守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
午後12時55分、指定された部屋に入ると既に俺以外の生徒は全員いる。
「お疲れ様でした狂夜君」
「飯を食ってきただけだから疲れてない」
有栖にそう返しながら適当な席に座る。正面には恵がいて小さく手を挙げてくるので会釈を返すが……
「……おい。テメェは何でガンつけてくるんだ?」
恵の右隣にいる堀北が睨んでくるのでそう質問する。大方無人島試験や今朝の件について怒りを宿しているようだが……
「自分の失言や失態を棚上げして鳳橋を逆恨みか。恥を知れ」
神崎が蔑んだ眼差しを堀北に向ける。まあウチのクラスのベースキャンプにズカズカと乗り込んだ挙句、皆で協力しようって話になってから反対してDクラスが有利になる事を希望したからな。
「おいおい神崎。大衆の前で土下座するコイツが恥を知れる訳ないだろ。常識で物を言えよ」
龍園がヘラヘラ笑いながら、堀北が1番言われたくないであろうことを平然と口にして、堀北は震え出す
「……別に睨んでなんか「睨んでたよね?堀北さん、お願いだから他クラスに喧嘩を売ってあたし達を巻き込まないでくれない?」「そうだよ。ただでさえ朝は3クラスを敵に回しかけたのに許して貰えたんだから大人しくして欲しいな」っ……」
堀北が反論しようとしたが恵と櫛田が意見を潰す。クラスを纏めている2人とクラスに迷惑をかけている堀北、どっちの意見が強いかは言うまでもないだろう。
『ではこれより1回目のグループディスカッションを開始します』
と、ここで時間になったのでアナウンスが流れる。
「とりあえず学校の指示に従って自己紹介をするか。堀北にちょっかいをかけられたCクラスの鳳橋狂夜だ」
そう口にすると有栖、龍園、恵が噴き出し、堀北が真っ赤に握り拳を作る。俺は堀北を無視して神崎にアイコンタクトをする。
「鳳橋同様、堀北にベースキャンプを荒らされたCクラスの神崎だ。宜しく頼む」
流石だ。俺の意図をわかっていて何よりだ。
「鳳橋君、神崎君。執拗に相手を叩くのはやめた方が良いと思うよ」
一之瀬が注意してくるが、お前もさっき白波にやった事も中々いやらしいぞ。まあ悪いのは白波だけど、一之瀬がああいった手段を取るのには驚いたからな。
とはいえ無駄に口論するのも面倒だし頷いとくか。
「わかった、わかりましたよ。これ以上は堀北が馬鹿を晒さないなら言わねえよ。次、一之瀬が名乗れ」
「お願いだよ……あ、Cクラスの一之瀬帆波だよ。よろしくね」
一之瀬が自己紹介をして、有栖や龍園もクラスと名前だけの自己紹介をする。
そして最後に櫛田が挨拶をして全員が自己紹介を済ませる。
「さて、自己紹介も終わったし、後は全員時間まで好きにするぞ」
言いながら俺は3DSを取り出す。他の連中も携帯をいじり始めたり、本を取り出したりして、自由行動に入る。
教師は今頃は嫌そうな顔をしてるだろうな。
「はぁ……辰グループも自由行動を始めているな」
モニタールームにてAクラス担任はため息を吐いている。他の教師3人も嫌そうな表情を浮かべている。モニターに移る生徒はゲームをしたり、本を読んだり、寝たりと様々な行動を取っているが教員が望むグループディスカッションをしている人は1人はいない。
今日の朝に一之瀬が発言した「話し合いは一切しないで、優待者は最後の話し合い終了直前に携帯を見せないで優待者を名乗り、全グループで結果1を目指そう」作戦を全生徒が忠実に実行している。
発言者は一之瀬だが、担任4人は考案したのは狂夜で警戒されないように一之瀬に話すように命じたと確信している。
何せ入学してからSシステムの口止め料、平田からの慰謝料、テストのボーナス、敷地内におけるバイト、愛里のストーカーからの賠償金、カジノの荒稼ぎ、嘘をついた教師らに求めた謝礼金などあらゆる手段で稼ぎまくった狂夜の案としか思えなかった。
坂柳理事長が船上試験の報酬を本来の半分にする事を提示したのはありがたかった。半分にならなかったら最悪8000万以上のポイントが生徒に流れていた。
「今後プライベートポイントを重視する試験を減らすのを提案するのはどうでしょうか?入学当初もカジノ部設立を希望してましたし、危険過ぎますよ」
坂上がそう口にする。鮫のように貪欲な男に餌を与え続けるのは危険過ぎるからだ。カジノ部設立は当然却下した。教師も狂夜が中学時代に賭け事で幾つもの家族を破産させたのは知っている。パチンコの3店方式のやり方と同じなので合法的とはいえ、やり過ぎにも程がある。
「そしたら生徒を壊してポイントを奪いにかかると思いますよ」
「……ですね」
担任の星之宮はそう返す。入学してから狂夜はやり方は違えど様々な生徒を壊している。
平田は退学して、堀北や須藤は学年一の嫌われ者になり、Cクラスの大半は暴力を好むようになったりと様々だ。
もっとも当の本人はのんびりとモンハンをやっているけど。
『1回目のグループディスカッションを終了します。各自解散してください』
丁度金雷公の超特殊が終わったタイミングでそんなアナウンスが流れるので違う部屋でモンハンをやってる綾小路と山村と真澄にメッセージを送って電源を切る。ちなみに森下は直後眠いから辞退していた。
『尚、辰グループの一之瀬さんと鳳橋君、猿グループの白波さんは405号室に来るように』
追加されたアナウンスに注目が集まる。
「おい、何をやったんだ?」
龍園は楽しそうに聞いてくる。有栖もニコニコしているし。
「それがよ白波と揉めた際、白波が一之瀬に「鳳橋は一之瀬をレイプするとか輪姦すると言った」と訴えたんだよ」
「お前がレイプ?ねぇな。お前は手段を選ばないで了承を得てから抱く事はあっても、了承もなくは抱かねえよ」
「やっぱりお前はわかるよな」
「そりゃ何回も組んで了承を無理矢理得てたからな」
中学時代から連んでる龍園は1発で気づくよな。
「相変わらずの屑っぷりじゃん。弱みとか握って?」
「弱みもあるな。他にも借金のカタとかもあるな。何にせよ俺が女を抱く際は過程は兎も角同意を得る……が、一之瀬は白波の発言を信じてる学校に訴えたんだよ」
俺の言葉に部屋にいる人間は意外そうに見てくる。
「意外だな一之瀬。テメェは気にしてないからって大事にしないイメージだったんだがな」
「もしかして白波さんの嘘に気付いて敢えて大事にしましたか?一之瀬さんは白波さんに付き纏われて精神的に疲れているでしょうし、灸を据えるという意味として訴えましたか?」
「……そんなんじゃないよ。もしも白波さんの話が事実なら問題だと思ったから問題提起しただけだよ」
一之瀬はそう返すがいつもより顔に陰があるし、千尋ちゃんじゃなくて白波さんと言っているし、悪意云々はわからないがキレているのは間違いないだろう。
「そうでしたか。ならば当然ですね。邪推して申し訳ありませんでした」
「呼ばれてるんだしさっさと行けよ。鳳橋、終わったら話を聞かせろよ」
そう言われたので俺と一之瀬はひと足先に部屋を出る。しかし一之瀬もかなり変わってきているな。リーダ争いをした頃は平和主義の甘ちゃんだったが、この調子なら2年に上がる頃には暴力に躊躇いを見せないくらいになりそうだ。
喜べ白波。俺は一之瀬が変わり切るまではお前を利用する為に退学にはさせないから、変わり切って俺がお前を消すまでは楽しんでくれや。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで