守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
集合時間10分になると全クラスが集まっている。これなら話しても大丈夫だろう。
俺が一之瀬と神崎が連れて一段高いステージに壇上に上がる。
「先ずは今回の招集に集まって感謝する。ついては今から俺達Cクラスの作戦について話したいと思う。その為に各クラスから代表は出て欲しい」
その言葉にAクラスからは有栖と葛城が、Bクラスからは龍園とひよりが出て、Dクラスからは……
「おい。何で堀北が出るんだよ?」
「そうよ。クラス代表は櫛田さんと軽井沢さんでしょ」
「2人は無人島試験でクラスを纏めたけど、お前はクラスを失格に追い込んだ疫病神じゃねぇか」
「他クラスに舐められるだろうから失せろよ」
「お兄さんがAクラスだから偉いって勘違いしてんの?」
恵と櫛田と堀北が出てくる。それに対してDクラスからは凄い不満が生まれる。まあ恵や櫛田は居てもおかしくないが、クラスに迷惑をかけた奴が上に立つのを不満に思うのは必然だ。
とはいえ……
「Dクラスは我慢しろ。この屑は自分が全て正しい思ってる人間だし、テメェらが反対してもゴネまくるのは明白で時間の無駄だからな」
龍園が笑いながらそう口にするが俺も同意見だ。ゴネられて余計にストレスが溜まるのは嫌だからな。
「……まあそうだよな」
「絶対にゴネるよな」
「本当ムカつくわね」
「やっぱ学校に帰ったらアイツの兄貴に皆で苦情を入れようぜ」
Dクラスの連中も龍園の言葉に説得力を感じたのか、不満な態度を隠さないながらも同意する。堀北はといえば肩を震わせ、握り拳を作り怒りを露わにしている。
「良い加減にしろやテメェら!鈴音をこき下ろしやが「黙れ。話が進まない」がふっ!」
須藤がクラスメイトにブチ切れるが綾小路が回し蹴りを叩き込み即座に黙らせる。
「お前は良い加減に学習しろ。堀北が役立たずなのは周知の事実だし、お前じゃどう足掻いてもオレには勝てない。お前と俺の間にはラージャンとアプノトスくらい差があるからな?」
どんだけ差があるんだよ?強過ぎるにも程があるわ。
「馬鹿が邪魔して悪かったな。話を続けてくれ」
悶絶する須藤を全く気にしないで綾小路が話をするように促す。
「済まない……まあ今回の試験について今から一之瀬が話す」
「おや、狂夜君ではなく一之瀬さんが考えたのですか?」
「最初は俺が動こうとしたが、一之瀬が良い案を出したからな」
実際は俺だけどな。
「と、いう訳で一之瀬」
「うん。早速だけど私は全グループで結果1を狙いに行きたいの。だから他のクラスにも協力して欲しいんだ」
一之瀬の言葉に騒めきが生まれる。まあ結果1は1番非現実だからな。
一方で有栖と恵はチラッと俺を見る。やはり俺のペットだけあって俺が絡んでると理解したようだ。
「……理解に苦しむわね。一之瀬さんがそんな愚かな考えを提案するなんて。時間の無駄ね」
そして堀北はため息を吐いているがお前は存在そのものが無駄だからな?
「でしたら堀北さんは壇上から降りたらどうです?結果1を狙う以上、クラスを動かすリーダー的ポジションの人は必須ですが、Dクラスの場合は恵さんと櫛田さんであって、貴女はおこぼれで壇上にいる部外者です」
「……っ!」
有栖が笑いながらそう口にすると堀北が睨みつけるが、有栖の笑みは薄まらない。
「坂柳と同意見だな。部外者が口を挟むんじゃねぇよ」
「時間の無駄と堀北さん自身が言ったのですから、壇上から降りて良いですよ。ほらどうぞ」
龍園と有栖のドSコンビが降りるようにジェスチャーをするが、堀北は握り拳を作るだけで降りる気配を見せない。
いるよな。帰ると言っておきながらこっちが帰れって言ったら帰らない奴とか。マジで面倒だな。
「坂柳に龍園。堀北は動く気配はないようだし、挑発はそこまでにして本命の一之瀬の話を聞くべきだ」
ここで葛城が坂柳と龍園に注意する。
「挑発のつもりはねぇよ」
「本心を言っただけです」
間違いなくそうだろうな。
「……はぁ、まあ良い。それで一之瀬は話してくれ。結果1は非現実だが、わざわざこうやって全生徒を呼んだ以上勝算があるのだろう?」
葛城がため息を吐いてから一之瀬に話をするように促す。ここが葛城と堀北の差だな。非現実でもとりあえず話を聞こうとする葛城と非現実と判断したら否定して話を終わらせようとする堀北の間には差があるだろう。
「話を戻してくれてありがとう。で、私の案なんだけど……最後の話し合いまで試験の話し合いは一切しないで、最後の話し合いの終了直前に優待者は携帯を見せないで優待者だと名乗って欲しいんだ」
一之瀬の言葉に全員キョトンとするが、真っ先に反応にしたのは葛城と有栖と龍園だ。
「っ!そう来たか!」
「ふふっ!なるほど、それなら確かに可能性がありますね」
「確かにな。しっかし学校からしたらムカつくだろうな」
龍園と有栖は笑いながら2人は俺に目を向けてくる。この2人は俺の作戦と理解したのだろう。
葛城がわかったのは多分葛城自身が考えていただろう作戦に近いからだと思う。
「え?どういう事っすか?」
壇の下の最前列にいる石崎が聞いてくる。
「わかんない奴もいるし実際にやってみるか。石崎、ちょっと上がってこい」
「お、おう」
石崎が壇上に上がったので俺と一之瀬と神崎が石崎の横に立つ。
「とりあえず4人で試すぞ。俺がAクラスで一之瀬がBクラス、神崎がCクラスでお前がDクラスとする。で、最後の話し合いで俺が携帯を見せないで優待者と名乗った……その時お前は裏切るか?」
「いやいや!証拠も無いし裏切らねぇよ!」
「だろうな。じゃあ最後の解答時間……この時は間違ってもペナルティがないが、誰の名前をメールで送る?」
「え?そりゃもしかしたらって鳳橋を……あ」
石崎も気づいたようだな。
「そう、最後の解答時間についてはペナルティが無いし、もしかしたら……って意味を込めて優待者と名乗った人間の名前を送信するだろう?それが一之瀬の狙いだ」
「重要なのは携帯を見せない事。そうすれば確実な証拠もないし裏切れ無いでしょ」
「仮に優待者じゃない奴が優待者を名乗る事を警戒しても裏切らない限り結果2になるから絶対的な損害にはならない」
俺と一之瀬と神崎が連続して口にする。この試験、普通に考えたら優待者の情報を得たら、その情報を共有しないで裏切るだろう。共有したら裏切り者が出るかもしれないし。
だからこそ話し合いを一切しなかったり携帯を見せなかったりと明確な証拠を提示しない事で裏切れない状況を作り、もしかしたらに賭ける。
成功すればウハウハで失敗しても結果2だからどのクラスも損害が出ない。
しかも腹の探り合いなどなく、優待者が最後に名乗るだけなので楽にも程がある。
反面、教師は絶対に嫌な顔をしてるだろう。シンキングをお題としてるのに、そのお題を放棄して学校から大量のポイントを得ようとしているのだから。
「……これがCクラスの方針だ。他クラスの代表の意見を聞きたい」
そう言って有栖達を見るが、他クラスがらもメリットがある。何せ楽にポイントを大量に得れる可能性が高いからな。実際生徒の大半は夏休みを楽しませろよって思ってるだろうし。
「良いぜ。今はクラスポイントよりプライベートポイントだ」
「私も賛成ですね。クラスメイトも夏休みに特別試験なんてと不満を持ってるでしょうから」
「そうですね……まあ時期的に考えて焦る必要はないですし、アリでしょう」
「俺としては話し合いの放棄までは考えていたし不満はないな」
龍園、有栖、ひより、葛城は賛成する。実際のところ、1年の夏にわざわざクラスポイントに拘る必要はない。寧ろ今からクラスポイントに拘ったら目立つからな。
残りはDクラスだがこの状況から賛成するだろう。
「あたし賛成かな。プライベートポイントは「反対よ。勝負を投げ出すなんて間違ってるわ。上位と差を詰めるチャンスを放棄なんてあり得ないわ」え〜……」
恵が賛成しようとするが堀北が割って入る。
コイツ本当に目先の利益しか見てないな……
呆れる俺だが龍園や有栖のみならず葛城やひよりも呆れの表情を浮かべるのだった。
バカテスト
問題(世界史)
シェイクスピアの四大悲劇を全て挙げなさい。
坂柳有栖の答え
リア王、ハムレット、オセロ、マクベス
教師のコメント
正解です
一之瀬帆波の答え
ハムレット、リア王、ロミオとジュリエット、マクベス
教師のコメント
惜しいです。ロミオとジュリエットは有名ですが含まれていません。他にもヴェニスの商人とかも有名ですが間違えないようにしましょう
石崎大地の答え
携帯の水没
財布の紛失
急な土砂降り
階段からの落下
教師のコメント
それは貴方の四大悲劇ですか?
綾小路清隆の答え
ガンナー装備から剣士装備に変えた際に砥石を忘れてクエスト出発
罠を仕掛けた直後にモンスターのエリア移動
回復薬を使おうとしたが、焦って砥石を使ってしまい力尽きる
マルチプレイで力尽きた直後にクエストクリア
教師のコメント
間違いですが気持ちはわかります
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで