守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「……で、ここまでの流れはこの類の証明問題のテンプレだから覚えておけ。これを書いてれば教師の采配次第だが10点中、2点から4点くらい部分点を貰えるからな」
言いながら俺はテキスト片手に黒板に書いた式と文章をチョークで叩く。勉強会を始めて2時間ちょい、皆放課後なのに不満を言わずに付いてきてくれるのでスムーズだ。
既に数学以外の4科目は済ませている。数学ってのは国語とかと違って正確な解き方さえわかれば点を取れて、解き方がわからないと点が非常に取りにくい。よって正しい解き方をしっかり理解してもらう必要があるが……
「次に証明終了までの書き方を教え……南方、吉倉、網倉、遠山。どこがわからなかった?」
「っ!何で悩んでるのわかったの?!」
「表情に若干歪みがあった。姫野や津辺のようにわかってる所の復習だから怠いって表情じゃなくて、若干苦しそうだからわからないと判断した。姫野と津辺は先のテキストを読んでも構わない」
網倉が驚きの表情を浮かべるので、返事ついでについでに怠そうにしている2人に指摘する。津辺は苦笑いを浮かべながら会釈をして、姫野はジト目で見ながらテキストをパラパラ捲る。
「で、どこがわかんないだ?」
「えっと……ここなんだけど、怒ってない?」
「お前は俺を何だと思っているんだ?わからない事は仕方ないからな?わからないままにしてたらキレるけど」
誰だってわからない事やミスはあるし、そのくらいで怒るほど人間性は小さくない。ただしそれを改善しないのは許さない。改善しようとしないのは立派な裏切りだからな。
「じゃあもう1回説明するぞ。この問題は最初に……」
そう前置きしてから躓いている連中にゆっくり最初から説明していく。全員やる気はあるし、思ったよりも順調だ。
(しかし確実に目標を達成するには更なる一手が必要だな)
俺の目標はグループメンバー全員が中間試験で全科目85点以上を取り、ボーナスポイントを得られるくらい成績を伸ばす事だ。俺的には可能だとは思うが絶対はないからな。
もう一手考えておくべきだ。小テストの結果が発表された際に行き遅れは赤点を回避する方法があると確信云々言っていたが、確実に点を取れる一手がある筈だ。それも並行して模索しよう。
俺は確実性を重視する事を決めながら6時半まで全員に指導をするのだった。
30分後……
「ふぅ……漸く終わった」
ケヤキモール病院、俺は顎を摩りながら外に出る。平田にボコされた顔面を診てもらったがそこまで長引くことはないらしい。歯についてはインプラント治療をする事にした。治療費については全額平田の両親に請求出来るだろうし高い治療を選んでもバチは当たらないだろう。
病院を出てからコンビニに向かう。普段は自炊か真澄に作って貰っているが、今日はコンビニ弁当で済ませる。真澄を呼ぶのも悪いしな。
「あっ、鳳橋君。ちょっと良いかな?」
そしてコンビニに向かっていると鞄屋の前で声をかけられる。振り向くとDクラスの松下千秋がいた。鞄屋で俺に話しかけるって事は……
「予約をキャンセルしたんだな?」
「うん、そう。軽井沢さんから聞いてるみたいだけど、利子付きで9500ポイント返すね」
松下が携帯を操作すると確かにポイントが送金される。
「契約は完了した。星之宮にメールしとく」
俺は星之宮に病院に行った事と松下から金を返して貰ったので契約を破棄する事をメールしとく。
「これで完了だ。もう借金するなよ。じゃあな」
「あっ、ちょっと待って。少し話せないかな?」
そんな事を言ってくる松下だが、コイツの面を見る限りだと軽井沢と同じように俺とコネクションが欲しいようだ。
「……ここだと目立つ。話をしたいなら8時に俺の部屋の407に来い」
接点が借金のみしかない状態で松下とこの場で長時間話すのはリスクがあり過ぎるからな。
「わかった。じゃあまた後で」
松下が頷いたのを確認したので先に歩きコンビニで弁当とお茶と菓子を買ってからケヤキモールを出る。
pipipi……
そしてケヤキモールと寮を繋ぐ歩道を歩いていると携帯が鳴るので画面を見れば軽井沢から電話が来ている。
「もしもし?どうした?」
『あっ、出た出た。お願いがあるんだけど良い?』
「内容次第だ。直接会って話したいなら8時から別の相手の相談があるから7時45分までに済ませろ」
『ううん。電話で大丈夫。あのさぁ、勉強教えてくれない?』
……予想外の提案が来たな。
「いきなりどうした?クラスで勉強会はしないのか?」
『元々平田君が主導でやる予定だったんだけど、平田君は退学が決まって中止になってクラスの士気も下がって、勉強会を開ける雰囲気じゃないから。あたしは成績あんまり良くないから教えて欲しいの。噂じゃ鳳橋君って小テスト満点だったんでしょ』
満点ではないが、どっかで話が拗れたのだろう。しかし……
「クラスの勉強会もしてるんだ。その後に教えるのは正直怠いな。メリットがない」
『やっぱり……あ、じゃあこういうのはどう?』
「何だよ?」
『報酬として少しだけえ、エッチな事をしていいから……』
消え入るような声でそう言ってくるがどんだけ恥ずかしがってるんだ?
「いや、エロい事は正式な駒になってからで良いぞ?」
『や、多分だけどあたし、最終的に鳳橋君に寄生すると思う。実際鳳橋君ってあたしの事を支配する気満々でしょ?鳳橋君の部屋に行った時、肉食獣のように貪欲な眼差しだったし』
「まあな」
俺は即答する。理想としては各クラスにスパイを最低2人を置きたいし、軽井沢を支配して自分好みに染めたい気持ちはある。
『やっぱりね。どうせ逆らえないだろうし、正式に寄生するまでに少しずつ慣れておこうと思ったの』
随分と従順だな。虐められていたから支配される感覚などを理解出来るのだろうか。まあ何にせよ本人の口からそう言われたら遠慮する必要はない。
「……話はわかった。とりあえず今の報酬を約束するなら明日の夜9時以降なら教えてやる」
ポイントは今のDクラスからは奪えないからな。
『アレ?異性の部屋は夜8時以降入るのを禁止じゃなかったっけ?』
「アレは男子が女子の部屋に入る場合で、女子が男子の部屋に入るのは制限がない」
実際俺は真澄相手に一晩中セックスするなんてザラだし、隣の部屋の龍園の部屋からも深夜に女の喘ぎ声が聞こえてくるしな。
『そうなんだ。じゃあ明日の9時からお願い』
「ああ。それと風呂道具と着替えを用意しとけよ」
とりあえず本番は無理だし、このくらいが妥当だろう。
『たうわっ!早過ぎだから!一応用意するけどもう少し段取りってもんがあるでしょ?!じゃあまたね!』
軽井沢は大声を出しながら通話を切るが……
「たうわっ!ってどんな叫び声だよ」
そう呟かずにはいられなかった。今まで変な叫び声は沢山聞いたが、たうわっ!って叫び声は初めて聞いたぞ。笑いそうになってしまったくらいだ。
何にせよ軽井沢は自分が支配される側と認識しているようだが、俺好みの女に調教するのは早そうだ。
とりあえず1学期が終わるまでに支配を済ませよう。小橋と網倉をセフレにしてから一之瀬を奴隷にする予定もあるし、1学期は中々忙しそうだ。
俺は今後の予定を考えながら寮に向かう。とりあえず先ずは腹ごしらえからだな。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで