...他にって?」
「仕事以外、とか...」
お竜は目を伏せながら少しだけ気恥ずかしいそうにした。
「もっとリョーマの役に立ちたいんだ、だから、その...」
湯上がりの肌が、ほんのり紅潮している。さすがにここまで言われて、惚けるほど無粋な男ではない。
「ええと、それは...」
「リョーマが、迷惑じゃなかったら、その...」
「お竜さん、こっちおいで」
ベッドに呼び寄せると、膝の上に座らせた。
「こうして側に居てくれるだけで、僕は幸せだよ」
「リョーマ...」
そうして顔を近づけると、小さな唇に吸い付いた。
「んっ...」
まだ数えるほどしか身体を重ねてないせいか、細い身体は固くこわばっている。
「...大丈夫だよ、無理はさせないから。痛かったら、すぐやめるからね」
「た、ダメだ!それじゃ、リョーマが全然気持ちよくないだろ」
「良いんだよ。こうやって一緒に居られるだけで、僕は幸せだからね」
そうして布団の中で抱き合うと、また唇を重ねた。少しでも強く力を入れたら、容易く折れてしまいそうな細い身体を抱き寄せる。
「んっ...んっ......」
体を弄る度に、甘い吐息が漏れる。
買ってあげたばかりのパジャマの下だけを脱がせると、身体の上に跨らせた。
「リョーマ。これ、恥ずかしい...」
「大丈夫、暗いからあんまり見えないよ」
「本当か?」
「本当だよ、僕が嘘言ったことある?」
「ん......」
そう言われて安心したのか、パジャマのボタンを外して前開きにすると形の良い胸を手の平で弄る。
「リョーマ、本当に見えてないのか?」
「うん、僕目が悪いしね。コンタクトはもう外しちゃったし」
「そうなのか?なら、良いが...あっ、あぁっ....」
もちろん嘘だが、言ってしまえば恥ずかしがって見せてくれなくなる。少しばかりの罪悪感は、早く一つになりたいという欲望にかき消されてしまう。
「...お竜さん、そろそろ入れて良いかな?」
「あ、ぁあ...んっ、ほら...」
入れやすいように腰を浮かせ、手を添えて入り口にまで届くようにしてくれている。
「リョーマの、ビクビクしてる...」
「入れるよ...んっ....ふぅ......」
気を抜けば、すぐにでも出してしまいそうな感覚に襲われる。緊張しているせいだろうか。いくばくかキツい中を丁寧に味わうように、ゆっくりと腰を動かす。
「あっ...リョーマの...深く入って...く......」
「痛い?」
「だ、大丈夫だ。だから、気にするな...」
そうは言っても、綺麗な顔を歪ませて泣かれては困る。
本当は早くお竜にも気持ち良くなって欲しいのだが、ついこの間まで何も知らない初心な女の子だったのだ。急いでしまう気持ちを抑えながら、細い腰をギュッと掴む。
「リョーマの、だんだん入ってるってわかるし...おっきくなってるのも...分かって、あっ....あっ...んっ....!」
「お竜さんの中、キツいよ...すごく...」
「リョーマのが、おっきいから...しょうがな...いっ、て...!やぁ、あっ....あっ....!」
お竜の中がきゅうと更に締め付けるようになり、達したことが分かる。くたりと自分の上に倒れ込むお竜を抱えると、小ぶりな尻を手で揉みしだきながら、龍馬も達してしまった。
「はぁっ....はぁっ....お竜さん、大丈夫、かい...?」
「ん、あぁ....大丈夫、だぞ...」
「ごめんよ、また...中に出しちゃって...」
「ん...リョーマのあったかいの、お竜さんの中に...たくさん出てる...❤︎」
「そ、そうだね」
「...孕ませたいのか?」
「ち、違っ!いや、その...」
「じゃあ、休みの間は毎日しような。責任、取ってくれるんだろ?」
そうしてイタズラっぽく笑う彼女の顔を寄せると、龍馬は舌を絡ませた。お竜の体の中には、まだ自分の一部が入ったままだ。
「んっ、リョーマ...❤︎」
この瞬間が、龍馬は一番幸福を感じていたーーー。
年が明け、営業日になった。
「イタタタ...」
「大将、アンタ怪我したのかい?」
「いやぁ、ちょっと。腰を...」
「腰は大事にしなきゃ大変だよ!」
「やっぱり、無理は良くないですね」
そう笑いながら、皿に寿司をよそう。
「...おい、お待ちどうさま」
「女将は相変わらずクールだね!」
「ふん、そんなに褒めてもお茶しか出ないぞ」
そうして勢いよく、ドバドバとお茶を注ぐ。
こんな日がずっと続けば良いのにーーー。
そう願わずには居られなかった。
お久しぶりです
久しぶりに書きましたが、やっぱり...らぶらぶ現パロは最高ですね❣️
坂本さん、腰大丈夫かなぁ⁉️笑
お竜さんとの関係、どうなるのかな⁉️ドキドキ