守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「さて、俺は先に部屋を出るが一之瀬」
「何かな?」
「お前が今胸中に抱いている気持ちを俺は否定しない。人間なんだし、ウザいだの不愉快だの負の感情を抱くのは当然なんだし、お前も自分の気持ちを否定するな。でないと生きてて苦しいぞ」
「…………」
その言葉に一之瀬は返事をしないが考えるような仕草を見せる。今はそれで良い。即座に否定しないで少しでも考えるならば先があるからな。
「時間を取らせて悪かった。全クラスが集まった時には頼む」
そう言って部屋を出るが。とりあえず後は上手い具合に白波を挑発して、白波が一層一之瀬に絡むように誘導して、一之瀬のストレスを増幅させよう。
適当に白波を唆して、白波が一之瀬にその事を言っても一之瀬は信じないだろう。何せ白波は日頃から理不尽な逆恨みや言いがかりをぶつけてきているからな。
暫く廊下を歩くと騒ぎ声が聞こえてくるので曲がり角を曲がって直ぐの所で白波が龍園に突っかかっていて、龍園は面倒くさそうにしている。
そして龍園は俺に気付き目を向けてくる。
「おい鳳橋。テメェんとこのお荷物がウザいから黙らせろ」
「っ!帆波ちゃんに何をしたのよ!吐け!」
龍園の言葉に白波もこっちを見て、俺に対して暴言を吐いてくる。
「そもそも龍園、何で揉めてたんだ?女を食いまくってるお前でもこんなゲテモノはごめんだろ?」
「当たり前だ。単純に曲がり角でぶつかっただけで、何処を見てんだって怒鳴られてから一之瀬の寄生虫って言ったら逆ギレされたんだよ」
「誰が寄生虫よ!」
「事実じゃねぇか。学力も運動能力も学年上位の一之瀬が白波千尋って寄生虫に付かれてポテンシャルを発揮出来ないのは他クラスでも有名だぜ」
「事実だな。俺としては一之瀬にクラスのサポートを任せたかったんだが、寄生虫が付いたから兵隊にしたくらいだしな」
「ふざけんな!人を見下して!」
「だったら最低限の実力を見せろや。赤点を取って体育で補習に引っかかる奴を見下して何が悪い?」
「っ!」
体育の補習に引っかかる奴は白波以外にもいるが、他の連中は定期テストで全科目85点以上と実力を示している。しかも補習によく引っかかる浜口や時透、米山はその事実を受け止めて、夏休み初期に俺に体力トレーニングを作ってくれと頼む向上心を見せている。
そんな奴等と白波を比べるまでもなく、クラスで実力が1番低いのは白波だ。
「だからよ、頼むから一之瀬の成長を阻害しないでくれ。お前が邪魔しちゃ一之瀬に戦術価値を見出せないんだよ」
「ふざけんな!そうやって私から帆波ちゃんを奪おうとするな!」
「奪うも何もお前のものじゃない。まあいずれ俺のものにするがな」
あの抜群なスタイルを持ってる女を食わないって選択肢はない。将来的に同じようにスタイル抜群の愛里とのレズプレイをさせながら3Pをしたり、有栖と凹凸コンビを組ませてから3Pをしたいからな。
「やっぱり帆波ちゃんに手を出そうとしてんじゃん!この屑!今直ぐ死ね!帆波ちゃんの隣に立つのは私だから!帆波ちゃんにも言わないと!」
白波は俺に怒鳴り散らしながら元来た道に向かう。
「大方テメェの悪口をガンガン言うんだろうな」
「そうでないと困る。一之瀬のストレスを溜めるのが目的だからな」
「まあその辺りはどうでも良い。それよりもだ、さっき俺に招集のメールを送ってきたが、十中八九結果1を全グループで狙う為の仕込みだろ?」
「まあな。よくわかったな」
「テメェの動機くらい猿でもわかるわ……まあ結果1を狙う案が楽なら協力してやるよ。今回は無理に結果3を狙うつもりはねぇからな」
龍園はそう口にする。実際結果3については価値が高くない。確かに結果3は50クラスポイントを貰えて優待者を指名されたクラスはその分引かれるようにポイントの移動が大きい。
しかし結果3を多く出したら、出る杭は打たれるとばかりに叩かれるだろう。特にAクラスからCクラスは殆ど横並びになっているからな。
加えて龍園の場合は結果1でもクラスの人気につながるから俺に協力しようと思ってもおかしくない。
「まあ詳しくは集まってからだな。とはいえ一部の人間は視野が狭いが故に反対するだろうけどな」
実際クラスポイントを最優先にして、プライベートポイントを二の次扱いする生徒は何人かいるだろうが、今回の試験でも反対する奴がいてもおかしくない。
まあソイツらについても対策案はあるし、そこまで焦る必要はない。呼び出した以上賽は投げられているし、上手くやるだけだ。
それより俺としては今、白波がどれだけ一之瀬を不快にさせているかが気になるな、うん。
一之瀬帆波は狂夜が部屋を出てからも動かずに考え事をしていた。脳裏に浮かぶのは先程までいた狂夜の言葉だ。
ーーー嫌な目に遭ったら文句を言え、社会的に潰せ……どまでは言わないが、キレることは正当だから無理はするなーーー
ーーーお前が今胸中に抱いている気持ちを俺は否定しない。人間なんだし、ウザいだの不愉快だの負の感情を抱くのは当然なんだし、お前も自分の気持ちを否定するな。でないと生きてて苦しいぞーーー
その言葉に帆波は反論出来なかった。実際白波のこちらの都合を無視して行動や相手をこき下ろす発言にはうんざりしていたが、醜い感情だと表に出さなかったが、あんな風に堂々と肯定されるとは思わなかった。
とはいえ狂夜の発言をいきなり全て受け入れることは多少の抵抗感があり、どうしようかと悩んでしまったのだ。
と、そこまで考えていると背後からドアが開く音が聞こえてきたので振り向けば必死な表情の白波がいた。
「どうしたのかな?」
「帆波ちゃん大丈夫?!あの屑に酷い事をされてない?!」
白波は詰め寄るように帆波に近寄る。対する帆波は白波の態度や発言に若干の煩わしさを感じながら口を開ける。
「いやいや。普通に話しただけだからね?鳳橋君が何かしたように言うのやめなよ?」
確かに狂夜は性格は悪いがリーダーとしての実力や責任感も高いので、白波がこき下ろす資格はないだろう。
そんな一之瀬の注意に対して白波は全く気にする素振りを見せない。
「だってアイツは本当のクズだよ!さっき話した際も帆波ちゃんをいつかレイプするなんて口にしてたし、帆波ちゃんはあんな屑に絶対に関わっちゃダメだよ!」
(どうせ嘘だよね)
白波の発言に帆波は冷めた気分になりながらそう思う。
確かに狂夜の女癖は悪いし、帆波自身も狂夜に堂々と「いつかお前を抱くかもな」と言われた事はある。
しかし帆波は狂夜にレイプされるとは微塵も考えていない。無人島試験でもそうだったが、狂夜は最悪の事態に備える用心深さもあったし、自らレイプという最悪の行為はしないと思っている。
帆波自身、狂夜に抱かれるとしたら何かしらの契約の条件などだと予想して、レイプ云々は白波が狂夜を貶める為の嘘だと確信していた。
「聞いてる帆波ちゃん?!あの屑とは関わらないようにしてね!約束だよ!」
帆波の冷めた気持ちなど知らんとばかりに捲し立てる白波。それによって先程帆波の胸中を認めた狂夜の発言を思い出したこともあり……
(本当、良い加減にしてくれないかなぁ……白波さん……!)
帆波の中に明確な怒りが生まれるのだった。まさか自分がここまで怒るとは帆波自身予想外である。
しかしその怒りについては否定するつもりはなかった。白波の発言に苛立ったのは紛れもない事実なのだからな。
その後、帆波は上手く白波の捲し立てをやり過ごしたが、最後まで胸中に怒りを宿したままであった。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで