守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
新学期初日、当然ながら始業式があり、校長のありがたいお話を欠伸しながら聞く。毎回思うが、何故校長の話は眠気を誘うのだろう。下手な薬より効果があるんじゃね?
『続いて生徒会長の挨拶です』
っと、教頭の進行によれば次は俺の番だ。
俺は壇上に上がると3年Aクラスと1年Dクラスの一部から強い敵意を感じる。まあ3年Aクラスのリーダーを生徒会長の座から降ろしたし、Dクラスのバカからはさっき大金を毟り取ったから当然だ。
しかし俺は気にしないで口を開ける。
「生徒会長の鳳橋だ。俺は校長と違ってつまらん話をする趣味はないから、夏休みに生まれた結果について話す」
一息ついて……
「今年度についてだが、BクラスからDクラスの優秀な生徒にもAクラスの特権を得る可能性がある、そしてAクラスの雑魚からAクラスの特権を剥奪する可能性があるテストをする事になった」
夏休みに教師たちとの交渉の末に手にした結果を口にする。
すると周りから騒めきが生まれる、両手をパァンッと叩いて黙らせる。
「話を遮るな。テストの内容などは決まってないが学年末の特別試験が終わってから、高い評価を得ているAクラス以外の生徒と低い評価のAクラスの生徒には追加の特別試験を受けて貰う予定だ。で、合格ラインに到達出来た生徒には特権が与えられる」
「合格ラインって事は参加者全員が特権を得られる可能性もあると?」
生徒の中からそんな質問が生じるが答えておこう。
「ああ。ただし全員が特権を得れない可能性もある。詳細については殆ど決まってないが合格ラインは高くするという事は確定しているからな」
これについては当然だ。ハードルを低くしていたら3年間の特別試験の意味がないからな。
「それと、制度の導入が決定しても該当者が出ない可能性も充分にある。それを踏まえた上で今の3年生は精々頑張るんだな。俺からの話は以上だ」
俺の言葉にBクラスからDクラスの生徒がいる場所からは強い拍手が生じる。特に1年Dクラスで俺に敵意を向けてない生徒からの拍手が半端ない。まああのクラスには桁違いの足手纏いが複数名いるからな。
またAクラスの一部からは不満の色を感じるが、それについては自分に自信がない連中から発せられるものだろうから特に気にしない。
俺はそのまま壇上から離れて幕裏に戻るが、確かな興奮を感じるのだった。
「いやー、まさか本当に実行するとはね」
「私達も頑張ろうよ。ちょっとずつだけど伸びてるのがわかるしね」
「うん、今からコツコツ努力すれば間に合うよ」
始業式後、1年Dクラスの生徒の多くは始業式における狂夜の話について語り合っている。このクラスは一部の救いようのない屑により足を引っ張られているので夏休みの時点でAクラス行きを諦め、ポイントを稼ぐ為や一般受験で合格するために自主的に努力をし始めた。
そんな中で狂夜の話についてはモチベーションを上げる充分な理由となり、確かな熱を感じていた。
「ちっ!何だよ!あのクソ野郎の所為で俺達は酷い目に遭ってるのに!」
山内が思わずそう叫ぶと山内の隣に座る長谷部が苛立ちに満ちた眼差しを向ける。
「煩いなぁ……悪いのは鳳橋君じゃなくて、赤点を取ったり鳳橋君に暴力を振るった須藤君、鳳橋君のクラスのベースキャンプに乗り込んだ堀北さん、停学になったアンタだからね」
毎回狂夜の悪口を言う山内に長谷部はこれまで我慢していたが、遂に限界を迎えて反論する。
長谷部の意見は紛れもない事実だ。実際Dクラスで狂夜を恨んでいるのは50万を貰えなかった人間や自身や兄を貶めたと考えている堀北くらいだ。
他の人は少量ながらポイントを徴収する狂夜より散々迷惑をかけた堀北や須藤や山内に対する怒りを宿している。
「う、うるせぇよ!あんな奴の味方するなんて、お前も鳳橋に股を開いてんだろ!胸もデカいしな!」
山内はあろうことか逆ギレをしてセクハラをする。それにより女子の眼差しは一層冷たくなる。
「いや、アンタと鳳橋君だったらマトモな人間は後者の味方をするでしょ(というか私が股を開いたのは鳳橋君じゃなくてりゅうたんだし)」
長谷部の言葉に周りはうんうんと頷く。
実力もない、女子に対するセクハラ、騒いでクラスポイントを減らしまくる、Bクラスの真鍋に対する性犯罪など、嫌われる要素の塊である山内
性格は悪いが、成績も身体能力も高校生離れしていて、敵対しない人間には割と寛容的な狂夜
マトモな人間ならどっちの味方になるかなど明白である。
「くそっ!今に見てろよ!俺の真の実力を見せてやるからな!」
数十人から冷たい眼差しを向けられた山内は捨て台詞を吐いてからそのままDクラスから出て行く。
(あー、ウザい。今日の授業が終わったら狂夜に癒してもらうとしよ)
クラスのリーダーの恵は内心呆れながら放課後の予定を立てるのだった。
「一之瀬、ちょっと良いか?」
放課後、俺は生徒会室に向かう前に一之瀬に話しかける。
「どうかしたの鳳橋君?」
「ああ。お前のポイントは貰っているが、もしもポイントが必要なら連絡しろ。必要最低限は渡すから」
女子である以上、色々と入り用があるだろうからな。俺もそこまで鬼じゃないから一之瀬になら多少の融通を利かせても構わないのが本音だ。それに一之瀬は白波の存在によって少しずつ俺が望む形に歪んできているからな。
完全に俺の所有物になったら暁には没収を取りやめるつもりである。
「ありがとう。もし必要になったらお願い」
一之瀬は笑みを浮かべながら頷く。
「ああ。それと今日の夜、俺の部屋に来てくれ」
俺が堂々と叫ぶと周りから騒めきが生じるが、完全に俺が一之瀬を食うつもりと勘違いしているのだろう、
「ふざけんな!帆波ちゃんに手を出すつもりなんでしょ!」
ここで白波が予想通りに俺と一之瀬の間に入ってくる。一之瀬を見れば冷たい眼差しを白波の後頭部に向けていた。
「手を出すつもり?当たり前だ。100人近くの女を食ったが、一之瀬クラスの美女は数えるくらいしかいないからな。いずれ食うつもりだ」
「マジで?一之瀬クラスの美女を複数も?!」
一部の男子が驚愕の表情を浮かべる。
「まあな。卒業しても俺の下に就くなら美女の1人や2人、下賜しても構わないぞ」
「この屑!女の敵!無理矢理手を出すなんて最低!」
「無理矢理?生憎俺が食った女はちゃんと了承したぞ。一之瀬についてもちゃんと同意を得てから食うつもりだ」
快楽堕ちは余裕だが、同意がない時は面倒に繋がるからな。
「帆波ちゃん!こんな屑と関わっちゃダメだよ!帆波ちゃんには私が居れば良いんだから!それが1番なんだから!」
白波は俺を罵倒しながら一之瀬を見る。対する一之瀬の目は冷たい。
「あのさ白波さん。私が誰といようと私の自由だよね?」
「違うよ!私といる事が正しいんだよ!鳳橋の部屋になんか行っちゃダメだからね!」
コイツ、プールに行く前に拒絶されてから益々ストーカー性が高くなったな。
まあこちらとしては一之瀬のストレスが増すから大歓迎だ。このまま更に一之瀬にストレスを与えてくれ。
俺は白波の罵倒を適当に聞き流しながら、益々冷たくなる一之瀬の目を見るのだった。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで