デートって、ビジネスホテルの宿泊とかもするものなんだろうか。
俺は岩馬雷児。愛知県・名古屋市在住のしがないフリーターだ。
スーパーマーケット勤務だが、現在正社員昇格のチャンスが来ている最中にあるのだが、それとは別の仕事のスカウトが来ており、現在どこに行こうか悩んでいる。
「……ふう」
俺は大きく息を吐く。
俺は、現在俺の住んでいるワンルームマンションの一室で一緒に同居をしている、天川財閥のお嬢様、天川三月と、なぜかついてきた彼女の双子の妹、天川弥生とデートをすることになった。
俺は彼女からいきなりデートをしてほしいと言われ戸惑ったが、まあ、断る理由もないので承諾したのだ。
「どうするかな……」
俺が正社員になる仕事とは別の仕事とは、ある人物の研究の手伝いだった。
その人物と言うのは、君島アランとかいう、奇抜な格好をした、おかしなおじさんだ。これでも立派に研究者をしているそうだ。
彼がやっている仕事と言うのは、話してわかりそうなものではないと思うが、
「パンツを丸出しにすると、途端に超人的な力を発揮する女の子」と、それに関する研究をしている。
そのパンツ娘(という言い方はどうなんだ?)にある薬を飲ませれば、男性と性交しても妊娠はせずにその男性の持つ戦闘力を遺伝することができるらしい。
そんなバカなことはあるかと思うのだが、本当にそうらしい。
俺が今いるのは、ビジネスホテルの中の大浴場。
ここで一日の汗と疲れを流していた。
この大浴場、なんといっても壷湯と露天風呂があるのだ。これがまたいい感じで、俺みたいな男にはたまらないものがある。
それに、温泉旅館のような、大きなお風呂もいいものだ。……まあ、混浴ではないのだけどね。
俺は身体を洗いながら考える。
俺は進路をどうすべきかを。いや。こんなとこで考えていても仕方はないんだが。
熱いシャワーを浴びながら、俺はシャンプーの泡を落としていく。
熱いお湯にあたると、なぜか落ち着く感じがするな。ま、どんどん寒くなっているというのもあるが、熱めのお湯が好きなのだ。
俺は身体を洗うと、露天風呂に入ることにした。
寒い風が吹いている中、外に出るのはかなり勇気がいるものだが、俺はあえてそれをやった。
そして露天風呂に入った時だった。
そこには先客はおらず、独り占めできるチャンスがあった。
俺は一足早くその露天風呂へと浸かる。
お湯加減が心地よい。最高だ。俺は肩までしっかり浸かり、名古屋の夜空を見上げていた。
俺と天川の双子は、部屋は違うものの同じフロアにいた。さすがにツインの部屋に3人はおかしいし、仕方はないが。
俺は1人だったので、ゆっくりとベッドに寝転がっていた。何もせずに天井をじーっと見ている。
その時だった。
コンコンと、ドアをノックする音が聞こえてきた。
「はい」
俺は扉を開けた。そこには、天川の双子がいた。
「おや。どうした?」
俺は訊いた。
「あの……。一緒に入ってもいいですか?」
弥生が言った。
「え?ああ、いいけど」
俺は許可を出した。
「ありがとうございます!」
弥生が笑顔で言うと、三月と弥生が俺の部屋に入ってきた。
「ちょっ!?」
俺は驚いたまま、彼女たちを部屋に入れてしまった。
三月も弥生も、部屋着となる浴衣を着ていた。俺もそうだったが。
おいおい。なんでここに来たんだ?
「ふ~。シングルはやっぱり狭いですね」
「うん」
二人は満足げに言う。
「…………」
俺は黙って二人を見る。
確かに、三月と弥生は可愛いし、スタイルもいい。それに、胸の大きさは結構大きめで、女子高生とは思えないほどの大きさだ。
浴衣を着ているため、谷間が見えるような気がしてならない。
白銀色の長い髪が、濡れているせいか艶っぽく見える。
「あ、そうだ」
と、三月が何かを思い出したかのように声を上げた。
「ん?なんだ?」
「どうするか、決めましたか?」
と、三月が微笑みながら言った。
「はあ?」
「はあ?って、しらばっくれないでください」
弥生が顔をしかめてくる。こんな顔でもかわいらしいな。
「正社員になるか、君島さんの手助けと私たちの護衛をするか、どちらかです」
「え?おい、この場面で言うかそれ」
俺は目を丸くするしか他なかった。というよりも、三月と弥生がどうして俺の悩み事を知っているんだ?
まさか、顔に出ていたからばれたとか。いやいや、そんなはずはないよな。
「あ、別に言いたくなければ言わなくて大丈夫ですよ」
「そうですよ」
「そっか」
よかった。これで少しは安心した。
だが、これからどうしようかな。どちらかひとつを選んでいずれは…。
俺の視線にあるものが目についた。
それは、浴衣の隙間から見えている、三月と弥生の大きな胸だった。
俺は思わずドキッとした。同時に、股間が反応してしまった。
くそう。これじゃあ、まるで変態じゃないか。
俺は慌てて彼女達から目をそらす。
「どうしましたか?」
と、弥生が声をかけてきた。
「え?ああ、いや。なんでもないよ」
俺は慌てて返答をする。
三月はデスクの備え付きの椅子に座っており、弥生はベッドの隅に座っている。俺はその二人を見ていた。
うわあ。本当に姉妹なのか疑うくらいの美人だな。それに、身体つきも……。……やばい。また勃ってきた。
「あの、どうかされましたか?」
と、今度は三月が俺に声をかける。
「え?本当になんでもないんだよ」
俺は慌てる。そんな様子を見て、弥生が俺の顔に自分の顔を近づけた。
「あ、いや……」
俺は焦った。
「本当ですか?」
弥生が真剣な表情で俺に訊いてきた。
「え?あ、ああ、もちろんだよ」
俺はそう答えるしかなかった。すると、彼女は俺の頬を両手で優しく触れてきた。
「あ、な、何を……」
俺は彼女の行動の意味がわからず、動揺していた。
「う~ん」
弥生は、俺の瞳をじっと見つめながら、何かを考えていた。
そして、彼女は俺の身体をまじまじと見ている。
俺は顔が紅潮していた。そりゃそうだ。
こんなかわいい女の子に顔を近づけられたら、誰だってそうなる。
ガチ恋距離とかいうやつなんだろうか。俺はドキドキしながら、彼女に見惚れていた。
その瞬間だった。
「きゃあっ!!」
突然、弥生が悲鳴を上げた。
俺は何があったのか、と思ってもいなかった。
いたずらなのか不明だが、俺の片手が弥生の豊満な胸を掴んでいたのだ。
浴衣の下にTシャツを着ていたが、それでも柔らかい感触は伝わってきただろう。
「こ、このおっ!」
弥生は顔を真っ赤にして、俺を押し倒した。
俺はベッドにまた横たわる体制になった。
「ちょっ!?」
俺が驚いていたのと同時に、弥生は俺の浴衣の下半身をめくり、履いているパンツを脱がそうとしてきた。
「ま、待ってくれ!弥生!」
俺は必死になって叫ぶ。
「待ちません!」
弥生が怒りに満ちた顔でそう答えた。
ゴソゴソと音を立て、俺は履いている下着を脱がされる。
「あ……」
俺は声を上げてしまった。
「うふふ。可愛いものをお持ちですね」
弥生は笑みを浮かべながら言った。
俺は抵抗するも、弥生の力が強くて敵わない。
俺の大きな男根が、ピンと直立に立っていた。
まるでソーセージを思わせる大きさで、血管が浮き出ている。
弥生は、それをじーっと見つめていた。
「弥生!お転婆にもほどがあるじゃない」
と、三月が少し物欲しげな顔で、俺の立派なモノを眺めていた。
うぅ…。どこか嫌な予感はしていたが、やはりこうなったか。
「前にも見たことはあるけど、あの時よりも大きくなってる?」
三月も興味津々の様子だ。三月とは1回だけやったことがある。
俺は顔を横に逸らしていた。
つん、と、亀頭に何かが触れたような気がした。
「えっ」
俺が驚いた顔で言うと、弥生がニヤリと笑って俺を見た。
「どうですか?気持ちいいですか?」
と、弥生が訊いてくる。
「い、いや、その……」
俺は戸惑っていた。
弥生は俺のを口に含み、舌を使って舐めたり吸ったりしている。
その度に、俺は快感に襲われていた。
「あぁ……」
俺は情けない声を出してしまう。
「うふふ」
弥生は楽しそうに俺の男根をしゃぶっている。
どういうことだ。『聖女の祝祭』のときはあんなにツンツンした態度だったのに、今日はなんだか変だぞ。
積極的に俺のモノで遊んでいる。まるで子供のように。
ちゅぷちゅぷと、いやらしい音がする。それが余計に興奮する材料となる。
「ねえ、私もいいかな?」
と、三月が頬を赤くして言う。
「え?」
「だから、その……。私のもお願いできるかなって」
三月は自分の大きな胸を両手で持ち上げながら言う。谷間が見えている。
「ああ、もちろんだ」
俺はそう返事をした。
「うふ。ありがとうございます」
と、三月が微笑んだ。
俺は起き上がり、三月の前に立つ。
三月は俺を見上げるようにして、じっと見ていた。
「じゃあ、失礼します」
俺はそう言って、彼女の胸に手を当てて揉んでみた。
「あん……」
三月が甘い声を上げる。
柔らかくて張りのある胸が、俺の手の中で形を変える。
「あ、あの……。もっと強く……」
三月が恥ずかしそうに声をあげる。
俺は三月の要望に応え、手の動きを激しくする。
ブラジャーはまだつけたままだ。俺はそれを外す。
すると、彼女の綺麗なピンク色の乳首が現れた。
「あ、あまり見ないでください……」
と、彼女は手で自分の胸を隠す。
「いや、隠さないでくれ」
俺はそう言いながら、彼女の手をどける。
そして、俺は右手で彼女の左乳房を掴みながら、口で右乳首を吸い始めた。
「ひゃうん!?」
三月は大きな声で反応した。同時に腰がビクンと跳ねる。
俺はさらに刺激を与えるため、空いている方の左手で、三月の陰部をパンツ越しに触れた。
そこはもう湿っていて、温かかった。
「ああっ!」
三月は身体を大きく仰け反らせる。
俺は指先でクリトリスを刺激する。
「あっ!そこぉっ!」
三月は身体中を痙攣させ、快楽に耐えていた。
弥生にしゃぶられている俺の男根だが、もう出そうな予感がする。
しかし、ここで出すわけにはいかない。俺は我慢をしていた。
「も、もうだめぇ!イッちゃいますぅ!!」
と、三月が大きな声で叫んだ。
次の瞬間だった。
「イクッ!!」
と、叫びながら、三月は絶頂したのだった。
俺の方もだ。弥生の口の中に、どろりとした白い液体が注がれた。
俺の精子を口の中に出された弥生は、一瞬驚いた顔をしたが、すぐに飲み込んだ。
「んく……んっ」
弥生は喉を鳴らしながら、俺の精液を飲み干していく。
「ごちそうさま」
弥生は満足げに言った。
「お、おいしかったのか?」
「変な味ですね。はじめて飲んだんですが」
弥生はどこか不満げに答えた。
三月はというと…。ビクビクと震えていた。パンツで覆われた股間を丸出しにして、M字に開脚をしていた。
三月が履いているパンツ。いつもの青いリボンのついた純白のパンティではなかった。
灰色のチェック柄の、大人っぽいデザインの下着だった。
真ん中には紺色の小さなリボンがかわいらしくついている。君島博士が新たに作ったパンツか…。
「み、三月?大丈夫か?」
俺が心配そうに声をかけると、三月は虚ろな目でこちらを見ている。
弥生は、三月の隣に移動した。
俺の目の前に双子が揃っている。
何が始まるのか…。そう思っていると。
三月と弥生は、着ている浴衣を脱いだ。
パサァ、と音をたてて、灰色の浴衣は床に落ちたのだった。
そこにいたのは、上半身にTシャツ、下半身に星柄のパンツを丸出しにした状態の弥生。
上半身には何も身に着けておらず、下半身に履いている灰色のパンツだけの状態の三月がそこにいた。
新しく新調したパンツをそれぞれ履いている。
「どうですか?似合ってますか?」
と、弥生が訊いてきた。
「ああ、とてもよく似合っているが」
俺は見飽きてきたので、そのパンツがどこか輝いて見えた。
俺はこんな質問をしてみた。
「ひとつ聞こう。あの『薬』、もう飲んでいるよね」
精子を力へと変換するあの薬のことを聞いた。
すると、三月と弥生は顔を合わせて笑った。
「ふふふ」
三月と弥生は笑い声をあげた。
「ふふふふふ」
そして、二人とも腹を抱えながら大爆笑したのだ。
「あはははは」
笑いごとなんだろうか?俺は首をかしげる。そして、三月が答えてくれた。
「当たり前でしょう?そのためにあなたの部屋に来たんだから」
三月はどこか楽しそうだ。
そして…。
2人の股間が俺の顔に迫ってきた。
新調された、新鮮なパンツが…。俺は、双子の姉妹のパンツに顔を同時にサンドされていた。
両頬に、布の触感とお股の触感が同時に襲ってくる。
ゆさゆさと彼女たちは下半身を揺らす。まるで踊っているかのように。
「ほら、もっとしっかり嗅いでください」
と、三月の声が聞こえる。
「もっと鼻息荒くして、興奮してもいいんですよ?」
と、弥生も煽る。
「あぁ……」
俺は情けない声を上げた。
思いっきり二人の女の子の匂いを吸い込んだ後、なんとかサンドされた顔を出すことに成功した。
すぽん、と顔が抜けたことに気が付いた双子は、少し残念そうな顔をしていた。
「い、いじわるぅ…」
弥生のどこか甘い声に俺は惑わされることはなかった。
俺は覚悟を決めた。男だ。
すーっ、と軽く息を吸い、準備が整ったことを確認したあと、俺は弥生を無理やり後ろを向かせる。そして、彼女の穿いていたパンツをずり下ろした。彼女の大きな尻が露になる。
きれいに光る、ぷりぷりのお尻だ。
俺は彼女の秘部に、硬くなった男根を入れる。
それもゆっくりではなく、ブスリ!と音がなるくらい勢いよく挿入する。
「あっ!いきなりそんなに激しくしないでぇ!」
と、弥生は叫ぶ。
俺は容赦なく腰を振る。パンパンと肉同士がぶつかり合う音が鳴る。
「あんっ!いいっ!気持ちいいよぉ!」
弥生は喘ぐ。
あんなことをされたなら、本番ならこんな感じでやるしかない。
俺は迷いはなかった。三月はその様子をじっと見ている。
俺の腰の動きは激しさを増す一方。
弥生は涙を流しながら、俺のピストンを受け入れている。やがて、限界を迎える。
どぴゅっ!! 俺の精液が大量に出た。それは、彼女の中を満たしていく。
彼女は俺の方を振り向いて言った。
「あは……いっぱい出てるぅ……」
弥生は満足げに微笑んだ。
俺はゆっくりと一物を抜いた。かなりの量を出したのか、秘部から白い液体がたらりと漏れている。
薬は飲んだため、これで妊娠は避けれた。だが、この行為はまだ終わらない。
次は三月だった。
三月が履いているパンツに手をかける。
俺の頭の中には、あることが浮かんでいた。
「これ、脱がせるのが惜しいな……」
思わずそう呟く。
三月は何も言わず、俺の行為を受け入れている。
パンツを脱がし、俺は彼女に指示をする。
「すまないが、後ろを向いてくれ」
「いいですよ」
三月ははなからやる気満々のようだ。妹がやられたんなら、こちらも、という感じか。
俺は迷いなく、第2ラウンドを開始した。
「あぁ……雷児さん、激しいぃ……」
三月はうっとりとした表情を浮かべていた。
俺はパンパンと音を立て、ガチガチに硬くなった一物を出し入れしていた。
俺は三月の中に出しまくっていた。
三月の膣内は温かく、心地よい締め付け具合だった。
ぎゅうぎゅうと、締め付けているのがよくわかる。
痛さが感じられたが、俺はそれでも出し続けた。
「すごいですぅ……私の中でビクビクって動いてますぅ……」
三月はそう言いながら、快楽に浸っているようだった。
やがて、俺は果てた。
びゅーっと、大量の精子が出て行く。
「はぁ……」
三月は、快楽の表情で天を仰いでいた。
「ふぅ……」
三月の中から抜き出した後、俺はそのまま倒れこんだ。
「あぁ~」
俺はベッドの上で横になりながら、情けない声を上げていた。
双子姉妹との3Pが終わった。結局最後までしてしまったのだ。俺は賢者タイムに陥っていた。
隣には裸になった双子がいる。
浴衣もパンツも、床に放り込まれたように放置されている。
いやあ、ビジネスホテルでこんなことをしてしまうとは…。
本来ならラブホテルですべきだったな、こういうのは…。
2度目となった双子たちとの性交だが、俺には悔いなどなかった。むしろ、今までに味わったことのない快感を得られた気がした。
数分後。
三月も弥生も下着と浴衣を着なおして、俺の部屋を後にしようとしていた。
あんなに中に出されたというのに、二人ともすっきりした顔をしている。
「じゃあ、私たちは戻りますね」
「また明日」
「ああ、わかった」
俺がそう言うと、二人は部屋から出て行った。
双子姉妹が去った後、俺は一人、こう思った。
「う~む。こういうのもできるし、ありっちゃ、ありなのか?」
俺が思っていたのは、もし双子の護衛につけば、こういうことは何回でもできる。
スタイル抜群の双子の美少女を、好き放題できてしまうわけだ。
そんなことを考えているうちに、眠気に襲われた。
さすがに今日は疲れた。
もう寝るとしよう。
翌朝。ホテル内の朝食のバイキングを俺たちは食べていた。
名古屋にあるこのホテルでは、名古屋名物が日替わりで出るようだ。
時には串つきの味噌カツ、時にはあんかけスパ、時にはエビフライ…。
今日出たのは、串付きカツ。置いてある皿の近くには、カツにつけるための味噌ソースのボトルが置いてあった。
健康の朝食をウリにしているため、納豆や味噌汁といった、日本伝統の食べ物が存在している。
「朝から肉とか食えるのか?脂っこいけど」
俺はそんな疑問を投げかけた。
「ええ、問題ないですよ」
「はい」
弥生と三月はそう答える。
そして、彼女たちは同時に串付きのカツを口に入れた。サクッといい音がする。
俺が食べていたのは納豆だ。ねばーっと、糸を引いている。
2日続きのデートなんて前代未聞だろう。
そんな俺は、また脳裏に、なぜ三月たちがデートに誘ったのかを浮かべていた。
これは君島博士からお願いされた「博士の手伝いと双子の護衛」のお仕事と関係してるんだろうか…。
うむ…。俺はお茶をゴクッと飲み、しばらく考えた。
つながった気がする。これはそうだ。
俺は思い切って彼女たちにこう言うことにした。
「ひとつ、聞いてもいいか」
「ええ。いいですけど」
弥生が答える。
「これって…。君たちの護衛と君島博士のお手伝いと、何か関係しているのか?」
俺の質問に、三月がこう答えた。
「ええ。感がいいですね」
やはりか。俺の悩みを察してくれたのか。
「実は、あなたにお話ししたいことがありまして」
「ほう」
「あなたの進路のことなんですけど…。このまま正社員になるのか、はたまた私たちの側にいて仕事をしてくれるのか、どっちを選ぶのかなって」
三月はこう言った。
俺には究極の選択だ。今の仕事を続けるか、もしくは双子たちとずっといるか。
どれか一つを選べとすぐに言われても、パッと答えられるわけがない。
だが、昨日のデート、そして双子たちとの熱い夜…。
身体を交えてみて、俺は決めた。
そして、はっきりと、言ってやった。
「……俺は君たちと、これからも一緒にいたい」
俺は真剣な目で2人にそう告げた。
「本当ですか?」
弥生と三月は嬉しそうな表情で俺を見つめている。
弥生までこんな顔で俺を見るとは…。最初のツンツンっぷりが嘘のようだ。
「ああ。あっちのお偉いさん方には申し訳ないが…。これも岩馬の血を引く者の定めなのかもな」
岩馬の家系は武術と剣術に精通する家系だ。歴代の当主の中には、警察や自衛隊に勤めて活躍した者もいるという。
だからといって、犯罪行為に手を出すような人間はいない。それは、先祖代々受け継いできた家訓があるからだ。
それが、『悪鬼羅刹滅すべし』。
悪人を成敗することこそ、我が使命なり。その教えを忘れず、俺は生きてきた。
俺は双子姉妹の味方であり続ける。
「雷児さん……」
三月は頬を赤らめながら俺の名をつぶやく。
「雷ちゃん……」
弥生も同じように俺の名を呼ぶ。
「やめろ、雷ちゃんて」
俺は照れながら答えた。こんなあだ名で呼ばれるなんてな。
俺は岩馬の人間であることを誇りに思った。
俺は決めた。君島博士の手伝いをしながら、彼女たちを守る立場に就く。
これこそが、俺のやるべきことのようだ。こうして、俺の進路が決まったのだった――。
「ええっ?別の仕事が決まったってぇ?」
場所は変わり、俺の勤務先のスーパーマーケット。
俺はパート社員として青果部門で働いている。
今回この場に総務部のマネージャーと、俺の店の店長と話し合いをしているわけなのだが、俺の話を聞き、マネージャーが驚いているというわけだ。
それもそうだろう。こんなに優秀なパートが、正社員への道を蹴って別の仕事をするのだから。
「はい。申し訳ないのですが、やりたいことがついに見つかりまして」
俺は残念そうな顔を浮かべ、店長とマネージャーに謝罪をした。
「う~ん……。そっかぁ~。まあ、君がそれでいいなら、僕たちは止めないよ。それに、まだ若いんだし、他の道を探すチャンスはいくらでもあるからね」
「ありがとうございます!」
俺は深々と頭を下げた。
「しかし、ずっとここで働いてきた君がここを離れるなんて、さみしくなるなぁ」
店長が残念そうに俺を見る。この人は俺にとっては頼れる存在だった。
パートになった俺をずっと見守ってきてくれたのだから。
「本当にすみません。でも、いつか必ず戻ってきますので」
「わかった。その時はまたよろしく頼むぞ」
「ええ」
俺はひとまず、来年の3月まではここにいる。
それから、4月になってから正式に君島博士と双子たちのもとに就くこととなる。
こりゃ、卒業生みたいな感じだな。俺は心の中でそう思っていた。
さて、今日から新しい仕事が始まるわけだが、俺はどんなことをするのだろうか。
俺は期待と不安を胸に、来年からの仕事を待つのだった。