守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
1時間目は社会だ。暗記科目であり、普通に単語や年号のみならず、その出来事の背景なども覚える事が重要である。
模擬試験でも違う問題にした所もあるが、似たような問題にして事件などの背景も歴史漫画などを準備してしっかり説明しているので、模擬試験を2回やっているウチのグループからしたら朝飯前だろう。
10分くらいしてからチラッと周囲を見回すと、見える範囲にいるグループメンバーは澱みなく手を動かしている。幸先のスタートで安心出来る。
安心しながら俺は手を止めずに問題を解く。俺は他のメンバーと違って過去問を持っていることにより一通り目を通しているが、一字一句同じだ。
別に過去問無しでも100点を取る事は可能だが、確実性を重視して過去問は全て覚えてきた。リーダーを名乗る以上、クラスで1位を取っておくに越した事はない。でないと一部のレズが喚きそうだからな。
俺はそのまま問題を解き進み、制限時間の半分を切る前に全て解き終えて見直しをしながら待機する。
それから暫くしてチャイムが鳴る。待機してからは時間の流れが遅く感じたが、こればかりは仕方ないだろう。
星之宮が答案用紙を回収すると休み時間になり、近くの席の網倉と小橋が笑顔で寄ってくる。
「凄いよ鳳橋君!私、満点取れたかも!」
「模擬試験でやった範囲と鳳橋君が解説した場所が沢山出たよ!私も満点取れたかも!」
「俺も行けたと思う!」
「私も最低でも95点は行けた!」
周りにいる俺のグループもそう言ってくるが、模擬試験は過去問を流用したから沢山出るのは当たり前だ。
「模擬試験?麻子ちゃん、どんな内容か見せてくれない?」
「いいよ、はい」
一之瀬が頼んで網倉が社会の模擬試験2枚を渡す。
「え?!2枚とも凄い似てる!」
一之瀬の叫びに一之瀬グループのメンバーは競うように網倉の模擬試験を見るが、全員驚愕の表情を浮かべている。
「あのさ鳳橋君。もしかして他の科目も模擬試験を2種類作って解かせたの?」
「当たり前だろ。模擬試験でテスト本番に慣らすのは鉄則だろうが。いくら慣らしてもやり過ぎって事はないからな」
今回の俺は勝つ為に大分厳しくしたからな。それでも俺を信じて付いてきてくれた連中には感謝だ。
「つかお前ら。俺を褒めるのは後にして、今は次の科目に備え水分補給や用を足してこい」
パンパンと手を叩き指示を出すと、全員様々な行動を取り始める。俺もお茶を飲んで次の科目に備えるのだった。
次の科目は国語。余り好きな科目ではないが気を引き締めていかないとな。過去問も絶対じゃないからな。
数時間後……
キーンコーンカーンコーン
「はーい終了。筆記用具を置いて……白波さん早く鉛筆を置いて」
「待ってください!ここだけ「駄目!次の注意はないよ」……はい」
最後の英語のテストの終了を告げるチャイムが鳴り、星之宮が指示を出し、悪あがきをする白波に注意する。
そして白波が鉛筆を置くと回収されていき、星之宮の持つ封筒に入る。
「皆、お疲れ〜。結果は数日後に発表されるけど、それまでゆっくり休んでね。連絡事項は特にないからHRは終わりね。リーダー候補2人は話したい事はあるかな?」
「俺はない」
「ないの?てっきりリーダーになってみせるみたいな宣言をすると思ったよ」
「宣言?意味がわからん。俺のグループのメンバーが俺を信じて付いてくれた時点でリーダーは俺で決まってる」
何を今更。一之瀬も中学時代に生徒会長をしていたらしいが、お人好しの性格だし部下と一緒になって動いた事はあれど、人を使役する度胸はないだろうし、参謀に向いていてもリーダーに向いているとは考え難い。
「わーお、傲慢だねぇ。でもその傲慢さはリーダーの資質の1つだよ」
「っ!何でですか?!傲慢なんていらない存在でしょう?!」
白波が納得いかないとばかりに手を挙げる。
「確かに傲慢な人間は敵を作りやすいね。けど本当の実力者が持っている傲慢さは実力に裏打ちされた自信でもあって、リーダーに必須の要素だよ。実際この学校の先輩達の中には傲慢な人がリーダーになったパターンも結構あるし」
白波の反論を星之宮が封殺する。確かにリーダーに必要な要素は沢山あるが、傲慢さもその1つだ。
まあ自他共に傲慢だと度が過ぎて人が離れるので、他人には傲慢で自陣のメンバーにはバランス良い自信を見せる事が大切だ。
「ま、どうなるかは数日後に否応なくわかるから恨みっこ無しだからね」
星之宮はそう言うが本当に恨みっこ無しで終わるのだろうか……否、終わるとは思えない。白波が顕著だから目立ってないが一之瀬を崇拝している奴がいてもおかしくない。
「じゃあ今日はお疲れ様。ゆっくり休んでね」
星之宮がそう言って退室する。俺の鞄を持って帰りの支度をしていると携帯が鳴る。見れば恵からのメールで、確認しようとしたら松下からもメールが来る。
(HRが終わってから同時に2人からメール?Dクラスで面白いイベントでもあったのか?)
興味を持ちながらも先ずは恵からのメールを確認すると……
「須藤君、前日に寝落ちして英語の過去問、勉強してなかったらしいから退学になるかも」
思わずガッツポーズしてしまった。それが本当で赤点を取ったならDクラスに乗り込んで思い切り煽ってやろう。ついでに救済方法についても話してやろう。まあ救済方法を教えても大半が見捨てるだろうけどな。
松下からのメールも確認してみると恵のメールと殆ど同じ内容だしマジのようだ。
さてさて、どうなるのやら……折角だから龍園と賭けをしてみるか。
俺はそのまま龍園に「Dクラスの暴力野郎が過去問を持ってるのに寝落ちして英語の勉強をしてないらしい。退学になるかどうか賭けないか?」とメールを送りながら教室を出るのだった。
ちなみに賭けは成立しなかった。何故かって?察しろ。
「で、結局堀北さんが配点が高い場所を教えてテストを挑んだ感じ」
「なるほどな。しかし堀北って奴も馬鹿だな。確かに退学者を出すのは避けるべきかもしれないが、須藤は残すより消す方がメリットがあるぞ」
その夜、俺は風呂場の湯船にて恵の背中を預かり、恵を抱きしめながら中間試験の顛末を聞いている。恵を所有物にしてから大分経ったが従順で気に入っている。
飯を作る時は裸エプロンになるし、抱き寄せると直ぐにディープキスをしてくるし、寝泊まりした朝には俺が寝ている最中に口で奉仕してくれる。
元々性欲処理の為に所有物にしたが、健気過ぎて手に入れたのは成功だ。これについては暴走した平田にマジで感謝だ。
「だよね。5月になっても授業中に寝たりしてたし、大半が須藤君の退学を望んでいると思う」
それが当然だ。実際、納得がいかないと直ぐに暴力に走る馬鹿など完璧なお荷物でしかない。しかも自分に非があると思っていないようだし。
「……まあ良い。テストで退学になろうがなるまいが、アイツに明るい未来は見せない」
「あーあ。狂夜に目を付けられるなんて不憫だね」
「不憫?なら俺に目を付けられたお前も同じように不憫だと?」
俺はそのまま恵をこちらに向かせて目を合わせる。
「やっ……言い方が悪かったわ。狂夜に敵視されるなんて不憫って言うべきだったわ」
「お前は?俺に目を付けられて不満か?」
「まさか。あたしからしたら不満も喜びも関係ない。どんな感情を持とうがあたしは狂夜の所有物だから」
恵はそう返してくる。強い女だ。だからこそ牝の表情が映える。
「結構。それと中間試験返却日にお前の処女を貰うから」
中間試験前はゴタゴタしていたし、テストの返却が終わり一段落したタイミングで恵との行為を1段階ステップするべきだろう。
「……うん、わかった」
恵は真っ赤になりながら小さく頷くので俺はそのままそっと唇にキスをしてからお湯と恵の温もりを堪能するのだった。
それから数日……真澄と丸一日身体を求め合ったり、テスト勉強の際に仲良くなった網倉と小橋を部屋に招いて互いに名前呼びする関係まで進んだり、龍園に誘われて真夜中にペットの伊吹澪の散歩に付き合って今度一之瀬を散歩に連れていくと約束したり、色々な事があったが……
「お待たせ〜。じゃあ中間試験の結果を発表するよ」
遂にテスト返却日を迎えた。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで