古びた電灯で照らされた、石造りの廊下に辿り着いた。ひんやりしていて、やや湿気が漂う空間に、女性の喘ぐ声が響いている。
鉄扉がいくつも並んでいる。竜彦はそのうちの一つに近寄り、覗き窓から、部屋の中の様子を見てみた。
(な、なんだよ、これ!)
石造りの殺風景な部屋の中央に、ベッドが置かれている。その上で、三人の中年男性が、一人の少女を変わるばんこに犯している。
「んぐ! んん! むぐうう!」
「ふひひ、良い声で鳴きますなあ。そんなに私のチ〇ポはおいしいですか?」
「おお、溢れている。蜜が溢れているぞ」
「けしからん乳房だ。柔らかく、大きく、たまらぬ」
思いやりも愛もなく、ただ肉欲を満たすため、男たちは少女の穴という穴に黒光りする欲棒をぶちこみ、胸や尻を揉みしだいている。
少女は学校の制服を着ている。下着を脱ぐことも許されていないようだ。パンツはずらされ、隙間から極太の男根を出し入れされている。すでに何度も精液を浴びせられたか、服や下着に汚れた染みが出来ている。
「秘密調教倶楽部『卍』。うちの高校の女子の、何人かは、ここで男たちの餌食になってる」
「そんな……学校は、どうして気が付かないんだよ」
「だからさっき言ったじゃない。学校ぐるみで悪いことをしてるの。ここで利益を得て、経営資金に回してる。もう二〇年は続けてるみたい」
「これは、絶対に許しちゃいけない」
竜彦は消音カメラのアプリを立ち上げ、覗き窓を通して、室内の様子を撮影した。
何枚か撮ったところで、沙綾は手招きしてきた。
「ちょっと手伝ってほしいの。手分けして、部屋の中の様子を見てみて。この写真の人を見つけたら、静かに私に教えて」
竜彦は、写真の人物に見覚えがある。眼鏡をかけたスレンダーな黒いロングヘアの美女。英語教諭の佐倉先生だ。最近退職したと聞いていた。
「私の依頼人。退職したっていうのは学校側の嘘。秘密クラブの存在を知ってしまったから、たぶん、ここに送りこまれたんだと思う」
それは大変だ、とばかりに、竜彦は慌てて各部屋の中を探し始めた。
すぐに佐倉先生は見つかった。
「あん! ああ! やぁ! お願い、もういいでしょ、もう許してぇ!」
「うるせえよ、淫乱女教師。昨日は自分から腰振ってただろうが」
「だって、んあ、あれは、薬のせいで」
「言い訳してんじゃねーぞ! いまは媚薬飲んでねえのに、こんなにアソコを濡らしてるじゃねえか!」
「それは、ん、く、ああああ」
肉と肉のぶつかる音が響いている。佐倉先生は四つん這いになり、バックからひたすら責められている。
犯しているのは生徒のようだ。髪を金髪に染めており、耳にピアスをつけて、見るからに不良だ。
「あー、たまんねえ。中出ししたくなってきた」
「ま、また!? やめて! もう、毎日中にしてるじゃない! これ以上しないで! お願い!」
「黙れ、オバンが。この秘密クラブは、女子高校生を調教できるのが売りなんだよ。お前に需要はねえんだ」
「お願い! ふあ、あああ! ご、ごっくんでも、顔射でも、なんでもするからぁ!」
「却下だ」
「いや! いや! いやあああ!」
悲痛な叫び声がこだまする。金髪男子の呻くような声。その後、佐倉先生の柔らかな太ももを、白い粘液がとろりと伝い落ちた。
竜彦は沙綾の姿を探した。廊下は奥で曲がっており、その向こう側に彼女は行ってしまったようだ。
(早くこのことを伝えないと!)
早歩きで廊下を進んでいく。そして、曲がり角を曲がろうとした瞬間、頭部に強い衝撃を感じた。
意識が飛び、竜彦は倒れてしまった。