守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「絶対反対!帆波ちゃんの方がリーダーに相応しい」
最初に反対したのは案の定白波だが無視しよう。
「で、他にリーダーをやる事を希望する奴がいるなら今のうちに立候補しろ。ルールを決めた上で戦って貰う」
「っ!ちょっと無視しない「誰かいるなら前に出ろ」……っ!」
白波の喚きに対してガン無視すると歯軋りするが雑魚が一々歯向かうな。
そんな中、一之瀬が手を挙げる。
「良いかな?リーダーをするって事は今後も他のクラスの生徒を貶めるやり方を使うの?」
「当然だ。俺はそういう戦いを好む人間として育てられたからな」
正攻法でも戦えるが、邪道の戦いを好んでいるのが俺、鳳橋狂夜だからな。
そう返すと一之瀬が前に出てくる。
「だったら立候補するよ。正直言って鳳橋君に劣ってる所は沢山あるけど、他人を不幸にするやり方は認められないから」
やはり一之瀬ならそう言う理由で反対するのは明白。
「他人を不幸にするやり方は認められない?おかしい話だ。この学校の性質上、卒業時にAクラスじゃないクラスの人間は不幸になる可能性があるぞ。Aクラスで卒業出来なかったってレッテルを大学や会社から張られる可能性もある」
「っ……それはわかってるよ。けどそれは皆覚悟しないといけない事だから。学校のルールの穴を探す事を重視して正々堂々と戦わないのは間違ってるよ」
「ほう……つまり正々堂々と戦った場合、リーダーの資質は俺に勝てると?」
「それは……うん。団結があれば負けるつもりはないよ」
その言葉が本心かどうかわからないが、ここで勝てないと言ったらリーダーとして負けを認める事になる。
しかし気に食わないな。大抵の奴の同様、小細工抜きの俺のリーダー性は低く思われているのだろう。
ならば教えてやるよ。正攻法でも俺に勝てないって事を。
「……良いだろう。ならばリーダーを賭けて中間試験で勝負をしよう。ただし単純な成績ではなくリーダー性を利用してだ」
「?どういう意味かな?」
「今回の小テストで俺は1位でお前は2位だったが、このクラスを2つに分けて俺と一之瀬が指揮者としてグループメンバーを指揮して成績向上を目指す。で、グループの中間試験の平均点を競って勝ったグループの指揮者が今後このクラスのリーダーをやる……どうだ?」
これなら個人の戦いでは無くリーダーとしての戦いになり、公平性はある。
「……良いよ。じゃあそのルールで勝負しよう。皆も良いかな?」
一之瀬の言葉にクラスメイトは反対しない。
「じゃあ決まりだね。私が負けたらリーダーを鳳橋君と認める。その代わり私が勝ったらもう卑怯な事をしないで」
「わかった。ただ今回のDクラスの借金については取り下げないからな。まさかお前も他クラスに与えられるダメージを回復させるなんて事はないだろうな」
「……本当は取り下げて欲しいけど、わかったよ」
取り下げて欲しいなんて言ってる時点でコイツにリーダーは相応しくない。リーダーならもっと狙うべきである。契約については学校も認めたものだし。
「決まりだな。メンバーについては……俺が上から奇数番目に書かれた生徒を、お前が偶数番目に書かれた生徒を受け持つ形で良いか?」
俺が1番上で、一之瀬が2番目だからな。
「それで良いよ。じゃあ偶数番目はとりあえず一旦どっかで話そう!」
一之瀬の言葉に偶数番目の生徒がゾロゾロと一之瀬に向かう。中には白波がいてギロリと俺を睨んでくるが、殺意を込めて睨み返したらビクリとして逃げていく。
残ったメンバーは奇数番目だが半分くらいは不満そうだが、コイツらについては実力を示して黙らせる。
「さて、奇数番目のメンバーに最初に確認しておく。お前らは俺の事を姑息でもリーダー性は低いと思ってるだろう?怒らないから手を挙げてみろ」
俺の言葉に少しずつ上がる手が増えて、やがて全員が手を挙げる。
「まあそうだろうな。実際俺はこの1ヶ月間、学校の調査ばかりしていて一之瀬のように色々仕切ってないからな」
「ほう。どんな事がわかったんだ?」
奇数番目に名前があった神崎が興味深そうに聞いてくる。
「そうだな。監視カメラが設置されてない場所、プライベートポイントがあれば校則の変更や退学の取り消しも可能である事、バイト制度がある事、今後クラスポイントが大きく動く特別な試験が年に数回ある事、2年Aクラスは元Bクラスでありながら元Aクラスと大差をつけて学年全体を支配している事とかだな」
俺の言葉に残っているメンバーは驚愕の表情を浮かべる。
「驚くことじゃねぇだろ。金儲けで重要なのは情報だ。情報を間違えれば破産に繋がるし、勝ちに繋がる情報を見抜けば中学生でも数百万や数千万稼げるし、資産家とも繋がりを作れるぞ」
「……嫌な中学生活だな」
そんな風に言われるが俺は金を集めるのが楽しみだから最高の学生生活だ。
「まあ話を戻すが調査ばかりしていたからリーダー性が見えないのは事実だ。よって中間試験では小細工抜きでお前ら全員を全科目でボーナスが貰えるように鍛え上げて指揮能力を証明する」
「全員が全科目でボーナスって……全員が全科目で85点以上……無理だって!」
ここで白波と同じように小テストで最下位だった南方が慌てながらそう口にする。
「俺のやり方に従えば出来る。各々思う所があるかもしれないが中間試験までは俺のやり方に付き合え」
ここで声に力を入れて強い圧をかける。断る事を許さないとばかり。
暫く19人を見回すが反対の意見は出てこない。
「結構。じゃあ最初の命令だが入学してから今日までの授業で理解できた箇所と理解が難しい箇所を5科目全てメモに記して俺に渡してくれ」
「えっ?それだけ?帆波ちゃんみたいに勉強会はしないの?」
網倉が意外そうに見てくる。
「今すぐはしない。まずは誰がどのくらい理解しているかの正確な把握だ。それに応じて対策テキストと練習問題を作って理解を深める。ただ勉強会をするってのは悪手だ……って、何だよその面は?」
見れば大半のメンバーがポカンとした表情を浮かべる。
「いや、何というか凄い正々堂々としてるから……ねぇ?」
網倉の言葉に皆がうんうん頷く。
「何を勘違いしてるか知らないが、俺は小細工抜きでも大半の同級生を倒せると思ってる。卑怯な手を使ってるのは単に俺の好みだからな」
「……真面目になって帆波ちゃんと足並みを揃えるのが1番クラスの為になるんじゃないかな?」
「ソイツは無理だな小橋。アイツと俺は明らかに育ち方が違うから足並みを揃えるのは無理だ。親から愛情を貰った点は同じかもしれない。ただアイツの両親は真っ当な職についてるだろうがウチの両親は真っ当じゃない職についてるからな」
「鳳橋君の両親ってどんな職業なの?まさかヤクザとか?」
「惜しいな。親父が元ヤクザの地上げ屋でお袋が専業主婦の皮を纏った闇金だな」
まあ世間的にクソな職だが両親とも俺を可愛がってくれて、幼稚園児の頃から金の稼ぎ方を教えてくれる良い親だけどな。
「……なるほどな。確かに一之瀬とは合わないだろうな」
「ああ。無理に合わせようとしてもボロが出るのがオチだ。何にせよ、この1ヶ月の授業での得意不得意の範囲をメモしろ。5科目終わったら解散して良い」
俺の言葉にメンバーはメモ用紙を取り出して書き始めるが、今日は徹夜で19人の対策テキストや練習問題を作らないといけない。
明日までに作る必要がある。明後日じゃ駄目だ。明日までに完成して本気度を示す事も必要がある。
それとそれ以外の箇所でも一之瀬との差を見せないといけない。後で龍園に依頼しておかないとな。
(何にせよこの組み合わせにしたのは正解だ)
今回俺が奇数番目の生徒を選んだのは一之瀬と特に仲の良い網倉と小橋がいるからだ。実際偶数番目に2人がいたら偶数番目を選んでいた。
今回の試験で2人から信用を得て、そっからセフレにする。
現状、1番の目的はクラスリーダー座を得ることで、次に一之瀬から俺に対する反抗心を奪う事だ。仮に俺がリーダーになっても一之瀬は事あるごとに俺に反対するのは明白だからな。
その為に一之瀬の親友を俺の支配下に置いて反抗心を奪う。
そう思いながら俺はメモを取るメンバーを見ながら携帯を取り出して龍園に10万ポイント送金してある依頼をするのだった。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで