※この作品はR-18です。

守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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第22話

 

 

 

「じゃあ狂夜。色々あるかもしれないが頑張れよ」

 

「3年で1億貯めてみなさい。頑張って」

 

俺は校門にて親父とお袋から激励を受けるので頷いて返す。

 

話し合いは無事に終わり、平田の両親は俺に今週中に300万支払う事が決まったので最高の結果だ。本当は「1回却下したんだし500万」と請求したかったが、それをしたら平田一家が壊れ、常識を捨ててとんでもない事をやらかしかねないので自重した。引き際は大切だからな。

 

まあそれでも充分稼げたし、更にDクラスは平田の退学によりクラスポイントを失う。まあ元々0ポイントだから意味ないけどな。

 

しかし平田一家にしろ星之宮にしろ茶柱にしろ、平田の家族に手を出すなと俺の両親に釘を刺していたが、大っぴらに脅していない2人にそんな事を言うのは失礼な話だ。

 

「じゃあ俺達はまた行く」

 

「例の件については調べておくわ」

 

2人はそう言ってから校門をくぐって外に出る。これで次に会うのは俺が卒業か退学した時、今回のように傷害事件に巻き込まれた時ぐらいだろう。まあその内会えるだろう。

 

そう思いながら俺は2人が見えなくなるまで見送り、そのまま借りている視聴覚室に向かう。

 

中に入ると全員俺が渡したプリントをやっている。ドアの近くにいた姫野が話しかける。

 

「終わったんだ?結局どうなったの?」

 

「ああ。一部平田が暴力に走ったが、最終的に向こう側が全面的に非を認め、俺に300万払う事になった」

 

「ぶっ!どんな話し合いをしたのよ……?!」

 

俺の返事に姫野を含め何人かは噴き出すがテストに集中しなさい。

 

「ん?世間話を交えた普通の話し合いだぞ」

 

「それ絶対脅したでしょ?」

 

「失礼な。俺達は1回も脅してないからな。示談を拒否された際、俺の両親が帰る準備をしながら平田の兄妹の所属学校や進学希望先や内定先を語っていたら、何故か示談を希望しただけだ」

 

「……ああ、真綿で首を絞めたってヤツね。そんな簡単にポイントを得るなんて流石元ヤクザと闇金の両親ね」

 

少なくとも両親は直接的な脅しは一切してないから姫野の言っている事は間違いじゃない。

 

「まあそれはどうでも良い。それと俺がリーダーになったらお前らは、毎月一定額ポイントをクラスの資金として俺、神崎、一之瀬に渡す戦略を実行するからな」

 

俺は教壇に立ちながらそう口にすると騒めきが生じる。

 

「ど、どういう事?」

 

「言葉通りだ。この教室をポイントで借りたようにこの学校ではあらゆる事がポイントでやり取りできるから、万が一に備えて積み立てをするのは鉄則だろ?」

 

網倉の質問にそう返す。いつ何が起こるかわからない以上、備えておくに越した事はないだろう。

 

「でも何で3人に?」

 

「当たり前だろ。俺1人に渡したら、お前らは俺が横領しないか不安に思うだろ?」

 

「自分で言うんだ……」

 

苦笑いをする奴もそれなりにいるがマトモな奴なら誰だって俺に不信感を抱くだろうから当然の処置だ。

 

「だから過激派の俺、穏健派の一之瀬、割と中立で発言力がそこそこある神崎の3人に分配するって感じだ」

 

それなら不満はかなり少なくなるだろう。重要なのは兵による反乱を起こさない事だから、兵をキツく縛るつもりはない。

 

「これについては一之瀬がリーダーになっても実行するつもりだ。何せ……場合によっては生徒を退学させる権利も買えるからな」

 

「っ!そんな権利も買えるの?!」

 

「以前星之宮に聞いた。ただ他クラスの生徒を消す権利は最低でも8千万は下らないって言ってたから実際は不可能だと思うぞ。退学取消しの権利は2千万だし」

 

「それは割に合わな過ぎるな……」

 

「生徒の人生を壊すことになるから安いわけにはいかないだろう……まあ何にせよそういった使い道もあるし、プライベートポイントを甘く見るのはいけないからポイントの積み立て貯金は絶対だ」

 

別にダイレクトに退学させようとしなくても他に退学させる方法なんて幾らでもあるからな。一部のカスを利用すればどうにでもなるし。

 

「さて、じゃあ本来の目的の勉強会をするが、俺の渡したプリントをまだ終わってない奴はいるか?」

 

俺の質問に5人くらいが手を挙げる。近寄って進捗具合を見れば全員それでも8割くらいは終わっているし。

 

「じゃあ後10分待つから頑張って終わらせろ」

 

そう言って教壇の上に座ってメールを打つ。メールの相手は龍園で今回の件の顛末の連絡と、1学期中にDクラスから停学のペナルティを知る為のモルモットの調達要請をする。退学のペナルティは知れたし停学のペナルティも早い内から知っておきたいのが本音だ。

 

俺は龍園にメールを送ってから数分すると龍園から返信がくる。内容を見れば「情報は確かに貰った。停学については中間試験が一段落してからDクラスの三馬鹿の1人の山内を狙う。元々は須藤に暴力を誘発しようとしたが自爆したからな」と書かれている。

 

山内春樹……恵によればしょっちゅう嘘を吐いて自分の存在を誇張するセクハラ野郎らしいが、ハニートラップでも仕掛けるのだろうか。

 

まあ須藤と同格って時点でカスなのは明白だし、問題なく停学に出来るだろう。櫛田の動きを止めれば助ける奴もいないだろうし。

 

(そういや須藤に対するペナルティもそろそろ決めないとな)

 

俺は5月1日に理不尽な逆恨みから須藤による襲撃を思い出す。あの件について学校側は俺にペナルティの内容を一任した。まあペナルティの内容を学校と生徒会が審議するから退学とか莫大なプライベートポイントは無理だろうけど……あ。

 

(何だよ、良いペナルティがあるじゃねぇか)

 

ペナルティの内容を思いついたので教壇に座りながら星之宮にメールを一本入れる。

 

これで明日にはペナルティが認められるか告げられるが十中八九通るだろう。須藤以外のDクラスの生徒にはダメージが無いからな。

 

俺は明日須藤がどんな風にブチ切れるか楽しみにしながらプリントの終了時間まで待ち、時間を迎えたらプリントの問題を一問一問丁寧に説明して、気づけば夜7時を回っていた。

 

しかし皆、真面目に聞いてくれたので俺は中間試験で一之瀬に勝てるという確信が強くなるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日……

 

「ではHRを始めるが、須藤。鳳橋がお前に対するペナルティを学校に申請して学校側がそれを認めたので伝えておく」

 

「ちっ……!」

 

Dクラスの教室にて担任の茶柱がそう告げると教室に騒めきが生じて須藤は舌打ちをする。

 

理不尽な契約を結ばれ、殴ろうとしたら壁を殴って左腕を壊してしまった須藤はその事を全て鳳橋の所為と思っていて、ペナルティについても納得していなかった。実際に学校や生徒会に文句を言ったが一蹴されたのは忌々しい記憶だ。

 

「あの、もしかしてクラス全体に影響があるのですか?」

 

櫛田が茶柱に質問する。人間として完全な屑の鳳橋ならやりかねないと櫛田は考えている。自分の弱みを持つあの男を排除しようと考えても返り討ちになる未来しか見えないのが彼女の悩みだ。

 

櫛田の言葉にクラスメイトが一斉に須藤を睨む。特に非借金組は大半が真面目に授業を受けていたので、あらゆる面で須藤に迷惑をかけられているので当然であるが。

 

「いや、クラスには影響はない。須藤個人に対するペナルティでポイントにも一切影響はない」

 

「じゃあ何なんだよ?ふざけやがって」

 

須藤が苛立ちに満ちた声で茶柱に問うと茶柱は一息吐いて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「須藤。お前に対するペナルティはバスケットボール部の退部及び今後部活動の参加の永久禁止だ」

 

ペナルティを宣言する。

 

その言葉に須藤は内容を理解出来ないとばかりにポカンとした表情を浮かべるが、直ぐに内容を理解して……

 

 

 

「ふっざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

今まで1番の怒声をあげながら自身の椅子を蹴飛ばして教室から出て行くのだった。

オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?

  • アリだ。雌犬にしてやれ
  • アリだけど程々に
  • 無しで
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