守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「ふぅ……良いプール日和だな」
8月30日、俺は寮のエントランスにてそう呟く。日光はカンカンでまさに夏の暑さだ。
「狂夜君おはよー」
背後から声が聞こえてきたので振り向くと麻子と夢、一之瀬がやってくる。
「おはよう。というか南方は?」
確かアイツも参加予定だったはずだ。
「それが頭痛がするから休みたいんだって。鳳橋君の携帯にも連絡来てない?」
「わかった。今は寝たばかりだろうし、帰りには薬や果物を買うからお前らは付き合え」
「もちろん。でも鳳橋君って気遣いが上手いんだね」
「俺は自分の部下には優しいつもりだ」
暴力を使う時もあるが度の過ぎた暴力は裏切りを生むから基本的には優しくする。まあそれでも裏切りは0じゃないが、その時は容赦なく粛正する。
そう思いながら学校に向かっていると……
「……帆波ちゃん!」
プールの入口付近に白波がいて一之瀬の名前を呼ぶ。チラッと一之瀬を見れば、目が細まっていて口元が歪んでいる。明らかに不機嫌である事がわかる。おそらく夏休み期間中も白波に相当詰め寄られていたようだ。
「……何の用かな?」
明らかに声が低い。
「帆波ちゃんが今日プールに行くって情報を手に入れたから待っていたけど、何で私を誘わないでこんな屑どもと行くの!?」
「……何で知っているの?私は行くメンバー以外には行ってないけど?」
「噂で聞いたんだよ!とにかく帆波ちゃんはコイツらじゃなくて私と行こうよ!」
「……別に私が誰と行こうと私の自由だよね?」
「ダメだよ!鳳橋の屑に犯されるよ!」
「……鳳橋君は女誑しだけど犯すんじゃなくて、同意を勝ち得る人間だからね?私に手を出すとしても私が断れない状況になってからだろうって前にも言ったよね」
一之瀬の眉がピクピク動く。見るからに怒りを感じている。
「でもこの屑が帆波ちゃんを追い込むことには変わりないじゃん!」
そんな風に叫ぶ白波だが、今現在一之瀬の精神に追い込みをかけているのは白波だろう。
まあ実際白波に一之瀬がプールに行く日程が伝わるように仕組んだのは俺だけどな。俺が一部の部下に「白波が近くにいるタイミングで気づかないフリをして一之瀬がプールに行く事について話せ」と命じたのだ。
目的はもちろん一之瀬の精神を俺に適した精神に変えていく事だ。ポテンシャルは高いが甘い面がある一之瀬は現状、信頼は出来ない。
そこで白波を利用して一之瀬の中の甘さを消して俺好みの性格に変えるのだ。だから俺は一之瀬を遊びに誘いつつ、部下に一之瀬の予定を白波に伝えるように命じた。
結果は成功、白波の存在は一之瀬の精神を変えている。俺がわざわざ動くよりも断然楽だ。
このまま一之瀬に精神的苦痛を与えまくり、限界を迎えたタイミングで抱いて快楽堕ちさせる。
目標としては二学期中間試験の結果発表の前日だ。それまでに俺の所有物に出来たら最高のパーティーを開けるだろう。
閑話休題……
何にせよ白波にはもう少しごねて貰おう。
「失せろ白波。確かに俺はいずれ一之瀬を食うが、まだ時期じゃない。それを差し引いても俺が一之瀬を誘ってから、一之瀬がお前を誘わなかった以上、お前はお呼びじゃないんだよ」
「っ!煩い!帆波ちゃんは私といるべきなの!アンタみたいな屑こそ及びじゃないから消えろ!」
「嫌だと言ったら?」
「はぁ?!帆波ちゃんが嫌がってんのがわかんないの?!帆波ちゃんは「いい加減にして!」帆波ちゃん?!」
ここで一之瀬が大声をあげる。これには白波以外の周りの人達も驚愕の表情を浮かべる。
そんな中、当事者の一之瀬は暗い眼差しを白波に向ける。
「本当に嫌ならちゃんと断ってるよ。確かに鳳橋君はいやらしい事を考えてるけど、無理強いは決してしないし、遊ぶと楽しいから嫌な気持ちから、人の気持ちを勝手に決めないで。それに誰かと関わるべきじゃないって思うのは自由だけど強要するのは間違いだからね」
強気な口調に白波はたじろぐ……が、直ぐに焦りながら口を開ける。
「ほ、帆波ちゃんは私の味方をしてくれないの?!」
「うん。悪いけど白波さんの味方になりたくないな。行こ、3人とも」
焦る白波に一之瀬は素っ気ない態度を示しながらそのまま入口に入る。予想よりも強い拒絶だな。やはり白波は一之瀬を変えるために必要な教科書だな。
「帆波ちゃん……どうして裏切るの……?どうして……」
そんな風に呟くが何で自身の誘いが拒否されたからって裏切り扱いになるんだよ。傲慢にも程があるわ。
内心呆れながらも俺達も入口から中に入り、そのまま麻子と夢の2人と別れて男子更衣室に入る。そしてパパって着替えてプールに向かう。
中央には巨大なプールがあり、幾つかの屋台がある。これについては3年生が運営している。詳しい内容は知らないが、特別試験の一環らしい。
何にせよ美味そうな屋台もあるし、昼食時には買うとしよう。
「お、お待たせ……」
と、背後から話しかけられるので振り向くと一之瀬がいるが、布地が少ない赤いビキニを着ていて周りの男子からの注目が半端ない。
「随分と派手だな」
「こ、これは麻子ちゃん達と水着を買った時に勧められて……」
まあエロい水着を推薦するように命じたのは俺だけどな。
「そうか。ちょっと胸揉んで良いか?」
「うん。いい……よくないよ!消しゴム貸してみたいなノリで言わないでよ!」
一之瀬は怒るが俺のセフレは基本的に1発ヤらせろって軽いノリで言っても了承してくれるぞ。
「えー、良いじゃん胸くらい」
「そうそう。どうせ半年以内にエッチするんだし先行投資の一環でしょ」
そんな風に言ってくる麻子と夢は黒ビキニと紫ビキニと派手な水着だ。俺の好みを熟知しているようだ。
「いや、そんな先行投資無いからね!」
一之瀬は慌てながら否定するが、今先行投資しなくてもその巨乳は好き放題するつもりだ。
「相変わらず女を侍らせてますね鳳橋狂夜。清隆が毒されそうです」
背後からそんな声が聞こえてくる。俺をフルネームで呼ぶ女子は森下しかいない。
振り向くと……
「何だその格好は?」
「プールにいるのですから水着に決まってるでしょう?おかしな事を言いますね」
当然のように返事をする森下だが、熊のぬいぐるみのような格好をしていた。プールで着ている以上、水着としての性能は大丈夫なのだろうが、普通そんな格好でプールに行くか?相変わらずコイツの考えは理解出来ない。
「……すまん。というか1人か?」
「清隆と山村美紀と来ました。山村美紀はまだ着替えていて、清隆は遊ぶ道具を借りていますよハーレム王」
「人に不本意なあだ名をつけるな」
「失礼しました。以後ハーレム王とは呼びませんから許してください女誑しクソ野郎」
「尚悪いわ」
というか許してくださいの後にクソ野郎呼びとはマジでぶっ飛んでるな。
「しかし情報では毎日酒池肉林のような生活をしていると聞きました」
「毎日じゃねぇよ。というかお前も綾小路と酒池肉林な生活をしてんじゃないのか?」
クールな森下だがこういう彼女に限って女を魅せるのだ。
「いえ。私はいつでも歓迎ですが、山村美紀が毎回清隆の男性器の大きさを見てチキります」
言いながら森下を両手を使ってジェスチャーするが……
「えっ!綾小路君の息子ってそんな大きいんだ!?」
「狂夜君と同じくらいじゃん!」
麻子と夢の言うようにかなり太い。確かに俺の息子と同じくらいあるかもしれない。
「なるほど……では今後清隆をキング、鳳橋狂夜をエンペラーと認めるので今後も精進するように」
「何でそうなる……」
マジでコイツの考えがわからん……
俺は森下のピースサインを見てため息を吐く事しか出来ないのだった。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで