ドラえもん のび太のアカメが斬る!歪んだ未来を変えていけ! 作:雛月 加代
そして数年後、
「十二月に起こった少女6人行方不明事件。警察は情報提供を呼びかけています。ご両親たちは彼女たちの帰りを願っています。
行方が分からなくなっているのは、東京都練馬区月見台すすきが原に住んでいた、当時OX高校三年生アカメさん、クロメさん、チェルシーさん、伊藤翼さん、そして同じく東京都でマッサージ師として働くレオーネさんとシェーレさん。ご家族たちは今もチラシを配り、情報を呼びかけています。」
「武くん、久しぶりだね。」
「スネ夫さん、久しぶりね。」
成人した出木杉と静香が挨拶をする。出木杉は高校を卒業後、遺伝子研究の為、進学。だが人間関係で行き詰まり、自主退学。その後、なんらかの研究に没頭しているとの事。静香は高校卒業後、出木杉と結婚し、子供も二人いた。
「ああ。ひさしぶりだな。」
二人が挨拶をしたのは同じく成人した元クラスメイト、剛田たけし、今は独立して「スーパー・ジャイアンズ」という名のスーパーマーケットを経営している。
「うん。」
そして骨川スネ夫、彼は今、父親の会社を次いで社長をしているらしい。
「小学生の頃を思い出すぜ。」
「そうね・・・・・。」
「僕、静香、武くん、スネ夫くん、のび太くん、ドラえもん・・・そして・・」
出木杉は、昔を思い出しながら小さく呟く。
「アカメちゃんたち・・・・・」
ビクッ
アカメの名前を出した途端ジャイアンたちの体が震える。
「英才さん!」
「あ!ごめん・・・・・つい・・・・」
奥さんに叱られ、出木杉は慌てて謝罪した。あの日以来、四人はアカメたちの名前を口にすることを躊躇していた。何故なら、そういう者は『なぜか』事故に遭ったり、仕事で致命的ミスが発覚し追放されたりで悲惨な末路を辿っていたからである。
「よし!気を取り直して、美味いものでも食べに行こうぜ!」
「いいわね。私、美味しいお店知ってるの、行きましょう!」
「うん!」
「そうだね!」
そして四人は歩き出す。過去の過ちもなかったかのように。
そしてその帰り道。出木杉と静香は、酔ったジャイアンとスネ夫を自宅に送り届けることにした。雨が降っている上に、真夜中だった。視界もかなり悪い。
「っ!?」
キュイン!!
いきなり目の前に人影が現れた。運転していた出木杉は急ブレーキを踏み、車を急停止させる。突然のことに、車に乗っていたジャイアン、スネ夫、静香は驚いた。
「危ないな・・・・・一体、誰だ・・・よ・・・・?」
ジャイアンは窓を開け、文句を言おうとするが・・・・
「誰・・・・・?」
「ま、まさか・・・・アカメさん・・・・?」
視線の先にいたのは、仮面を被った六人の少女たちだった。彼女たちの登場に四人は自分たちが過去に起こした犯罪を瞬時に思い出し、微かだが震えだす。ジャイアンは車を降りると、そのまま彼女たちに詰め寄った。
「やい、お前ら!何の用だ!言っとくけどな、お前らの恨み言なんか聞きたくないぜ!お前らは一度死んだ人間だ!生き返ったお前らが悪いんだよ!」
「そうだ!死人の癖に生き返るなんて生意気だぞ!」
「みんな、落ち着いて。みんなは、昔のままかもしれない・・・・・でも私たちは違うの・・・」
「自分の失敗を人のせいにしたらダメだよ。たとえ原因が他にあろうと、最後に決断したのは君たちだ。」
ジャイアンの言葉を皮切りにスネ夫、静香、出木杉も声を上げる。すると先頭の少女は腰の鞘から日本刀を引き抜く。
「な、なんだよ!?俺たちが悪いっていうのか!?」
「・・・・・・人類、葬る。」
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