ドラえもん のび太のアカメが斬る!歪んだ未来を変えていけ! 作:雛月 加代
「痛っ・・・・・・」
股間にチクリとした痛みが走る。まるで針で突き刺されているかのようだ。痛みのせいで失っていた意識が徐々に回復していく。
「・・・・・な、なにを・・・・」
チェルシーの声に、社長が答えた。
「あ? これはシャブだよ。覚醒剤ってやつだな。」
「かくせいざい・・・・・」
チェルシーの顔が見る見る青くなる。
「ああ。麻薬だよ麻薬。今じゃ珍しくもないだろ?学生でも打ってる奴けっこういるぜ。」
「ま、麻薬を打ってるの・・・・・?」
「そうだ。」
「いっ、いやっ!」
なんとか股間を閉じようとして必死に身をよじるが、腰を持ち上げることすら出来
なかった。
「おっと暴れんなよ、針が折れたらどうすんだ。」
「・・・・・・・・。」
社長は、用心のためチェルシーの腿を押さえ込んで注射していた。二の腕に打ったのでは注射痕が残ってしまうため、常習者は外から発見されない場所に打つ。そこは、腋の下であったり、足の裏だったりする。他にも、今、男がチェルシーにしているように、脚の付け根にすることもある。いずれ、着衣ではほとんどわからない場所だ。彼がこの場所に打つことにしたのは、もちろん今後の作業をやりやすくするためである。
「うっ・・・・・」
社長が針を抜くと、チェルシーが軽く悲鳴を上げる。 彼は針を抜いた痕を、アルコールを含ませた脱脂綿で抑えて血を止め、消毒した。 そのさすられる感触と、ひんやりした感覚に、チェルシーは完全に覚醒する。
「くっ!」
チェルシーは側にあった布団で身体を隠した。
「今日の事をバラされたくなかったら、俺の言うことを聞け。俺の命令は絶対だ!」
「・・・・・・・・。」
「チェルシー、返事は?」
「は・・・・・は、い・・・・・」
「よし。じゃあ早速命令する。明日からは下着を着けないで登校するんだ。」
「・・・・え?」
チェルシーの、それまでのぐったりと力を失ったような表情に生色が戻ってきた。
「い、今、何て・・・・」
「何度も言わないとわからないのか? だからノーブラ、ノーパンで登校しろと言ったんだ。」
「そんな・・・・・」
「そして、俺が呼んだらすぐに来るんだ。学校では俺の部下が下着を履いてないかどうか、ちゃんと調べるからな。」
「・・・・・・・。」
「わかったな。」
「はい・・・・・・・・・。」
「チェルシーさん!!」
「???」
振り向くとクラスメイトの静香とスネ夫が小走りで近寄ってきた。
「大丈夫?最近顔色悪いけど?」
「な、なんでもない。き、気のせいじゃない?」
「何か悩みがあるなら、相談に乗るけど・・・・・」
「ほっといて!」
チェルシーは振り返り、その場から去っていく。
「何か変ね・・・・。」
「うん。クロメちゃんとも連絡が取れないし、一体何が起こってるんだろう?」
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