守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
指定された405号室に向かうと4クラスの担任が揃っていた。
「先生。鳳橋君は結局私を犯すような発言をしたのですか?もしそうならば厳しい罰をお願いします」
一之瀬は入ってからそう口にする。
「……結論から言うと鳳橋君は言っていない。白波が冤罪をふっかけた事になる」
「そう、ですか……」
一之瀬の目には呆れや失望、怒りなどがある。庇う気がないのはわかるので、大分俺に染まってきているな。
暫くすると白波が真っ青になって入ってくる。
「ねぇ千尋ちゃん。説明してくれる?先生が確認を取ったら鳳橋君は言ってないってよ」
「ほ、帆波ちゃん……」
「人によって好き嫌いはあるけどさ、越えちゃいけないラインはあるよね?今の千尋ちゃんは越えてるよ」
一之瀬の詰問に白波は涙目になって気圧されるも、俺を指差す。
「で、でも女癖の悪いコイツはいずれ帆波ちゃんに手を出すに決まってる!」
当たり前だろ。こんな極上の肉体を持つ女に手を出さないわけないだろ。
「うん、そこは否定しないけど実際はまだ手を出されてないからね?」
「実際に出す予定なら!それに他人に嫌われてるコイツなら何を言っても!」
白波はあくまで自分は悪くないと譲らない。ここまでごねるのは俺から借金をして返済出来ない連中くらいだ。あの時はイカサマ有の一発逆転ゲームをさせて更に金を巻き上げたり、保護者の会社を巻き込んだりして潰したが、この学校じゃそれは厳しいからなぁ。
「そこまでにしなよ白波さん。今回は全面的に白波さんが悪いからね」
「せ、先生……」
星之宮がいつものちゃらんぽらんな態度ではなく、毅然とした態度を見せ、白波は気圧される。普段からこうしてりゃ生徒から舐められないだろうに。
「星之宮。俺が訴えたらコイツはどんな罰を受ける?」
「うーん。重くても停学が関の山かな?立派な名誉毀損だけど、退学には出来ないね」
まあ大体そうだろう……ん?
「だったら星之宮、コイツの内申書に今回の件についてしっかり書いといてくれ」
そうすれば白波が退学になったり、Aクラスで卒業出来ずに大学合格を待つ際に役立つだろう。
そして政府主導の学校もノリノリで要求を受けるだろう。白波が大学に通ってから今回のような問題が起こったら、この学校にもダメージが入るからな。事前に進学先などには知って貰い、自己責任で受け入れをさせる方がメリットがある。
「ふざけんな!どこまでも人を貶めて!」
「それをブーメランだからな?で、教師共の判決は?」
「まあそれ妥当でしょう。星之宮先生、しっかり書いといてくださいね」
「ですよね。流石にこれを放置するのは問題ですし、わかりました」
坂上が真っ先に賛成して、星之宮は頷く。
「待ってください!私は反省しましたから!」
「いやいや。10秒前に鳳橋君にキレてたよね。反省している人間の態度じゃないから」
当然だ。アレを見て反省していると思う奴がいたら、ソイツは精神科に連れて行った方が良いだろう。
「そんな……」
「まあこれも良い機会だろ。しっかり反省して俺のような真人間になるんだな」
俺の言葉に注目が集まるが全員の目が「お前が真人間なんてあり得ない」と語っている。特に星之宮と一之瀬からは半端ない眼差しだ。
「ふざけんな!アンタみたいな屑に言われたくない!」
白波はギャーギャー喚くが俺からしたらベクトルは違えど、お前の方が屑度は高いからな?
「反省の色無しってのも内申書に書いとけよ」
「アンタだって私に暴力振るっておきながら反省してないじゃん!先生!コイツの内申書にも直ぐに暴力に走るって書いてください!」
「別に書いて良いぞ。俺は別に書かれても大したダメージにはならないし」
裏口入試のツテとかもあるからな。まあその場合、入れる大学は限られるけど。
「というかもう書いてるだろ?」
「……ノーコメントだよ」
星之宮は目を逸らしながらそう返すが十中八九書いているだろう。
「鳳橋君。気にしてないからって暴力はやめなよ。確かに千尋ちゃんも悪い点があるけどさ……」
「ほ、帆波ちゃん?!」
白波は裏切られたとばかりの表情を浮かべるが、誹謗中傷した奴が何でそこまで驚くんだよ?
「千尋ちゃんもさ、今回のは冗談じゃ済まない類の問題だからね?」
「で、でも!帆波ちゃんを「でもじゃないよ。悪いのは千尋ちゃんだからね?」うぅ……」
一之瀬の攻めに白波は納得いかないとばかりに唸るが、馬鹿を見てると苛々する。もう卒業したらツテを使って権力者の肉便器として生涯を終わらせてやろう。
俺は軽い気持ちでそんな事を考えながら白波の睨みを流すのだった。
「……と、いうわけで白波は最後までごねて面倒だったんだよ」
解散してから合流した龍園にそう告げる。
「本物の疫病神だな。もういっそアイツの前で一之瀬を抱けよ」
龍園は面倒くさそうにそう返してくる。
「まあそれがベターだな。それでアイツが逆上して刺そうとしてくれたら態と怪我して保護者から金を毟り取るか」
「内臓を刺されないように精々……なんだ、騒がしいな」
龍園の言うように離れた場所から騒ぎ声が聞こえてくる。ポイントに繋がるネタなら大歓迎だと思いながら早足で向かうと……
「だからリカに謝ってって言ってんじゃん!リカは今も傷ついてるんだよ!」
「いやだから知らないって。というかアンタのグループって龍園の忠告を無視した足手纏いグループでしょ?それなら龍園に目を付けられないし謝る理由ないし」
恵とBクラスの真鍋と取り巻き2人が揉めていた。
「っ!このっ!」
真鍋がキレて恵に平手打ちをしようとするが、その前に恵が真鍋の手首を掴む。
「っ!痛いっ!離せっ!」
どうやら手首の痛みのツボを掴んでるようで、真鍋は苦悶の表情を浮かべる。
同時に真鍋の取り巻き2人が前に出ようとするが、恵じゃ流石に3対1はまだ早いだろう。
「何をしている?」
人の所有物に手を出すなんて良い度胸だ。
「廊下で堂々と暴力に走ろうとするが、4月からお荷物っぷりは変わってねぇな」
龍園は苛立ちに満ちた表情を浮かべる。まあここで3人がかりで暴力を振るったりしたら龍園のクラスは大ダメージを受けるだろうからな。
「「「ひいっ!」」」
真鍋達はビビりながら腰を抜かす。
「アレ?狂夜はもうお話が終わったの?」
「まあな」
「で?これはどういう状況なんだ?」
龍園は半分キレながら真鍋に問う。
「だ、だってコイツがリカを4月に傷つけたから……」
真鍋が納得いかないとはがりに軽井沢を睨む。
「4月?諸藤が4月末に大人しくなったのは軽井沢の仕業って事か?」
「そうよ。リカはずっと落ち込んで「おい軽井沢。何でもっと早く傷つけないんだよ?」なっ?!」
龍園の言葉に真鍋達は絶句する。
「何を驚いているんだ?諸藤は俺の忠告を無視してクラスポイントを減らした主犯だ。軽井沢にもっと早くに傷つけて貰えば、クラスポイントの減少速度を遅められたと思ったからそう言っただけだ」
「なっ……なっ……!」
淡々と説明する龍園に真鍋達は納得いかないとばかりに龍園を睨むが感情的なバカの相手をしなくちゃいけないのはリーダーの辛い点だな。
まあウチのクラスの白波に比べたら遥かにマシだろう。アイツは真鍋達みたいに睨むだけじゃなくて騒ぐし。
もういっそ各クラスの馬鹿を集めてE組のような制度を作ってくれないかな……マジな話で。
そう思いつつ、俺は今夜ストレス発散として有栖の潮吹きを堪能すると決意するのだった。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで