※この作品はR-18です。

恋縛のユーフォリア~青髪美少女TS転移者ちゃんの強制ガチ恋身体改造人生終了クエスト~   作:クマノミの実

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LEVEL8 体感時間操作の魔法陣と精神完全破壊

 

 そしてユーフォリアを粉々に壊す最後のピースが嵌め込まれる。

 

「ひひひひひひっ……!漸くだっ、漸く完成したぞっ!」

 

「おめでとう……?何が完成したの?」

 

 始まりは何時もの部屋の中。

 達夫が何かしらの作業を終えて大はしゃぎし始めた事であった。

 それが何かは分からないけど、達夫が喜んでいるのが嬉しくて、ユーフォリアは笑顔で彼に問いかけた。

 

「ぐふふっ……!新しい実験道具だよぉ!ゆーたん‼‼‼‼‼‼」

 

 まあ、達夫が熱心に作るものなぞ、それ以外にある訳も無い。

 しかしそうだとすると、少しばかりおかしな点があった。

 

「ボク、魔物の素材、取ってきて無いよ?」

 

「ふふっ、それが、あるんだなぁ!」

 

「魔法陣?――っ、凄い魔力っ」

 

 そう。ユーフォリアは今回、実験道具の元となる筈の魔物の素材を取ってきていないのだ。

 元となる材料がなければ、達夫が満足する効果の高い道具は作れない筈――そう思ったユーフォリアに対し、達夫が取り出したのは一枚の紙であった。

 そこに描かれているのは複雑な紋様。所謂、魔法陣と言う奴である。

 一見、ちゃちな物に見えるその魔法陣。しかしそこにあり得ないほど魔力が込められている事をユーフォリアは感じ取った。

 或いは、これまでの素材の余りを使ったのだろうか?と言う妥当な推測も違っているだろう。

 何せ、この魔方陣が発する魔力は、これまで取ってきた素材で一番位の高い、竜の素材を使った物すら遥かに凌駕しているからだ。

 

「こんなの一体どうやって……?」

 

「勿論、素晴らしい素材があったからだよぉ!」

 

「素材……?それって???」

 

「ゆーたん」

 

「え」

 

「だから、ゆーたんが素材だよ。ゆーたんの、何度も何度も絶頂した上でオマンコから出てくるマジイキアクメ汁――それを絵の具に練り込んで作ったんだよぉ!」

 

「ぁぅ……❤❤❤❤」

 

 語られた予想外の素材にユーフォリアの頬が恥ずかしそうに紅く染まる。

 まあしかし、ドラゴンの物を超える素材など、それこそユーフォリアからでしか採取出来ないのだから、ある意味予想は出来たのかも知れない。

 

「さ、ゆーたん。これに全力で魔力を籠めてよ。それで本当に、完成するからさ!」

 

「うん。分かった!それが達夫への恩返しになるのなら……」

 

 淫らな素材で作られた、効果すら定かではない怪しげな魔法陣。

 そこに自分の魔力を注ぎ込むと言う、常人ならば確実に警戒するであろう作業を、ユーフォリアは一切の躊躇なく行い始めた。

 なぜならすっかりマゾ犬として調教され尽くした彼女の視点からすれば、自分は達夫に多大な恩がある状態。

 それを少しでも返せるのなら、と考えてしまうのは悲しい話だが、自然な事だった。

 そして絶大な魔力を籠められた魔法陣が爛々とした輝きを放ち始めた。

 どんな効果かは知らないが、凄まじい影響が出ること。それだけは間違いが無かった。

 

「それじゃあ、この魔方陣はドアの近くに置いておいてっ……と!それじゃあ俺は少し外に出てくるから。あ、その前にこれを渡しとくね!」

 

「これは……砂時計?」

 

「砂が落ちきったら大体1時間だからさ。そしたら戻って来るよ」

 

「う、うん……。」

 

「それじゃあね!俺が外に出た瞬間にゆーたんに魔法陣の効果が発動するから楽しみにしててよぉ!あ、効果の1つは脱出妨害だから部屋を出ようとしても無駄だからね‼」

 

「わ、分かった……。楽しみにしてる、よ?」

 

「じゃね~」

 

 凄まじく不穏な予感を感じ取っているユーフォリアだが、達夫の言葉である以上、従う以外の選択肢は無かった。

 そして不安げにしているユーフォリアが見守る中、達夫はアッサリと部屋の外に出ていってしまったのである。

 

*****

 

「――――」

 

 達夫が外に出ていき、一体これから何が起こるのだろう……?と戦々恐々としていたユーフォリア。

 何せ、達夫が作った物である。これまでの事を思えば、いきなり絶頂と母乳噴出が止まらなくなる位の事は、普通に考えられる。

 そう覚悟していたユーフォリアだったが、少なくとも彼女の体に直ぐに何かしらの異常が発生する、と言う事は意外にも無かった。

 

「…………?」

 

(もう1時間位経っちゃうよ……?)

 

 何1つ異様な出来事が起こる事は無く、ただただ時間だけが経過する。

 そうして遂にユーフォリアの体感では(・・・・)1時間に近いほどの時間が過ぎ去った。

 そろそろ達夫が戻ってくる事だろうか?そう思ったユーフォリアは、達夫が置いていった砂時計に目を向けた。

 

「――――――――ぇ」

 

 そして遂に発生した異常に、彼女は目を見開いた。

 砂が殆ど落ちていない(・・・・・・・・・・)

 もう大部分が落ちていなければおかしい筈の砂が、達夫が出ていった時から殆ど落ちていないのだ!

 砂が落ちきったら1時間。達夫のその言葉を信じるのなら、未だに数分どころか数秒しか経っていない事になる。

 いくら何でも、少しぼーっとしていたから、で済ませられる範疇では無かった。

 一体どういう事か、とユーフォリアは考え始め――そして彼女の主観では(・・・・)数日が経過した。

 

(おかしい、絶対におかしい……‼)

 

 あり得なかった。意味がわからなかった。

 だって、やっぱり砂時計の砂は殆ど落ちていないのだ。

 勘違い等では決してない。何か途轍もない異常が起こっているのは明白だった。

 時間の流れが歪んでいる?いいや、いくら何でもそれはないだろう。

 となると、一番考えられるのは――

 

(――ボクの感覚が狂ってる……?それも、時間感覚だけっ――!)

 

 時間その物に干渉していると考えるよりかは、個人の感覚を弄っているだけと考察する方が、妥当だろう。

 ただ、感覚を弄ると言っても、直ぐには異変に気が付けなかった辺り、【集中力を異常に上昇させて、物事が全てスローモーションに感じる様になる】なんて類の弄られかたではない。

 恐らくおかしくされているのは時間感覚だけだ。

 それはとてもとても奇妙な状態。

 しかしそれでも敢えて似たような例を挙げるとするのなら、憂鬱な作業を行っている時に、時間の流れがやけにゆっくりと感じられる感覚、だろうか。

 勿論。そのゆっくり感じる量が、余りに桁外れで比較にもならないのだが、現象としてはそれが一番近かった。

 

(でも一体、どの位ゆっくり感じて……!)

 

 そしてここから問題になって来るのは、その体感時間の遅延が一体如何ほどのレベルか?という事だろう。

 それを探る為、ユーフォリアは砂時計を必死に観察する。

 客観的に1秒位だろうと思う量の砂が落ちる時間が、自分の主観的にはどの位に感じるか。

 その比較によって、達夫が戻って来るまでの1時間が、自分にとってはどれ程の時間なのかを計算するのだ。

 

 1時間、1年?いいや、そんな程度ではない。

 1時間、10年?いいや、それでもまだまだ足りていない。

 これは――

 

 

(――1時間、100年、くらい……⁉)

 

「う、嘘だよね……?」

 

 自分がたどり着いた、余りに信じがたい結論に、ユーフォリアは思わず目を逸らす。

 ああ、しかし!そうして驚いて声を出した時間すら、何百、何千万倍にも感じてしまうのだ‼

 これでは自分を誤魔化せない。

 ああ、つまり。ユーフォリアは、彼女の体感で100年もの時を、ここで孤独に過ごすのだ。

 

「いやっ――!達夫っ!」

 

 そんなもの耐えられない。

 そう思って部屋から出ようとしたユーフォリアだが、達夫が宣言していた通り、魔法陣が邪魔をして外に出る事は出来なかった。

 部屋全体に、脱出を阻害する結界が張られていて、ここはまるでユーフォリアを閉じ込める牢獄と化していたのである。

 

「こんなものっ――‼」

 

 なんとか強引に突破しようとするユーフォリアだが、結果はびくともしなかった。

 ユーフォリアから取れる素材を材料に、ユーフォリアの魔力を籠めて発動したこの魔法陣は、彼女自身でもそう易々と破壊出来ない物になっているのである。

 それでも強引に破壊しようとするのなら――そう。1時間(・・・)位はかかるだろう。

 勿論、客観的な時間で。

 

 

「そん、な。お願い、早く帰ってきて、達夫ぉっ……」

 

 これからの事を思い、ユーフォリアは震える自分の体を必死に自らの腕で抱きしめた。

 

 

*****

 

 そして1時間が経過した。

 

 

「ふふふ~ん♪ゆーたん、たっ、だいまぁ~」

 

 下手な鼻歌を歌いながら、何処までも気楽な態度で、達夫が部屋に戻って来た。

 

 

「――達夫っ‼‼‼‼‼‼」

 

「おおっと!」

 

 ドアが開き、達夫が入って来たのを確認した途端、ユーフォリアが彼に稲妻の如き勢いで抱き着いた。

 そしてそのまま魅力的なその肢体を達夫に擦りつけながら、縋りつく。

 

「ひひっ!ゆーたん、一体どぉ~したんだい?」

 

「達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫、達夫っ。寂しかった。寂しかったよ……」

 

 もうとっくに精神が限界だったのだろう。

 達夫に縋りつくユーフォリアの顔は、大量の涙で濡れており、その体には余程強く握りしめたのか、手の形の痣になっている部分が幾つも存在していた。

 

「達夫、大好き、大好きだからっ、もう離れないでっ……!ずっと、ずっとボクと一緒に居てっ――!」

 

「あれれ?いきなりプロポーズ?いや~照れるなぁ~~」

 

 100年の孤独。それもただでさえ元から精神をボロボロにされて、達夫が居なければ生きていけない様にされていた上で、だ。

 

「ぐふっ……!うん。うん。寂しかったんだね、ゆーたん。良いよ、良いよぉ。もう放っておいたりしないからねぇ。ほらほら、今もこんなに体を冷やしちゃって。――今から抱いて暖めて上げるからねぇ!」

 

「うんっ――!」

 

 そうして最後の仕上げが始まる。

 ユーフォリアの終わりの始まりが。

 

*****

 

「たちゅおぉぉっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤」

 

「おっほ……!ゆーたんったら、積極的すぎっ!」

 

 ドチュン❤❤ドチュン❤❤ドチュン❤❤ドチュン❤❤ドチュン❤❤。

 狭い部屋の中で、ぐちょぐちょで淫らな水音と、悲鳴にもにた艷声が反響する。

 ユーフォリアと達夫は、2人の愛の巣であるベッドの上、お互いに向き合うように座りながら、全裸で抱き合いセックスを行っていた――所謂、対面座位と言う奴だ。

 下衆で性欲過多な達夫がノリノリなのは当たり前だが、しかし今回に限っては何時もは受け身なユーフォリアの方が遥かに乗り気であった。

 彼女は、達夫が気持ちよくなるように、自分が気持ちよくなるように、チンポがオマンコに挿入された状態で、己の腰を素早く上げ下げしていた。

 

「愛してるっっ❤❤❤❤愛してっっ❤❤❤❤❤❤達夫のザーメンっ❤❤❤❤愛の証っ❤❤❤❤ボクの子宮(なか)に注いでっ❤❤❤❤❤❤」

 

「うぉっ‼気持ち良すぎっ……!()るっ‼」

 

「はひっ❤❤❤❤これぇっ❤❤❤❤これが欲しかったのぉぉ❤❤❤❤❤❤❤❤」

 

 恐るべきは、ユーフォリアの身には、媚薬や淫紋、そして性感管理の影響は変わらず残っていると言う事だ。

 達夫が10回射精しなければ、ユーフォリアは1度もイク事が出来ないなんて馬鹿げた縛りも当然かけられたまま。

 だから彼女の体はとっくに限界で、オマンコや体がビクン❤❤ビクン❤❤と痙攣し、胸からは母乳がびゅるるるるるるるるるっ❤❤❤❤と噴出し、オマンコからはアクメ汁がぷしゃぁぁっっ❤❤❤❤と絶えず垂れ流されている様な状況だった。

 しかしけれどもユーフォリアは、自ら積極的に動くのを一瞬たりとも止めない。そんな事をすればより辛くなって行くのは明白だというのに、まるでお構いなしに何度も何度もオマンコに達夫のチンポを擦り付けるのだ。

 

「ねっ❤❤たつおっ❤❤きすっ❤❤❤❤ボク、きゅしゅしたいっ❤❤❤❤❤❤」

 

「んふっ、またぁ?仕方がないなぁ、良いよ好きなだけ。ゆーたんが満足するまで、ね」

 

「ありがとぉ❤❤❤❤んちゅっ❤❤❤❤❤❤れろっ❤❤じゅぞぞぞぞっっ❤❤❤❤❤❤じゅるるるるっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤」

 

「んぐっ……!ぷはぁっ!ゆーたんったら、ホント、キス魔だなぁ……!息をする暇も無いよ」

 

「ごめんねっ❤❤❤❤❤❤でも、もっとしたい❤❤❤❤んちゅぅぅぅぅぅぅ❤❤❤❤❤」

 

 そしてユーフォリアは、特にキスをせがんだ。

 親鳥に餌をねだる雛鳥の様に、何度も、何度も達夫にキスを懇願した。

 そして互いの舌と舌をれろ❤れろぉ❤❤と情熱的に絡みつかせ、深い深いキスを行う。

 その様子はとても淫らで、淫猥で、エッチな事に耐性のないおぼこ娘が目撃すれば、顔が真っ赤になり、暫くの間その光景が目に焼き付いて消えなくなるほどの物だった。

 異世界に転移した直後の、恥ずかしがり屋で貞淑なユーフォリアの姿は、最早ここには無い。

 

「さびしかった❤❤❤❤さびしかったよぉ❤❤❤❤❤❤」

 

「だから、ごめんってぇ。謝るから許してよぉ」

 

「ぃやっ❤❤❤❤もっと愛してくれないと、やっ❤❤❤❤愛の証っ❤❤❤❤たちゅおのザーメンっっ❤❤❤❤もっと頂戴っ❤❤❤❤ぁっ❤❤❤❤イグッ❤❤❤❤はひっ❤❤もっとぉ❤❤もっとなのぉ❤❤❤❤もっとボクの事っ❤❤❤❤イカせてっ❤❤❤❤こわしてっ❤❤❤❤❤❤」

 

 非常に珍しい事にユーフォリアが達夫の言った事に反発した。

 体感において100年の孤独は、彼女の心を粉々に砕いてしまっていたのである。

 だから胸に空いた空白を埋めるために愛を求めた。どうせ壊れるのなら貴方の愛で壊して欲しい、と。

 

「そんな酷いこといつもだったらしないんだけどぉ……。ゆーたんの望みなら仕方がないなァ……!」

 

「ぁ……❤❤❤❤❤❤お尻っ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤」

 

 反抗こそされた物の、それは達夫にとって望んだ方向だったのだろう。特に気分を害した様子は無かった。

 彼は意気揚々と、自らの両手でユーフォリアのぷりっとしたお尻を、ガシッ!と鷲掴みにした。

 

「望み通りオナホにしてあげるよぉ……!」

 

「ひゃんっ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 そして達夫は、戦闘力に反して軽いユーフォリアの体を乱暴に持ち上げ、その後やはり乱暴に叩きつけた。更にその動作を何度も、何度も繰り返す。

 どちゅんっ♥♥♥♥どちゅんっっ♥♥♥♥♥♥と勢いよく達夫のチンポが、ユーフォリアのオマンコの奥底へと叩きつけられる。

 セックスのステージが切り替わる。

 先ほどまではどれ程、激しくとも人と人との交わりだった。 

 しかしこれはもはや、違う。

 人と道具。達夫自身が宣言した通り、相手をオナホ扱いする性欲処理であった。

 

「あ゛~。ゆーたんのオナホマンコ気持ち良いっ~~~~」

 

 

「お゛ほ゛ぉぉぉぉぉっっ♥♥♥♥♥♥おひっぃっっ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥いぐぅぅぅぅっっっ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ユーフォリアの口から、これまでとは比にならない快楽の絶叫が飛び出す。

 しかしそれも当然の事。

 大きな衝撃を受ける時に、自らが主体となって衝撃への覚悟があるのと、他者に好き勝手にやられて覚悟が出来ないのでは、雲泥の差がある。

 よってユーフォリアの脳髄にぶち込まれる快感は、正しく桁外れ。

 達夫の性処理オナホとして扱われている彼女は、それこそ泡を吹きかねないばかりであった。

 しかし――

 

「ひひっ……!ゆーたんとっても、嬉しそうだねっ!くほっ……()るっ――!」

 

「うんっ゛♥♥♥♥♥♥これ゛っ゛♥♥♥♥♥♥これが欲しかったのぉっ♥♥♥♥♥♥これが好きなのぉ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥もっひょぉ♥♥♥♥♥♥♥♥♥ぁっ、イグッ♥♥♥♥♥♥♥♥♥もっとオチンポ、下さいっ♥♥♥♥♥♥ボクをっ♥♥♥♥♥♥滅茶苦茶にしてぇ♥♥♥♥♥♥♥♥♥いぐぅぅぅぅっっっ♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ――ユーフォリアはとてもとても嬉し気だった。

 この扱いこそが自分の望みなのだと。

 痛みを、更なる痛みで上書きするかの様に、ユーフォリアは100年の孤独で負った痛みを、達夫に滅茶苦茶にされる事で癒そうとしていた。

 滅茶苦茶にしたい達夫と、滅茶苦茶にされたいユーフォリア。

 2人の間で言葉には無くとも、人権の売買契約が結ばれる。

 ユーフォリアは自分の全てを愛しい彼に委ねたのだ。

 

「おら、おらっ、おらぁっ!これが、良いんだろぉ!ほら、イケっ!イキまくれっ‼」

 

「おっ♥♥ほっ♥♥ひっ♥♥はひっ♥♥♥いきましゅっ♥♥♥♥♥♥いぐぅぅぅぅっっっ♥♥♥♥♥♥」

 

 だからこの狂乱の宴はそう簡単には終わらない。

 結局、この日。狭い部屋の中で響くユーフォリアの嬌声が静まったのは、セックスを始めてから10時間はたった後の事だった。

 

*****

 

 さて。今回の実験だが、ユーフォリアの肉体への影響、と言う意味でならばこれまでで一番効果が低い。

 いや、低いと言うよりは、そもそも今回の実験では肉体面には何も手を加えられていないのだから、影響はゼロだ。

 しかし、これが精神面に対する物になると話は正反対の方向へと振り切れる。

 1人の人間を(体感的には)100年の孤独に陥らせるという所業。

 そしてもう1つ言っておこう。ユーフォリアの体感時間を狂わせる魔法陣。

 その効果は(・・・・・)2人がセックスを(・・・・・・・・)している間(・・・・・)ずっとかかった(・・・・・・・)ままだった(・・・・・)

 つまりユーフォリアは彼女の主観において今回、100年間孤独に過ごし、心がボロボロになった果てに、10時間――つまり体感的には1000年もの間、愛する男と2人きりで激しく睦み合った事となる。

 100年の孤独からの1000年の愛情過多。

 そんな普通ではあり得ない刺激を受けてしまった人間の精神が一体どうなるのか。

 ――その答えが今から此処に現れる。

 

「ん……。ふぁ~あ。んんっ??ゆーたん??」

 

「おはよ、達夫」

 

 自分を慕ってくれている途轍もない美少女とのセックスのし過ぎ、と言う、世の一般男性の誰もが羨ましがる様な疲労の眠りから目覚めた達夫の目に、一番に映りこんで来たのは、とても優し気な表情で微笑むユーフォリアの顔だった。

 先に目覚めたが、達夫を起こしてしまわない様にじっとしていたのだろう。

 どこまでも健気な事だった。

 ちなみに、互いの体が密着して抱きあっていたため、達夫の全身にはとても心地よい柔らかな感触が与えられていた事も情報として付け加えておこう。

 

「ふふっ、ちゅっ♥」

 

「おおっと……!いきなりどしたの、ゆーたん」

 

「くすっ……。何でもないよ。おはようのキス」

 

「ぐふふっ……!それじゃあお返しにおはようのパイ揉みをして上げるね。ほら、ぎゅーっ!」

 

「ひゃんっ……♥♥もうっ、ミルクが溢れちゃうよ♥♥♥」

 

 変な所は…………無い。

 いや、達夫の様なゴミクズキモオタが、ユーフォリアの様な美少女とこんなやり取りを出来ていると言う事自体が、天の理に間違いがある証左だと言われれば返す言葉も無い。

 しかし、これに似たようなやり取りはこれまでに何度もあり、今回の実験を受けた事による影響か?と言われると疑問が残る。

 ……ただし、何処とな、く言葉にし難い奇妙な違和感があるのも事実だった。

 そんな釈然としない感覚を残しつつ、2人の時間は進んでいく。

 時々、達夫からドギツイセクハラを受けながら、しかしとても嬉しそうに、彼の身の回りの世話をしたり、朝食を作っていくユーフォリア。 

 愛欲に満ちた日常。一見して機能と大きな違いは無い。 

 しかしユーフォリアが行動を重ねる度に、正体不明の違和感は増していき、遂にはその根源が判明する。

 謎の違和感の正体。それは――ユーフォリアに(・・・・・・・)違和感が無い事(・・・・・・・)だった。

 違和感が無い事が違和感とは、これ如何に?そう思うかもしれないが、その答えは簡単だ。

 これまでのユーフォリアには態度や言動などに、ちぐはぐとした収まりの悪い違和感がずっと付きまとっていた。

 何故か、なんて言うまでもないだろう。

 肉体が、元の自分の物から性別ごと変化させられ。

 心の一番深い部分に、極めて莫大な偽物の感情を植え付けられ。

 オマケに言動や性格ついでに名前を、他の人間――しかもゲームのキャラ――の物として演じさせられる。

 体も!精神も!表面上の性格も!何もかもぐちゃぐちゃだったのだ。そりゃあ、ぎこちなくもなると言う物。

 だから、達夫からの調教を受け続ける内に少しずつ減って来ていたとはいえ、ユーフォリアからは常に違和感が生じていたのだ。

 そして今、その違和感が無い(・・・・・・・・)

 パズルのピースが、カチッと完全にハマったかの様に、本来あって然るべき違和感が、ユーフォリアから全く見られないのだ!

 それが一体何を意味しているのか。その完全なる回答がここに示される。

 達夫がユーフォリアに向き合い、彼女にとある言葉(・・・・・)を投げかけた。

 

「――ねえ。本原 有くん?」

 

「…………………………」

 

 答えは無言。

 しかし無視したのではない。

 これは。これは――

 

「……………?……………………ぁ。ごめん。どうしたの、達夫?」

 

 大分遅れてから、ユーフォリアの口から応答の言葉が漏れ出す。

 何故か?単純な話だ。

 呼ばれた名前が(・・・・・・・)自分の物だと(・・・・・・)認識するのに(・・・・・・)時間がかかったのだ(・・・・・・・・・)

 

「随分、時間が空いたね。ボーっとしてたのかなぁ?」

 

「……だって達夫が、昔の名前(・・・・)で呼ぶから。変な感じがするから、何時も通り呼んで呼んで欲しいな」

 

「――ふふっ!ゆ~たん。これで良い?」

 

「うん。そう呼ばれた方がボクは嬉しい」

 

「ひひひっ!」

 

 昔の名前。

 本当の名前(・・・・・)ではなく、昔の名前だと、ユーフォリアは言ったのだ。

 

「あ、それでさ、ゆーたん。ちょっと質問があるんだけど」

 

「なに?」

 

「ゆーたんさ、元の世界に戻りたい?」

 

 達夫からの突然の質問。

 これまでならば、ユーフォリアの答えはYesだっただろう。

 達夫の事を狂的に好きにさせられたとは言え、別にその他の人間に対する情を奪われた訳では無いのだ。

 家族や友人。元の世界に残してきた人間に、会える事なら会いたい、そう願うのは極めて自然な事だ。

 なのに今のユーフォリアは事も無げに答えた。

 

「…………ん。別に良いかな(・・・・・・)。ぁ、達夫が帰りたいなら、勿論協力するけど」

 

「くっ――」

 

 ユーフォリアの情が凄まじく薄くなったと言う訳では無い。

 だって彼女からすれば1000年以上前に生き別れた者たちと、離れた故郷なのだ。

 本当に1000年の時間が経過した訳ではないから、思い出すことすらも出来ないと言う事は無いが、しかし体感的には確かにそういう事なのだ。

 だからユーフォリアから言わせれば、別に今更……と、そういう話だった。

 そしてそれは元の世界に関する事だけではない。

 達夫以外の全ての物に対してだった。

 彼女の人生の全てには達夫だけ。彼女の心の中の全てには達夫だけ。

 彼さえ居ればいい。彼さえ居るのなら生きていける。

 ユーフォリアは、もうそんな状態だった。

 その様子を確認した達夫の口から、押えられない歓喜の笑いが漏れ出した。

 

「――くひっ。くひひひっ。くひひひひひっっ!」

 

「さっきから、どうしたの?」

 

「いやぁ。遂に完成(・・)したんだなぁ……って感慨深くなっちゃってねぇ」

 

「…………?よく分からないけど、達夫が嬉しいなら、ボクも嬉しい」

 

 何が完成した?答えは単純、ユーフォリアだ。

 自らの目の前に、突如として現れた、己が好き勝手に出来る、二次元の嫁に酷似した容姿を持った美少女。

 そんな存在を前に、達夫が決意したのは、彼女を己の理想の存在に作り替える事だった。

 ソシャゲの嫁キャラとして?いいや、それよりも尚、酷い。

 達夫はユーフォリアを――いいや、本原 有と言う1人の人間を、自分の頭の中にしかいない、己にどこまでも都合の良いお嫁さん(オナホ―ル)に作り替えてしまおうとしたのだ!

 そしてその極めて残酷な考えは、しかし僅かに改められる事もなく実行されきってしまった。

 

「ぐふっ。今日は記念に1日エッチな事をするよぉ……!」

 

「もうっ、昨日だって1日してたのにっ❤❤❤❤」

 

「そんな事言っちゃって~。随分、乗り気じゃ~ん」

 

「だって、達夫とならずっと愛し合いたいもの❤❤❤❤❤❤」

 

 体をベタベタと触られながらセックスを求められる。

 これまでならば、演技の皮が剥がれて照れた様子が見られただろうが、今はもう見られない――何故ならもう演技ではないのだから。

 本原 有から、ユーフォリアと言うキャラを演じている本原 有に、そして本原 有だった(・・・)ユーフォリアに。

 最早、気弱で押しが弱いが、心優しい少年である本原 有なんて人間はどこにも居ない。

 ここに居るのは、クールでそっけないけど、愛する(ひと)にだけはラブラブでドスケベな美少女、ユーフォリアだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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