※この作品はR-18です。

守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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第124話

 

 

 

「さて、今回の体育祭についてだが、今回は無理に勝ちに拘る必要はない」

 

俺は最初にそう告げる。

 

「理由としてはクラスポイントがマイナスになるのは確定してるからだ。2年Aクラスの大将の南雲は学年全体を支配してるから、2年の白組に手を抜かせたら勝ち目はない」

 

白組が負けるのは確定しているのでマイナス100ポイントのダメージはある。仮に学年単位で1位を取っても50しかクラスポイントが入らず、結果的にマイナス50ポイントになるのだ。

 

「ただ練習については今後に備えて疎かにするなよ。勝ちに拘る必要がないというのはオーバーワークをしない事、本番で無茶をしないって事であって手を抜くって意味じゃないからな」

 

その言葉に皆が頷く。まあこのくらいはわかっているだろう。

 

「次に参加表についてだが、情報漏洩防止の為に本命以外にダミーの参加表を複数作るつもりだ」

 

俺の言葉に皆が一斉に白波を見るが、やはり白波が情報を漏らすと考えているのだろう。というか一之瀬も見てるし。

 

「な、何で私を見るのよ?!」

 

白波が周りに怒鳴るが日頃の行いだ。ぶっちゃけお前以外で漏らす奴はいないだろう。

 

「参加表の作成については他の人間に俺が秘密裏に頼んで、締め切り当日に使う参加表を星之宮の前でサイコロで決め、そのまま星之宮に受理して貰う。星之宮も協力しろ」

 

「オッケー。じゃあ締め切り当日の帰りのHRでサイコロを振ってね」

 

知恵から了承が得た。これで白波がこっそり参加表を作っても受理されない。

 

「話は以上だ。団体種目については俺が龍園と話を交わす。一之瀬と神崎は俺が居ない時に纏め役を頼む」

 

「もちろん良いよ」

 

「わかった」

 

「結構……正直今回の体育祭では報酬が魅力的じゃないからやる気が出ないかもしれない。それについては仕方ないが最低限の働きはしろ。俺から以上だ。質問がないなら行く必要を感じない体育館に行くぞ」

 

そう言って締めくくると質問が来ないので、そのまま教卓から自分の席に戻り、ペットボトルの中のお茶を飲んでから体育館に向かうのだった。

 

 

 

 

 

体育祭に関する説明を受けた俺達は顔合わせの為に体育館に向かう。

 

全生徒が集まり、騒めきが起こるが上級生とみられる生徒数名が壇上に立つと静かになる。

 

そして完全に静まると大柄な男子が2人前に出る。

 

「俺は3年Aクラスの藤巻だ。今回、赤組の総指揮を執ることとなった」

 

「白組の指揮を執る3年Bクラスの石倉だ」

 

へぇ、赤組の指揮は堀北が執るかと思ったが違うようだ。

 

「1年生に1つアドバイスをしておく。一部の連中は余計な世話だと思っているかもしれないが、この体育祭は非常に重要なことだということを肝に銘じておけ。この経験は必ず次に活かされる。これからの試験は一見遊びのように思えるものもあるかもしれないが、それら全てが、例外なくこの学校での生き残りをかけた重要な戦いとなる」

 

随分と曖昧なアドバイスだな。先生もそうだが、この学校にいる人って遠回しに言い過ぎだろ。とりあえず今後は退学する可能性のある試験が出て来るし、注意しろってことだろう。

 

「今はまだ自覚がないかもしれない。だが、やる以上は勝ちに行く。それだけは肝に命じておけ」

 

ま、その気持ちは持っておかないといけないものだよな。

 

「全学年合同のリレーを除き、競技は学年別だ。残りの時間は学年に別れた方針についての話し合いを好きにやってくれ」

 

そう言って、壇上にいる上級生は集団へと引っ込んでいった。指示通り、学年ごとに分かれた集団が形成される。

 

同時に龍園がこっちにやって来るが……

 

「今はまだ話す必要はない」

 

「だな。3日以内に時間を作るからな」

 

俺達の企みはこんな場所で話す内容じゃないからな。個室で話すの吉だ。

 

「帰るぞテメェら」

 

「教室に帰り次第、大まかな予定を立てるぞ」

 

俺と龍園はそのままクラスメイトを連れて体育館を後にするが……

 

「清隆、体育祭では清隆の全力を見たいですから全力を出してください」

 

「わかった。じゃあ学年最優秀賞を取る」

 

「ほう、軽い調子に言いますが、運動能力に優れている生徒はかなり居ますよ」

 

「問題ない。障害になりそうなのは鳳橋と高円寺で他は取るに足りない相手だ。高円寺はやる気があるとは思えないし、敵は鳳橋だけだ」

 

森下と綾小路のやりとりが耳に入る。綾小路の言葉に運動能力に自信がある生徒は綾小路に敵意を向ける。まあ綾小路の態度は完全に眼中にない態度だから気に食わないだろう。

 

「わかりました。では最優秀賞を取れなかったら今学期中、私をお姉ちゃんと、山村美紀をママと呼んでください」

 

どんな罰ゲームだよ。上級者過ぎるわ。

 

「えっ……!私は別に……!」

 

「その代わり最優秀賞を取ったらその晩に初夜を迎えましょう。山村美紀もいい加減に覚悟を決めなさい。というかフェラチオをする時は私より積極的でしょう?」

 

「はぅぅぅ……」

 

山村にはとんだとばっちりだな。というか森下は堂々とし過ぎだろ……

 

綾小路の発言に騒めきが強くなる。まあ堂々と初夜だのフェラなんて言ったらなぁ……

 

「ふざけんなよ綾小路!何でお前みたいな根暗がそんな良い思いをしてんだよ!」

 

山内が叫ぶがお前みたいな性犯罪者よりは良い思いをして当然だろう。

 

「少なくともBクラスの真鍋の胸を揉むどころかレイプを企む屑よりは良い思いを出来ると思うが」

 

「だからアレはズリネタにするって意味だって言ってんだろ!人を性犯罪者みたいに言ってんじゃねえよ!」

 

「うわっ!キモッ!」

 

山内の叫びに真鍋が叫び、赤組白組学年男女問わず山内にドン引きする。特に女子が山内に向ける眼差しは嫌悪一色だ。

 

「何だよ何だよ何だよ!皆して俺をそんな目で見るんじゃねぇぇぇっ!」

 

山内の喚きが体育館に響き渡る。もうマジで死んでくれないだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

2時間後……

 

「じゃあ早速体力テストをやるぞ。最初は握力測定からな」

 

第一体育館にて俺は測定器を取り出して、コードをモニターに繋げる。最初にやるのは体力測定だ。運動神経が良い悪いは何となくわかるが、実力は正確に知っておく必要がある。

 

しかし流石政府主導の学校だ。市販品の測定器の上限は100kgだが、この測定器は200kgまで測れるし。

 

「出席番号順に測るぞ。まずは麻子」

 

「オッケー」

 

出席番号1番の網倉麻子が前に出て測定器を持って力を入れる。すると握力測定器に繋がれたモニターに36kgと表示される。女子の握力は20代後半から30キロが平均だから、女子にしては高いだろう。

 

「安藤」

 

「ほーい」

 

次に安藤が測ると41キロと表示される。運動部だけあって高いな。

 

「一之瀬」

 

「うん、わかった」

 

一之瀬が頷いて測ると35キロと表示される。女子は思ったよりも高いな。

 

その後もどんどん続けて1番高いのは神崎の76kgで白波が18kgと1番低い記録を出し……

 

「渡辺46kg……じゃあ後は俺だな」

 

「目指せ測定不能!」

 

「やっちまえ鳳橋!」

 

そんな声が聞こえてきたが、中学時代の最後の記録は116kgだ。測定不能は200kg以上だから絶対に無理だ。

 

そう思いながら俺は全力で測定器を握ると……

 

「126?!マジで?」

 

「凄え!3桁なんて初めて見たぞ!」

 

「ゴリラかよ!」

 

「ドベの白波の7倍じゃねぇか!」

 

思ったよりも伸びている。というかゴリラの握力は300kg以上だからな。

 

というか最後の奴はよく言った。白波は歯軋りをしているが、白波はストレスが溜まると一之瀬に付き纏うからな。もっと白波を一之瀬にぶつけて一之瀬のストレスについて限界を迎えさせてやる。

 

それにしても自分の成長は嬉しいが、問題は他クラスの連中だ。今は第二体育館でDクラスが使っているが、綾小路と高円寺の記録次第だ。放課後に恵に聞いてみるか。

 

 

オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?

  • アリだ。雌犬にしてやれ
  • アリだけど程々に
  • 無しで
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