ドラえもん のび太のアカメが斬る!歪んだ未来を変えていけ! 作:雛月 加代
土曜日の昼下がり。空は青く澄渡っているというのに、そのマンションのリビングにはいつも遮光カーテンが引かれていた。まるで地上と黄泉の国を分け隔てる扉のようだ。豪華なAVセットの正面には、大小ふたつの人影がソファに腰掛ける。その表情は実に対照的だった。大画面液晶テレビに映し出された少女が、とろんと正体をなくした顔で息を荒げている。額や頬に黒髪を張りつかせ、目元を桜色に上気させてーーーー。感極まった高いトーンの嬌声が響き渡り、数秒間無音になる。正常位でのしかかる中年男も、苦しげに呻いて腰をびくつかせている。思い切り膣内へ射精しているのだ。
「どうだい、よく編集されてるだろう。ここのカット割とか、すごく苦労したんだ。」
三人掛けソファに腰掛けたバスローブ姿の中年男は、リモコンを片手に大はしゃぎだ。いちいち一時停止ボタンを押しては、声高にアングルや画面転換について得意げに語ってくる。
「・・・・・・・・。」
右隣に座る制服姿の女子高生は、暗く沈んだ面持ちで太腿の上の両手を握り締める。いま見せられている、昨日までの二日間にラブホテルで盗撮された映像だ。社長が言うには、既に五タイトルが量産体制に入っているらしい。『アカメ編』に、『クロメ編』、『チェルシー編』、『シェーレ編』、『レオーネ編』、そして『翼編』・・・・どのディスクにも悪夢の瞬間がぎっしり詰まっている。
(ど、どうしたらいいの・・・・・・。このままじゃ・・・・・)
こんなものを発売されたら、もう普通の生活には戻れなくなる。素顔で街を歩くことはもちろん、学校にも通えなくなるかも知れない。再生が再開された画面をぼんやり見詰めながら、翼は物思いに耽る。好きでもない男に身を任せたのは、のび太を守る為だった。
「あ〜、翼のスケベなイキ顔見てたらヤリたくなっちまった。こいよ、今日は縛って犯してやる。すげえバイブがあるんだよ、きっとシオ噴いてイキまくりだぜ?」
ひとりで勝手に盛り上がっていた男が、汗ばんだ右手で馴れ馴れしく肩を抱いてくる。言い知れぬ悪寒を覚えて、女子高生は慌ててその手を振り払う。
「・・・・・・やめてください。それよりも、大事なお話があります。」
眩しい美貌が思い詰めて強張っているようことに気付いて、社長も下卑た笑みを消す。
「もうこんなことは終わりにして。充分楽しんだでしょう?きっぱり手を引いてもらえるなら、わたしも絶対に警察には行きません。もしこのまま続けるなら、その時は・・・・必ず訴え出ます。どんな仕返しが待っていても。」
凛とした態度で言い放たれて、中年男も眼を丸くする。しかしその口元にはすぐに卑しい笑みが戻る。
「なにを言うかと思えば、まだそんなこと悩んでたのか。悪いが俺たちはお前たちを手放す気はないぜ。」
白く張りの詰めた太腿をじいっと眺められて、少女はぐっと両手を固める。やはり本能剥き出しの野獣だ。
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続けた方がいい
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やめた方がいい