ついに迎えた、聖マリア国際高等学校の学園祭。
俺、岩馬雷児は、カメラマンをしている友人の黒金誠司から招待され、この学園祭に足を運んでいた。
「……すげぇな」
パンフレットを眺めながら、俺は思わず感嘆の声を上げる。
『学園生活部』が出店しているという喫茶店へ向かおうとしていた矢先のこと。
校舎内の地図と睨めっこをしていた俺は、そのあまりの広さに目を回していたのだ。
普通の女子高とは違い、豪華さが半端ではない。
まるでお城のような出で立ちをしており、エントランスからもうすでに豪勢な雰囲気だ。
そして何より、人が多い。
まだ昼前だというのに、どこもかしこも人で溢れかえっている。
これだけ広い敷地なら当然といえば当然なのだが……。
「まあ、とにかく行くしかないよな……」
気を取り直して、俺は学校内を散策することにした。
「うわっ!……っと」
しかし早速、人にぶつかってしまった。
慌てて謝罪の言葉を口にすると、相手もまた慌てた様子で頭を下げてきた。
「こちらこそごめんなさい!」
どうやらぶつかった相手が女の子だったらしい。
学園祭のTシャツを上半身に来ており、下半身には制服のスカート。ここの生徒のようだ。
「申し訳ない…」
俺は謝罪し、ぶつかった彼女の方を見た。黒いセミロングの髪形だ。
M字開脚の体制をしていたためか、履いているパンツがもろに見えてしまっていた。
黒い布地のパンツだ。彼女は恥ずかしそうに顔を赤く染めると、すぐに体勢を整えてから立ちあがる。
「ああ~、すみません!」
少女は立ち上がり、俺に頭を下げた後、すぐさまどこかに走り去ってしまった。
あの様子からするとかなり慌てていたようだ。何か急いでいるのだろうか?……いや、そんなことよりも……。
「…………」
あの子、ちょっと可愛くなかったか? 顔つきも整っていたし、胸だってかなり大きかったぞ。
俺の監視で家に上がり込んだ三月もそうだが、ここの生徒ってなんか発育がいいような…。
そう思っていると、
「雷児!」
と声がした。振り返れば、そこには見知った男が立っているではないか。黒金誠司だ。
「黒金?」
彼はカメラを持ったまま駆け寄ってくると、嬉しそうな表情を浮かべる。
「来てくれたのか!?」
「もちろんだよ。せっかく招待されたんだしな」
「そうかそうか!まあ、今日は楽しんでいこう」
「おう」
こうして俺は、友人であると黒金と共に『学園生活部』の喫茶店へと向かうことにした。
「それじゃあ、入ろうぜ」
「ああ」
俺は黒金の後に続いて店内へと入る。
内装も凄まじいものだった。煌びやかなシャンデリアが天井に吊るされている。
俺と黒金はコーヒーを頼み、来るまでの間談笑をしていた。
「ほーん。君島博士がねえ」
俺は、自宅に君島博士が来たことを告げていた。
君島博士というのは、この学校にひそかに作られた、パンツ丸出しで超人的な力を発揮する女性を研究するための研究所の主だ。
「ああ。いきなり家に押しかけてきてな。俺もびっくりしたよ」
「へえ。どんな人だったんだ?」
「一言でいうと……変態かな」
「まあな。あの人は研究のやりすぎで変態になってる」
黒金が笑っていた。確かにあの人、服も髪形も変わりすぎていて、100%目立つ姿をしていた。
なので、すぐさま部屋に案内し、話を聞いたというわけだ。
「パンツ丸出しの女を『戦乙女』とか呼ぶんだ。どう思う?」
俺は苦笑いしながら聞いてみた。すると黒金は答える。
「まあ、本人からすりゃあの呼び方がかっこよく聞こえるんだろうな…」
ちょうど頼んでいたコーヒーが来た。持ってきてくれた女の子が去っていく。
砂糖やフレッシュは入れずに、俺はそのコーヒーを一口飲む。
「……うん、うまい」
さすがは有名校だ。出されるものまで一流とは。
感心していると、ふと黒金がこんな話をし始めた。
「うーん。今回お前に見てほしくて来てもらったわけなんだが…」
「ああ。『聖女の祝祭』だっけな」
俺は昨日ちらっと聞いた話から得た情報を言った。
「ははは。話が早い」
「何をするんだ?」
「それは今は言えないな。残念だが。でも、これだけは言える。この祭り、三月も妹の弥生も出るぞ」
「ほぉ」
俺は興味深く彼の言葉に耳を傾ける。
「聖女の祝祭」かあ。名前だけは神聖な雰囲気はあるが、本質はどうなのだろうか。
裏であんなことを開発しているところなので、あまりいい予感はしない。
まあ、過度に不安視しても仕方ない。
俺はそのイベントに期待を寄せつつ、学園祭を満喫することにしたのだった。
学園祭にて行われる謎のイベント、「聖女の祝祭」が行われたのは、それから数時間後のことだ。
俺はパンフレットを片手に持ちながら、校舎内を歩いていた。
「そろそろか……」
腕時計を見ながら呟く。時刻はすでに午後14時を過ぎている。
昼過ぎくらいまでは出店を見て回って時間を潰していた。
そして、いよいよメインイベントが始まる時間になったのだ。
俺たちが今いるのは、学校内にある体育館だ。
だが規模がかなり大きいため、体育館というよりは、アリーナに近いかもしれない。
俺は黒金に連れられて、体育館の裏方に来ていた。
体育館の入口にあった「聖女の祝祭」の案内にひとつ気になる一文があった。
それは、このイベントには、18歳未満の者は観賞不可との記載であった。
それを見て俺はすぐにわかってしまった。ここで行われるのだろう。君島博士の研究成果ともいえる「戦乙女のパンツ」のショーが。
俺がここに呼ばれたのは、おそらく天川三月、俺の監視をしているここの生徒が関わっているからだろうか。彼女は、天川財閥のご令嬢だ。
「ここだ。入ってくれ」
黒金の案内で、俺は中へと入る。
俺が黒金の後を付いていきたどり着いたのは、控室だった。
テレビ局にあるものとほぼ同じ感じだ。
扉のすぐ近くに「VIP様専用部屋」と書かれた紙が貼られている。
「ここか……」
「お前は選ばれたからな」
黒金が言う。
俺は扉をノックし、
「失礼しまーす」
と言ってからドアノブに手をかけた。
ガチャリと音を立てて扉を開くと、そこには大勢の人がいた。
「おお!」
と歓声が上がる。
俺はゆっくりと前へと進み、室内を見渡す。
そこには、見るからに屈強で、なおかつ洒落た服を着た男たちがいた。
どれも年齢はかなりいっている模様で、貫禄が出ていた。
「君かね、岩馬雷蔵のご子息というのは」
褐色肌で白く逆だった髪の男性が、俺に声をかけてきた。こんな人は初めて会う。話を聞く限り、親父の知り合いのようだが。
「はい。そうですけど」
「ほう……。君もなかなかに男らしい顔つきだね。これは将来が期待できるよ」
「あ、ありがとうございます」
「ははは!緊張しているようだな!まあ、無理もない。今日は肩の力を抜いて、楽しもうじゃないか」
いかつい容姿とは裏腹に、かなり優しく接してくれた。俺の家が武術の道場だということを知ってのことだろうか?
「お父上は元気にしているかい?」
「ええと、僕、一人暮らしをはじめて、会えてないんですよ。兄曰く今銀座の方にいるみたいですけど」
「そうか。君も大変だなあ」
そんな会話をしていた。
俺が話しているこの白い髪のおじさんは、高級な肉の卸売や、それらを加工してお客さんに提供する食品会社の社長である。
その社長の名前は小田修三。社長なのに、顔も身体つきも、どこか不動明王を思わせる雄々しい姿だった。
この部屋にいる人たちは、この小田社長のほか、名古屋の熱田近くに店を構える精肉店の店主と空手の道場主を兼業する城戸徳男さん、北海道に牧場を構え、乳製品を扱う会社の社長である乾勇造さん、京都で剣術の達人と知られる日高虎丸さんがいた。
この楽屋にいるのは、俺と黒金も含めて合計6人。男性オンリーでもっさりした空気だが、どこか和やかさが感じられる。
テーブルには高そうなお菓子が置かれてある。
楽屋内には、大きなテレビモニターがある。そこに、イベントの映像を流すつもりのようだった。
ここにいるのはどれもおじさんばかり。皆鍛えてます、といわんばかりにいい肉体をしている。
俺も武術の師範の息子なので、鍛えてはいたが、パート業務に励んでばかりで、最近は運動不足だと感じていたので、この人たちと並ぶと自分の貧弱さが際立つ気がした。
「ところで、俺は何をすればいい?」
俺は黒金に確認をとる。
「この人らとステージを鑑賞するだけでいい」
言ってきたのはそれだけだった。それだけなら困らないのだが…。
三月も出るとなると、あの神聖で清潔なおパンツが、観客たちの前でお披露目になるということだろうか。
ああ、また俺はあの子のいつもの下着で、いきり立つ羽目になってしまうのだろうか。
そんな俺を見て、日高さんが声をかけてきた。茶色の和服を着ており、いかにも日本の剣士といった出で立ちだ。
「雷児くん。緊張してるのかな」
「ええ……はい」
「大丈夫だよ。君は強い子だ。雷蔵様のご子息だからね」
「はは……」
なんだかよくわからない励ましを受けた。
嬉しいような嬉しくないような…。どこか複雑な気持ちだ。
それからしばらくして、時間になったのか、控室にアナウンスが流れ始める。
『まもなく、「聖女の祝祭」を開始いたします。VIP席の方は、控室を出て、会場までお越しください』
どうやらそろそろ始まるらしい。
「じゃあ、行くとするかね」
小田社長が言った。
俺を含めたVIPたちは立ち上がり、控室を後にしようとする。
そのとき、黒金がこちらを振り向いて、小声で話しかけてきた。
「楽しんでくれよ」
「言われなくても」
俺は小さく返事をして、小田社長たちに続き部屋を出た。
体育館の中では、「聖女の祝祭」を見に来た観客のどよめきが聞こえていた。
そこには、一般の客は無論のこと、多くの来賓たちが座っていた。
政治家や企業の重役、有名な俳優やタレントの姿もある。
テレビで見たことのある顔ぶれだ。
君島博士の研究は、それだけすごく発展しているということか…。
俺たちVIP席の人間たちは、裏で待機していた。
ステージでは、司会者の男が、マイクを持って、開会の挨拶をしていた。
「本日はお忙しい中、ご足労いただき、誠にありがとうございます。これより、「聖女の祝祭」を開催させて頂きます!」
拍手が巻き起こった。
いよいよだ……。
「まずはじめに、主催者兼科学者である君島アランより、お言葉をいただきたいと思います。君島博士。お願いします」
君島は壇上へと上がる。左右にはねたあの髪型は変わっていない。着ているスーツは、以前来ていた派手な色のものではなく、黒のスーツだった。
「みなさま。こんにちは」
君島の第一声がそれだった。
「今日は私が主催するイベントに足を運んでくださって、本当にありがとうございます。今日は存分にお楽しみください。そして、今日お見せするものは、これまでのものを上回るものであろう研究成果であります。どうか最後まで見届けてくださいませ」
会場から歓声が上がる。
君島の言葉が終わると同時に、司会の男が再び話し始める。
「続きまして、VIP席のお客様方にご入場していただこうと思います。それでは、どうぞ!」
その声に応じ、先頭にいた乾さんが歩き始めた。それに続くように他の人も動き出す。
俺もその流れに乗って、前に出た。
すると、観客たちの視線が一気に俺の方へ集中する。
その目つきはあまり良いものではなかった。
なんというか、若い男が俺だけなものだから、俺がそれだけ浮いている、という感じだった。
「あの兄ちゃん誰だ?」
「重役の中に若いもんがいるがこれは?」
「あんまり強そうじゃないなあ」
そんな言葉が俺の耳に入ってくる。
確かに、俺の身体は筋肉質ではないので、そう思われても仕方がない。
だが、親父の元で生まれた男だ。これでも親父に鍛えられているのは事実だし、そこらの男には負けない自信はある。
俺は胸を張って歩いた。
俺が歩いている最中に、客席にいた黒金と目が合う。あいつは俺を見ていた。
「高みの見物ってやつ?」
俺は内心でそう言い、用意された席まで歩いていった。
その後、VIP席の座る人間たちが、それぞれ席の前についた。
城戸さんは一般席の客たちに微笑みかけながら、軽く手を挙げていた。
「えー、こちらのVIP席に、今回のイベントでゲストとして来られた皆様がいらっしゃいます。皆様、それぞれご挨拶願います」
司会者に促され、挨拶をすることとなった。
「小田グループ代表、小田修三と申します」
最初に挨拶をしたのは小田社長だった。彼はこの場にいる全員の顔を見渡した後、俺の方を見てウインクをしてきた。
このおっさん……俺のことをアピールしてるのか? 俺は苦笑いしながら会釈をした。
続いて、乾勇造さんが挨拶をする。
「乾乳業の代表取締役、乾勇造でごさいます」
次は城戸さんの番だ。
彼の挨拶が始まると同時に、場内にどよめきが起こる。
それも当然だろう。
彼が登場した瞬間、女性客たちが色めき立っていたのだ。
やはりイケメンなおじさんは強いみたいだ。
「城戸精肉及び城戸道場の代表、城戸徳男です。本日はよろしくお願いいたします」
礼儀正しく頭を下げて挨拶をした。
「京都の剣豪。日高虎丸」
日高さんが続いて挨拶をした。
次は俺の出番か。
自重しながら挨拶しよう。
しかし、俺の考えとは裏腹に、司会者が俺の名前を呼び上げた。
「最後ですが、こちらのお客様は
岩馬雷蔵様のご子息、岩本雷児様でございます」
その名前が呼ばれた途端、会場がさらにどよめいた。
ああ、やっぱりこうなるのか……。
俺は観念し、立ち上がって自己紹介をすることにした。
俺は立ち上がり、紹介をすることにした。
「え〜、岩馬雷児と申します。この祝祭には初参加でありますが、どうか暖かい目で見守っていただければ幸いです」
それだけ言って、俺は席についた。
まあ、こんなもんだろ。
その後、司会者の男が、各人の簡単なプロフィールを紹介していた。
司会者の話が終わると、次に君島博士が壇上に上がった。
「では、ここからは私がご説明させていただきます。まず、この『聖女の祝祭』なのですが、この学校の生徒たちが、私の研究の成果及び進捗をお披露目する舞台となっております。本日は、その実験の成果をお見せしたいと思います」
君島博士はそう言うと、壇上に置いてあったリモコンを手に取り、それを操作した。
すると、ウィーン…、と音をたててステージの幕が開き、そこから、女子生徒が現れた。
そこにいたのは、天川財閥の双子の姉妹、三月と弥生だ。
いつもの制服姿で、まだパンツはスカートを履いていたので見えない。
まぁ、キックなどの動きをしない限り、パンツは見えないのだが…。二人はそのまま歩き出した。
向かっている場所は、まるでファッションショーのランウェイのように作られた道だった。
その道を、二人並んで歩いていく。
そして、二人がステージの中央に着くと同時に、音楽が流れ始めた。
その音楽は、アイドルグループの歌だった。
双子たちはその曲が流れる中、ランウェイを歩き、一番先の行き止まりのところまで向かっていった。
そこで、三月と弥生は得意げな顔で、ポーズを何回か決めた。
俺はそんな彼女たちに釘付けになっていた。当然、他のお客さんも。その後、俺たちVIP席に向かって手を振ってきた。
「きゃー!」
すると、お客さんから黄色い声が上がった。
「かわいいー!」
「こっち向いてくれた!」
「手ぇ振り返さな!」
などと、彼女らのかわいさを称える声が聞こえる。
その後、あることが起こった。
三月と弥生を覆うように、突如として青い煙が、彼女たちを包みこんだ。
色がしっかりと濃い色をしていたので、瞬く間に姿が見えなくなっていた。
煙が双子を包んでいたのはほんの一瞬だったようで、煙が晴れていく。だが、俺が驚いたのはその次だった。
「おおーっ!」
「待ってましたぁー!」
「きたーっ!」
観客たちが歓喜の声をあげる。
俺は声こそ上げなかったが、内心で驚いていた。
なぜなら、そこにいたのは、履いているミニスカートがなくなり、パンツを丸出しにしている双子の姿だったからだ。
彼女たちは恥ずかしがる様子を一切見せず、堂々と真っ白なパンツを見せている。
二人とも小さな青いリボンのついた、純白のパンティをその下半身に纏っている。
むちむちの太ももが、照明で照らされつややかに光っている。その姿に、場内が沸き上がる。
「うぉー!最高ー!」
「やっぱいいもん持ってんねー!」
「白いパンツ、めっちゃ綺麗やわー!」
「初手で白パンツ!実に最高!」
三月と弥生のパンツを見て、多くの観客が大興奮した。
それもそうだ。スタイルのよい女子高生の淫らな姿なんて見たら、こんな声が上がるのも当然だ。
「はい、ありがとうございます」
「皆さん、喜んでくれて嬉しいです」
双子の少女は満面の笑みで応える。
「あ、あの子たち、下着見せてるけど……」
「ああ。別に問題はないよ」
俺は、隣に座っている日高さんにこっそり聞いた。すると、彼は特に気にしていないようだったので、俺は安心した。
「そういう行事なんだ」
日高さんは慣れているようだった。この様子だと、何度も参加しているようだ。
俺の下半身がおかしい。見慣れているとはいえ、勃ってしまったようだ…。
俺はため息をついた。
こんなイベントが行われているなんて思いもしなかった。早く終われば問題はないだろう。後は無事に終わることを祈るだけだ。……と思っていたのだが。
この後、さらにとんでもないことが起こるのであった。
双子たちはパンツ丸出しのまま舞台裏へ戻っていき、そこから入れ替わるように別の少女が現れる。
俺はその娘を見て思い出した。
あの時ぶつかった女の子だったのだ。
黒髪のセミロングで、学園祭のTシャツを着た生徒だった。その子が、なんとランウェイの前に現れたのだ。
つまり、あの子も…。
三月たちと同じようにランウェイの先まで歩き、行き止まりについた途端にポーズをとる。
そして、例の青い煙が彼女を覆う。
煙が晴れると、履いていた制服のミニスカートは消え、パンツが現れた。それは、黒のパンツだった。ぶつかった時と同じデザインのものだ。
「おお〜!」
「待ってました!」
観客たちの歓声が大きくなる。
観客の目当てはパンツか。
その後、お尻を突き出しふりふりしたり、ぶりっ子するかのような仕草をして、ランウェイを後にし裏へと引っ込む。三月と弥生よりも短い時間で終わっていた。
その後、三人目、四人目と同じようにポーズをとり、パンツを見せる。
みんながステージに現れる度に盛り上がる。
盛り上がっていたのはこちらもそうだったようだ。
俺は、他のVIP席の連中にちらりと視線を送る。
それを見て、俺は、おいおい、と言いたくなった。
なんと、それぞれ履いているズボンや袴を足元まで下ろして、下半身を露出させていた。
鍛えぬかれた生の脚を、こちらも恥ずかし気もなく堂々と見せている。もちろん、股間も。
俺以外は全員下ろしていた。俺は慌てて目をそらす。あんなの直視できるわけがない。それにしても、すごい光景だな……。
俺は苦笑いを浮かべるしかなかった。
小田社長も、乾さんも、城戸さんも、日高さんも、白いふんどしを股間に包んでいた。
大きな男の「勲章」を、ブリーフやトランクスではなく、日本古来の、由緒ある、男気溢れる白い布を包んでいる…。
彼女たちの淫らなパンツ姿を目に焼き付け、さらに、男たちのシンボルを膨らませようせていた。
つまり、ふんどしをつけていてもわかるくらいに勃起をしていたのだ。
どんなに歳を重ねても、成長を重ねた少女の身体は魅力的だ。そんな魅力的な少女のパンツを見てしまったら、反応してしまうのは当然のことだろう。
俺はそんな彼らから顔を背け、平静を保った。……だが、俺の心の中では、何かが疼き始めていた。
俺は、無意識のうちに、自分の下半身に手を伸ばしてしまっていた……。
このショーに出場した生徒は全員で6人だった。
同じ制服を着ていても、履いているパンツはそれぞれ違う。
中には学園祭のTシャツを上半身に身につけていた者もいた。
VIP席のお偉いさんたちはなんで脱いでいたんだろうか?
わざわざ脱ぐ必要はあったのかと思ってしまう。ふんどしを履いていたためまだよかったものの、グロテスクそうな男根を丸出しにして観賞なんてしていたら、こちらが気分が悪くなってしまうところだった。
ちなみに、俺の隣にいる日高さんだけはちゃんと着込んでいた。上半身の着物はそのままに、袴は下ろしてしっかりとふんどしを丸出しにしていた。日本の剣の名手らしく、純白のふんどしはなんか似合っている。
「そろそろ次が来るぞ」
隣にいた日高さんが呟く。
彼の言う通り、次の見世物がくるみたいだ。
「続きまして〜、最新のパンツと〜、可愛い生徒のコスプレ姿〜!どうぞ〜」
司会者のやらしげな司会が流れると同時に、舞台裏から二人の生徒が姿を現した。
その姿を見て、俺は驚いた。
なんと、舞台に現れたのは、三月と弥生だったからだ。
「えっ!?」
俺は思わず声を上げてしまう。
三月と弥生は、RPGの勇者を思わせるような服装に着替えていたのだった。
長袖の黒いアンダーシャツと、青いノースリーブのワンピースを着ており、マントも羽織っていた。
マントの色は、三月が青で、三月が桃色だった。
足に黒いニーハイソックス、茶色のレザーブーツを履いている。頭に銀色に輝くサークレットをつけていて、手には武器である剣を持っていた。
腰元にもベルトが巻かれており、そこに鞘に入った短刀を装着している。
その姿はまさに、ゲームの世界から抜け出てきたかのようだ。
そんな格好をした双子が、舞台上で決めポーズをとっている。
大きめの動きもしたのだが、大きなおっぱいが服越しでぷるんと揺れる。
ワンピースのスカートも短いのでパンツが見えそうだ。しかし、三月も弥生も気にしていない様子だった。むしろ、
「パンツ見えちゃうよ〜!」という感じで観客の反応を期待しているかのように思えた。
「おお〜!」
「いいぞ〜!」
という歓声が上がる。
双子の美少女剣士は満足げな表情を浮かべた。
そして、次に彼女たちが行ったのは、ワンピースのスカートを大胆にめくり、履いているパンツを見せる。
観客の大きな歓声がこだまする。
三月はシルクでできていそうな青い布地の可愛らしいパンツ、弥生は青と白の縞々模様のパンツを履いていた。
むっちりした太ももは相変わらずエロかった。
2人とも恥ずかしがることなく堂々としている。慣れてしまっているようだ。
そんな二人は今度はお尻を観客の方に向けてふりふりと左右に動かしたり、バーン、と銃を撃つような仕草をしたりなど、可愛らしいアクションを舞台の上で行っていた。また、2人揃ってお尻を突き出すポーズをとる。
そんな時、俺の脳裏にあることが浮かんだ。
もしかして、さっきのVIP席の連中もこういうことをして欲しかったからズボンを脱いだんじゃ……。
「……まさかな……」
そんな事を考えていたら、もう彼女らの出番は終わったようで、舞台裏へと戻って行った。
天川の双子と入れ替わるように、別の女の子が出てきた。
出てきたのは、紫がかった黒く長い髪をなびかせ、黒と白のゴスロリの衣装を身に着けた少女だった。
彼女もまた、三月たちと同じく色々なポーズをとったあと、スカートをまくり上げて、隠れていた美しいパンツを見せたのだった。
「どうぞ。新調したパンツです」
少女はそう言って、スカートをたくし上げたまま、くるりと一回転し、微笑みながらこちらにウインクをする。
彼女は、黒い布地に白いレースのついたパンツを履いていた。
真ん中に一つついたリボンがワンポイントだ。
足に履いているフリル付きの白のソックスも、性的だった。
「かわいい〜」
「似合ってるぞ〜」
「こっち向いて〜」
といった声が飛び交う。
確かに可愛い。
俺も思わず見惚れてしまっていた。
そうこうしていると、少女はスカートを元に戻してパンツを隠し、舞台裏へと帰っていく。
彼女と入れ替わりで次に現れたのは、あのぶつかった女の子だ。
着ている服は…。自衛隊の制服だった。
紺色のジャケットに、深緑のネクタイとスカート。
靴は編み上げのショートブーツを履いている。
肩にかけたバッグには小銃が入っていた。
帽子はかぶっていないが、その顔立ちは凛々しく、きりっとしていた。
「次は、我らの部隊の出番だ!」
彼女は勇ましくそう言った後、舞台の上で色々なポーズをとる。小物である銃を持ってのポーズもした。
銃を投げ捨て、次に彼女は、スカートも脱ぎ捨ててしまった。
そして、注目のパンツが現れた。
緑色の迷彩柄の、自衛隊らしいデザインのパンツだ。
迷彩柄パンツを丸出しにした少女は、客のほうに突き出し、屁をしたようだ。
その屁は普通の屁でなく、臭さのない、蜜のような甘さのある匂いだった。
「うぅっ……!この子……!すごい!」
俺は、その香りに鼻腔がくすぐられ、つい声を上げてしまう。
「……?どうした?」
俺の様子に気づいたのか、隣にいた日高さんが俺に声をかけてくる。
「あっ、すみません。取り乱したようで…」
俺は、すぐさま謝る。
「ははは。無理もない。あのパンツが普通ではないのは君も存じていると思うが、見慣れていなかったか」
「ええ…」
俺は頭をかく。そんなことより、日高さんの勃起がすごいことになっている。
純白のふんどしに包まれてはいたが、剣士の男根のそそり立ちがすごいことになっていた。
自慢であろう一物が勃っているため、大きめの金玉袋が、ふんどしの中でぴっちりと形を作り存在感を示している。
他の方もだった。小田社長も、城戸さんも、乾さんも。
いやらしくズボンや袴を下ろし、汚れ一つない白く輝くふんどしを、はち切れんばかりに大きく膨らませていた。
皆、我慢の限界のようだ。
唯一ズボンもパンツも脱いでいない俺は、勃起で痛くて仕方なかった。
俺も出すべきではあると思うのだが、思ったよりおじさんたちの大事なものがかなりの大きさを誇っており、ただでさえ若い見た目で浮いている俺がそんな破廉恥なことをすれば、余計浮きそうでやらなかった。
しかし、変態ではないが綺麗な色をしているな、みなさんのふんどし。そんなことを思っていた。
その後も残り3名が色々なコスプレをして表に出て、またパンツを見せるというパフォーマンスを見せていた。
どれもむちむち。そして、どの娘もみんなエロかった。
中には、お尻をこちらに向け、お尻の穴を見せつけるようなポーズをとるものもいた。
先ほど出た娘たち―天川の双子たちも先ほどとは違う服とパンツを穿いて再び登場。
彼女らはまたもスカートをまくりあげて、パンツを見せてくれた。
こうして、彼女らのショーが終わった。
「皆さん。これが、今年新たに作られたパンツです!君島博士の努力の結晶なのです!」
最後に、司会役の男性がそう言った。
「え〜、続いてですが」
「聖女の祝祭」はまだまだ続くようだ。
だが、次に行われたのは…。