守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「美紀達と過ごす事が悪趣味ならばオレは趣味が悪くて良い。それ以前に学力、身体能力、常識、性格全てにおいて最低の粗大ゴミは一生彼女が出来ないんだから、ゴミ捨て場で互いの尻を掘り合ったらどうだ?」
綾小路が俺達が山内達に思っていることを代弁してくれる。
「ふざけんじゃねぇよ!一生彼女が出来ないってなんだよ?!」
「偶々陰キャの女子を手に入れたからって調子に乗ってんじゃねぇよ!」
山内と池は顔を真っ赤にして激怒するが、綾小路は表情を変えない。
「事実だ。クラスメイトが聞いている中で堂々とセックスしたいと言う、クラスメイトの胸の大きさのランキングをつける、他クラスの女子に性的暴力をする、敷地内で働く大人に向けて置かれた本屋のエロ本のテープを取って覗き込もうとする、女子に嫌われる要素が満載じゃないか」
改めて列挙すると本当に酷いな……俺も何十人も女を食って下衆な行動は取っているが、あくまで所有権を得てからだ。所有権を確立してない女にはここまでしないぞ。
綾小路の言葉にDクラスのみならず、全クラス、全学年の女子が2人に対してゴミを見るような眼差しを向ける。元々予想はしていたが、これでアイツらは高校在学中に彼女を作るのは無理だろうな。
「テメェふざけた事言ってんじゃねぇよ!」
「そうだ!俺達に彼女が出来なくなるじゃねぇか!」
元々出来るはずなんてないんだからそこまでキレる必要ないだろうに、見苦しいな。
「学校の授業で50点以上取るという簡単な事すらできないのに、彼女が出来るわけないだろう。常識で物を言え」
まあそうだよな。
「っ!テメェこそ60点ぐらいで誇れる点数じゃねぇだろ!」
「そうだそうだ!運動がちょっと出来るからって偉そうにしやがって!」
綾小路がちょっと出来る程度なら大半がモヤシだろう。俺は多分綾小路の8割から9割くらいだろうし、俺の見た感じ、アイツよりフィジカルが強いのは高円寺だけだ。
というか綾小路って学力は普通みたいだな。上位20位には入ってなかったけど。
「面倒だから手を抜いただけだ。その気になれば全科目満点を取れる」
あ、手を抜いていたのね。しかし全科目満点を簡単に口にするという事は本当に出来るのだろう。
「出鱈目言ってんじゃねぇよ!じゃあ次の中間で全科目満点じゃなかったら自主退学しろよ!」
池がそう口にすると周りに騒めきが生まれる。
「ちょっと!変な提案してんじゃないわよ!綾小路君はアンタ達と違って立派な戦力なんだから!」
恵が止めに入るが、その発言は挑発と受け取ると思うぞ。
「うるせぇよ!俺を見下してんでじゃねぇぞ!」
ほら、やっぱり。
「別に良いぞ。その代わり俺が全科目満点を取ったらお前らのどちらかが自主退学しろよ」
綾小路は淡々とそう口にする。
「はっ!上等だ!お前みたいな陰キャに取れるわけないだろうが!」
「そうだそうだ!地味で貧乳な女を好む悪趣味な野郎だしな!」
それ完全にフラグだし。というか山内は山村をdisっているが、本当にモテる気があるのか?
「なら楽しみにしている……行くぞ美紀、性犯罪者に何を言われても気にするな」
綾小路は山村の手を掴み、頭を撫でながらグラウンドから出ていくが、目には黒い闇が宿っていて、池と山内に向けられている。
これは中間試験が楽しみだな、うん。
そう思う中、バカ2人と綾小路の口論が終わって一年最後の走者となる。最後の走者にはひよりがいるが、この借り物競走は運の要素が強いから頑張って欲しいものだ。
パァンッ!
スタートする。ウチのクラスの安藤が真っ先にテーブルに向かい、クジを引くがチェンジしないで走り出す。外れくじを引かなかったようで安心した。
次に到着したのはDクラスの長谷部だが、チェンジをする。イラついた顔だから碌でもないお題を引いたのだろう。
次にクジを引いたのはひよりだが、こちらに向かって走ってくる。
「すみません。狂夜君、一緒に来てくれませんか?」
「もちろん良いぞ」
俺が赤組なら拒否しているが、同じ白組だから問題ない。
俺達が走る中、安藤が知恵を連れて行き……
「Cクラス安藤、売れ残りそうな人というお題で、星之宮先生を連れてきました!」
『ぶっ!』
「は?」
周りからは笑いが生まれ、知恵からドス黒いオーラが生まれる。有栖の時もそうだったが、ピンポイントで地雷を踏むようなお題はやめろや。
「……良いだろう。受理する」
真嶋は受理するが、知恵のオーラが強まる。
「真嶋君、借り物競走が最後の監督だよね?借り物競走が終わったら校舎裏に連れてくから」
その言葉に真嶋は冷や汗をダラダラ流すが、同情しよう。
そう思いながら俺達もゴールに向かい……
「Bクラスの椎名ひよりです。1番仲の良い友達というお題で狂夜君を連れてしました」
ひよりはそう口にすると、恥ずかしそうに俺の手を握ってくる。ただそれだけの行動だが俺は愛おしく思いながらも、ひよりの手を握り返してもう片方の手で頭を撫で撫でする。
それにより一部からは不穏な空気が流れるが気にしたら色々面倒なことになるだろうからスルーさせて貰おう。
結果、ひよりのお題は認められて2着となる。これで白組も順調に点を伸ばしているし、ひよりもペナルティを回避できるのでwin-winだろう。
それから俺達はグラウンドを後にすると、ひよりが口を開ける。
「その、恥ずかしいお題につき合わせてごめんなさいっ」
申し訳なさそうに謝ってくるが、ひよりが謝ることなんか微塵もない。
「気にすんな。俺は別に嫌じゃなかったし、お前に友達と思われて嬉しかった」
俺は友達が少ない。部下やセフレ、下僕や性奴隷、ペットは多いが、打算抜きで付き合う人間は少ない。
そんな中、ひよりはこの学校に入学してから知り合い、図書館で本を読んで感想を話し合って仲良くなった存在だ。最近は図書館以外でも過ごす時も増えたが、打算は一切ない状態だ。
そんなひよりから1番仲の良い友達と言われた際は考えがシンクロして嬉しい気持ちになったくらいだ。
「これからも友達として宜しくな、ひより」
「はい、宜しくお願いします」
ひよりは正面から抱きついてくるので優しく抱き返す。この時間がいつまでも続けば良いんだがな……
「クソッ!何で鳳橋や綾小路みたいなクズがモテんだよ!」
山内がDクラスの陣地で忌々しそうに地面を蹴る。右側では狂夜とひよりが抱き合っていて、左側では綾小路が山村の額にキスをしてからAクラスの陣地に戻る山村を見送っていた。
「全くだ!あんなクズどもがモテるなら俺達にもワンチャンあるだろうに!」
池の言葉に周りにいる全員が「あるわけねーだろ」と内心にてツッコミを入れていた。
「ま、綾小路は次の中間で退学だろうし良いだろ」
「だな。アイツが退学したらアイツの女は俺達が可愛がってやろうぜ。貧乳だけど顔はまあまあだからな」
そんな風に下衆な未来を語り合う2人だが、2人は自身らの首に、自身らが怒らせて力を発揮すると決めた男の見えない手が添えられている事に気付かないのであった。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで