守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「いやー、人間の怒りってのは恐ろしいな」
そう呟きながらテーブルの上に置かれたステーキを口にする。1回目のグループの話し合いという名前の時間潰しの前に昼食を食べている。
結果として、全クラスが結果1になるように協力してくれる事を約束してくれたので万々歳だ。
「私はちょっと怖かったけどね」
向かい側に座る一之瀬がそう口にする。俺は今一之瀬と2人で予約した個室で飯を食っている。
別に飯なんて拘りはないが、個室で2人きりで話す事に意味がある。こうやって一之瀬と2人きりの状況を作り、白波のストレスを溜めて、暴走する白波に一之瀬のストレスを増幅させる事が目的だ。
実際このレストランに入る前に白波はギャーギャー騒ぎ、俺に対して「私がアンタの昼食を代わりに食べるから消えさないよ!」って喚いて係員に追い出されていた。
食事を終えてレストランを出たら白波は俺に対する罵倒をしてから、一之瀬の都合を無視して一之瀬に付き纏うだろう。それにより更に一之瀬のストレスが溜まるだろう。
閑話休題……
「お前が気にする必要はない。悪いのは場を壊そうとした堀北だ」
クラスポイントに躍起になった結果がアレだ。既に有栖と龍園が賛成していたのだから賛成しとけば波風は立たなかった。
しかしアイツは3クラスの乗り気に水を差してあろうことか自クラスが有利になるよう、場合によっては協力しないと喧嘩を売ったのだ。
Dクラスに過激な面があったのは否定しないが、他クラスを考慮しないで協力を一蹴した馬鹿の自業自得である。
何にせよ無様な光景出来たし、後でDクラスの連中に渡しとくか。堀北の兄貴に対する苦情のカードとしてな。
「ともあれこれで全クラスが協力する事になってプライベートポイントが増えるな」
「それは良いけど、高円寺君みたいなイレギュラーはどうするの?」
「それは問題ない。昨夜、高円寺に「前金5万、裏切り行為をしなかったら試験後に10万ポイント、結果1になったら更に10万ポイントをやる」って契約を交わしたからな」
最大で25万ポイント支払う事になるが、そのくらい払わないと高円寺の裏切りを阻止出来ないと思ったからな。高円寺の所属する猿グループにはウチのクラスの生徒は4人いるので結果1になれば利益は出る。
「いつのまに……」
「俺以上の自由人に何の対策を取らないなんてあり得ねえよ。何にせよ結果1を全グループで出来たら全クラスに大量のポイントが入るし、皆ハッピーだ」
そのハッピーを壊そうとした堀北はマジで論外だ。今後の特別試験で再起不能になるまで潰すか。
そう思いながら食事を一之瀬より早く食べてから、これ見よがしに携帯を取り出して操作する。
「何だアイツは……済まん一之瀬。ちょいと龍園に呼ばれたから先に帰る」
「龍園君?もう直ぐグループディスカッションなのに?」
「また何か企んでるんだろ?一応話は聞いてくる」
言いながら俺は携帯をポケットにしまってから先に個室を出て、そのままレストランを出る。もちろんこれは嘘だ。先に出て白波を怒らせて、一之瀬のストレスの要因を増やすだけだ。
店を出るとレストラン近くの場所にて白波が待機していて、俺に気づくと憤怒の表情を浮かべながら詰め寄ってくる。
「帆波ちゃんに何をした!言え!」
もう完全に俺が一之瀬に対して何か犯罪をやったような言い草だな、オイ。
「馬鹿か。店で問題行為を出来るわけないだろうが」
「やっぱり店以外で帆波ちゃんに手を出すつもりじゃん!今直ぐ死ね!強姦魔!」
すると白波の表情は醜い獣のように変わり言いがかりを吐いてくる。予想通りの反応をしてるなコイツは……
「ねぇ、何をしてるのかな?」
振り向けば一之瀬がいるが、目には僅かに、それでありながら朝よりも苛立ちが強くなっている。
「コイツが帆波ちゃんをレイプするとか輪姦するとか言ったんだよ!今直ぐ退学すれば良いんだよ!」
「そう………で、鳳橋君の意見は?」
「言ってないな。全部白波のデマ「嘘!騙されないで帆波ちゃん!」ウゼェ……」
人が話しているときに喚きやがって……しかしまあ一之瀬は白けた眼差しだな。
「……わかった。騙されないよ」
「本当っ!?ようやくわかってくれたんだ!」
一之瀬がそう口にすると白波は嬉しそうな表情を浮かべる。そんな中、一之瀬は携帯を取り出して操作して耳に充てる。誰に電話するのかと思えば……
「あ、星之宮先生ですか?試験前にすみません」
相手は担任の三十路だった。
「たった今レストラン『レ・ティス』の前で千尋ちゃんが私に「鳳橋は帆波ちゃんをレイプするとか輪姦すると言った」と訴えてきたんです」
一之瀬がそう告げると白波はハッとした表情になる。
「ですから監視カメラの確認をお願いします。事実なら問題ですし凄く不安なので鳳橋君に厳罰を与えてくれませんか……え?千尋ちゃんの嘘かどうかですか?それはないと思いますよ。いくらなんでも洒落にならない最低な嘘ですし、高校生になって吐く訳ないですよ」
一之瀬の言葉に白波は真っ青になってガタガタ震え出す。まあ嘘をついて俺を貶めようとしたら一之瀬が大事にしようとしてるからな。
「……わかりました。はい、はい……はい。失礼します……鳳橋君、今私は学校に訴えたからね。確かに私は鳳橋君の足を引っ張ったけど、鳳橋君の発言は女子として看過できない内容だからね?」
強い口調で俺を咎めてくるが、隣で真っ白になりながら無言で「やばいやばいやばい」と口を動かす白波を見て俺は笑ってしまいそうだ。
「教えてくれてありがとう千尋ちゃん。しっかり問題提起して自分の身を守るよ」
そんな風に優しい口調の一之瀬だが目は笑っていない。どうやら一之瀬の中では完全に愛想が尽きたようだ。
「い、いや……そんなに大事にしなくて良いよ……ほ、ほら!帆波ちゃんが気をつけるようにすれば「ダメだよ!山内君の件もあるし、異性とのトラブルについてはハッキリ白黒つけないと!」う、うぅ……」
一之瀬の言葉に白波は嬉しそうな表情ではなく泣きそうな表情になっている。まあそうだろうな。このまま一之瀬が動けばダメージが入るのは白波だし。
そして俺に罰はないだろう。俺は店で問題行為は出来ないと言っただけだが、白波は店の外で問題行為をすると勝手に解釈をして嘘を吐いたんだし、100人中100人が白波が悪いと言うだろう。
「じゃあ鳳橋君。もしも千尋ちゃんの話が事実なら覚悟はしてね」
一之瀬はそう言って去っていくが一之瀬が大事にするなんて白波にお灸を据えるつもりのようだ。
「さて、俺も行くか。呼び出されたら宜しくない」
「っ……!今直ぐ帆波ちゃんを止めてよ!」
「いや、お前が嘘を吐いたのが悪いんだろうが」
「ふざけんな!そもそもアンタが帆波ちゃんと2人でご飯食べたのが悪いんじゃん!」
どんだけ傲慢なんだコイツは?もうマジで頭が痛くなってきたし、早めに離れるか。
俺は喚きまくる白波を無視して指定された部屋に向かうのだった。
「真嶋君。『レ・ティス』前のカメラの映像を貰ってきて」
「?何か問題があったのか?」
「一之瀬さんから連絡があって白波さんが一之瀬さんに対して、鳳橋君が一之瀬さんをレイプや輪姦をするって言った……と、言ったらしく、事実を確認して、事実なら鳳橋君に厳罰を与えて欲しいみたい」
「鳳橋君がレイプ?デマでしょう。鳳橋君の場合、強引に了承を得てから手を出す事はあっても、了承を得ずに強引に手を出すとは思えませんよ」
「言い方はともかく、坂上先生と同じ意見だな。奴がレイプなんて短絡的な手段を取るとは思えない。手段はともかくあくまで合法的だろう」
「サエちゃんもそう思うよね?」
「……何にせよ確認はしておこう」
悪い意味で信用されている狂夜だった。
バカテスト
問題(日本史)
天下分け目の戦いについて説明しなさい
坂柳有栖の答え
関ヶ原の戦いとも言われ徳川家康と石田三成が天下をかけて争った戦い。勝利した家康は1603年に征夷大将軍となり、200年以上続く江戸幕府を築いた。
教師のコメント
正解です。坂柳さんには簡単過ぎましたかね
鳳橋狂夜の答え
小早川秀秋が裏切った戦い
教師のコメント
一応合っていますが、コメントしずらいです。もう少しわかりやすい回答をして欲しいです。
綾小路清隆の答え
ショウグンギザミ2匹の狩猟
目的地 沼地
契約金500z
報酬金6000z
教師のコメント
そんな名前のクエストがあったのは知りませんでした。契約金と報酬額を覚えているのは凄いですが、真面目に回答してください。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで