守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
何やかんやあって意図せずDクラスにデカい亀裂を作りながらも、契約を結んで須藤の退学回避と借金のチャラを叶えた日の放課後……
「さて、改めて名乗るが今後このクラスを仕切る鳳橋狂夜だ。一之瀬の下で勉強を教わっていた生徒は不満があるかもしれないが受け入れろ」
俺の言葉に麻子や夢、神崎を始めとした俺から勉強を教わった人間は不満はなさそうで、一之瀬から勉強を教わった人間は多少不満を持ってそうだが明言してないのでそこまで問題ない。
あるとすれば……
「……」ギリッ
露骨に歯軋りしながら不満を全開にする白波くらいだろう。コイツは十中八九デカイ試験で裏切るだろうから裏切りを暴いてクラスから居場所を奪うつもりだ。
「今後について話すぞ。先ず、今後はクラスポイントが多く動く特別な試験があるだろうが、おおまかな方針としては俺が指揮して、神崎が俺のフォロー、一之瀬はクラスの防衛とクラスメイトのフォローをする流れだ」
神崎はある程度荒事に慣れてそうだから俺の直属の部下にして、一之瀬は俺のやり方に一々反対するだろうから指揮する立場から引き離すつもりだ。
「わかった。引き受けよう」
「それは良いけど、クラスメイトに無茶はさせないでね」
「適材適所だな。荒事に慣れてる奴には多少の無茶をさせる」
麻子とか夢あたりは荒事に慣れてないから兎も角、明らかに荒事に慣れている奴には動いてもらうつもりだ。
一之瀬は不満そうな表情になるがそれを無視する。
「で、次に資金についてだ。プライベートポイントはあらゆる武器となる。教室を貸し切れたり、テストの点を買ったり出来るし、クラス全体で積み立てる必要がある。よって今後お前らは毎月3万ポイントを、俺と神埼と一之瀬に10,000ポイントずつ渡してもらう」
俺の言葉にクラスメイトから騒めきが生まれる。
「プライベートポイントをクラス全体で貯めるのは良いけど何で3分割にするの?」
「誰か1人に集中した場合、ソイツが退学したら死金になるかもしれないからな。後、俺に集中した場合、お前らに横領云々って疑われる可能性が高いからな」
「自分で言うなら直しなよ」
「でもこれでこそ狂夜君って感じじゃない?」
麻子と夢が笑いながらそう言うと、クラスの半数……俺の教え子達はクスクスと笑う。
「そんな風に疑われる人にポイントを預けるなんて間違ってるよ!やっぱり帆波ちゃんをリーダーにしてポイントを帆波ちゃんだけに預けるべきだよ!」
ここで白波は緩んだ空気が気に食わないのか立ち上がって文句を言うと空気が死に、9割近くの生徒が白けた眼差しを白波に向ける。
「待って千尋ちゃん。ポイントを1人に集中するのが間違いってのは鳳橋君が正しいよ。100歩譲って鳳橋君に預けないとしても、その場合は私と神崎君の2分割にするべきだと思うな」
一之瀬が白波に注意をする。極論神崎と一之瀬の2人でポイントを預かるパターンでも問題ない。神崎は俺を支持しているし、一之瀬も格の差を理解しているから他クラスの生徒を貶める為とかの使用以外なら、俺に使い方を任せるだろうからな。
1人に金を集めるのは危険だから認めない。実際俺は中学時代に信用していた側近には金の一部を預けていたからな。
「あんな屑をリーダーとして簡単に認める神崎君なんかもどうせ屑だし信用出来ないよ!だから帆波ちゃん1人に預けて私が守るよ!」
コイツ、本当にイラつくな。俺を支持するだけで屑呼びとはな。神崎を見れば不快そうな表情を浮かべている。
「いい加減にしてよ。私達は鳳橋君はリーダーとして認めてるから」
「ああ。性格には問題があるかもしれないが実力はある」
「というか鳳橋君は屑だけど、屑の味方をしてるだけで屑扱いするのはどうなの?白波さんも屑じゃん」
「しかも鳳橋は実力のある屑だけど、白波はクラス最弱の屑じゃん。弱い屑が強い屑を見下すなよ?」
「だよね。鳳橋君は私達が真面目にすればマトモに扱うし、屑だけどある程度信用出来るよね」
白波に対してクラス全体から反対が起こる。大半の人間は俺を屑呼ばわりしてあるが自覚はある。
「狂夜君、屑呼ばわりだね」
「改善しようよ」
「ほっとけ。これが俺だ」
「「うん、知ってる」」
麻子と夢は笑いながら頷くがお前ら仲良しだな。
「っ……何で!何で麻子ちゃんと夢ちゃんはそんな屑と仲良く出来るの?!帆波ちゃんを裏切るの?!」
皆に攻められて涙目になってる白波は信じられないといった表情を浮かべ、咎めるような口調で麻子と夢に文句を言うが、自分と考えが違うからって悪と考える白波もDクラスがお似合いだろう。
「いや、別に狂夜君を評価するようになっただけで、帆波ちゃんと敵対した訳じゃないからね」
「それに千尋ちゃん。そうやって帆波ちゃんと違う考えを持ってるだけで屑扱いするのは間違ってるからね」
「そもそも白波はクラスの皆に謝れよ。お前みたいなカスが1人いたらクラス全体のブランドが落ちる」
「というかコイツ、何でDクラス所属じゃないんだよ?」
「身体を面接官に売ったんじゃね?」
「あんな性悪で貧相なレズ女に需要なんかないだろ。親の賄賂じゃね?」
白波の文句に麻子と夢が反論したのを皮切りにクラスメイトから不満が生まれる。
「……っ!」
白波は歯軋りをしながら文句を言った奴らを睨むが完全な逆恨みだ。
「お前ら、話が逸れすぎだから一旦黙れ。話を戻すが俺、一之瀬、神崎の3人でポイントを積み立てることに反対の奴は手を挙げろ」
俺の言葉に白波が手を挙げるが、それ以外は上がらない。それにより俺を睨むが無視する。
「決まりだな。来月から送金してくれ」
「それは良いけど、ボーナスポイントはどうするの?や、私は鳳橋君のおかげボーナスが入ったから出すのに不満はないけど、他の皆は不満に思うかもしれないよ?」
ここで南方がそんな質問する。正直話術を駆使してボーナスポイントも積立に含めることは可能だが……
「特別な試験によるボーナスについては試験の内容次第だが、定期テストの高得点で得たポイントは出さなくて良い。頑張った自分へのご褒美だからな」
クラスメイトから不満が生まれる可能性もあるので、無理して取りに行く必要はない。
俺がそう告げるとボーナスポイント獲得者は安堵の表情を浮かべているが、やはり自分に対する報酬を全て得られるのは嬉しいだろう。
「とりあえずポイントやクラス体制についてはこの位にする。他クラスへの対応については個人的に頼むから、頼まれた者は引き受けてくれ」
俺の言葉に白波以外の38人が頷く。
「じゃあつまらない話は終わりにして……打ち上げの話をするぞ。本来俺のグループは全員が全科目で85点以上取れたら、『肉帝』で奢る約束をしていたが、もののついでだ。後日開く打ち上げには一之瀬グループも来い」
「えっ?!マジで?!『肉帝』って1人2万近くかかるんだぞ!」
一之瀬のグループだった柴田が驚きの表情を浮かべる。
「忘れたか?俺の貯金は500万以上あるんだぞ。今後の景気づけを込んで、お前らも来い」
『おぉぉぉぉぉぉっ!』
俺の言葉に一之瀬のグループのメンバーも男子を中心に歓声を上げる。リーダーになる以上、可能な限り不満を持たれないようにする必要があるし、当然の帰結だ。
しかし慢心はしない。部下の不満を全て無くすのは絶対に無理だからな。
今も尚、睨み続けている白波は言うに及ばず、一之瀬も俺の戦略次第では反旗を翻す可能性があるからな。
俺は喜ぶクラスメイトを尻目に今後、どう動くか考える。
とりあえず反乱分子の対処とDクラスのクラスポイントの増幅について考えておく必要があるな、うん。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで